スバルが、スポーツモデル「WRX S4」のフルモデルチェンジ日本発売を発表しました。
新世代となり魅力をアップした新型WRXについて、スペックや装備などをご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】新世代!スバル「新型WRX S4」フルモデルチェンジ日本発売!
- スバル新型WRX S4/STIの【変更点まとめ】
- 400.4万から!スバル新型WRX S4の価格、グレードは?
- スバル新型WRX S4を試乗動画でチェック!
- 力強く!スバル新型WRX S4の外装デザインは?
- 走行性能UP!「新型WRX S4 STI performance」公開!
- 全8色!新型WRX S4のボディカラーは?
- 拡大!スバル新型WRX S4/STIのボディサイズは?
- 最新装備!スバル新型WRX S4/STIの内装(インテリア)デザイン
- ハイパフォーマンス!スバル新型WRX STIも設定!
- パワフル!スバル新型WRX S4/STIのスペックは?
- 新世代システム!スバル新型WRX S4/STIの安全装備は?
- 走り両立!スバル新型WRX S4/STIの燃費は?
- いつ?スバル新型WRX S4/STIの発売日は?
- スバルWRXを「おさらい」
【最新情報】新世代!スバル「新型WRX S4」フルモデルチェンジ日本発売!
▼新型WRX S4の画像
スバルが、「WRX S4」のフルモデルチェンジ日本発売を発表しました。
スバルWRXはブランドのスポーツセダンとして開発され、「WRX STI」と「WRX S4」がラインナップされていましたが、前モデルはWRX STIが2019年末、WRX S4が2021年1月に販売を終了し、次期型への移行が進められていました。
フルモデルチェンジした新型WRX S4は、全長とホイールベースを拡大し、パワートレインには275ps/38.2kgmを出力する最新の2.4Lターボエンジンを搭載。
トランスミッションには、AWDならではの安定性とスポーティな回頭性を両立する「VTD(Variable Torque Distribution)」を採用した最新CVT「スバルパフォーマンストランスミッション」を組み合わせ。
装備には、11.6インチ大型インフォテインメントディスプレイ、ハンズオフが可能となる最新安全システム「アイサイトX」を設定。
また、「STI Sport」グレードも設定され、電子制御ダンパーやドライブモードセレクト、LSDトルクを制御することでさらに回頭性を高めるAWDスポーツモードを採用することで、高いレベルの走行性能がつくられています。
スバル新型WRX S4は日本で2021年11月25日に発表。価格は400万4000円~477万4000円となっています。
▼新型WRX S4の動画
▼スバル・レヴォーグ
【新型レヴォーグ】B型「2.4Lターボ搭載!」マイナーチェンジ!
スバル新型WRX S4/STIの【変更点まとめ】
▼スバル新型WRXの変更点
- 新世代のデザインを採用
- ボディサイズを拡大し、室内空間を拡大
- スバルの新世代プラットフォーム「SUBARU GLOBAL PLATFORM(SGP)」を採用し、ねじり剛性を28%、サスペンション取り付け部の剛性を75%向上
- エンジンに新世代の2.4Lターボエンジンを採用
- 11.6インチ大型インフォテインメントディスプレイを採用
- トランスミッションに「スバルパフォーマンストランスミッション(CVT)」を採用し、「VTD(Variable Torque Distribution)」を採用
- 「STI Sport」に、電子制御ダンパー、ドライブモードセレクト、AWDスポーツモードを設定
400.4万から!スバル新型WRX S4の価格、グレードは?
▼スバル新型WRX S4の価格
- GT-H:4,004,000円
- GT-H EX:4,389,000円
- STI Sport R:4,389,000円
- STI Sport R EX:4,774,000円
- 【EXグレード専用装備】
・11.6インチインフォテインメントシステム
・「アイサイトX」
スバル新型WRX S4の価格は、ボディサイズや排気量の拡大によりアップしています。
日本仕様のグレードはトランスミッションがCVTのみとされ、ベースとなる「GT-H」と電子制御ダンパーなどの専用装備を採用する「STI Sport」のほか、各グレードに高度運転支援システム「アイサイトX(エックス)」を採用する「EX」グレードをラインナップし、4グレードとなっています。
▼参考:WRX S4とWRX STI(前モデル)の価格
- WRX S4:336万9600円~
- WRX STI:386万6400円~
スバル新型WRX S4を試乗動画でチェック!
