スバルが「レガシィアウトバック」のマイナーチェンジを発表しました。
改良により魅力を高めたスバル新型レガシィアウトバックについて、スペックや価格などを最新情報からご紹介します
▼この記事の目次
- 【最新情報】大幅改良!「新型レガシィアウトバック」マイナーチェンジ!
- スバル新型レガシィアウトバックの【変更点まとめ】
- タフ!新型レガシィアウトバックの外装(エクステリア)デザイン
- 最新装備!新型レガシィアウトバックの内装(インテリア)デザイン
- パワフル!スバル新型レガシィアウトバックのスペックと走行性能は?
- 最新システム!スバル新型レガシィアウトバックの安全装備は?
- 走り両立!スバル新型レガシィアウトバックの燃費は?
- 広く!スバル新型レガシィアウトバックのサイズ、車体設計は?
- スバル新型レガシィアウトバックの価格は?
- いつ?スバル新型レガシィアウトバックの発売日は?
- スバル・レガシィを「おさらい」
【最新情報】大幅改良!「新型レガシィアウトバック」マイナーチェンジ!
▼スバル新型レガシィアウトバックの画像
スバルが「レガシィアウトバック」のマイナーチェンジを発表しました。
スバル・レガシィアウトバックは、ブランドのフラッグシップモデルとしてラインナップされ、現行モデルは米国で2019年、日本では2021年10月にフルモデルチェンジされていました。
改良された新型レガシィアウトバックは、外装に新しいデザインを採用。
また、安全システム「アイサイト」には、これまでのステレオカメラに加えて、広角カメラを採用し、交差点の歩行者や自転車をより迅速に検出できるようになっています。
新型レガシィアウトバックは、2022年4月14日に発表。発売は米国で2022年秋が予定されています。
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スバル新型レガシィアウトバックの【変更点まとめ】
▼スバル新型レガシィアウトバックの変更点
- 新しいエクステリアデザインを採用
- 安全システム「アイサイト」に広角カメラを追加採用
▽2021年10月フルモデルチェンジ時の変更点
- スバルの新世代プラットフォーム「スバルグローバルプラットフォーム(SGP)」を使用
- フルインナーフレーム構造をスバルとして初採用し、高剛性と軽量化を両立
新設計の外装デザインを採用 - 12.3インチフル液晶メーター、11.6インチディスプレイを持つ新世代インフォテイメントシステムを搭載
- 日本仕様のパワートレインに、1.8Lダウンサイジングターボエンジンを搭載
- 安全システムに360度センシングを可能とした「新世代アイサイト」、ハンズオフが可能となる新世代「アイサイトX」を標準装備
- ナッパレザーシート、Harman Kardonオーディオをオプション設定
- 使用シーンに応じて「SNOW・DIRT」「D.SNOW・MUD」の2モードを切り替えに対応する新型「X-MODE」を採用
- リアオーナメント周囲にセンサーを配置し、足場のわるいアウトドア環境などでも使える非接触式のハンズフリーパワーリアゲートを採用
タフ!新型レガシィアウトバックの外装(エクステリア)デザイン
▼新型レガシィアウトバックの画像
▼参考:レガシィアウトバック(現行日本仕様)
スバル新型レガシィアウトバックの外装は、新しいデザインを採用することでより、力強さがアップされています。
フロントには、新設計されたヘッドライトや拡大したグリルを採用したほか、バンパーサイドにはヘッドライトの「コ」の字のデザインとあわせた大型の樹脂パーツを装備することでよりワイドな印象に。
車体下部やホイールアーチに採用されるガードとあわせ、オフロードイメージがアップされています。
最新装備!新型レガシィアウトバックの内装(インテリア)デザイン
スバル新型レガシィアウトバックの内装には、上級モデルとしての質感や使い勝手をアップしたデザインや新世代システムが採用されています。
メーターには、12.3インチフル液晶ディスプレイを装備し、「ノーマル画面」「地図画面」「アイサイト画面」の3モードを設定。
インフォテイメントシステムには、Apple CarPlayとAndroid Autoに対応する11.6インチの縦長フルHDタッチディスプレイが採用され、ナビやオーディオのほか、多彩な機能を直感的に使用できるように。
オーディオには、12スピーカーのHarman Kardonプレミアムサウンドシステムが設定されています。
リアシート空間は、ホイールベース拡大により前席との距離を広げるとともに、シート形状やクッションの素材を最適化することで疲労を軽減。
ラゲッジドアには、リアオーナメント周囲にセンサーを配置することで、足場のわるいアウトドア環境などでも使える非接触式のハンズフリーパワーリアゲートを採用。
ラゲッジ容量は561L(カーゴフロアボード上部:522L、サブトランク39L)が確保され、ポップアップ式トノカバーを新しく採用するなど、使い勝手が高められています。
パワフル!スバル新型レガシィアウトバックのスペックと走行性能は?
