日産が、日本でスカイラインクロスオーバーの名前で販売していたクロスオーバーSUV「QX50」のフルモデルチェンジモデルを公開しました。
世界初となるエンジンを搭載する新型QX50のスペックや燃費、価格などを最新情報からご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】インフィニティ新型QX50をロサンゼルスモーターショーで公開!
- 新型スカイラインクロスオーバーの【主な変更点まとめ】
- 新型スカイラインクロスオーバーの外装(エクステリア)
- 新型スカイラインクロスオーバーの内装(インテリア)
- 新型スカイラインクロスオーバーに搭載される可変圧縮比ターボエンジン「VC-Turbo」のスペックは?
- 新型スカイラインクロスオーバーの走りを試乗動画でチェック!
- 新型スカイラインクロスオーバーの燃費は?
- 新型スカイラインクロスオーバーの安全装備は?
- 新型スカイラインクロスオーバーの価格は?
- 新型スカイラインクロスオーバーの発売日は?
- 日産スカイラインクロスオーバーを「おさらい」
【最新情報】インフィニティ新型QX50をロサンゼルスモーターショーで公開!
▼新型QX50(日本名:スカイラインクロスオーバー)
日産の上級車ブランドのインフィニティは、ロサンゼルスモーターショーで11月29日に上級クロスオーバーSUV「QX50」をワールドプレミアしました。
インフィニティQX50は、日本では2016年までスカイラインクロスオーバーの名前で販売されていたSUVで今回フルモデルチェンジになります。
フルモデルチェンジされた新型スカイラインクロスオーバーでは、日産が量産化に成功した可変圧縮ターボエンジンの搭載も発表され、次世代の性能を持つモデルに仕上げられました。
新型スカイラインクロスオーバーの【主な変更点まとめ】
▼新型スカイラインクロスオーバー(インフィニティQX50)の変更点
- 前モデルまでのクロスオーバーワゴンスタイルから大幅にデザインを変更し、SUVらしいタフさを表現
- エンジンに、圧縮比を走行状況にあわせて変更可能な可変圧縮ターボエンジン「VC-Turbo」を搭載し、走行と燃費性能を大幅に向上
新型インフィニティQX50では、ベースとなるスカイラインのデザインが濃く残ったスタイルから、人気のタフなSUVにデザインが変更されます。
そして、今後他モデルにも搭載車を広げていく日産の新世代エンジンVC-Tが搭載されることで、走りと燃費性能を大きくあげたモデルに仕上げられています。
新型スカイラインクロスオーバーの外装(エクステリア)
▼新型QX50(日本名:スカイラインクロスオーバー)
新型QX50の外装には、クロスオーバーに大きな存在感を与えるために作られたインフィニティブランドの「パワフルエレガンス」デザインが採用されています。
フロントデザインは、ダブルアーチ型グリルとスリムなLEDヘッドライトを備えた大胆な表情とされました。
ダイナミックなスタイリングは、クラムシェルフード、強力なキャラクターライン、プラスチック製ボディクラッディングでつくられ、クロームデュアル排気システム、LEDテールライト、19インチまたは20インチの合金ホイールが装備されています。
▼インフィニティQX50の動画
新型スカイラインクロスオーバーを前モデルと比較!
▼前モデルのQX50(日本名:スカイラインクロスオーバー)
新型インフィニティQX50を前モデルと比較すると、その変化がさらに大きく感じられます。
前モデルは、車高をあげながらもボンネットを低くしたクロスオーバーワゴンとなっていましたが、新型スカイラインクロスオーバーではボンネットを水平として、大型のグリルを装着。
細かなエクステリアパーツを除去しながらも、ボリュームあるボディラインでその性格をアピールするデザインになっています。
新型スカイラインクロスオーバーの内装(インテリア)
インフィニティ新型QX50のインテリアには、様々な種類のレザーが用意されており、ウッドやアルミニウムのトリムと合わせることができます。
サウンド・システムにはBOSEのプレミアムオーディオを採用。
インフォテインメントシステムには、メインの8インチタッチスクリーンディスプレイと、エアコンやエンターテインメント機能を制御するための第2の7インチタッチスクリーンで構成された新しいInTouchインフォテイメントシステムが採用されました。
ルーフはパノラミックルーフとなり、リアシートを折りたたんだときに最大となるラゲッジ容量は1823Lにもなっています。
新型スカイラインクロスオーバーに搭載される可変圧縮比ターボエンジン「VC-Turbo」のスペックは?
