フォルクスワーゲンが、ブランドの主力モデル「ゴルフ」のワゴン「ゴルフヴァリアント」とクロスオーバー「ゴルフオールトラック」のフルモデルチェンジを発表しました。
世代交代により大幅に性能を伸ばしたフォルクスワーゲン新型ゴルフについて、スペックや価格、発売日などを最新情報からご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】大きく!新型「ゴルフ8ヴァリアント/オールトラック」フルモデルチェンジ!
- VW新型ゴルフ8の【主な変更点まとめ】
- Cd値も!VW新型ゴルフ8の外装(エクステリア)デザイン
- ホットハッチ!VWゴルフGTI&GTIクラブスポーツ設定!
- 高出力ディーゼル!VWゴルフGTDもラインナップ!
- PHEV!フォルクスワーゲン新型ゴルフGTEも設定!
- 拡大!VW新型ゴルフ8のボディサイズは?
- 先進的!VW新型ゴルフ8の内装(インテリア)デザイン
- 新世代!VW新型ゴルフ8のパワートレインとスペック、走行性能は?
- VW新型ゴルフ8を試乗動画でチェック!
- VW新型ゴルフ8の燃費は?
- 新機能!VW新型ゴルフ8の安全装備は?
- VW新型ゴルフ8の価格は?
- いつ?VW新型ゴルフ8の日本発売日は?
- フォルクスワーゲン・ゴルフを「おさらい」
【最新情報】大きく!新型「ゴルフ8ヴァリアント/オールトラック」フルモデルチェンジ!
▼フォルクスワーゲン新型ゴルフヴァリアントの画像
フォルクスワーゲンが、「ゴルフヴァリアント」と「ゴルフオールトラック」のフルモデルチェンジを発表しました。
フォルクスワーゲン・ゴルフはブランドの主力車としてラインナップされ、ハッチバックは2019年10月にフルモデルチェンジした新世代モデルが発表されていました。
続いて新世代となった新型ゴルフヴァリアントではボディサイズを大幅に拡大し、全長は前世代から+66mmとなる4630mm、ホイールベースは2680mmとすることで、室内長は+48mmの1798mmを獲得。
これによりレッグルームは38mm延長され、ラゲッジスペースは通常時611L(前モデル+6L)、後席を倒すと1642L(前モデル+22L)を使うことができるように。
ラゲッジには、電源ソケットやハンズフリーテールゲートがオプション設定されています。
▼新型ゴルフオールトラックの画像
クロスオーバーモデルとなる新型ゴルフオールトラックでは、ヴァリアントから最低地上高をアップするとともに、4WDシステム「4Motion」を標準採用。
足元には専用のクラッディングを採用することで、悪路走行時の耐久性がアップされています。
新型ゴルフヴァリアントとオールトラックは、欧州で2020年後半から順次販売を開始。
ベースモデルとなる新型ゴルフ8ハッチバックは、日本で2020年内の発売を予定していることが発表されています。
▼新型ゴルフヴァリアント&オールトラックの動画
▼ゴルフGTI
【VW新型ゴルフGTI】フルモデルチェンジ!最新情報、スペック、価格、燃費は?
▼フォルクスワーゲン・ゴルフR
【VW新型ゴルフR】フルモデルチェンジ!最新情報、スペック、価格、燃費は?
▼フォルクスワーゲン・ポロ
【VW新型ポロ最新情報】フルモデルチェンジ日本発売!価格や燃費、サイズ、GTIは?
VW新型ゴルフ8の【主な変更点まとめ】
▼VW新型ゴルフ8の変更点
- 新世代のデザインを採用し、空気抵抗を低減しながらボディサイズを若干拡大
- パワートレインに48Vマイルドハイブリッド「eTSI」と、プラグインハイブリッド「eHybrid」を設定し、ハイパフォーマンスPHEVとして「Golf GTE」をラインナップ
- インテリアに、10.25インチデジタルメーターと8.25インチインフォテイメントシステムをシームレスにつないだ大型ディスプレイを標準装備
- 安全システムに、高速道路でステアリング、加速、ブレーキを制御する「Travel Assist」、車両間で情報を共有する「car-to-x」ナビゲーションを採用
▼フォルクスワーゲン新型ゴルフの動画
Cd値も!VW新型ゴルフ8の外装(エクステリア)デザイン
▼フォルクスワーゲン新型ゴルフの画像
フォルクスワーゲン新型ゴルフの外装は、新世代のブランドデザインを採用することで先進的な印象に仕上げられています。
Cd値(空気抵抗係数)は0.275とされ、これまでよりエアロダイナミクスがアップされています。
エンブレムには、2019年9月に発表されたフォルクスワーゲンの新しいフラットデザインのロゴを採用。
新設計されたLEDヘッドライトはよりスリムなデザインとされ、デイタイムランニングライトを装備。
LEDマトリックスヘッドライト「IQ.LIGHT」も設定され、22個のLEDを使用して配光を変化させることで快適な視界が確保されます。
リアもフロントにあわせてLEDテールランプを小型化。
バンパーには、クロームトリムを採用したデュアルエキゾーストが装備されています。
デザインラインは、ヘッドライトからエンジンフードに続き、サイドにもドアハンドル部分にキャラクターラインを採用されています。
▼新型ゴルフヴァリアントの画像
▼新型ゴルフオールトラックの画像
新型ゴルフのボディタイプには、ワゴンとなる「ゴルフヴァリアント」、クロスオーバーワゴンとなる「ゴルフオールトラック」も設定され、前モデルからリアウィンドウの傾斜を大きくすることで、スポーティなスタイルとなっています。
フォルクスワーゲン新型ゴルフを前モデルと比較!
