ポルシェが、スポーツクーペ「911」の新モデルとなる「911GTS」の日本発売を発表しました。
新モデルにより魅力をアップしたポルシェ新型911について、スペックや価格などを最新情報からご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】480馬力&ブラック!「新型911GTS」日本発売!
- ポルシェ新型911の【主な変更点まとめ】
- 流麗!ポルシェ新型911の外装(エクステリア)デザインは?
- 走り重視!ポルシェ新型911のボディサイズは?
- 最新装備!ポルシェ新型911の内装(インテリア)デザイン
- パワフル!ポルシェ新型911のエンジンとスペックは?
- ポルシェ新型911を試乗動画でチェック!
- 走り重視!ポルシェ新型911の燃費は?
- 最新システム!ポルシェ新型911の安全装備は?
- ポルシェ新型911の価格は?
- ポルシェ新型911の発売日は?
- ポルシェ911を「おさらい」
【最新情報】480馬力&ブラック!「新型911GTS」日本発売!
▼ポルシェ新型911GTSの画像
ポルシェが「911」のハイスペックモデル「911GTS」のフルモデルチェンジ日本発売を発表しました。
新型911GTSは、「911カレラS」と「911ターボ」の中間に位置するモデルとなり、水平対向6気筒3Lターボエンジンの出力は「カレラS」から30psアップした480ps/58.1kgmを発揮。
トランスミッションには8速デュアルクラッチ「PDK」のほか、より早い変速のために10mmシフトレバーを短縮した7速MTを設定。
車高は10mmダウンされ、911ターボに採用される高性能ブレーキシステムも装備することでストッピングパワーがアップされています。
その他、新型911GTSではエクステリアに、ダークトーンの前後ランプ、サテンブラックのリップスポイラー、センターロックアロイホイール、エンジンカバーグリルを採用。
内装には、GT Sportステアリングホイール、Sport Chronoパッケージ、Porsche Track Precisionアプリが標準装備され、4方向に調整可能なサポートを備えたスポーツシートPlusを標準装備。
また、軽量なカーボンバケットシート、ガラス、バッテリーのほか、リアシートを除去することで最大25kgの軽量化が可能なライトウェイトパッケージも設定されています。
911カレラGTSは2021年6月23日に発表され、同日から日本での受注を開始。価格は1868万円~2199万円となっています。
▼新型911カレラGTSの価格
- 911 カレラ GTS:18,680,000円
- 911 カレラ GTS カブリオレ:20,930,000円
- 911 カレラ 4 GTS:19,740,000円
- 911 カレラ 4 GTS カブリオレ:21,990,000円
- 911 タルガ 4 GTS:21,990,000円
▼ポルシェ新型911GTSの動画
▼ポルシェ・タイカン
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ポルシェ新型911の【主な変更点まとめ】
▼ポルシェ新型911の主な変更点
- 「911カレラS」から走行性能を高めた「911GTS」を設定
▽2021年4月の変更点
- ハイパフォーマンスモデル「911GT3」を設定
▽2020年7月の変更点
- ハイスペックモデル「911ターボ」を設定
▽2020年5月の変更点
- オープンモデル「911タルガトップ」を設定
▽2020年3月の変更点
- ハイパフォーマンスモデル「911ターボS」を設定
流麗!ポルシェ新型911の外装(エクステリア)デザインは?
▼ポルシェ新型911の画像
ポルシェ新型911の外装は、歴代モデルから全体のイメージを引き継ぎながらも、新しいスタイルに変化しています。
全幅はトレッドの拡大により前モデルより広がっており、バンパー中央内には最新の安全システムに対応するセンサーも搭載。
リアは特に大きく変更されており、ポルシェ初の電気自動車「タイカン」からくる左右を繋いだ薄型のランプを搭載しています。
ヘッドライトにはLEDマトリクスシステムが採用され、視界の確保を支援。
ホイールはフロントが20インチ、リアが21インチとされ、内部には大容量ブレーキを装備。
▼ポルシェ新型911カブリオレ
▼ポルシェ新型911タルガ
ボディタイプには、ソフトトップルーフを採用した「911カブリオレ」と、電動ハードトップを採用した「911タルガ」も設定され、オープンエアを楽しむことができるようになっています。
▼ポルシェ新型911の動画
ポルシェ新型911を前モデルと比較!
