日産が、セダン「スカイライン」の改良日本発売を発表しました。
改良により変更された新型スカイラインについて、スペックや価格などを最新情報からご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】ハイブリッド車廃止!日産「新型スカイライン」改良発売!
- 日産新型スカイラインの【変更点まとめ】
- 456万円から!日産新型スカイラインの価格は?
- スポーティ!日産新型スカイラインの外装(エクステリア)デザイン
- 最上位スポーツ!日産新型スカイライン400Rも!
- 上質!日産新型スカイラインの内装(インテリア)デザイン
- パワフル!日産新型スカイラインのパワートレインとスペックは?
- 走りUP!新型スカイラインの走行システムは?
- 日産新型スカイラインを試乗動画でチェック!
- 走り両立!日産新型スカイラインの燃費は?
- 軽快に!日産新型スカイラインのボディサイズは?
- いつ?日産新型スカイラインの発売日は?
- 日産スカイラインを「おさらい」
【最新情報】ハイブリッド車廃止!日産「新型スカイライン」改良発売!
▼日産新型スカイラインの画像
日産が「スカイライン」の改良日本発売を発表しました。
日産スカイラインは、ブランドの主力セダンとしてラインナップされ、海外では上級ブランドであるインフィニティから「Q50」として販売。2019年にはビッグマイナーチェンジが実施され、最新安全システム「プロパイロット2.0」やハイパフォーマンスモデル「400R」を設定することで魅力をアップしていました。
改良された新型スカイラインでは最新の法規に対応したほか、3Lガソリンモデルを継続販売、3.5Lハイブリッド車を廃止。
▼日産新型スカイライン「ミッドナイトパープル」の画像
加えて、「ミッドナイトパープル」のボディカラーを「400R」グレードに新設定、「ステルスグレー」を廃止。
インテリアはグレー内装が廃止され、新たに「ブラウンインテリアパッケージ」がオプション設定されています。
日産新型スカイラインは2022年9月22日に発表され、10月末に日本発売。価格は4,569,400円~5,899,300円となっています。
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日産新型スカイラインの【変更点まとめ】
▼日産新型スカイラインの変更点
- ボディカラー「ミッドナイトパープル」を「400R」に設定、「ステルスグレー」を廃止
- グレー内装を廃止し、ブラウン内装をオプション設定
- 3.5Lハイブリッド車を廃止
▽2020年9月の変更点
- ボディカラーから「オーロラフレアブルー」「インペリアルアンバー」「HAGANEブルー」「ラディアントレッド」「ブリリアントシルバー」を廃止し、「ディープオーシャンブルー」「スレートグレー」を新設定
- インテリアカラーで「ベージュ」を廃止し、「グレー」と「ホワイト」を新設定
- 全車で新燃費規格WLTCモード値に対応
- 法規に対応し、ハイブリッド車の「接近通報サウンド機能」のOFFを廃止
- ドアハンドルのイルミネーション機能を廃止
▽2019年9月マイナーチェンジ時の変更点
- 新設計のエクステリアを採用し、エンブレムをインフィニティから日産に変更
- 2Lターボエンジンを廃止し、V型6気筒ターボエンジンを搭載
- 405馬力を出力するV型6気筒3Lターボエンジンを搭載する「スカイライン400R」を設定
- 高速道路の同一車線内でハンズオフが可能となる世界初の運転支援システム「プロパイロット2.0」を採用
- インテリジェントダイナミックサスペンションを採用し、ダイレクトアダプティブステアリングの性能向上
- インテリアに、国内販売の日産車初となるカラーヘッドアップディスプレイ、7インチアドバンスドドライブアシストディスプレイ、電動パーキングブレーキを採用
- ボディカラーに新色の「カーマインレッド」を追加して、全10色をラインアップ
- 新しいNissanConnectサービスを設定。
通信によりナビの地図更新が自動で行える「OTA(Over The Air)自動地図更新」や、ナビとスマートフォンの連携によりクルマに乗る前の現在地から車を降りてからの最終目的地までのシームレスな道案内を可能にする「ドアtoドアナビ」、車内がWi-Fi環境になる「docomo In Car Connect」など、多彩なサービスを提供
456万円から!日産新型スカイラインの価格は?
