ポルシェが、過去に販売していた2+2クーペ「928」の後継となる新型「929」の開発を進めているとの情報が入ってきました。
人気モデルを復活し、ポルシェのラインナップをさらに拡大する新型ポルシェ929について、最新情報から画像やデザイン、スペックなどをご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】ポルシェ新型929のテスト車両のスクープ画像!
- ポルシェ新型929の特徴と位置づけは?
- ポルシェ新型929の外装(エクステリア)デザインとスクープ画像
- ポルシェ新型929のエンジンとスペックは?
- ポルシェ新型929にはプラグインハイブリッドも?
- ポルシェ新型929の価格は?【予想】
- ポルシェ新型929の発売日は?【予想】
- ポルシェ929の前モデルを「おさらい」
【最新情報】ポルシェ新型929のテスト車両のスクープ画像!
▼ポルシェ新型929のテスト車両スクープ画像
ポルシェの新モデルとなる新型929のプロトタイプとみられる車両のスパイショットが確認されました。
ポルシェ新型929は、ポルシェが過去に販売していた2+2レイアウトのFRクーペであるポルシェ928の復活モデルとして計画されており、使いやすさとスポーツ性能を両立したモデルとなります。
ポルシェはこの新型929により、テスト車両のベースにもなっている上級サルーン「パナメーラ」以外の新しいFRレイアウトのマシンを販売し、新しいポルシェの走りをアピールする予定です。
▼ポルシェ・928
ポルシェ新型929の特徴と位置づけは?
▼ポルシェ・パナメーラ
▼ポルシェ新型929の特徴
- 車体サイズをポルシェ・911とパナメーラの中間サイズに設定
- 2+2のシートレイアウトを採用した2ドアクーペに
- パナメーラに採用されたパワートレインを搭載し、FR駆動のスポーツクーペとして計画
ポルシェ新型929は、パナメーラより小さく、911より大きいボディサイズとすることで、走りと実用性を両立したモデルという位置づけになります。
▼参考:ポルシェのモデル一覧と価格
- 718シリーズ(ボクスターとケイマン)
MRレイアウトのブランドエントリーモデル
価格:655万円~ - 911シリーズ
RRレイアウトのフラッグシップスポーツ
価格:1309万円~ - パナメーラ
サルーンとワゴンを用意するFR最上級モデル
価格:1162万円~ - カイエン&マカン
カイエンを頂点に小型のマカンも用意するSUV
価格:699万円~
現在ポルシェのラインナップでリアシートをもったモデルは、SUVのマカンの699万円からとなっていますが、サルーンではパナメーラ、クーペでは911と、一気に1000万円以上の最上級モデルになります。
新型929はその大きな価格の開きをなくすため、カイエンに対してマカンが用意されたようにパナメーラの下位に追加され、同時にスポーツ性能を伸ばすことになります。
▼ポルシェ・パナメーラ
550馬力 高速度サルーンに!ポルシェ 新型 パナメーラ 価格1591万円~ 試乗動画
▼ポルシェ・911
燃費UP 3Lターボ!ポルシェ 2016新型 911カレラ / カレラ4 試乗動画
ポルシェ新型929の外装(エクステリア)デザインとスクープ画像
▼ポルシェ新型929の開発車両
ポルシェ新型929の外装は、最上級サルーンのパナメーラから短縮されたホイールベースによるボディサイズが特徴となります。
発見されているテスト車両では、まだリアドアが残されていますが、ポルシェ928の後継モデルとして開発されていることから、市販モデルは2ドアのクーペになると考えられています。
▼ポルシェ・928
911とパナメーラの要素を両立したモデルとなることからリアスタイルが注目されますが、前モデル同様に2ドアハッチバックとなることが有力視されています。
ポルシェ新型929はボディサイズも911とパナメーラの中間になり、全長は4700mm程度になると考えられています。
▼新型929のボディサイズ(予想)と比較
- 新型929
全長×全幅×全高:4700×1900×1400mm
ホイールベース:2650mm - 参考
・パナメーラ
全長×全幅×全高:5049×1937×1423mm
ホイールベース:2950mm
・911
全長×全幅×全高:4505×1835×1295mm
ホイールベース:2450mm
ポルシェ新型929のエンジンとスペックは?