▼ポルシェ911(前モデル)
ポルシェ新型911を前モデルと比較すると、フロントはグリルが大きく幅広いものに変更されています。
リアは911の特徴的なボディラインを残しながら、新しい形状のランプとバンパー内に配置されるエキゾーストパイプにより、印象が変化しています。
走り重視!ポルシェ新型911のボディサイズは?
▼ポルシェ新型911のボディサイズ
- 全長×全幅×全高:4519×1852×1300mm
- ホイールベース:2450mm
- 車重:1515kg
- ※参考
・ポルシェ911(前モデル)
全長×全幅×全高:4499×1808×1294mm
ホイールベース:2450mm
車重:1430kg
ポルシェ新型911のボディサイズは、最新のプラットフォームを採用することで変更されています。
ハイパワーなモデルながら小さめになっていた全長は前モデルから+20mmとされ、全幅は左右タイヤ間の幅(トレッド)を大きくとることで45mm拡大。
車重は、ボディ剛性をアップしながらアルミや高張力鋼板の採用拡大により、増加が抑えられています。
最新装備!ポルシェ新型911の内装(インテリア)デザイン
▼ポルシェ新型911の画像
ポルシェ新型911の内装は、最新技術を使用することで魅力あるデザインに変化しています。
タコメーターには前モデル同様にアナログ式が採用されていますが、センタークラスターには先に全面改良を受けているフラッグシップサルーンのパナメーラにも採用された10.9インチの大型ディスプレイ「アドバンスコックピット」を搭載。
シフトレバーは小型となり、その下にはパーキングなどのスイッチが配置することで、機能を小さな空間にまとめ、車両の操作がしやすくなっています。
パワフル!ポルシェ新型911のエンジンとスペックは?
▼ポルシェ製水平対向6気筒3Lターボエンジン
▼ポルシェ新型911のパワートレインとスペック
- エンジン:水平対向6気筒3Lツインターボ
・最高出力
911カレラ:385ps
911カレラS:450ps
911GTS:480ps - エンジン:水平対向6気筒3.8Lツインターボ
・最高出力
911ターボ:580ps/76.5kgm
911ターボS:650ps/81.6kgm - エンジン:水平対向6気筒4L
・最高出力
911GT3:510ps/47.9kgm - 0-100km/h加速
911カレラ:4.2秒(スポーツクロノパッケージ装着車:4秒)
911カレラS:3.5秒(4WDモデルのカレラ4Sは3.4秒)
※カブリオレはクーペ+0.2秒
911ターボS:2.7秒
911GT3:3.4秒 - トランスミッション
8速デュアルクラッチ「PDK」 or 7速MT or 6速MT(911GT3) - 駆動方式:RR or 4WD
ポルシェ新型911のエンジンには、前モデルに2015年のマイナーチェンジで搭載された最新のダウンサイジングエンジンが搭載されています。
▼参考:ポルシェ911のスペック(前モデル)
- 911カレラ:370ps/45.9kgm
- 911カレラS:420ps/51.0kgm
- 911ターボ:540ps/72.4kgm
排気量を適正化することから「ライトサイジング(rightsizing)」と表現されるこのターボエンジンは、変更前の3.4L自然吸気エンジン(カレラSは3.8L)から20ps/6.1kgm出力をあげて前モデルのカレラSで420馬力とされていましたが、新型911ではさらにパワーを向上。
カレラSで450馬力とすることで、0-100km/h加速は0.4秒も短縮した3.5秒を実現しています。
加えて、オプションとなる「Sport Chrono Package」を装備することで、4WD駆動のカレラ4Sは100km/hまでのタイムを3.2秒まで短縮。
この速度は、前モデルの上位モデル911 GT3よりも早く、サーキットをターゲットとした最上位911 GT2 RSからも0.5秒差と小さくなっています。
ポルシェ新型911を試乗動画でチェック!
▼ポルシェ新型911クーペ
ポルシェ新型911は、注目度の高さから多くの試乗動画が公開されています。
新世代となりあがった走行性能や質感が高い評価を受けています。
▼ポルシェ新型911カブリオレ
▼ポルシェ新型911タルガ
走り重視!ポルシェ新型911の燃費は?