▼日産新型スカイラインの価格
▽3Lターボ(全車FR)
- GT(304ps):4,569,400円
- GT Type P(304ps):4,868,600円
- GT Type SP(304ps):5,149,100円
- 400R(405ps):5,899,300円
日産新型スカイラインは、改良にあわせアップしています。
アップ幅は「GT」の各グレードで21万~24万円、最上位グレード「400R」では27万3900円となっています。
パワートレインでは、3.5Lハイブリッド車が廃止されています。
▼参考:日産スカイライン(前モデル)の価格
▽3Lターボ(全車FR)
- GT(304ps):4,353,800円
- GT Type P(304ps):4,638,700円
- GT Type SP(304ps):4,908,200円
- 400R(405ps):5,625,400円
▽3.5Lハイブリッド
- GT
FR:5,575,900円、4WD:5,860,800円 - GT Type P
FR:5,816,800円、4WD:6,101,700円 - GT Type SP
FR:6,160,000円、4WD:6,444,900円
スポーティ!日産新型スカイラインの外装(エクステリア)デザイン
日産新型スカイラインの外装は2019年の改良時に、日産のブランドデザイン「Vモーション」を採用したアグレッシブなスタイルとされています。
同時にエンブレムは、それまで採用されていた日産の北米上級ブランド「インフィニティ」のものから、日産のエンブレムに変更。
リアにはスポーツエキゾーストフィニッシャーが装着され、ランプもスカイラインで伝統的に使用されていた丸型4灯とすることで、特徴的なデザインがつくられています。
最上位スポーツ!日産新型スカイライン400Rも!
▼日産新型スカイライン400Rの画像
日産新型スカイラインには、最上位スポーツモデルとなる「スカイライン400R」が設定されています。
新型スカイライン400Rは、新しく搭載されたV型6気筒3Lターボエンジンの出力を405psまでアップし、歴代スカイラインで最高の出力を獲得。
新採用された「IDS(インテリジェントダイナミックサスペンション)」を標準装備し、走行性能を向上。
専用デザインの19インチホイールとレッド塗装のブレーキキャリパー、ブラックドアミラーなどによりベースモデルと差別化。
インテリアも、キルティング加工のシートやレッドステッチを使う400R専用となっています。
上質!日産新型スカイラインの内装(インテリア)デザイン
日産新型スカイラインの内装は、高品質素材を採用することでセダンとしての質感が高められています。
▼インテリアカラー「ブラック」
▼インテリアカラー「ホワイト」
▼インテリアカラー「ブラウン」
最新の改良では、2020年に追加されていた「グレー」内装が廃止され、ブラウン内装が選択できるようになっています。
パワフル!日産新型スカイラインのパワートレインとスペックは?
▼日産V型6気筒3Lツインターボ「VR30DDTT」エンジン
▼新型スカイラインのパワートレインとスペック
- V型6気筒3Lツインターボ「VR30DDTT」
出力(2種)
ベースモデル:304ps/40.8kgm
スカイライン400R:405ps/48.4kgm - スカイラインハイブリッド【廃止】
パワートレイン:V型6気筒3.5L+電気モーター
エンジン出力:306ps/35.7kgm
モーター出力:68ps/29.6kgm - トランスミッション:7速AT
- 駆動:FR or 4WD「アテーサE-TS」
日産新型スカイラインのパワートレインには、2019年の改良時に、以前搭載されていた2Lターボエンジンに代え、最新の3Lツインターボエンジンが採用されています。
▼スカイライン(前モデル)搭載エンジンのスペック
- スカイライン200GT-t
パワートレイン:直列4気筒2Lターボ
最高出力:211ps/5500rpm
最大トルク:35.7kgm/1250-3500rpm
3Lターボエンジンはそれまで海外仕様にのみ設定され、ベースモデルで304ps/40.8kgmと2Lターボエンジンを大幅に凌ぐ出力を発揮。
最上位スポーツモデルとなる新型スカイライン400Rでは、歴代スカイラインで最高となる405ps/48.4kgmにまでスペックが高められています。
システムには、スロットルスピードを向上させた新型モーターをバルブタイミングシステムに組み込んでレスポンスを向上させる「アドバンスタイミングコントロール」を採用。
タービンブレードのデザインを最適化し、新型のタービンスピードセンサー、インタークーラーシステム、電動アクチュエーターを採用してパフォーマンス、レスポンス、燃費を向上させる「新型ツインターボシステム」を搭載。
エンジン重量は、シリンダーヘッド一体型エキゾーストマニホールドの採用により、従来エンジンから14.1kg軽量化。生産は、日本のいわき工場が担当しています。
走りUP!新型スカイラインの走行システムは?
