トヨタが、大型バンやワゴン、マイクロバスなどを用意するハイエースとレジアスエースの改良を発表しました。
新世代エンジンなどにより性能を伸ばした新型ハイエースと新型レジアスエースについて、スペックや価格、燃費などをご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】トヨタ新型ハイエースとレジアスエースがマイナーチェンジし発売!
- トヨタ新型ハイエースと新型レジアスエースの【主な変更点まとめ】
- トヨタ新型ハイエースと新型レジアスエースの外装(エクステリア)デザインとボディサイズ
- トヨタ新型ハイエースと新型レジアスエースの内装(インテリア)デザイン
- トヨタ新型ハイエースと新型レジアスエースに特別仕様車ダークプライム設定!
- 50周年記念カスタムコンプリートカーとしてトヨタモデリスタがハイエースRelaxbase(リラクベース)設定!
- トヨタ新型ハイエースと新型レジアスエースのエンジンとスペック
- トヨタ新型ハイエースと新型レジアスエースの燃費
- トヨタ新型ハイエースと新型レジアスエースの安全装備は?
- トヨタ新型ハイエースと新型レジアスエースの価格と発売日
- トヨタ・ハイエースとレジアスエースを「おさらい」
【最新情報】トヨタ新型ハイエースとレジアスエースがマイナーチェンジし発売!
▼新型ハイエースバンの画像
トヨタは11月22日に、バンとワゴン、コミューターなどをラインナップする人気モデル、新型ハイエースと新型レジアスエースの改良を発表しました。
ハイエースは、トヨエースの小型モデルとして1967年に登場し今年で50周年を迎えました。
▼ハイエースフィールドのイメージ図
今回50周年を迎えるにあたり、44店舗のトヨペット店でハイエースを持つことで広がる楽しさを提示する「ハイエースフィールド」の設置を予定するほか、メガウェブ(東京都江東区)とトヨタ博物館(愛知県長久手市)で下記の日程にて特別展示が行われます。
▼ハイエース50周年特別展示期間と展示内容
- メガウェブ:2017年11月23日(木)から12月3日(日)
- トヨタ博物館:2017年12月5日(火)から12月14日(木)
- 展示内容
歴代ハイエースレストア車(1~4代目)
ハイエース歴史紹介パネル
歴代ハイエースカタログ他
トヨタ新型ハイエースと新型レジアスエースの【主な変更点まとめ】
▼トヨタ新型ハイエースと新型レジアスエースの主な変更点
- 衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を標準装備し、より安全性に配慮
- 2.8Lクリーンディーゼルエンジン「1GD-FTV」の搭載と6速オートマチックの採用により従来型に対し燃費を向上
- 車両の安定性を確保するVSC&TRCや急な坂道での発進時に車両のずり落ちを一定時間抑えるヒルスタートアシストコントロールのほか、盗難防止に貢献するオートアラームを全車標準装備
- 外板色に、ハイエースのワゴンに新規設定色を採用
- 内外装をダークカラーで統一した特別仕様車スーパーGL“DARK PRIME”を設定
トヨタ新型ハイエースと新型レジアスエースの外装(エクステリア)デザインとボディサイズ
▼ハイエースバン ワイドボディ スーパーGLの画像
▼ハイエースコミューター GLの画像
▼ハイエースワゴン グランドキャビンの画像
新型ハイエースとレジアスエースでは、人気のボディデザインが維持され、ボディタイプはバン、ワゴン、コミューターの3タイプが設定されています。
車体は、ロングとスーパーロングの2種、ルーフは標準とミドルルーフとハイルーフの3種、ボディ幅は標準とワイドの2種が組み合わせられ設定されています。
▼参考:新型ハイエースとレジアスエースのボディサイズ
- ロングバン:4695×1695×1985mm
- スーパーロング&ワイドボディ:5380×1880×2285mm
今回の改良ではボディカラーが追加され、ハイエースのワゴンに新規設定色ベージュメタリックとラグジュアリーパールトーニング(オプション)が用意されています。
トヨタ新型ハイエースと新型レジアスエースの内装(インテリア)デザイン
▼ハイエースバン 標準ボディ スーパーGLの画像
新型ハイエースとレジアスエースの内装は、ボディサイズやシートレイアウトの選択により、荷室重視から多人数乗車までさまざまな用途に対応できるようになっています。
▼ハイエースTECS車 ビジネス送迎車“ファインテックツアラー”画像
定員は、ハイエースビジネス送迎車“ファインテックツアラー”仕様で10人、コミューター(マイクロバス)で14人、幼児バスコミューターでは最大で大人4人と幼児18人が乗り込むことが可能です。
トヨタ新型ハイエースと新型レジアスエースに特別仕様車ダークプライム設定!
