ジープが、クロスカントリー車「ラングラー」のPHEVモデル「ラングラーアンリミテッドルビコン4xe」の日本発売を発表しました。
高い走行性能を持つ新モデルを追加したラングラーについて、スペックや価格などを最新情報からご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】大トルクPHEV!「新型ラングラーUnlimited Rubicon 4xe」発売!
- ジープ新型ラングラーの【変更点まとめ】
- 無骨維持!ジープ新型ラングラーの外装(エクステリア)デザインは?
- さらにタフ!ジープ新型ラングラーアンリミテッド・ルビコン設定!
- 機能性UP!ジープ新型ラングラーの内装(インテリア)デザイン
- 2パターン!ジープ新型ラングラーのボディサイズは?
- 新世代!ジープ新型ラングラーのパワートレイン、スペックは?
- 圧倒的!ジープ新型ラングラーのプラットフォームと走行システムは?
- ジープ新型ラングラーのタフな走りを試乗動画でチェック!
- 走り重視!ジープ新型ラングラーの燃費は?
- 充実!ジープ新型ラングラーの安全装備は?
- 830万円から!ジープ新型ラングラーの価格は?
- ジープ新型ラングラーの日本発売日は?
- ジープ・ラングラーを「おさらい」
【最新情報】大トルクPHEV!「新型ラングラーUnlimited Rubicon 4xe」発売!
▼ジープ新型ラングラーUnlimited Rubicon 4xeの画像
ジープが、「ラングラー」のプラグインハイブリッドモデルとなる「ラングラーUnlimited Rubicon 4xe(アンリミテッド・ルビコン・フォー・バイ・イー)」の日本発売を発表しました。
新設定されたラングラーアンリミテッドルビコン4xeは、Jeepブランドの最上位オフロードモデル「ルビコン」に、直列4気筒2Lターボエンジンと2基の電気モーター、8速ATを組み合わせた新世代プラグインハイブリッドシステムを搭載。
これによりシステム合計出力380ps/65.0kgmのハイパフォーマンスを実現。EV航続距離42kmを利用し、日常を充電した電力のみでカバーすることもできるように。
また、瞬時に最大トルクを発揮できるモーターの特性によりエンジンの回転数を上げることなく障害物を超え、急勾配を駆け上がることも可能となっているほか、すべての高電圧電子部品にシーリング加工や防水処理が施すことで、渡河性能はガソリン車と同等の76cmを確保。
走行用のリチウムイオンバッテリーはリアシート下部に配置することで、重量配分を最適化し、外部からの衝撃による損傷リスクを低減。バッテリーには冷却回路が搭載され、常に最適な温度に保たれます。
その他、ルビコン4xeでは、エンジンフード、ボディサイドのTRAIL RATEDバッジ、リアエンブレムのブルーのアクセントカラーのほか、インテリアにもブルーのステッチを採用することで、特別感が演出されています。
新型ラングラーアンリミテッドルビコン4xeは、2022年12月14日に日本での受注を開始。価格は10,300,000円となっています。
▼ジープ新型ラングラー4xeの動画
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ジープ新型ラングラーの【変更点まとめ】
▼新型ラングラーの変更点
- PHEV「ラングラーアンリミテッドルビコン4xe」を新設定
▽2018年11月フルモデルチェンジ時の変更点
- パワートレインに、新開発の直列4気筒2Lターボエンジンを設定
- トランスミッションに8速ATを搭載
- 駆動システムにフルタイム4WDモードを追加し、全車に採用
ジープ・ラングラーは、悪路走破性能をブランドのセールスポイントにするジープ車の中でも特に走行性能を重視したモデルとして知られ、無骨なスタイルと高い耐久性にファンが多いモデルです。
新世代のラングラーは、2018年11月に日本でもフルモデルチェンジされ、進化したパワートレインや走りが人気になっています。
無骨維持!ジープ新型ラングラーの外装(エクステリア)デザインは?