力強く!スバル新型WRX S4の外装デザインは?
▼スバル新型WRX S4の画像
▼参考:WRX S4(前モデル)
スバル新型WRX S4の外装には、最新のブランドデザインが採用されています。
スタイルは、低重心で前進感のある硬質なボディ造形を採用し、高い走行パフォーマンスを強調。
また、一体感を持って立体的に構築したフロントグリルとヘッドランプにより水平対向エンジンのアイデンティティを表現。
▼スバル新型WRX S4の画像
▼参考:WRX S4(前モデル)
ボディの四隅に配した力強いフェンダーは、スポーツサイドガーニッシュやサイドシルスポイラーなどに、空気の流れを整えるヘキサゴンパターンの空力テクスチャーを採用することで、コーナリング時や高速走行時の操縦安定性が高められています。
走行性能UP!「新型WRX S4 STI performance」公開!
▼新型WRX S4 STIパフォーマンスの画像
スバル新型WRX S4には、コンセプトモデル「WRX S4 STI performance CONCEPT」が公開されています。
新型WRX S4 STIパフォーマンスは、さらなるスポーティさと愉しさを追求し、STIパフォーマンスパーツを装着することで走行性能を向上。
「東京オートサロン2022」に出展されました。
全8色!新型WRX S4のボディカラーは?
▼新型WRX S4のボディカラー一覧
- セラミックホワイト
- アイスシルバー・メタリック
- マグネタイトグレー・メタリック
- クリスタルブラック・シリカ
- イグニッションレッド(55,000円高)
- ソーラーオレンジ・パール
- サファイアブルー・パール
- WRブルー・パール
新型WRX S4には、全8色のボディカラーが設定されています。
このうち「イグニッションレッド」はオプションカラーとなっており、55,000円で選択できるようになっています。
拡大!スバル新型WRX S4/STIのボディサイズは?
▼スバル新型WRXのボディサイズと比較
- 全長×全幅×全高:4670×1825×1465mm
- ホイールベース:2675mm
- 車重:1590kg
- ※参考
・WRX S4(前モデル)
全長×全幅×全高:4595×1795×1475mm
ホイールベース:2650mm
車重:1540kg
・WRX STI(前モデル)
全長×全幅×全高:4595×1795×1475mm
ホイールベース:2650mm
車重:1490kg
スバル新型WRXのボディサイズは、前モデルから全長+75mm、全幅+30mmと拡大されています。
スバル新型WRXでは、拡大された全長にあわせホイールベースも25mm延長することにより、走行安定性を向上。
またボディには、インナーフレームのみをアンダーボディに溶接で取り付け、その後にアウターパネルを溶接するフルインナーフレーム構造を採用。
加えて、サブフレームの代わりにリアスタビライザーをボディに取り付けるようにすることで、ねじり剛性を28%、サスペンション取り付け部の剛性を75%向上。
サスペンションはしなやかな動きを実現するため、前モデルから実用ストロークを伸ばし、接地性や安定感を向上をアップ。
モーターアシスト軸と、ドライバーのステアリング操作軸を別軸とした2ピニオン方式の電動パワーステアリングも採用することで、滑らかで応答遅れのないスポーティなステアリングフィールが実現されています。
最新装備!スバル新型WRX S4/STIの内装(インテリア)デザイン
スバル新型WRXの内装は、最新の装備を採用することにより、機能性がアップされています。
装備には、11.6インチ大型インフォテインメントディスプレイを採用し、Apple CarPlay、Android Autoにも対応することでスマートフォンとの連携を強化。
インテリアは黒を基調とし、レッドステッチを使用することで、アグレッシブなイメージを表現。
シートには、運転席10ウェイ、助手席8ウェイのパワーシートが採用され、前モデルからホールド力をアップした新設計のRECARO製シートも設定されています。
その他、新型WRXではボディサイズを拡大することで、前後席それぞれのショルダールームを拡大し、ゆとりある室内空間を実現。
また、拡大したホイールベースに合わせて後席空間を大幅に拡張。座面長、レッグルームの拡大によって、後席乗員もくつろげる空間に。
トランクは、前モデルと同じくベビーカーやゴルフバッグが入る容量を確保することで、実用性が高められています。
ハイパフォーマンス!スバル新型WRX STIも設定!