▼フォルクスワーゲン・ゴルフ7(前モデル)
新型ゴルフ8を前モデルと比較すると、より引き締まったデザインに仕上げられています。
前モデルは水平のラインを多く取り入れることで安定感のあるスタイルとなっていましたが、新型ゴルフ8では抑揚がつけられ筋肉質なデザインとなっています。
ホットハッチ!VWゴルフGTI&GTIクラブスポーツ設定!
▼新型ゴルフGTIの画像
新型ゴルフ8には伝統の高性能モデルとして「ゴルフGTI」、ハイスペックモデルとして「ゴルフGTIクラブスポーツ」の設定が発表されています。
新型ゴルフGTIは、パワートレインに245ps/37.7kgmを発揮する2Lターボエンジンを搭載。
イメージカラーはレッドとされ、内外装に専用装備となるレッドのアクセントパーツが採用されています。
▼新型ゴルフGTIクラブスポーツの画像
ハイスペックモデルとなる新型ゴルフGTIクラブスポーツ(Clubsport)は、専用のフロントバンパーとリアスポイラー、19インチのホイールによりベースモデルと差別化。
搭載する2Lターボエンジンの出力は300ps/40.8kgmまでアップされ、組み合わせる7速デュアルクラッチトランスミッションのギヤ比もショート化することで、0-100km/h加速6.0秒未満、最高速度250km/hに仕上げられています。
また、新型ゴルフGTIクラブスポーツでは、標準のGTIに搭載される電制ディファレンシャル「XDS」を、「VAQ」電気機械式ロッキングディファレンシャルに変更。
加えて、フロントキャンバーの増加、新設計のリアコントロールアームマウントとホイールマウント、特注ダンパーベアリング、専用スプリングを採用。
ブレーキシステムにはツインピストンキャリパーを装備することで、高い制動力を安定して発揮することができるようになっています。
高出力ディーゼル!VWゴルフGTDもラインナップ!
▼新型ゴルフGTDの画像
フォルクスワーゲン新型ゴルフには、ハイパフォーマンスディーゼルモデルとなる「ゴルフGTD」の設定が発表されました。
新型ゴルフGTDは、「最も経済的でスポーティなコンパクトモデル」とコメントされ、最新ディーゼルターボエンジン「TDI」を搭載することで、前世代の184ps/38.7kgmから200ps/40.8kgmに出力をアップ。
イメージカラーはシルバーとされ、内外装にシルバーのアクセントが採用されています。
PHEV!フォルクスワーゲン新型ゴルフGTEも設定!
▼フォルクスワーゲン新型ゴルフGTEの画像
フォルクスワーゲン新型ゴルフには、上位プラグインハイブリッドモデルとなるゴルフGTEの設定が発表されています。
新型ゴルフGTEは、1.4Lガソリンエンジンに電気モーターを組み合わせることで245ps/40.8kgmの出力を発揮。
13kWhのリチウムバッテリーを搭載することで、前世代から2倍となる約60kmを電力のみで走行することができるようになっています。
外装は、ベースモデルより大型化されたエアスクープにハニカムメッシュグリルインサートを採用し、イメージカラーとなるブルーのアクセントを採用。
サイドには空力性能を高めるサイドスカートが装備され、ベースモデルと差別化されています。
拡大!VW新型ゴルフ8のボディサイズは?