▼スバル新型レガシィアウトバックのパワートレインとスペック
▽日本仕様
- 水平対向4気筒1.8Lターボ
- 出力:177ps/30.6kgm
- トランスミッション:7速マニュアルモード付CVT「リニアトロニック」
- 駆動方式:4WD「シンメトリカルAWD」
▽海外仕様
- 水平対向4気筒2.5LデュアルAVCS直噴「FB25型」
最高出力:185ps/5800rpm
最大トルク:24.4kgm/4400rpm - 【XT】
エンジン:水平対向4気筒2.4L直噴ターボ「FA24型」
最高出力:264ps/5600rpm
最大トルク:38.3kgm/2000-4800rpm
スバル新型レガシィアウトバックの日本仕様パワートレインには、新世代の1.8Lダウンサイジングターボエンジンが搭載されています。
▼参考:スバル・レガシィアウトバックのスペック(前モデル)
- 水平対向4気筒2.5L「FB25型」
最高出力:175ps/5800rpm
最大トルク:24.0kgm/4000rpm - 水平対向6気筒3.6L「EZ36型」【米国仕様】
最高出力:260ps/6000rpm
最大トルク:34.2kgm/4400rpm
レガシィアウトバックの海外仕様には水平対向2.5L直噴エンジン「FB25」と水平対向2.4Lターボエンジン「FA24」が搭載されていますが、日本仕様には排気量をダウンしながらターボチャージャーを組み合わせることで走行性能をアップした新世代の1.8Lエンジンを採用。充実したトルクと高い燃費性能が両立されています。
新型レガシィでは足回りにアルミ製ロアアームを採用することで軽量化し、新設計ダンパーを組み合わせることで、ハンドリングと乗り心地もアップ。
また、4WDシステムには使用シーンに応じて「SNOW・DIRT」「DeepSNOW・MUD」の2モード切り替えに対応する新型「X-MODE」が採用され、走破性能が引き上げられています。
最新システム!スバル新型レガシィアウトバックの安全装備は?
スバル新型レガシィアウトバックの安全装備には、「新世代アイサイト」のほか、ハンズオフが可能となる「アイサイトX」が採用されています。
新型レガシィアウトバックに装備される「新世代アイサイト」では、ステレオカメラと前後4つのレーダーにより、360度センシングを実現。
これにより、見通しの悪い交差点での出合い頭や右左折時まで、プリクラッシュブレーキの作動範囲が拡大されています。
加えて、上位グレードに搭載される「アイサイトX」では、3D高精度地図やGPS、準天頂衛星「みちびき」により自車位置を正確に特定。
カーブ前減速のほか、渋滞時(0km/h~約50km/h)に一定条件を満たした場合、自動車専用道路でハンズオフ走行が可能に。
さらに、コネクティッドサービス「SUBARU STARLINK」として、万が一の衝突事故時に自動で通報する先進事故自動通報システムを採用。
▼「SUBARU STARLINK」の機能
- <基本機能(無料)>
車両を安全に利用する上で重要な案内(リコール等)を11.6インチセンターインフォメーションディスプレイに表示。 - <SUBARUつながる安心パッケージ>
(新車購入の場合、初度登録日から5年間無料、6年目以降は有料)
・先進事故自動通報(ヘルプネット)
エアバッグが作動するような衝突事故が発生した場合に、自動的にコールセンターにつながり警察や消防、医療機関等と連携。より迅速に救命活動が行われるようサポート
・SUBARU SOSコール
急な体調不良など運転が困難な場合に、専用ボタンを押すとコールセンターに接続。専門スタッフからアドバイスを受けたり、必要に応じて救急に対する出動要請を実施
・SUBARU iコール(安心ほっとライン)
車両故障など突然のトラブル時に専用ボタンを押すとコールセンターに接続。ロードサービス窓口への取次や状況に応じた適切なアドバイスなど、24時間体制でサポート
・故障診断アラート&セキュリティアラート
車両の盗難警報装置が作動した場合や、警告灯が点灯するような車両故障が発生した場合に、専用アプリやEメールで通知
緊急時にボタンひとつでコールセンターからサポートをうけることができるようになっています。
改良では、これまでのステレオカメラに加えて、広角カメラを採用し、交差点の歩行者や自転車をより迅速に検出できるようになっています。
走り両立!スバル新型レガシィアウトバックの燃費は?
▼スバル新型レガシィアウトバックの燃費
- 【日本仕様】
・1.8Lターボ:13.0km/L(WLTCモード値) - 【海外仕様】
・2.5Lガソリン
市街地:27mpg(約11.5km/L)
ハイウェイ:35mpg(約14.9km/L)
・2.4Lガソリンターボ
市街地:24mpg(約10.2km/L)
ハイウェイ:32mpg(約13.6km/L)
スバル新型レガシィアウトバックの燃費は、日本仕様に設定される1.8Lターボエンジンにより、実燃費に近い新燃費規格WLTCモード値で13.0km/Lが確保されています。
前モデルは12.6km/Lとなっていましたが、ボディサイズを拡大しながら燃費が改善されています。
▼参考:スバル・レガシィアウトバックの燃費(前モデル)
- 12.6km/L(B4/アウトバック同値)
※WLTCモード値
広く!スバル新型レガシィアウトバックのサイズ、車体設計は?
