ブガッティ ヴェイロン
今回は、グラノーラ開発日記さん(id:K-granola)にリクエストを頂きました、スーパーカーの違いについて、まとめます!
わかりやすくなっているといいのですが…
ぜひそれぞれを比べてみてください!
まずは、スーパーカーって?
一般的に、スーパーカーと呼ばれる車は、性能が良く、格好がいい、ということが条件として上げられ、ランボルギーニやフェラーリ、ポルシェなどが有名だと思いますが、意外とその定義は曖昧です。
自動車の最先端をいき、性能向上のスピードが速いので、どれほどのものをスーパーカーと呼んでいいのか?ということは、専門家の間でもしばしば議論になります。
なので、この後紹介する車は、スポーツカーであり、価格が高めで、特徴的と感じるものをデザインに絞って見ていきます。
フロントフェイスの違い!尖っていたり、丸かったり
ランボルギーニ ヴェネーノ
車の印象を決める、フロント
一番最初は、ランボルギーニの「ウラカン」、「ヴェネーノ」の2台
ウラカンは、ランボルギーニと言えばこんな感じ!というような、平面を多用したデザインになっていますが、ヴェネーノはスーパーってこんなのでしょ!と、とてもトゲトゲしていますね(笑)
ランボルギーニはスペシャルモデルになると、こういった攻撃的スタイルになることが多い気がします。
(価格:ウラカン3千万弱、ヴェネーノ3億6千万ほど)
フェラーリ 458 イタリア
お次はフェラーリ
こちらはランボルギーニと比べると、丸みをおびていますね
フロントフェンダー(フロントタイヤを覆うボディ)のラインを比べてもらうとわかりやすいと思うのですが、ランボルギーニのタイヤを覆い隠すような直線に対し、フェラーリはタイヤそのもののボリュームを大事に、円を描いています。
スペシャルモデル「ラ フェラーリ」になると、フロントの先端が鋭角になりますが、フェンダーの丸みは「458イタリア」と同じような曲線になっていますね
(価格:ラ フェラーリ 1億6千万円、458イタリア 3千万円弱)
ロータス エヴォーラ
ここまで紹介したのは、イタリアメーカーの2社ですが、イギリスのロータスは紳士的すっきりとしたスタイル
フェラーリのようなボリューム感はないけれど、そのクセのなさこそが、味ですね
(価格は900万円ほどから)
しかし、イギリスにも特徴的な車はあります。
TVRは、隆起したフロントライトの逞しさに比べ、車体先端がとても低くデザインされています。
左右のライトや、車体中央後ろ側の起伏には、迫力がありますね
(価格:1100万円ほどから)
モーガン Aero 8
もう1つイギリスのメーカー、モーガン
極小数の車を、家族経営の会社で作っているモーガンは、クラシカルながらも、未来的スタイル
曲線が多いほど処理が難しい金属を、この形に仕上げる技術は、小さいながらも世界中で愛されている理由じゃないかな
(価格:1千万ほど)
スポーツカーならリアも大事
ポルシェ 911
フロントを一通りみたところで、今度はリア
スーパーカーも、スポーツカーである以上、他車を抜き去る時に見えるリアデザインは重要
並み居るスーパーカーの中でも、このリアのデザインに車の全てが詰まっているのは、ポルシェ911だと思う
世界的に珍しいRR(後輪軸よりエンジンが後ろにある)を採用していて、マシン心臓部のリアは、フロントよりかなり大きく、迫力があるよね
(価格:1千万円ほど)
ブガッティ ヴェイロン
車好きにスーパーカーといえば?と尋ねると、かなりの確立で出てくるヴェイロンは、以外にもすっきり
400km/hを軽く超える最高速を実現するための、効率重視のデザイン
(価格:2億円ほど)
シボレー コルベット
最近新型になったばかり、アメリカの雄コルベットは、リアが上がったデザインで、車体下半分は暗く色分けされている
こういった色の使い方も、その速さを印象付けるポイント
(価格:900万円ほど)
でも、スーパーカーならドアじゃない?
ランボルギーニ ヴェネーノ
スーパーカーならガルウイングでしょ!なんて思う人もいると思う
そして、そのイメージが強いのは、最近だとランボルギーニじゃないかな
でも実は、ランボルギーニのドアは、シザードアと呼ばれるもので、ガルウイングとはちょっと違う
(名前はハサミだけど、ゆったりと開くので安全 笑)
SLS AMG(価格2500万円ほど)
本当のガルウイングはこのように、鳥が羽ばたいたようなドアで、スーパーカーだと最近はあまり多くない印象
メルセデス・ベンツ SLRマクラーレン(価格:6000万円ほど)
かわりによく使われるのが、ドアの内面が下向きに開くようなバタフライドア
ケーニグセグ アゲーラR(価格:1億3千万ほど)
変わり種をあげると、ドアが外側に移動しながら、縦に向きを変えるラプタードアなんていうのもある
しかし、もともとガルウイングは、ボディのサイドに補強材を入れて、乗り降りがしにくくなったから、仕方がなく出来たもの
なので、特別乗り降りがしやすいというわけでもなく、パーツが増え、重量的にも不利なため、普通に開くドアを採用しているスーパーカーも案外多かったりする(笑)
(今回紹介した中では、ヴェイロンなど)
いろいろ見てきたけど、興味深いのは人
スーパーカーをじっくりと鑑賞しましたが、どうでしたか?
ここで紹介した以外にも、スーパーカーを作っているメーカーは、数えきれないほどあります。
そして作っている人達も、元々は大手メーカーの重役出身や、有名デザイナーなど様々で、どうしても車を作りたいという熱意を持っていることが多いです。
しかし、スーパーカーづくりには、長い開発期間と多額のお金がかかり、少数生産のため、売れなければ会社ごとなくなってしまうことも多い、現実もあります。
なので、格好いい!と直感した車があれば、少し調べて見ると、考え方やその人生に共感できる、メーカーや人にも出会え、もっと楽しめるかもしれません