マセラティが、クーペ「グラントゥーリズモ」とそのオープン「グランカブリオ」の改良モデルを日本発売しました。
新型グラントゥーリズモとグランカブリオのデザイン、グレード、価格など、この記事では詳細にご紹介します。
▼この記事の目次
- マセラティ新型グラントゥーリズモと新型グランカブリオのマイナーチェンジ【主な変更点】
- マセラティグラントゥーリズモとグランカブリオとは?
- マセラティ新型グラントゥーリズモと新型グランカブリオの外装(エクステリア)デザイン
- マセラティ新型グラントゥーリズモと新型グランカブリオの内装(インテリア)デザイン
- マセラティ新型グラントゥーリズモと新型グランカブリオの性能・スペックは?
- マセラティ新型グラントゥーリズモと新型グランカブリオのグレード・価格は
マセラティ新型グラントゥーリズモと新型グランカブリオのマイナーチェンジ【主な変更点】
▼マセラティ グランカブリオ(左)とグラントゥーリズモ(右)
マイナーチェンジにより2018年モデルとなったマセラティ新型グラントゥーリズモとグランカブリオの主な変更点は以下の通りです。
- ラインナップを見直し、グラントゥーリズモとグランカブリオのいずれも「スポーツ」と「MC」の2タイプに集約
- パワーユニットをV型8気筒4.7Lの1タイプに
- 新型の「シャークノーズ」グリル、下部ダクト、リヤバンパーを採用
- インテリアに、新デザインのPoltrona Frauレザーシート、鍛造アルミニウム製ダイヤル、ボタンクラスターを採用
- Apple CarPlayとAndroid Autoに対応した高解像度8.4インチタッチスクリーン新型インフォテイメントシステムを装備
- ハーマンカードン製プレミアムサウンドシステムを標準装備
今回のフェイスリフトでは、性能向上を目的とした新デザインが採用されました。
同時にラインナップを集約し、上級スポーツとして装備が充実されています。
マセラティグラントゥーリズモとグランカブリオとは?
イタリアの高級スポーツカーメーカーのマセラティが2007年に発売し、誕生から10周年を迎えたロングライフモデルです。
クーペボディのグラントゥーリズモの2年後に、マセラティの量産車で史上初の4シーターカブリオレとなるグランカブリオを追加設定。
累計生産台数は3万7000台を突破しマセラティの超ヒットモデルに。
日本でもイタリアンスポーツとして根強いファンを持ち、マイナーチェンジされた2018年モデルは、発表会場に成田国際空港貨物ターミナル地区の航空機整備工場を選択。
生産されるイタリアのモデナから、マセラティロゴの入ったボーイング747チャーター機にて、ファーストオーダー分の28台が空輸されました。
▼マセラティグラントゥーリズモ60th anniversary edition
2017年7月には、マセラティ初の量産車「3500GT」のデビューから60周年を記念した限定モデル「60th anniversary edition」がグラントゥーリズモとグランカブリオ各5台限定導入され、マセラティを代表するモデルになっています。
▼60th anniversary edition
量産60周年!マセラティ グラントゥーリズモ / グランカブリオ「60th anniversary edition」日本発売
マセラティ新型グラントゥーリズモと新型グランカブリオの外装(エクステリア)デザイン
▼マセラティ新型グラントゥーリズモ 画像
新型のグラントゥーリズモとグランカブリオには、新型のシャークノーズグリルと下部ダクト、リヤバンパーが採用されています。
この変更により高速度で大きく走りに影響する空気抵抗係数Cd値が、グラントゥーリズモでは0.33から0.32に、グランカブリオでは0.35から0.33に減少しました。
フロントグリルはクロームで縁取った六角形の「シャークノーズ」に変更し、最新マセラティモデルとの統一感を向上。
ヘッドライトは前型と同じくLED式とバイキセノン式の2タイプですが、ライトユニット内部のデザインが新しくなっています。
▼マセラティ新型グランカブリオ 画像
デザインコンセプトに前型からの大きな変更はありませんが、これは今回改良型の製作を行ったマセラティデザインセンターが、前型を手掛けたピニンファリーナをリスペクトした結果とされています。
グラントゥーリズモとグランカブリオの本来のコンセプトをしっかりと残しながら、向上した空力性能で走りを楽しめるようになりました。
マセラティ新型グラントゥーリズモと新型グランカブリオの内装(インテリア)デザイン
▼マセラティ新型グラントゥーリズモ 画像
新型のマセラティグラントゥーリズモとグランカブリオの内装には、新デザインとなったポルトローナ・フラウのレザーシートを採用し、より優雅な印象に。
最新のインフォテインメントシステムに対応するためセンターコンソールのデザインが変更され、鍛造アルミニウム製のダイヤルやボタン数を減らしシンプルにしたボタンクラスターを採用。
▼マセラティ新型グランカブリオ 画像
新装備となった高解像度の8.4インチタッチスクリーンインフォテインメントシステムは、マセラティの他の最新モデルに搭載されているものと同じく、スマートフォンとの連携を強化するApple CarPlayとAndroid Autoに対応しました。
オーディオには、harman kardonが手掛けたプレミアムサウンドシステムが標準装備されています。
マセラティ新型グラントゥーリズモと新型グランカブリオの性能・スペックは?
マセラティ新型グランカブリオとグラントゥーリズモでは、これまで用意されていた405馬力のV型8気筒4.2Lエンジンがラインナップから外れ、ハイスペックなV型8気筒4.7Lエンジンに一本化されました。
▼マセラティ新型グランカブリオとグラントゥーリズモのスペック
- エンジン:V型8気筒 4.7L
- 最高出力:460ps/7000rpm
- 最大トルク:53.1kgm/4750rpm
- トランスミッション:6速AT
- 0-100km/h加速
「スポーツ」:4.8秒、「MC」:4.7秒 - 最高速度
「スポーツ」:299km/h、「MC」:301km/h - 燃費(欧州値):14.3L/100km(約7km/L)
エンジンはマセラティと同じフィアットグループのフェラーリと共同開発し、フェラーリの工場があるマラネロで製造されています。
スポーツ性能を高めたMCグレードには、発進加速を最大にするローンチコントロール機能「MCスタートプログラム」を搭載し、0-100km/h加速4.7秒が実現されています。
第4世代ピレリPゼロタイヤを装着
新型グラントゥーリズモとグランカブリオでは専用開発タイヤも改良され、ピレリが製造するハイパフォーマンスタイヤ「ピレリ Pゼロ」の最新型が装備されました。
この改良により、ドライとウエットのどちらでもグリップ力をアップしながら、走行抵抗を低減することで加速性能を改善。
使用可能な距離も30%延長し、ロングライフになっています。
マセラティ新型グラントゥーリズモと新型グランカブリオのグレード・価格は
▼マセラティ新型グラントゥーリズモ
マセラティの新型グラントゥーリズモとグランカブリオにはそれぞれ、「スポーツ」と「MC」の2グレードが用意され、価格設定は以下のとおりです。
▼マセラティグラントゥーリズモ価格
- GranTurismo Sports:1890万円
- GranTurismo MC:2216万円
▼マセラティグランカブリオ価格
- GranCabrio Sport:2000万円
- GranCabrio MC:2175万円
超高級スポーツカーらしく2000万円を中心にした価格設定となっていますが、2018年モデルのファーストオーダー分だけでも28台が導入されているため、安定した販売になっていきそうです。