▼新型ラングラー4ドアモデル「アンリミテッド」
新型ラングラーの外装は、走行安定性能を重視しタイヤを張り出したスタイルが人気のため、フルモデルチェンジ前とコンセプトの変更はなく小変更となっています。
ボディタイプにはこれまで通り、ロングボディの4ドアと、ホイールベースが短いことでオフロードの凹凸への対応力も高い2ドアモデルが設定されています。
▼新型ラングラー2ドアモデル
SUVとしてのみだけではなく、観光などのレジャー用車両などにも広く採用されることからルーフは多彩な設定になっており、ハードトップのほか、部分的に開くこともできるフリーダムトップを設定。
フリーダムトップは、軽量化や取付けメカニズムの見直しによりトップの取り外しが容易に行えるようにし、さらにトップ取り外し箇所のウェザーストリップを二重構造化することで、ピラーに水抜きのドレーンパイプを組み込むなど雨漏れ防止対策が強化されています。
ルーフのほかドアを外したオフロードカートとすることもでき、フロントウィンドウも前に倒し、360度オープン状態にすることもできるように。
また、ヘッドライトおよびフォグライト、テールランプ、デイタイムランニングライトのすべてをLED化し、ラングラー史上初のLEDライト搭載モデルになっています。
ドア機構には、乗降時にドアから手を離しても一定の位置でホールドするストッパーを採用することで、より快適な乗降が可能とされています。
さらにタフ!ジープ新型ラングラーアンリミテッド・ルビコン設定!
▼ジープ新型ラングラーアンリミテッド・ルビコンの画像
ジープ新型ラングラーには、最上位モデルとなる「ラングラーアンリミテッドルビコン」が設定されています。
新型ラングラーアンリミテッドルビコンは、4ドアモデルの「アンリミテッド」をベースに制作され、専用装備によりオフロード性能をさらにアップ。
駆動システムには、悪路において強い駆動力を必要とする場面で有効な「ロックトラックフルタイム4×4システム」を搭載。専用の副変速機によりLowレンジの変速比は通常の2.717から4.000にまで低レンジ化。最終減速比も3.454から4.100へと変更されてます。
また、必要に応じて任意で後輪のみ、または前後輪両方のディファレンシャルを直結状態にできる前後輪ディファレンシャルロックを搭載。
ディファレンシャルを内包する前後アクスルには、ヘビーデューティ仕様となるDana社製の「Dana44」が採用されています。(他グレードはリアのみ)。
さらにフロントのスタビライザーを任意に解除することで、悪路においてフロントアクスルをより柔軟にストロークさせることができる「電子制御式フロントスウェイバーディスコネクトシステム」も装備。
内外装は、ルビコン専用17インチ・アルミホイールにマッド&テレイン・タイヤを組み合わせ。
標準仕様のサイドステップは車体のダメージを緩和するロックレールへと変更され、ダークグレーのアクセント入りフロントグリルや、ブラック仕様のハードトップおよびフェンダーフレア、フロントフェンダーRubiconデカールを採用。
インテリアには、ルビコン専用のレザーシートや、レッドカラーのインストルメントパネル、サブバックなどが取り付け可能なフロントシートバック・アタッチメントが装備されています。
機能性UP!ジープ新型ラングラーの内装(インテリア)デザイン
ジープ新型ラングラーの内装は、デジタルディスプレイも取り入れ、機能性を向上させた新スタイルになっています。
シフトノブ周りには、後輪駆動から4H AUTO(フルタイム4WD)、4H(センターデフロック)、4L(低速)を切りかえられるトランスファーノブを配置。
その前のパネルには、前後デフロック用のスイッチ(ルビコンに標準装備)を装着し、走行システムをすぐに切り替えることができるようになっています。
メーターとセンター8.4インチディスプレイには、水温などのほか、車両の前後や左右への傾き状況もわかりやすく表示することができ、走行状態を把握することが可能に。
インフォテインメントシステムはApple CarPlayとAndroid Autoにも対応することで、スマートフォンとの連携もよりしやすく。
走行性能を重視したモデルですが、車両後部には余裕のあるラゲッジスペースも確保されています。
2パターン!ジープ新型ラングラーのボディサイズは?