▼フォルクスワーゲン新型ゴルフのボディサイズと比較
- 全長×全幅×全高
ハッチバック:4284×1789×1456mm
ヴァリアント(ワゴン):4630×1789×1456mm - ホイールベース
ハッチバック:2635mm
ヴァリアント(ワゴン):2680mm - ※参考
・ゴルフ7
全長×全幅×全高:4265×1800×1480mm
ホイールベース:2635mm
・VW・ポロ(新世代モデル)
全長×全幅×全高:4060×1750×1450mm
ホイールベース:2550mm
フォルクスワーゲン新型ゴルフ8のボディサイズは、全長と全幅が拡大されています。
下位モデルのポロはユーザーのニーズから、長期間大幅な変更がなかったボディサイズを現行モデルで全長と全幅ともに65mm拡大しており、ゴルフに近づいていました。
新型ゴルフではポロとのバランスをとるためにボディを大きくしますが、プラットフォームの効率化により、広い室内空間の確保と取り回しのしやすいサイズが両立されています。
先進的!VW新型ゴルフ8の内装(インテリア)デザイン
▼フォルクスワーゲン新型ゴルフ8の画像
新型ゴルフ8の内装は、最新装備を採用することで先進的なデザインに仕上げられています。
ディスプレイには、10.25インチのデジタルメータークラスターと8.25インチのインフォテインメントシステムが標準装備され、ヘッドアップディスプレイとあわせ、ナビや車輌情報などをこれまでよりわかりやすくドライバーに提供。
オプションとして、10インチインフォテインメントシステムや400WのHarman Kardonサウンドシステムも設定されています。
センターのインフォテインメントシステム用のディスプレイはデジタルメーターとシームレスに接続されており、インターネットやスマートフォンとの接続を強化した最新システム「MIB3」を採用することでタッチと音声操作に対応。
採用されるスイッチ類は削減、よりシンプルな印象とされ、採用される最新装備を強調。
▼新型ゴルフヴァリアント
ワゴンとなる新型ゴルフヴァリアントでは、レッグルームが38mm延長され、ラゲッジスペースは通常時611L、後席を倒すと1642Lを使うことができるように。
ラゲッジには、電源ソケットやハンズフリーテールゲートがオプション設定されています。
新世代!VW新型ゴルフ8のパワートレインとスペック、走行性能は?
▼フォルクスワーゲン新型ゴルフ8のパワートレインとスペック
- 直列3気筒1Lガソリンターボ
出力(2種):90ps or 110ps - 直列4気筒1.5Lガソリンターボ
出力(2種):116ps or 150ps - 直列4気筒2Lディーゼルターボ
出力(2種):116ps or 150ps - 【eTSI(48Vマイルドハイブリッド)】【新開発】
出力(3種):110ps or 130ps or 150ps - 【eHybrid(プラグインハイブリッド)】
直列4気筒1.4Lガソリンターボ+電気モーター
出力:204ps
バッテリー:13kWhリチウムイオン
EV航続距離:60km - 【ゴルフGTE(プラグインハイブリッド)】
直列4気筒1.4Lガソリンターボ+電気モーター
出力:245ps
バッテリー:13kWhリチウムイオン
EV航続距離:60km - 【ゴルフGTD】
直列4気筒2Lディーゼルターボ
出力:200ps - 【ゴルフGTI】
直列4気筒2Lガソリンターボ
出力:245ps - 【ゴルフGTIクラブスポーツ】
直列4気筒2Lガソリンターボ
出力:300ps - トランスミッション
7速DCT or 6速DCT(PHEVモデル)or 6速MT(FFモデル) - 駆動方式:FF or 4WD
フォルクスワーゲン新型ゴルフ8のパワートレインには、最新のマイルドハイブリッドシステム「eTSI」、プラグインハイブリッドシステム「eHybrid」が採用されています。
▼フォルクスワーゲン48Vマイルドハイブリッドシステム「eTSI」
マイルドハイブリッドシステム「eTSI」は、前モデルに搭載された12Vシステムを進化させた最新の48Vシステムを採用。
このシステムは、エンジンに48Vのスタータージェネレーターとリチウムイオンバッテリーを組み合わせ、低負荷走行時にはエンジンを停止し惰性走行することも可能になっています。
加速時には最高11psの出力でブーストをかけエンジンをアシストするほか、減速時にはこれまでより効率的に回生エネルギーを蓄えることができるように。
プラグインハイブリッドシステム「eHybrid」は、前世代の8.7kWhバッテリーから13kWhバッテリーにアップデートすることで、EV航続距離60kmを実現。
出力にはベースとなる204psのほか、上位モデルとして新世代初の「GT」モデルとなる245ps「GTE」も設定。
サスペンションはフロントがストラット、リアがマルチリンクとされ、可変ダンピングコントロールを採用するほか、より手応えのあるステアリングフィーリングに仕上げられています。
VW新型ゴルフ8を試乗動画でチェック!