▼スバル新型WRX STIのCG
▼参考:WRX STI(前モデル)
スバル新型WRXには、ハイパフォーマンスモデルとなる「WRX STI」の設定が予定されています。
▼SUBARU VIZIV PERFORMANCE CONCEPT
新型WRX STIは、2017年に公開されていたプレビューモデル「VIZIVパフォーマンスコンセプト」からくるデザインを採用し、専用のエアロを採用することにより迫力をアップ。
リアは大型ウイングやディフューザーを採用することで空力性能が高められ、より高い運動性能がつくられます。
パワフル!スバル新型WRX S4/STIのスペックは?
▼スバル新型WRX S4/STIのパワートレインスペック
- 【WRX S4】
・水平対向4気筒2.4L直噴ターボ
最高出力:275ps/38.2kgm
トランスミッション:CVT(海外仕様に6速MTも設定) - 【WRX STI】
・水平対向4気筒2.4L直噴ターボ
出力:350ps/45.5kgm
トランスミッション:6速MT
スバル新型WRXのエンジンには、新世代の2.4Lターボエンジンが採用されています。
▼参考:スバルWRX(前モデル)のスペック
- WRX S4
エンジン:水平対向4気筒2Lターボ「FA20直噴ターボ」
出力:300ps/40.8kgm - WRX STI
エンジン:水平対向4気筒2Lターボ「EJ20」
出力:308ps/43.0kgm
前モデルではWRX STIとWRX S4でエンジンが変更され、WRX STIにはWRC(世界ラリー選手権)に参戦していたレガシィ、インプレッサから長い間改良されてきたショートストロークのEJ20が搭載されていました。
しかし、新型WRXでは、北米でラインナップするSUV「アセント」に搭載されているものをベースとした2.4Lターボエンジンを搭載し、高い走行性能と環境性能を両立。
出力はWRX S4で275ps/38.2kgmを発揮し、トランスミッションにはパドルシフターと8速マニュアルモードを備え、外部トランスミッションフルードクーラーにも対応した「スバルパフォーマンストランスミッション(CVT)」を設定。
「スバルパフォーマンストランスミッション」採用車では、走りの愉しさをさらに際立たせるスポーツ変速制御を採用したほか、AWDならではの安定性とスポーティな回頭性を両立する「VTD(Variable Torque Distribution)」が搭載されています。
さらに走行性能を高めた「STI Sport」グレードでは、電子制御ダンパーを装備することで走行性能を向上し、ステアリングやダンパー、エアコンに至るまで、さまざまなユニットの制御を細かく調整可能とする「ドライブモードセレクト」を採用。
ドライブモードセレクトでは、LSDトルクを制御することでさらに回頭性を高めるAWDスポーツモードも設定されています。
追加設定が予定されているハイパフォーマンスモデルのWRX STIでは、専用のチューニングを採用し最高出力を350psまで引き上げることで、走行性能がアップされます。
新世代システム!スバル新型WRX S4/STIの安全装備は?
