日産と上級車ブランド「インフィニティ」が、2017年から採用する新エンジン「VC-Turbo」を発表
ガソリンエンジンを次世代へ
39.8kgmの大トルク新エンジン!次期型 スカイラインクロスオーバー から搭載開始
▼日産 / インフィニティ 可変圧縮比ターボ「VC-Turbo」画像
日産 / インフィニティ 可変圧縮比ターボ「VC-Turbo」概要・スペック
- 日産の上級車ブランド「インフィニティ」のSUV「QX50(日本名:スカイラインクロスオーバー)」の2018年型(2017年製造開始)から搭載される新エンジン
- エンジン名は「Variable Compression - Turbocharged」から
- 圧縮比を可変にすることで、これまでより27%も効率化
- これまで上級車に搭載されていたV型6気筒「VQエンジン」と代え、環境性能と走りを両立
- 2016年10月のパリモーターショーで一般公開
可変圧縮比ターボ「VC-Turbo」スペック
- コネクティングロッドとクランクの間に機械式アクチュエータアームで動作するマルチリンクシステムを追加
- 圧縮比を、低負荷運転時の14.0:1から、ターボチャージャーの過給圧が高まった際の8.0:1まで無断階で変更
- ターボ(加給圧)と圧縮比を高度に制御することで、異常燃焼や振動を防ぐ
- 燃焼室とインテークマニホールドに燃料を噴射するインジェクション2基を並列配置
- 次期型「QX50」用の直列4気筒2Lターボエンジンは、最高出力270ps、最大トルク39.8kgmを出力
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日産の新エンジンと言えば、海外で今年から本格投入されている、400馬力を出力する「Q50(日本名:スカイライン)」に搭載された3Lターボ「VR30」がある
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けれど日産は、もっと小排気量で効率がいいエンジンも必要と考えていたらしく、今回2L可変圧縮ターボエンジン「VC-Turbo」が発表された
インフィニティのクロスオーバーSUV「QX50(日本名:スカイラインクロスオーバー)」から搭載される新エンジンは、以前からある可変圧縮のアイディアをターボと組み合わせて量産化
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コネクティングロッドとクランクの間にリンクを追加し角度を制御することで、ピストンの上下動幅を制御
圧縮比を、レース用自然吸気エンジンと同等の14.0:1から、高出力ターボエンジンなみの8.0:1まで継ぎ目なく変更
270ps/39.8kgmとミドルクラスのSUVを動かすには充分な出力としながら、効率を27%もアップした
圧縮比を変更するエンジンは、力強さなどのフィーリング、部品増による信頼性やコストアップが問題になることが多かったけれど、日産の新エンジン VC-Turboがどのように評価されることになるのかは楽しみ
高評価を得ることができれば、日産の大きなセールスポイントになりそうだ