フォルクスワーゲン新型ゴルフ8は、試乗動画が公開されています。
最新世代となり装備された装備や高い質感が評価されています。
VW新型ゴルフ8の燃費は?
▼新型ゴルフ8の燃費
- 27km/L
フォルクスワーゲン新型ゴルフ8の燃費は、新開発された48Vマイルドハイブリッドシステムにより改善します。
48Vシステムは前モデルで欧州値で25.0km/Lとなっている12Vシステムと比較して、最大10%燃費を改善することが可能と発表されています。
都市部では、エンジンのアイドリングストップや電気アシストにより、改善幅が大きいシステムになります。
▼参考:フォルクスワーゲン・ゴルフの燃費(前モデル)
- ゴルフ(12Vマイルドハイブリッド):25.0km/L
- ゴルフ:19.1km/L~18.1km/L
- ゴルフGTI:15.1km/L~14.6km/L
- ゴルフR:13.0km/L~12.6km/L
- ゴルフヴァリアント:18.6km/L~17.3km/L
- ゴルフオールトラック:13.5km/L
新機能!VW新型ゴルフ8の安全装備は?
フォルクスワーゲン新型ゴルフ8の安全システムには、コンパクトカーで初採用となる「Travel Assist」機能、「car-to-x」ナビゲーション機能が搭載されています。
前モデルのゴルフでは、レーンキープアシスト、全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロールを組み合わせた渋滞時追従支援「Traffic Assist」が採用されていました。
新型ゴルフ8に搭載された「Travel Assist」では、速度210km/hまでの高速道路内で、ステアリング、加速、ブレーキを自動で制御し走行。
ドライバーはステアリングを軽く握るだけで走行が可能となっており、ステアリングを15秒以上離すと、警告の後に車両が停止されます。
「car-to-x」ナビゲーション機能では、半径800mにある前走車両を含む他車から信号情報などを採り入れ、安全性をアップすることができるようになっています。
VW新型ゴルフ8の価格は?
▼フォルクスワーゲン新型ゴルフの価格
- 27,510ユーロ~(ドイツ価格/約330万円)
フォルクスワーゲン新型ゴルフ8の価格は、装備が充実したことでドイツで約330万円からに設定されています。
前モデルは日本で約254万円からラインナップされていましたが、安全装備やパワートレインのアップデートにより全体的に価格が見直されることになります。
▼参考:フォルクスワーゲン・ゴルフの価格(前モデル)
- ゴルフ:253万9000円~331万9000円
- ゴルフGTI:395万9000円~
- ゴルフ ヴァリアント:293万9000円~365万9000円
- ゴルフ オールトラック 4MOTION:365万9000円
- ゴルフR:555万9000円~
- ゴルフRヴァリアント:575万9000円~
- ゴルフGTE:469万円~
- e-Golf:499万円~
いつ?VW新型ゴルフ8の日本発売日は?
フルモデルチェンジしたフォルクスワーゲン新型ゴルフ8は、2019年10月24日に発表、欧州での生産開始と発売日は2019年12月とされ、日本発売日は2020年末が予定されています。
トップモデルとなるゴルフRは2020年後半の発表スケジュールになっています。
フォルクスワーゲン・ゴルフを「おさらい」
▼フォルクスワーゲン・ゴルフ(初代)
フォルクスワーゲン・ゴルフ(Golf)は、初代が1974年に登場した乗用車です。
車名の由来は、ドイツ語でメキシコ湾流を示す「Der Golfstrom」(デア・ゴルフシュトローム)からとなっており、フォルクスワーゲン車に多い風の名前(パサート=貿易風など)ではなく、海流の名前になっています。
欧州で「Cセグメント」に分類され、世界の車種別歴代総生産台数ではトヨタ・カローラに次ぐ第2位となっています。
初代はデザインをジョルジェット・ジウジアーロが手がけ、横置きエンジンによるFF駆動レイアウトと、高効率のボディ設計などにより世界的大ヒットになり、現行モデルでもラインナップされるスポーツモデル「GTI」も登場しました。
その後フォルクスワーゲンの主力モデルとして販売が続けられ、前モデルは7世代目「ゴルフVII」として2012年に登場。
新開発のモジュールプラットフォーム「MQB」を採用することで、前モデルからボディサイズを拡大しながらも約100kgの軽量化に成功し、全高を抑えることでよりスポーティなデザインとされました。
パワートレインには日本にも導入されるガソリン、ハイブリッド、電気自動車のほか、海外ではディーゼル、天然ガス、水素燃料電池も発表され、世界中のニーズに対応するモデルになっています。
新型フォルクスワーゲン・ゴルフについては今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!