新型ハイエースとレジアスエースには、内外装をダークカラーで統一した特別仕様車スーパーGL“DARK PRIME”が設定されました。
ダークプライムは、ベース車がバンのスーパーGLとなっており、外装にはクリアスモーク加飾LEDヘッドランプのほか、ダークメッキのフロントグリルバックドアガーニッシュを装備。
内装には、本革巻き+黒木目マホガニー調加飾の4本スポークステアリングホイール、ダークシルバーのオーディオベゼルやエアコンコントロールパネル、シフトベゼルなどを装備。
フロントドアトリムに合成皮革を採用し、シート表皮はトリコット+合成皮革&ダブルステッチとなっています。
50周年記念カスタムコンプリートカーとしてトヨタモデリスタがハイエースRelaxbase(リラクベース)設定!
▼ハイエース50周年コンプリートカー「Relaxbase(リラクベース)」
トヨタモデリスタは新型ハイエースに、発売50周年を記念したコンプリートカー「Relaxbase(リラクベース)」を設定することを発表しました。
▼ハイエースRelaxbase(リラクベース)の価格
- Type I
直列4気筒2.8リッターディーゼル(FR):3,926,880円
直列4気筒2.0リッターガソリン(FR):3,338,280円
直列4気筒2.8リッターディーゼル(4WD):4,231,440円 - Type II
直列4気筒2.8リッターディーゼル(FR):4,170,960円
直列4気筒2.0リッターガソリン(FR):3,582,360円
直列4気筒2.8リッターディーゼル(4WD):4,475,520円
ハイエースリラクベースは、ゆるく自由に楽しむ西海岸のスローライフのイメージと、拠点となる「基地」として充実したカーライフを体験してほしいという思いを込めた車名(Relax+Base)とされたモデルです。
エクステリアには、レトロなホワイトパーツ(フロントバンパー、リアバンパー、フォグランプカバー、ロアグリルガーニッシュ)を採用し、ボンネットからピラーにかけてはブラックアウトデカールでツートーンに。
ボディカラーはヴィンテージテイストに合う「ライトイエロー」「グレーメタリック」「ダークブルーマイカメタリック」の3色を設定。
インテリアもツートーンカラーのシートや白木目調のインテリアパネルになっています。
タイプ1がベースモデルとなり、タイプ2ではロンリュームフロア(白木目調、硬質塩ビ)、バックドアスカッフプレート(アルミ製)、アンカーナット(フロア16カ所)、アクセサリーコンセント(AC100V)などが追加で装備されます。
▼ハイエースのトヨタモデリスタカスタムパーツ装着車
▼ハイエースのTRDカスタムパーツ装着車
その他、トヨタモデリスタとTRDはカスタム用の専用パーツをハイエースとレジアスエースに設定しました。
トヨタ新型ハイエースと新型レジアスエースのエンジンとスペック
▼トヨタ直列4気筒2.8Lディーゼルターボエンジン「1GD-FTV」
▼新型ハイエースとレジアスエースのエンジンとスペック
- 直列4気筒2.8Lディーゼルエンジン
出力:151ps/30.6kgm
燃費:11.8km/L - 直列4気筒2.7Lガソリンエンジン
出力:160ps/24.8kgm
燃費:10.5km/L - 直列4気筒2Lガソリンエンジン
出力:136ps/18.6kgm
燃費:11.5km/L - トランスミッション:6速AT or 5速MT
- 駆動方式:FR or 4WD
新型ハイエースとレジアスエースには、2015年の改良でランドクルーザープラドに搭載されていた新世代2.8Lクリーンディーゼルエンジン「1GD-FTV」が搭載され、トランスミッションも6速オートマチックになりました。