▼可変圧縮ターボエンジン「VC-Turbo」
▼新型スカイラインクロスオーバー(インフィニティQX50)のエンジンとスペック
- エンジン:直列4気筒2Lターボ「VC-Turbo」
- 最高出力:271ps
- 最大トルク:38.7kgm
- トランスミッション:CVT「XTRONIC」
- 0-100km/h加速:FF 6.7秒、4WD 6.3秒
- 最高速度:230km/h
- 駆動:FF or 4WD
新型スカイラインクロスオーバーには、日産とインフィニティが2016年に発表していた次世代エンジンVC-Turboが搭載され、そのスペックも発表されています。
VC-Tエンジンは、「Variable Compression - Turbocharged」から名前がつけられたエンジンで、その名前の通り圧縮比を変更することが可能なターボエンジンになっています。
VC-Tエンジンは、通常ピストンを上下動させるのみのコネクティングロッドとクランクの間に、機械式のアクチュエータアームで動作するマルチリンクシステムが追加されています。
これによりピストンが上下動する幅を無段階で変更することができ、圧縮比を低負荷運転時の14.0:1から、ターボチャージャーの過給圧が高まった際の8.0:1まで走行状態にあわせて最適化。
ターボ(加給圧)と圧縮比を高度に制御することで異常燃焼を防ぐほか、振動も大幅に減っており快適に。
燃焼室とインテークマニホールドにインジェクション2基を並列配置することで燃料も緻密に噴射され、燃費はこれまで上級車に搭載されていたV型6気筒の「VQ型」エンジンより前輪駆動モデルで35%、AWDモデルでも30%も改善しました。
▼日産VC-T可変圧縮比ターボエンジン解説動画
新型スカイラインクロスオーバーの走りを試乗動画でチェック!
新型スカイラインクロスオーバーは、注目度の高さから早速試乗動画が公開されています。
可変圧縮ターボエンジンは、ちから強さを持ちながら違和感のない点が評判になっています。
新型スカイラインクロスオーバーの燃費は?
インフィニティ新型QX50の燃費は米国燃費値が公開されました。
▼インフィニティ新型QX50の燃費
- FF駆動:27mpg(約11.5km/L)
- 4WD:26mpg(約11.1km/L)
前モデルのQX50(スカイラインクロスオーバー)は、日本で9.2km/L、米国で都市部が7.2km/L、ハイウェイで10.2km/Lとなっていましたが、新型QX50では総合で11.5km/Lまで改善しました。
上級SUVのガソリンモデルながら、日本燃費では13km/Lから14km/Lほどが期待できそうです。
新型スカイラインクロスオーバーの安全装備は?
新型QX50には、ミニバンのセレナやSUVのエクストレイルに搭載された、高速道路同一車線部分自動運転技術プロパイロットが採用されました。
プロパイロットは、走行状況にあわせて加速と減速、ステアリングの操舵が可能になっており、安全性と快適性を高めることができます。
その他の機能も充実しており、ブラインドスポットやバックでの衝突回避機能、歩行者検知対応の緊急ブレーキなどが搭載されています。
新型スカイラインクロスオーバーの価格は?
▼日産新型スカイラインクロスオーバー(インフィニティQX50)の価格
- 36,550(約404万円)~45,150ドル(約500万円)
新型スカイラインクロスオーバーの価格は、米国で約404万円からと発表されました。
前モデルは450万円ほどになっていましたが、新型スカイラインクロスオーバーでは手に入れやすさがアップしています。
ライバル車となるレクサスRXやメルセデス・ベンツGLCクラスは500万円台後半、BMW X3が600万円台からとなっているため、魅力的な設定と感じられそうです。
新型スカイラインクロスオーバーの発売日は?
新型インフィニティQX50は、米国で2018年初旬から販売が開始されています。
新型エンジンを搭載することで日本発売日も気になるところですが、現在日産からの公式発表はなく、スカイラインクロスオーバーのモデル名が継続されるのかも不明です。
日本販売となる場合、デザインが大きく変更になったため、QX50もしくは新しいモデル名となる可能性も高くなっています。
日産スカイラインクロスオーバーを「おさらい」
▼スカイラインクロスオーバー(前モデル)
日産 スカイラインクロスオーバー(SKYLINE CROSSOVER)は、日本で2009年に発売されたクロスオーバーSUVです。
日本発売前の2007年12月、日産の高級車ブランドであるインフィニティから「EX」として販売され、日本では上級セダンのスカイラインの名前に世界で初めて「クロスオーバー」の車名を採用して登場。
スカイラインシリーズで20年ぶり、基礎を共有していたステーションワゴンのステージア販売終了から約2年ぶりに登場し、駆動方式はFRと4WDを用意。
他モデルにも搭載されていたV型6気筒3.7L「VQ37VHR」と7速ATを採用することで走りをアピールしていましたが、日本では2016年に販売が終了。
海外ではインフィニティ内のモデル名見直しにあわせQX50に名称を変更し、販売が継続されていました。
新型スカイラインクロスオーバーについては今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!