【市販型ウェイクのスペック・価格などはこちら】
※10/8追記:ティザーサイトのリンクを追加しました。
ダイハツが、11月に発売するコンセプトカー「デカデカ」ベースの軽自動車の技術概要を発表
また背が高くなったけれど、技術もかなり…
背が高い軽自動車の乗り心地や操縦安定性と、ダイハツの戦い
▼技術発表会動画
ダイハツ DECADECAベース ウルトラスペース軽 概要・スペック(括弧内はタント比較)
概要
- 昨年東京モーターショーに出展したコンセプトカー「DECADECA」をベースにしたモデル
- 軽ワゴン「アトレー」の後継モデル
- 11月発売
- ※正式発表ではないが、モデル名は「ウェイク」となることが濃厚
スペック
- 全高:1835mm(+85mm)
- 室内高:1455mm(+90mm)
- 車重:タント+60kgほど(タント最軽量モデルは920kg)
- タントと比較し、室内空間約10%増加
- フロントアブソーバーロッド、リアアブソーバーサイズアップ
- ウレタンバンプスプリング採用
- スタビライザー標準装備
- 直進安定性を高める空力フィン
- ルーフパネルなどの板厚を最適化し、タントから重心高約10mmアップにとどめた
- インテリアに撥水加工フルファブリックシートを採用し、汚れを拭き取ることが可能
- 一眼レフカメラ、タブレットなどを収納可能な6.6L大型インパネトレイ
- ラゲッジスペースに、350cc缶24本の箱を2つ積載可能な約90L大容量ラゲッジアンダートランク
- 目線の高さを1387mmとし、見晴らしを良くした「ファインビジョン」
左右観音開きドアが採用され、現在もっとも売れている軽自動車”タント”よりも広くなるということで、昨年の東京モーターショーから注目されていたコンセプトカー”デカデカ”の市販型
DECADECAはこちら:ダイハツ DECA DECAを年内発売!ライバルは…
発表会では、外装がカモフラージュされ、エクステリアデザインはわかりにくい…
けれど、観音開きドアではなくなり、タントのようにピラーレスでもなく、期待していた人には残念に感じる人もいそう
けれど、軽ワゴンで使い勝手重視の”アトレー”後継モデルらしく、室内空間はタント+10%
大きくスライドできるリアシート、一眼レフなどが収納できるインパネトレイ、汚れを気にしなくてもすむ撥水加工ファブリックは実用的
視線を高くし、運転がしやすい「ファインビジョン」と名付けられた運転席は、試乗が楽しみだね
「タントでは応えきれていなかった」とダイハツが語る、上位モデルからの乗り換えユーザー向けに、大胆な作りになっているんじゃないかな
しかし、その乗り味や安定性には心配も
タントから全高85mmアップに対して10mmアップにとどめたとする重心高も、タントより乗り心地や走行時のフラつきが悪化しやすくなるのは間違いない
その点は、ダイハツももちろん認識していて、軽自動車では省略されることが多い、左右への車体の傾きを抑えるスタビライザーを標準装備に
サスペンションが最大まで縮んだとき、ストッパーになるウレタンバンプスプリングも採用
▼足回り採用技術
背が高いクルマでは、横風など、高速走行時のフラつきがかなり怖いけれど、親会社であるトヨタがハイエースやアクアに採用していた空力フィン「エアロスタビライジングフィン」まで使用
ハイエース採用フィンはこちら:ハイエース、レジアスエースマイチェンに光る違い!
なんとしてでも乗り心地をキープしたい気持ちが見える
▼エアロスタビライジングフィン
こういった技術の結果ダイハツの発表によると、タントより操縦安定性では物理的不利があり劣るものの、その差は小さいらしい
”ウェイク”という名前になると言われている新型車は、従来型で背が高い”アトレー”より全高が40mm低いけれど室内が広く、さまざまな改善技術が採用されていることでプラスに
だけど、ダイハツが目標とする上位モデルからの乗り換えの場合、購入を決めるのは試乗してからでも遅くなさそう
ダイハツが自信を持つ乗り心地や安定性悪化との戦いの結果に満足できるかは、ウェイク購入の決め手になるんじゃないかな