トヨタが、2015年度中に採用車を発表する新モジュラープラットフォーム、「TNGA」を公開
今年後半から、トヨタの新しい世代がクルマをひとつ未来に?
モジュラープラットフォームTNGAで、ライバル フォルクスワーゲンを追うトヨタ
▼トヨタ新プラットフォーム「TNGA」画像
Toyota New Global Architecture(TNGA) 概要
- 2015年度中に投入予定のモジュラー思想新プラットフォーム
- 商品力の飛躍的向上と、原価低減を同時に達成することを目的とする
- 複数車種を同時に開発する「グルーピング開発」により、開発工数を20%以上削減
- パワートレインを低くし低重心化
- ボディ接合にレーザー溶接や接着剤を使用し、ボディ剛性を30~65%UP
- 燃費を25%、動力性能を15%改善
- 新プラットフォームは、2015年中に発表予定のFF系ミディアム車(新型プリウスと言われている)から導入
- コンパクト、ラージ、FR用プラットフォームも順次投入
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今年度中に採用車が発表されるという、トヨタの新プラットフォーム「TNGA」
概要を見るだけでも、これはすごいことになるな、という感じだね
TNGAで一番大きいのは、「モジュラー設計思想」だということ
これは、1千万台ラインで争うライバル、フォルクスワーゲンなどが先に採用している考えのプラットフォーム
これまでは、車体の延長くらいしかできなかったプラットフォームを、クルマの構成要素ごとに共通化することで、効率よく、多車種展開ができるようになる
具体的には、シートやエアコン、アンダーボディー、サスペンション、ステアリングシャフトやギアボックス、インストルメントパネルなどを共通化部品としているとのこと
これによって、この分野では先を走り車種拡大を続け、トヨタを抜くのも時間の問題と言われるフォルクスワーゲングループを追う
トヨタはTNGAプラットフォームの画像と一緒に、エンジン、ミッション、溶接技術の動画も公開し、性能をアピール
自信たっぷりの裏付けを見せている
▼トヨタ新プラットフォーム「TNGA」採用 エンジン 急速燃焼 動画
▼トヨタ新プラットフォーム「TNGA」採用 ATミッション 動画
▼トヨタ新プラットフォーム「TNGA」採用 レーザー溶接(レーザースクリューウェルディング)動画
トヨタの新しいチャレンジとなるTNGAは、トヨタの主力車種、次期「プリウス」から採用予定
トヨタが公表しているとおりのスペックアップが達成されれば、次期プリウスの燃費は現状の30.4km/Lから、25%アップの38.0km/Lに
同様の技術で、プリウスPHVや次期アクアが登場したら…
初代プリウスが出た時のような驚きが、また起こる可能性もあるかも
それも、乗り心地や走りも格段によくなって
今年開催の東京モーターショー2015でなんらかの動きがあるだろうから、楽しみに待つことにしよう