日産がマイナーチェンジをしたコンパクトセダン「ラティオ」を発売
コンパクトカーのデザインはサイズとの戦い
あちらを立てればこちらが立たず 歪みも見える新型ラティオ
日産 ラティオ 改良概要・スペック・グレード・価格
改良概要
エクステリア
- 新デザインフロントバンパー、フロントグリル、ヘッドランプ、フード、リアバンパーを採用
- ボディーカラーは、「ホワイトパール」「バーニングレッド」の2色を廃止し、新たに「ブリリアントホワイトパール」「ラディアントレッド」「ディープアイリスグレー」の3色を追加。1色多い全7色にした
インテリア
- ステアリング、センタークラスター、助手席側インストゥルメントパネルの形状、シートクロスを変更
- 最上級グレードの「G」で、センタークラスターフィニッシャーとエアコンパネルの色にピアノブラックを採用
その他
- VDCを全車標準装備
- 「X」ではオプション扱いだった後席ヘッドレスト&リヤセンターアームレスト(カップホルダー2個付)を標準装備
- これまでフロントウィンドウのみだった紫外線99%カット「UVカットグリーンガラス」を、フロントドアガラスにも採用
- 従来のエントリーグレード「B」は、「S」に統合、廃止
スペック(変更なし)
- 全長×全幅×全高:4455×1695×1495mm
- ホイールベース:2600mm
- エンジン:直列3気筒 1.2L
- 最高出力:79ps/6000rpm
- 最大トルク:10.8kgm/4400rpm
- ミッション:CVT
- 駆動:FF
- 車重:1030kg
- 燃費:22.6km/L
グレード・価格
- S:146万160円
- X:155万4120円
- G:178万9560円
個性は珍しくなった1.2L小排気量セダンということで、主な変更はデザインのラティオ
変更の中で一番印象的なのは、中間で絞りこまれたヘッドランプ
斜め前から見ると、少し急なラインの変化に違和感もあるけれど、正面やサイドからだと前型のラティオより引き締まって見える
▼前型ラティオ
ヘッドランプ周りの処理をもう少し控えめにすると自然に見えるのかも思うけれど、以前より販売が少なくなったセダンにインパクトを出したいということなんじゃないかな
大きくなったバンパー開口部やグリルも、上のクラスのクルマを意識し、まとまめられているね
インテリアもエクステリアと同じ方向で変更されていて、中でも上位グレードにピアノブラックの塗装が使われるセンタークラスターのデザインは新しい
▼新型ラティオ インテリア
▼センタークラスター
しかしシフトノブは、日産の他モデルと共通だから仕方がないのだけど、もう少し大きめなものにできると、インテリアの雰囲気をあげられたんじゃないかな
コンパクトセダンは、個人のほか、最近法人向けの販売が多いらしい
なので、上のモデルを意識して質感をあげたデザインと、変わらない低燃費・低価格、矛盾しそうな要素をラティオに詰め込んでいる
最廉価グレードがなくなったけれど、統合されたSグレードとの価格差は3万3千円ほどだったので、ユーザーへの影響は少なく、装備が充実している上位モデルに集中できてよさそう
難しいバランス取りだったと思うけれど、仕上がりは徐々に馴染み、プラスになっていくんじゃないかな