▼ジープ新型ラングラーのボディサイズ
- 全長×全幅×全高
2ドア:4320×1895×1825mm
4ドア:4870×1855×1845mm - 車重
2ドア:1830kg、4ドア:1950kg - 乗員:2ドア 4人乗り、4ドア 5人乗り
- ※参考
ラングラー(前モデル)
・全長×全幅×全高
2ドア:4185×1880×1845mm
4ドア:4705×1880×1845mm
・車重
2ドア:1860kg、4ドア:2040kg
ジープ新型ラングラーのボディサイズは、全長が前モデルから延長されています。
2ドアは+35mm、4ドアは+165mmと延長幅を変えることで、それぞれのモデルにあった使い勝手が追求されています。
ボディパネルは軽量かつ高強度の素材で構成され、ドアパネルやフェンダー、ウインドシールドフレームにはアルミニウムを、スイングゲートの骨格部分や内側パネルにはマグネシウムを用いることで、車両重量が最大90kgも軽量化されました。
最小回転半径も大幅に改善されており、4ドアモデルで6.2m(従来モデル:7.1m)、2ドアモデルでは5.3m(同6.0m)となっています。
新世代!ジープ新型ラングラーのパワートレイン、スペックは?
▼ジープ新型ラングラーのパワートレインとスペック
- 直列4気筒2Lガソリンツインターボ
出力:272ps/40.8kgm - 【4xe(PHEV)】【新設定】
パワートレイン:直列4気筒2Lターボ+電気モーター×2
エンジン出力:272ps/40.8kgm
モーター出力(2基):63ps/5.5kgm、145ps/26.0kgm
システム出力:380ps/65.0kgm
EV航続距離:42km - トランスミッション:8速AT
- 駆動:4WD
▽海外仕様
- V型6気筒3.6Lガソリン
最高出力:284ps
最大トルク:35.4kgm - 直列4気筒2.2Lディーゼルターボ
最高出力:200ps
最大トルク:45.9kgm - V型6気筒3Lディーゼルターボ
最高出力:264ps
最大トルク:61.1kgm - トランスミッション:8速AT or 6速MT
ジープ新型ラングラーには、新開発の2LガソリンターボエンジンとPHEVが搭載されています。
▼ジープ製2Lガソリンターボエンジン
2Lガソリンターボエンジンは、以前搭載されていたV型6気筒エンジンより1.6Lも排気量が縮小されていますが、ターボチャージャーによりトルクをアップ。
減速の低速時からエンジンを停止するコースティング対応アイドリングストップなども組み合わせることで燃費性能を向上し、ガソリン車はすべて使用燃料がレギュラーガソリンとなっています。
トランスミッションには、前モデルの5速から8速まで多段化したオートマチックトランスミッションを設定し、海外仕様には6速MTも用意。
プラグインハイブリッドモデル「4xe」では、2Lガソリンターボエンジンに2基の電気モーターを組み合わせることで瞬時に最大トルクを発揮し、高い走行性能を楽しむことができるようになっています。
圧倒的!ジープ新型ラングラーのプラットフォームと走行システムは?
