トヨタが、新型エスティマのプレビューと言われる新型燃料電池自動車のコンセプト「Fine-Comfort Ride」を公開しました。
この記事では新型エスティマについて、最新情報に予想を加えご紹介します。
▼この記事の目次
- トヨタ新型エスティマは新しいかたちに?【最新情報】
- トヨタ新型エスティマの外装(エクステリア)デザインは?
- トヨタ新型エスティマの内装(インテリア)デザイン
- トヨタ新型エスティマのサイズ・スペックは
- トヨタ新型エスティマの発売日と価格は?【予想】
- トヨタ エスティマを「おさらい」
トヨタ新型エスティマは新しいかたちに?【最新情報】
▼トヨタFine-Comfort Ride
トヨタが、東京モーターショー2017の出展車として発表した「ファインコンフォートライド」は、水素と再生可能エネルギーの活用が進んだ低炭素社会におけるモビリティを想定したとされるコンセプトカーです。
このモデルは、燃料電池車設定を前提としていると言われる新型エスティマのプレビューとも言われ、電動車ならではの自由なレイアウトと水素をエネルギー源とする大電力量を活かし、「プレミアムサルーンの新しいかたち」として提案。
走行時にCO2や環境負荷物質を排出しない優れた環境性能と3分程度の水素充填で充分な走行距離を得られる利便性に加え、Fine-Comfort Ride制作を通じてFCVの更なる可能性を追求したとされています。
トヨタ新型エスティマの外装(エクステリア)デザインは?
▼トヨタFine-Comfort Ride
トヨタ新型エスティマの外装は、これまで大きな変更がなかった卵型デザインのイメージを残しながらも、燃料電池搭載が考えられた新デザインに。
コンセプトとされるFine-Comfort Rideは他の箱型ミニバンとスタイルを分け、車両前方から中央にかけて上下左右に広がりを持たせ、後部にかけて絞り込んだダイヤモンド型キャビンが採用されました。
これにより、プレミアムサルーンとして重要になる2列目シートの空間と空力性能が最大化されています。
あわせて、大きく開くスライドドア、インホイールモーターの採用、タイヤの四隅配置やボディー下をカバーで覆うことによって、プレミアムサルーンにふさわしい、高い走行安定性と静粛性を実現したとされました。
トヨタ新型エスティマの内装(インテリア)デザイン
▼トヨタFine-Comfort Ride
トヨタ新型エスティマの内装は、コンセプトとされるFine-Comfort Rideで「Wearing Comforts(快適な空間に包まれる)」をテーマに、クルマが単に移動するための「乗り物」ではなく、乗員に移動以外の価値を提供する将来のモビリティを具現化したとされています。
自由な姿勢に調整可能なシートを中心に、エージェント機能やタッチディスプレイを配置し、乗員は自由に情報へアクセスできるように。
シートレイアウトも自由に調整でき、「個の空間」としても「個×個のコミュニケーション空間」としても使用できるように製作されました。
トヨタ新型エスティマのサイズ・スペックは
トヨタ新型エスティマとみられるFine-Comfort Rideの車体サイズを、トヨタの現行型のエスティマと比較すると以下の通りです。
▼トヨタFine-Comfort Rideの車体サイズ比較
- Fine-Comfort Ride
全長×全幅×全高:4830×1950×1650mm
ホイールベース:3450mm
乗員:6人 - エスティマ(現行型)
全長×全幅×全高:4820×1820×1760mm
ホイールベース:2950mm
乗員:7~8人
Fine-Comfort Rideの全長はエスティマからほぼ維持。
全幅は130mm拡大されていますが、ホイールがボディから大きくはりだしているため市販型では変更になりそうです。
全高は、新型エスティマではスタイルも重要になるため10cmほどダウン。
500mm拡大されたホイールベースは、ホイール内に駆動モーターを収めることで自由度があがる車体設計によるものなので、近い数値が採用されることも考えられます。
水素燃料電池パワートレインのスペックは?
Fine-Comfort Rideに搭載されるパワートレインの詳細は公表されていませんが、ガソリン車同等の燃料補給時間により、JC08モードで約1,000kmの航続距離を実現するとされました。
水素燃料電池車は、駆動を電気モーターが担当するため、高い静粛性とスムーズな走りが期待できます。
トヨタ新型エスティマの発売日と価格は?【予想】
新型エスティマの発売日は、現行モデルが2006年に登場し10年以上販売が続く超ロングライフモデルになっているため、早期になることが期待されていました。
しかし、コンセプトモデルが燃料電池車として登場したことで、かねてから予想があった2019年から2020年と、急がない可能性が高くなりました。
価格は、ガソリンモデルが設定されることがあれば現行型の327万円、もしくはハイブリッドモデルの431万円に近い価格になる可能性もありますが、次世代モデルとして燃料電池車がメインになると高価格になりそうです。
すでに販売されているトヨタ初の燃料電池車「ミライ」では価格が723万円とされ、補助金を使用しても実質520万円となっているため、燃料電池システムのコストダウンも注目されます。
▼トヨタ ミライ
トヨタ エスティマを「おさらい」
▼現行型エスティマ
トヨタ エスティマは、「トヨタの天才タマゴ」というキャッチフレーズで1990年に初代が登場したミニバンです。
車名のESTIMAは、英語で「尊敬すべき」というESTIMABLE(エスティマブル)より名づけられました。
スタイルを主流の箱型ミニバンとは違う独自路線としたことで人気になり、2006年から販売が続く現行の3代目モデルは現在でも月に1000台~2000台ほどをコンスタントに販売し、他の上級ミニバンを凌ぐ販売台数を記録しています。
2016年には、販売11年目で異例のビッグマイナーチェンジが行われ、新デザインの外装や2トーン仕様を採用し、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」を標準装備。
▼現行型エスティマ
11年目のマイナーチェンジ!トヨタ 2016新型 エスティマ / エスティマ ハイブリッド 価格327万円~ 試乗動画
新型エスティマへのフルモデルチェンジには、トヨタ車の中でもトップクラスにちからが入ると言われています。