▼ポルシェ新型911の燃費
- 911カレラS(RR):8.9L/100km(約11.2km/L)
- 911カレラ4S(4WD):9.0L/100km(約11.1km/L)
- 911GT3(RR):12.4L/100km(約8.1km/L)
ポルシェ新型911の燃費は、全幅が拡大されたことで前モデルからダウンしています。
前モデルのポルシェ911は、最新のターボエンジンにより以前の自然吸気エンジンから燃費を12%向上させ、カレラで13.5km/L、カレラ Sで13.0km/Lとなっていました。
新型911では出力も向上していますが、燃費のダウン幅が抑えられています。
最新システム!ポルシェ新型911の安全装備は?
ポルシェ新型911の安全装備には、世界初となる「ポルシェ・ウェットモード」が採用されています。
ウェットモードは、路面の水を検知し、それに基づいてコントロールシステムを調整するとともにドライバーに通知。
ドライバーはスイッチを操作することで、安全性を重視する設定に切り替えることが可能になっています。
その他、新型911にはエマージェンシーブレーキや熱探知カメラを備えたナイトビジョン・アシスト、アダプティブクルーズコントロールなどが採用されています。
ポルシェ新型911の価格は?
▼ポルシェ新型911の価格
- 911 カレラ:1335万円
- 911 カレラ S:1666万円
- 911 カレラ 4S:1772万円
- 911 カレラ GTS:1868万円
- 911 カレラ 4 GTS:1974万円
- 911カレラ カブリオレ:1560万円
- 911 カレラ S カブリオレ:1891万円
- 911 カレラ 4S カブリオレ:1997万円
- 911 カレラ GTS カブリオレ:2093万円
- 911 カレラ 4 GTS カブリオレ:2199万円
- 911 タルガ4︰1729万円
- 911 タルガ4S︰2060万円
- 911 タルガ 4 GTS:2199万円
- 911ターボ:2443万円
- 911ターボカブリオレ:2731万円
- 911 ターボS:2892万円
- 911 ターボS カブリオレ:3180万円
- 911 GT3:2296万円(ツーリングパッケージ:同価格)
ポルシェ新型911の価格は、1335万円からに設定されています。
新世代モデル発表当初は「カレラS」のみがラインナップされていましたが、エントリーモデルとなるカレラの設定により300万円以上スタート価格がダウンしています。
ポルシェ新型911の発売日は?
新型911に設定された「911GTS」の発売日は、米国で2022年初頭とされています。
ポルシェは911のラインナップを拡大することで、さらなるユーザーにアピールしていく予定です。
ポルシェ911を「おさらい」
▼ポルシェ911(初代901型)
ポルシェ911は、1964年に初代が登場したスポーツカーです。
初代は開発コードが「901型」とされ、市販車のモデル名も同じになる予定でしたが、プジョーが2桁目に「0」が入った3桁の数字をすべて商標登録していたため、現在の「911」に変更されました。
車体は、前後シートにそれぞれ2人ずつ乗り込むことができる2+2のシートレイアウトを実現するために、駆動系を車体後端に搭載したRRレイアウトとされています。
以前はRRレイアウトを採用した車両も多く販売されていましたが、室内空間を拡大するためには車両後部にラゲッジスペースをとることができるFFレイアウトが有利、スポーツカーとしての重量バランスを考えた場合には、エンジンを車体中心に配置できるFRやMRに魅力があることから、現在ではRRのポルシェ911は異色の存在になっています。
また、搭載するエンジンも採用メーカーが少なくなった水平対向式、1998年まで製造された4代目の993型まではエンジンの冷却方式も一般に採用されていた水冷式ではなく空冷式となっていました。
2011年に登場した前モデルの7代目991型では、アルミやマグネシウムなどの軽量素材を使用することで車重を60kg軽量化。
レーシングチームからの要望にこたえ、車両の安定性を増すためにホイールベースやトレッドを拡大。
エンジンを後部に搭載することにより、強力なトラクションとブレーキ性能を持つ独自のモデルとして販売されています。
新型ポルシェ911については今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!