▼ポルシェV型8気筒4Lツインターボエンジン
▼ポルシェ新型929のパワートレインとスペック
- ポルシェ929ターボ
V型8気筒4Lツインターボ
最高出力:550ps/5750rpm
最大トルク:78.5kgm/1960-4500rpm - ポルシェ929
V型6気筒2.9Lツインターボ
最高出力:440ps/5650rpm
最大トルク:56.0kgm/1750-5500rpm - トランスミッション:8速デュアルクラッチ「PDK」
- 駆動方式:FR
ポルシェ新型929のパワートレインには、パナメーラに搭載された新世代エンジンが採用されると考えられています。
ポルシェの最新2.9Lと4Lターボエンジンは、前世代の3.6Lと4.8Lからダウンサイズしながらターボを組み合わせ、ハイパワー、軽量に仕上げられました。
これにより、ボディサイズが小型化される新型929に搭載した場合も走行フィーリングを維持することができ、燃費性能を高めることも可能になっています。
車体の基礎には、パナメーラにも採用されているフォルクスワーゲングループのMSBプラットフォームが採用されます。
ポルシェ新型929にはプラグインハイブリッドも?
▼ポルシェ パナメーラ4 E-ハイブリッド
ポルシェ新型929には、ベースモデルの発売後にプラグインハイブリッドモデルが追加されることも有力視されています。
搭載されるプラグインハイブリッドシステムは、パナメーラのPHVモデルである「パナメーラ4 E-ハイブリッド」に採用されたものと共通となり、ベースモデルにも搭載される2.9Lターボエンジンに電気モーターが組み合わせられ、システム合計で462馬力を出力します。
▼新型929プラグインハイブリッドのスペック
- パワートレイン:V型6気筒 2.9Lターボ + 電気モーター
- エンジン出力:330ps/45.9kgm
- モーター出力:136ps/40.8kgm
- システム出力:462ps/71.4kgm
- トランスミッション:8速デュアルクラッチ「PDK」
- 駆動:4WD
ポルシェ新型929の価格は?【予想】
ポルシェ新型929の価格は、ベースのパナメーラからボディサイズを小型化しダウンすることになります。
新型929とパナメーラにモデル間の関係が似ているSUVのカイエンとマカンでは、カイエンの976万円からマカンの699万円まで300万円近く下げられていました。
パナメーラの価格は現在1162万円となっており、同様の価格ダウンになれば860万円ほどとなりますが、搭載されると見られているエンジンはパナメーラと同じとなっているため、900万円台になると考えられます。
ポルシェ新型929の発売日は?【予想】
ポルシェ新型929の発売日は、開発が本格化していることが判明しましたが、開発状況から登場まではまだ時間がかかり、2020年になると考えられています。
登場後は、他のスポーツFRクーペとの比較も盛り上がることになりそうです。
ポルシェ929の前モデルを「おさらい」
▼ポルシェ928
開発が進行しているポルシェ929の前モデルになるポルシェ928は、1978年から1995年まで販売されたスポーツカーです。
開発当時はポルシェの新しい主力が模索されており、911の上位に位置するフラッグシップモデルとして計画。
スポーツ性能とラグジュアリー性を両立したマシンとして製作され、快適性を重要視する911のユーザーにも人気になりました。
FRレイアウトを採用し、コーナリング性能を高めるために開発された「ヴァイザッハ・アクスル」は、横荷重により外側後輪が最大2度アングルをかえるようになっており、同様の考えは現在でも4輪を操舵する4WSに活かされています。
パワートレインにはV型8気筒エンジンが採用され、初期モデルの4.5Lエンジンで230馬力、1992年に発売された928GTSでは5.4Lまで排気量を拡大し340馬力を発揮していました。
新型ポルシェ929については今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!