新車を実際に購入したユーザーが”どれだけ満足できたか”を詳細に評価する、「2014年自動車商品魅力度調査」の結果が発表
販売台数ランキングと比較しながら見ていこう
高評価車ユーザーの「知人に推奨する」「再購入する」割合は2倍以上!
J.D.パワーアジア・パシフィック 国内自動車商品魅力度調査 概要
- コンサルティング会社の「J.D. パワー」が、新車購入後2-9か月経過したユーザーを対象に、1万5684人から回答を得た
- 商品魅力度を示す総合APEALスコアは1000ポイント満点
- 評価項目は、
「外装」
「内装」
「収納とスペース」
「オーディオ/コミュニケーション/エンターテインメント/ナビゲーションシステム」
「シート」
「空調」
「運転性能」
「エンジン/トランスミッション」
「視認性と運転安全性」
「燃費」の10カテゴリー、合計77項目
【2014年アメリカでの調査はこちら】
今回の調査では、スコアが727ポイント以上のモデルのユーザーで「必ず同じモデルを友人や知人に推奨する」、「必ず同じメーカーの車を購入する」という割合が、ポイントが低いユーザーの2倍以上、それぞれ17%、15%になることがわかったとのこと
(低ポイントユーザーの推奨意向は7%、再購入意向は6%)
満足度は、現行モデルだけではなく、次世代の販売台数にも響くんだね
まずはブランド別ランキング!1位はレクサス!
ブランド別満足度1位を獲得したレクサスは、ドイツ車と比較してブランド力不足を指摘されることが多いけれど、調査では2位のBMWに21ポイント差をつけた
レクサスのブランド力について:認められないレクサスの高品質
長期的視野でブランドの構築を目指しているレクサスにとって、この評価は一安心できるものなんじゃないかな
満足度が高くなりやすい上級、輸入ブランドを除いた結果では、スバルがトップで、2位がマツダ
この2ブランドは、乗用車販売台数ランキングにはあまりあがってこないけれど、ブランド価値を高めるため、品質や乗り味で違いを出す戦略をとっているので、狙いは成功していると言えそう
▽調査対象となっている2014年3月の総合販売台数ランキング
注目のセグメント別!販売台数とは違う結果!
▽調査対象となっている3月 軽自動車・乗用車販売台数ランキング
軽自動車:2014年3月軽自動車販売ランキング 1・2位の明暗
軽自動車
プレミアムをポイントに、高価格でも満足してもらえる品質を貫く、ホンダ N-ONEがトップ
N-ONE:N-ONE マイナーチェンジでボディカラー全25種
その後には販売好調のスズキ ハスラー、ホンダ N-WGNが続く
けれど、販売台数トップのダイハツ タントがいない…
タントは、スペックではわかりにくい使い勝手をセールスポイントにしているので、原因を探る必要がありそう
コンパクト
3月時点では販売台数2位だったトヨタ アクアがトップ
ライバルのホンダ フィットの12ポイント差、2位は、調査の時期に大きな話題になったリコールの影響もありそう
だけど、3位でハイブリッドがないスズキ スイフトと上位2台の差は大きく、ハイブリッド人気とユーザーの満足度は比例
アクア、フィットの優位は簡単に崩れそうにないね
ミドルサイズ
フォルクスワーゲン ゴルフが1位になっているのは、世界のベンチマークと言われる実力かな
ここではコンパクトと違い、燃費がいいハイブリッドを持つトヨタ SAI、マツダ アクセラも、もう1つ上の魅力を出さないといけなさそう
アクセラ:アクセラハイブリッドは格好いい!
ミニバン
昨年11月にモデルチェンジをしたホンダ オデッセイ、1月モデルチェンジのヴォクシーが上位で、商品力アップはユーザーの期待に応えられたんじゃないかな
ヴォクシー:新型ヴォクシー・ノア ハイブリッドメインじゃない!
上級車のヴェルファイアが3位に入っているのは、兄弟車のアルファードがミディアムクラスのトヨタチャネル”トヨペット”で販売されているのに対して、ヴェルファイアが”ネッツ”での販売で、ユーザーの年齢層が違うことも影響していそう
まとめ
コンパクトカーでは調査結果と販売台数が似た結果になったけれど、他セグメント、ブランド別の結果はまったく違う
クルマを選ぶときには、人気にとらわれずに広くみて、いい!と感じるクルマにすることがやはり重要だね