新型スカイラインには2019年の改良時に、新搭載となる「インテリジェント ダイナミックサスペンション」と改良された「ダイレクトアダプティブステアリング」が採用されています。
「インテリジェント ダイナミックサスペンション」は、ソレノイドアクチュエーターで減衰力を可変制御するセミアクティブタイプのショックアブソーバーを備えるシステムとなっており、通常時は減衰力を低くして乗り心地を高め、コーナーリングなどのシーンでは減衰力を高めて操縦安定性を向上。
また、ダイレクトアダプティブステアリングから舵角などの情報がサスペンションシステムに瞬時に送られ、タイヤが動き始める前にロールの発生を抑えるといった制御も行なわれます。
「ダイレクトアダプティブステアリング」は、現行モデルで世界初搭載されていたステアバイワイヤ技術となっており、パワーステアリングなどの技術を進化させ、ステアリングホイールとステアリング機構を電気信号により接続し、クルマを操縦。
機械的に接続し油圧や電気モーターでパワーをアシストする方式と比較して、凹凸のある路面などでのステアリング取られやキックバックなどを抑制し、安定したシャープなハンドリングに。
複数の制御ユニットでシステムを監視し、異常時は瞬間的に機械的接続に切り替えることができるようになっています。
2019年の改良では、ステアリングの切り始めのレスポンスを向上させ、ライントレース性を向上。
さらに低速から中速での操舵の過敏さを軽減しながら、クルマの応答性をアップすることで気持ちのいいハンドリングが追求されています。
日産新型スカイラインを試乗動画でチェック!
走り両立!日産新型スカイラインの燃費は?
▼日産新型スカイラインの燃費(WLTCモード)
- 3Lターボエンジン:10.0km/L
※ベースモデル、400R同値 - 3.5Lハイブリッド:12.4km/L【廃止】
日産新型スカイラインの燃費は、3Lターボエンジンにより10km/Lとされています。
ハイスペックな「400R」でも同じ燃費値とされ、選びやすくなっています。
軽快に!日産新型スカイラインのボディサイズは?
▼日産新型スカイラインのボディサイズ
- 全長×全幅×全高:4815×1820×1440mm
- ホイールベース:2850mm
- 車重
V型6気筒ターボ:1700kg
ハイブリッド:1820kg【廃止】
日産新型スカイラインのボディサイズは、ミドルクラス上級セダンとしての取り回しを考慮した設計になっています。
2019年に新設定された3Lターボエンジンは、 軽量設計により以前設定されていた2Lターボエンジンからの車重の増加を30kgに抑え、高い走行性能を活かすことができるようになっています。
いつ?日産新型スカイラインの発売日は?