1GD-FTVディーゼルエンジンは、次世代高断熱ディーゼル燃焼やコンパクトで高効率のターボチャージャーを併用し、低回転を高トルクに。
新開発尿素SCRシステムなどの採用により、窒素酸化物(NOx)を大幅低減したエンジンになっており、「平成27年度燃費基準+15%」を達成するとともに、「平成21年基準排出ガス10%低減レベル」の認定を取得し、「エコカー減税」の免税措置対象となりました。
トヨタ新型ハイエースと新型レジアスエースの燃費
▼新型レジアスエースとハイエースの燃費
- 2.8Lディーゼル:13.0km/L
- 2Lガソリン:11.0km/L
- 2.7Lガソリン:9.9km/L
※数値は全ボディタイプ中の最高値
新型レジアスエースとハイエースの燃費は、ディーゼルモデルに新型の2.8Lディーゼルエンジンと6速オートマチックトランスミッションが採用されたことで、前モデルから1.6km/L~1.0km/L向上しました。
トヨタ新型ハイエースと新型レジアスエースの安全装備は?
新型のハイエースとレジアスエースの安全装備には、トヨタの上位衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」が標準装備されました。
さらに、車両の安定性を確保するVSC&TRCや急な坂道での発進時に車両のずり落ちを一定時間抑えるヒルスタートアシストコントロールのほか、盗難防止に貢献するオートアラームを全車標準装備し、より安全になっています。
トヨタ新型ハイエースと新型レジアスエースの価格と発売日
▼新型ハイエースとレジアスエースの価格
- ハイエース(バン・ワゴン・コミューター):240万5160円~391万680円
- レジアスエース(バン):240万5160円~370万4400円
- 特別仕様車「スーパーGL“DARK PRIME”」:310万8240円~400万1400円
- ウェルキャブ:290万3040円~436万4000円
新型ハイエースとレジアスエースは、共通の価格設定となっており、バンのほかにワゴンとコミューター仕様も用意されるハイエースの価格帯が広くなっています。
特別仕様車のダークプライムは310万円からとなっており、ダークカラーのクールなデザインを楽しむことができます。
発売日は12月1日、販売チャネルはハイエースが全国のトヨペット店(東京地区は東京トヨタおよび東京トヨペット、大阪地区は大阪トヨタ)、レジアスエースは全国のネッツ店となっています。
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トヨタ・ハイエースとレジアスエースを「おさらい」
▼トヨタ・ハイエース(初代)
ハイエースは、トヨタの子会社で商用車などの製造を担当するトヨタ車体が製作するワンボックスカーで、1967年に初代のH10系が発売され、現行型は5代目のH200系になっています。
当初は、現在も販売される小型トラック「トヨエース」の小型バージョンとして企画されたことで、トラックやショートホイールベース仕様も用意されていましたが、現在はロング、スーパーロング、ワゴン、コミューター(マイクロバス)に集約。
ファミリーカーやアウトドアにも活用され、特にキャンピングカーへのカスタムにはトヨタもちからを入れています。
ハイエースはその実用性の高さから、”日本で最も盗難が多い車”としても知られており、発展途上国を中心としたプロの自動車窃盗団のターゲットとされ、その多くが海外に密輸出。
兄弟車としてレジアスエースが用意されていますが、バンタイプのみが販売される以外は同じ仕様になっています。