軽自動車上半期販売ランキングで、1位になったN BOX
今では自然とも思える結果だけど、常識はずれなこの車をつくるにはホンダの中にもいろいろとあったらしい
「このクルマ、買いだよ!」N BOX誕生の瞬間 ホンダが研究したヤンキー文化 (1/6ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)
記事内容まとめ
N BOXのパッケージング
- 「軽にしてはおごり過ぎているのではないか」と役員が懸念した「ヒルスタートアシスト(HSA)」を、女性ユーザーの気持ちを考え標準装備することにこだわった
- 会議では「おまえが何を言っているのか、俺にはわかんねえ」と役員に言われたこともあったが、HSA有無を乗り比べてもらったところ、営業部の役員が会議室で「わかんねえ」と言っていた1人に「このクルマ、買いだよ!」と伝える場面もあった。
N BOX カスタムについて
- 開発チームはデータをもとに地方の若者に訴求するデザインを考え、俗にいう「ヤンキー文化」を研究したが、ヨーロッパの洗練されたデザインを良しとしてきたデザイン部には理解されなかった。
- そこで、地方に残る人達と東京にでてホンダで働く人たちとの、価値観の背景と違いを説明、理解が得られた。
考えをどう理解してもらうか
N BOXが形になったのは「ユーザーの声があったから」というのが良くわかるエピソードじゃないかな?
ユーザー視点だと開発チームの気持ちがすごく嬉しいと思うし、だからこそ売れたんだと思う
ただ、それを最初理解できなかった人たちの気持ちもわからなくはないよね
「求めている人がいる」というのが車をつくる理由としては充分でも、売れない可能性を考える必要もあるだろうし、内容との間に考えのギャップがあれば、説明されたからといって理解できるものではないと思う
チームの人たちは悩んだと思うし、なぜ理解されないのか頭にきたこともあったかもしれない
でも、いろいろな考えを分担して、ぶつかりあえるのが組織の良さでもあるよね
ぶつかっているうちに更に良いアイディアが出ることもあるし、内容への自信をもつこともできると思う
それはどこの組織でもあることだと思うけど、N BOXの場合はユーザーの純粋な気持ちを理解してもらえたから、いいと感じるんじゃないかな?
新しいものには逆境が多いけど、シンプルな説明で、理解してくれる人を増やしたからこそ、価格が高く、燃費が良くなくても売れる軽自動車ができたのかもしれないね