改良された日産新型スカイラインは、2022年9月22日に発表、10月末に発売されます。
日産はスカイラインのラインナップを変更し、ユーザーにアピールしていく予定です。
日産スカイラインを「おさらい」
▼プリンス・スカイライン(初代SI型/S2型)
日産スカイライン(SKYLINE)は、初代となるプリンス・スカイラインが1957年に登場した主力ミドルクラスモデルです。
車名の「SKYLINE」の由来は「山並みと青空を区切る稜線」からとなっており、名付け親の桜井眞一郎氏がこの名前を思いついた群馬県草津町の山小屋「芳ヶ平ヒュッテ」に「スカイライン命名の地」のプレートが設置されています。
初代は、富士精密工業(のちのプリンス自動車)の主力車種として生産を開始。
エンジンは、当時の日本の小型乗用車規格に合わせ当初1,500ccのみとされましたが、後に1900ccエンジンを搭載したモデルが「グロリア」としてラインナップされました。
▼日産プリンス・スカイライン(2代目S5型)
2代目は、当時の欧米自動車業界で重要視されはじめたメンテナンスフリー化を積極的に進め、4万kmまたは2年間保障のエンジンや、1年間3万km無給油シャシーなどを採用。
1966年には、製造していたプリンス自動車が日産自動車と合併したため、車名がニッサン・プリンス・スカイラインに変更されました。
▼日産スカイライン(3代目C10型/通称:ハコスカ)
1968年にフルモデルチェンジした3代目では車名を「日産スカイライン」とし、現在と同じモデル名に。
このモデルから1989年に登場する「R32型スカイライン」までは、型式毎にCMキャッチコピーなどに基づく愛称(通称)を採用。
2Lの「S20型エンジン」を搭載したスポーツモデル「スカイラインGT-R」が初設定され、レースでの活躍によりスカイラインの走行性能の高さがアピールされました
▼日産スカイライン(4代目C110型/通称:ケンメリ)
4代目は、若いカップルであるケンとメリーが日本各地をスカイラインにより旅をするCMが話題となり、4ドアセダンも”4マイドアのケンメリ”から「ヨンメリ」と呼ばれました。
▼日産スカイライン(5代目C210型/通称:ジャパン)
5代目は、「日本の風土が生んだ名車」として広告キャンペーンを展開し、キャッチコピーに「SKYLINE JAPAN」を採用。
エンジンは、自動車排出ガス規制の影響を大きく受け、発売当初はDOHCもターボも設定されませんでした。
▼日産スカイライン(6代目R30型/通称:ニューマンスカイライン、後期:RS型”鉄仮面”)
1981年に発表された6代目は型式の頭文字を「R」に変更し、広告にはアメリカの俳優「ポール・ニューマン」を起用。
ボディタイプには5ドアハッチバックが新設定され、新しい使い勝手がアピールされました。
▼日産スカイライン(7代目R31型/通称:7th”セブンス”)
7代目は、エンジンに「ケンメリGT-R」に搭載されていたS20型エンジン以来の直列6気筒4バルブDOHCエンジンが採用され、Z31型フェアレディZに搭載された180PSを発生するRB20DET型を搭載することで走行性能を向上。
上級グレードには、4輪独立操舵システムであるHICASを搭載したモデルも設定されました。
▼日産スカイライン(8代目R32型/通称:超感覚スカイライン)
8代目は、最上級スポーツグレード「スカイラインGT-R」を復活したことで人気となり、エンジンには前モデルに採用されていたRB20型エンジンを進化させたRB26型を採用。
駆動システムには、前後の駆動トルクを自動で変更する先進4WDシステム「アテーサE-TS」が採用され、後に日産のフラッグシップスポーツとして独立した「日産GT-R」にも搭載されました。
▼日産スカイライン(9代目R33型)
9代目は”グランドツーリングカー”としてボディサイズを大型化し、全車を3ナンバー化。
スカイラインGT-Rは直進安定性の高さがアピールされましたが、車重が増加したことにより販売では苦戦しました。
▼日産スカイライン(10代目R34型)
10代目は、前モデルの反省からキャッチコピーを”ドライビングボディ”とし、ボディ剛性を大幅に強化してコーナリング性能と直進安定性を両立。
スカイラインGT-Rも人気になりましたが、平成12年排出ガス規制の非適合車種に設定された生産猶予期限が切れるため、2002年に販売が終了されました。
▼日産スカイライン(11代目V35型)
11代目は前モデルのGT-Rの販売が続く2001年に登場し、型式の頭文字を「V」に変更。
それまでスカイラインの象徴とされていた直列6気筒エンジン「RB型」に代え、新世代のV型6気筒エンジン「VQ型」を搭載。
2ドアモデルは新たに「スカイラインクーペ」としてラインナップされました。
▼日産スカイライン(12代目V36型)
12代目は、前モデルで”おとなしい”と評価されたデザインをアグレッシブに変更し、スポーツセダンとしてアピール。
ボディタイプには新たにSUVとなる「スカイラインクロスオーバー」も設定されました。
▼日産スカイライン(13代目V37型)
現行モデルは13代目として2014年に登場。
日本登場より前に、日産の北米での上級ブランドであるインフィニティから「Q50」として発表され、日本でもエンブレムにはインフィニティのものが採用されました。
エンジンには、協力関係にあるメルセデスから供給される直列4気筒2Lターボエンジンがラインナップされ、スカイラインでは8代目R32型以来となる4気筒エンジンの復活となりました。
新型日産スカイラインについては今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!