マツダが、次期デミオの一部技術と、搭載される1.5Lディーゼルエンジンのスペックを公開
日本の常識を覆す
2.5L並のトルクをコンパクトに!気になる価格と音
▼SKYACTIV-D 1.5L カットモデル
マツダ 次期デミオ搭載SKYACTIV-D 1.5L スペック・技術ポイント・デミオ公開情報
スペック
- 直列4気筒 1.5L 直噴ディーゼル ターボ
- ボア×ストローク:76.0mm×82.5mm
- 圧縮比:14.8
- 最高出力:105ps/4000rpm
- 最大トルク:25.5kgm/1500-2500rpm
エンジン技術ポイント
- 新型デミオの燃費は、ガソリン車トップのトヨタ パッソ(27.6km/L)を抜き、ハイブリッド車、軽自動車を除く乗用車で「国内トップになる見込み」
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小排気量ディーゼルエンジンで最も低い圧縮比14.8
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高分散噴霧のソレノイドインジェクター、段付エッグシェイプピストンにより、火炎の壁面接触低減、過渡燃焼制御技術により冷却損失を抑制
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高圧EGR&低圧EGRシステム採用。均質リーン化領域を拡大、燃費環境性能とフィールを向上
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冷却水制御バルブやウォータージャケットスペーサーを採用。燃焼効率改善と機械抵抗低減
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回転センサー付きの可変ジオメトリーターボを採用。低速域から高速域まで充分な過給圧
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吸気管一体式水冷インタークーラーを採用。加速レスポンス、過給効率を向上
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高価なNOx後処理システム無しで、日本ポスト新長期規制、欧州ステージ6をクリア。高い環境性能を実現
次期デミオ公開採用技術
- アイドリングストップ技術「i-stop」
- 減速エネルギー回生システム「i-ELOOP」
- ミッションは、AT「SKYACTIV-DRIVE」とマニュアル「SKYACTIV-MT」
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日本仕様発表記事:新型デミオの売りは、小型でも価格や燃費じゃない!
以前から噂はされていたけれど、遂に公式発表!
走りで新型デミオに太刀打ちできるクルマは、今のところいない
小型のディーゼルで、一気に販売を伸ばすこともありそう
エンジンのトルクは、ガソリン車なら2.5Lにも匹敵する25.5kgm
アテンザほどのクルマでも、街乗りなら文句が出ないようなエンジン
(高速走行を考えると、さすがにアテンザクラスは厳しいけれど…)
現行型デミオの最高エンジンスペックは、1.5Lガソリンの113ps/14.2kgmだから、新型はまったく次元が違う
そのエンジンに、今回発表された情報によると、マニュアルミッションも組み合わされ、コンパクトディーゼルによる走りを楽しむことも可能
もしかすると、スポーツとしての性能をアピールすることにもなるかも
今年のオートサロンでマツダがアピールしていたディーゼルスポーツを、アクセラよりもさらに小型で軽い、デミオで楽しめるかもしれないね
オートサロン2014 マツダ出展:マツダ オートサロン2014はディーゼルでスポーツ!
けれど、価格と音は気になる
上位車種に積まれているディーゼルの技術を活かしたといっても、小型ディーゼルのための専用品も多いから、最上級になるディーゼルモデルでも、価格で魅力を出すのは難しそう
音も、マツダのディーゼルエンジンはかなり静かだけど、ガソリンエンジンと比べるとどうしても原理的ハンディがある
それをサイズの小さいコンパクトカーに積むと、かなり音が気になる可能性も
音を防ぐためにコストをかけると、さらに価格が高くなる…かも
しかし、新型デミオの外観と高トルクエンジンには、コンパクトカーにユーザーが出す価格を、かえる可能性もある気がする
最近だと、コンパクトカー以上の価格の軽自動車も売れているし、マツダも勝算ありなんじゃないかな
マツダらしいドキドキ、期待できる