▼新型ラングラーの走行性能
- 渡河水深:760mm
- 最低地上高:277mm
- アプローチアングル:44°
- ディパーチャーアングル:37°
新型ラングラーでは、ラダーフレーム上にモノコックボディを配置する車体や、左右タイヤをつなぐリジットアクスルに変更はなく、悪路でも高い剛性と耐久性を発揮します。
しかし、ボディはボンネットとドア、折りたたみ可能なフロントウィンドウフレームをアルミ製とすることで最大90kg軽量化され、エンジンが車体を軽快に動かすことが可能に。
サスペンションはスプリングレートを最適化することで、より路面に滑らかに追従することができるようになっています。
駆動システムには、新しくフルタイム4WDのレンジ「4H AUTO」を設定。
これにより、前後輪の回転差をディファレンシャルが調整できるようになり、これまでのセンターデフロック4WD状態では不安定になることもあった凍結路などの超低ミュー路でのコーナリングも安定して走行できるように。
最上位の悪路走破性能を持つ新型ラングラールビコンではベースモデルに加えて、前後ディファレンシャルをロックする「ロックトラックフルタイム4×4システム」を標準装備。
フロントホイールのストローク量を増やす「電子制御式フロントスウェイバーディスコネクトシステム」なども装着されています。
ジープ新型ラングラーのタフな走りを試乗動画でチェック!
走り重視!ジープ新型ラングラーの燃費は?
▼新型ジープ・ラングラーの燃費(WLTCモード値)
- 【2Lターボ】
10.0km/L - 【2L PHEV】
ハイブリッドモード時:8.6km/L
EV航続距離:42km
ジープ新型ラングラーの燃費は、新開発された2LターボエンジンでWLTCモード値10.0km/Lとされています。
プラグインハイブリッドモデルはハイブリッドモード時で8.6km/Lとなっていますが、充電した電力を使用することで環境性能を高めることができるようになっています。
充実!ジープ新型ラングラーの安全装備は?
新型ラングラーの安全装備は、フルモデルチェンジ時に大幅に強化されています。
前モデルでは、エアバッグやスタビリティコントロールなどの基本的機能のみでしたが、新型ラングラーでは合計75種類の安全機能が搭載されています。
システムには自動ブレーキや衝突警告、ブラインドスポットモニタリング、リアクロスパスディテクションなどが搭載され、安全性能が進化しています。
830万円から!ジープ新型ラングラーの価格は?
▼ジープ新型ラングラーの価格
- Unlimited Sahara(4ドア2Lターボ):8,300,000円
- Unlimited Rubicon(4ドア2Lターボ):8,600,000円
- Unlimited RUBICON 4xe(4ドア2L PHEV):10,300,000円
ジープ新型ラングラーの日本価格は、830万円からに設定されています。
新設定されたPHEVモデル「RUBICON 4xe」は、ガソリン車から170万円のアップとなっています。
ジープ新型ラングラーの日本発売日は?
新設定されたプラグインハイブリッドモデル「ラングラー4xe」は、2022年12月14日に日本での受注が開始されました。
ジープはブランドのアイコンとなっている「ラングラー」に、新世代プラグインハイブリッドモデルを設定することで、ユーザーにアピールしていく予定です。
ジープ・ラングラーを「おさらい」
▼ジープ・ラングラー(前モデルJK型)
ジープ・ラングラー (Jeep Wrangler) は、1987年からジープブランドで販売されているクロスカントリー車です。
初代から一貫して、ラダーフレームとリジットアクスルを組み合わせた耐久性を重視した設計を採用し、モノコックボディを採用したクロスオーバーSUVとは差別化されたつくりになっています。
これまで初代のYJ、2代目のTJ、3代目のJKと進化し、搭載されるエンジンは初代の直列4気筒2.5Lから3代目ではV型6気筒3.6Lに大型化。
2代目ではモデルラインナップが拡大され、ジープも走行テストを行う米国オフローダーの聖地ルビコントレイルの名前を冠し走破性能をさらに伸ばした 「ラングラー・ルビコン」、ホイールベースを延長した「ラングラー・アンリミテッド」を追加。
その走行性能はジープブランドの伝統を色濃く残すとして、世界中のオフロードマシンファンから注目されるものになっています。
▼ジープ・ラングラーの豪雪走行動画
新型ジープ・ラングラーについては今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!