スバル新型WRXの安全装備には、ブランドの最新システムが採用されています。
全車標準採用される「新世代アイサイト」では、ステレオカメラと前後4つのレーダーにより、360度センシングを実現。
これにより、見通しの悪い交差点での出合い頭や右左折時まで、プリクラッシュブレーキの作動範囲が拡大されています。
加えて、EXグレードに採用される「アイサイトX」では、3D高精度地図やGPS、準天頂衛星「みちびき」により自車位置を正確に特定。
カーブ前減速のほか、渋滞時(0km/h~約50km/h)に一定条件を満たした場合、自動車専用道路でハンズオフ走行が可能に。
さらに、コネクティッドサービス「SUBARU STARLINK」として、万が一の衝突事故時に自動で通報する先進事故自動通報システムを採用。
▼「SUBARU STARLINK」の機能
- <基本機能>
車両を安全に利用する上で重要な案内(リコール等)を11.6インチセンターインフォメーションディスプレイに表示。 - <SUBARUつながる安心パッケージ>
・先進事故自動通報(ヘルプネット)
エアバッグが作動するような衝突事故が発生した場合に、自動的にコールセンターにつながり警察や消防、医療機関等と連携。より迅速に救命活動が行われるようサポート
・SUBARU SOSコール
急な体調不良など運転が困難な場合に、専用ボタンを押すとコールセンターに接続。専門スタッフからアドバイスを受けたり、必要に応じて救急に対する出動要請を実施
・SUBARU iコール(安心ほっとライン)
車両故障など突然のトラブル時に専用ボタンを押すとコールセンターに接続。ロードサービス窓口への取次や状況に応じた適切なアドバイスなど、24時間体制でサポート
・故障診断アラート&セキュリティアラート
車両の盗難警報装置が作動した場合や、警告灯が点灯するような車両故障が発生した場合に、専用アプリやEメールで通知
緊急時にボタンひとつでコールセンターからサポートをうけることができるようになっています。
走り両立!スバル新型WRX S4/STIの燃費は?
▼スバル新型WRXの燃費
- WRX S4
WLTCモード:10.8km/L
スバル新型WRXの燃費は、最新パワートレインを採用することにより、WRX S4でWLTCモード値10.8km/Lが確保されています。
前モデルは11.2km/Lとされていましたが、新型WRXでは排気量を拡大しながらも燃費の低下が抑えられています。
▼参考:スバルWRX(前モデル)の燃費
- WRX S4
WLTCモード:11.2km/L
JC08モード:11.8km/L - WRX STI
JC08モード:9.4km/L
いつ?スバル新型WRX S4/STIの発売日は?
スバル新型WRXシリーズは、「WRX S4」を2021年9月10日に公開。日本では2021年11月25日に発表されました。
ハイパフォーマンスモデルとなる「WRX STI」は2022年の発表が予定されています。
前モデルはWRX STIが2019年末、WRX S4が2021年1月に販売を終了し、次期型への移行が進められていました。
スバルはWRXを新世代とすることで、ブランド力をアップしていきたい考えです。
スバルWRXを「おさらい」
▼インプレッサWRX
スバルWRXは、前モデルとなるインプレッサWRXの初代が1992年に登場したスポーツセダンです。
それまで世界ラリー選手権(WRC)に参戦していた「レガシィRS」にかわる車両として、現在のWRX STIにも採用されるEJ20型ターボエンジンが240馬力仕様で搭載されました。
WRCでの活躍や、三菱ランサーエボリューションとのライバル関係などから人気が高まり、ボディタイプには一時2ドアクーペやワゴンも登場。
その後インプレッサシリーズとして3代目まで販売されましたが、2014年に登場した4代目(前モデル)から、基礎を新モデルの「レヴォーグ」と共有するようになり「スバルWRX」として独立。
モータースポーツで評価が高いEJ20型エンジンにマニュアルトランスミッションを組み合わせた「WRX STI」と、新世代のFA20型エンジンとCVTを組み合わせることで「レヴォーグ・セダン」としての性格が強い「WRX S4」の2モデルがラインナップされました。
海外ではWRX STIに2.5L水平対向4気筒ターボエンジンが搭載されていましたが、出力は2Lエンジンと比較し+1ps/-2.9kgmとされ、ハイスペックより低回転のトルクを重視した味付けになっていました。
新型スバルWRXについては今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!