▼スバル新型レガシィアウトバックのボディサイズと比較
- 全長×全幅×全高:4870×1875×1675mm
- ホイールベース:2745mm
- 車重:1690kg
- 最低地上高:213mm
- タイヤサイズ:225/65R17 or 225/60R18
- 室内長×室内幅×室内高:1840×1545×1245mm
- ※参考
・レガシィB4(新型)
全長×全幅×全高:4840×1840×1500mm
ホイールベース:2750mm
・レガシィアウトバック(前モデル)
全長×全幅×全高:4820×1840×1605mm
ホイールベース:2745mm
車重:1570kg
スバル新型レガシィアウトバックのボディサイズは、前世代から全長が+30mmとされ、最低地上高はクラストップレベルの213mmが確保されています。
また、ボディは、インナーフレームのみをアンダーボディに溶接で取り付け、その後アウターパネルを溶接するフルインナーフレーム構造を採用。
インナーとアウター側を溶接したうえでアンダーボディに取り付ける従来の製造方法より部品点数を減らし、ボルトによる骨格同士の接合をスポット溶接に置き換えることできることで高剛性化と軽量化を両立。
静粛性も高められ、高速道路などでも車内に入り込む音が少なくなっています。
スバル新型レガシィアウトバックの価格は?
▼スバル新型レガシィアウトバックの価格
- 【X-BREAK】:414万7000円
- 【Limited】:429万円
- 参考
米国価格:28,320ドル~(約355万円)
スバル新型レガシィアウトバックの日本仕様の価格は、ハンズオフが可能となる最新安全装備「アイサイトX」の全車標準装備などにより前世代から価格がアップしています。
米国ではこれまで28,320ドル(約355万円)からとされていましたが、改良されたレガシィアウトバックでは10万円前後の価格アップが見込まれています。
▼参考:スバル・レガシィの価格(前モデル)
- 【レガシィアウトバック】
レガシィ アウトバック:329万4000円
レガシィ アウトバック リミテッド:356万4000円 - 【レガシィB4】
レガシィ B4:302万4000円
レガシィ B4 リミテッド:324万円
いつ?スバル新型レガシィアウトバックの発売日は?
マイナーチェンジしたスバル新型レガシィアウトバックは、2022年4月14日に発表。発売は米国で2022年秋が予定されています。
スバルは上級ラインナップをリフレッシュすることで、ブランド力をアップしていきたい考えです。
スバル・レガシィを「おさらい」
▼スバル・レガシィ(初代)
スバル・レガシィ(LEGACY)は、初代が1989年に登場したセダンとワゴンのボディタイプを持つモデルです。
モデル名のレガシィは英語で「遺産」を表す言葉が由来となっており、「後世に受け継ぐもの」という意味を持つことから採用されました。
初代は富士重工業の倒産が噂されるほどの経営難の中で開発され、状況を打開するために大規模な組織改革を行い、1966年発売のスバル・1000から改良されてきたプラットフォームを完全新設計品に変更。
エンジンには、現在でも使用される水平対向4気筒「EJ」型を新開発し搭載。
前後輪へのトルク配分を6対4から無段階に変化させる「アクティブ・トルク・スプリット4WD(ACT-4)」も採用したことで人気車となり、「インプレッサ」が登場するまで世界ラリー選手権(WRC)に参戦。
ニュージーランド・ラリーでは、コリン・マクレーがドライブするレガシィがスバル初のWRC優勝を獲得しました。
▼スバル・レガシィ(2代目)
▼スバル・レガシィ(3代目)
1993年登場の2代目、1998年の3代目では、ライバル車が車体幅を拡大し3ナンバー化するとともに排気量をアップしたのに対し、レガシィは5ナンバーサイズを維持。
結果、セダンの「B4」とツーリングワゴンのボディタイプそれぞれが、上級車にも負けない走行性能を持つスポーツセダン、スポーツワゴンとして話題になり、好調な販売を記録しました。
また、2代目から悪路走行向け装備を装備する「アウトバック」をラインナップしクロスオーバーSUVの先駆け的存在になり、郊外に未舗装路が多い北米で大ヒットしたことから現行モデルでもラインナップされています。
▼スバル・レガシィ(4代目)
2003年に登場した4代目では、欧州市場への対応や衝突安全性能向上のために、ボディの全幅を35mm拡大し3ナンバー化。
しかし、アルミニウムや高張力鋼板を採用することで、ボディ剛性をアップしながらも100kgに近い軽量化を実現。
生産は日本と米国の2カ国体制になりました。
▼スバル・レガシィ(5代目)
2009年に登場した5代目では全幅を+50mmの1780mmまで拡大したことから、北米でスバル車の販売拡大に貢献。
2014年発売の6代目モデルでは、北米をメインターゲットとし全幅が1840mmに大きく変更されました。
6代目の登場にあわせ、5代目までレガシィが担当してきたツーリングワゴンを新モデルの「レヴォーグ」が引き継ぎ、レガシィはセダンの「B4」とクロスオーバーの「アウトバック」の2タイプになっています。
新型スバル・レガシィアウトバックについては今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!