ボルボが、2025年モデルとなるフラッグシップSUV「XC90」のビッグマイナーチェンジを2024年9月4日に発表しました。
改良により魅力をアップしたボルボ新型XC90について、スペックや装備などを詳しくご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】さらに進化で販売継続！ボルボ「新型XC90」2025MY改良発表！
- ボルボ新型XC90の【変更点まとめ】
- 洗練！ボルボ新型XC90の外装（エクステリア）デザイン
- 大画面&使いやすく！ボルボ新型XC90の内装（インテリア）デザイン
- パワフル！ボルボ新型XC90のパワートレインとスペックは？
- 走り両立！ボルボ新型XC90の燃費は？
- 充実！ボルボ新型XC90の安全装備は？
- 広く！ボルボ新型XC90のボディサイズは？
- アップ！ボルボ新型XC90の価格は？
- いつ？ボルボ新型XC90の発売日は？
- ボルボXC90を「おさらい」
【最新情報】さらに進化で販売継続！ボルボ「新型XC90」2025MY改良発表！
▼ボルボ新型XC90の画像
ボルボXC90は、ブランドのフラッグシップSUVとしてラインナップされ、上質な仕上げが世界的人気に。現行モデルは2015年に登場し、2019年に小規模なデザイン変更を含むマイナーチェンジが実施されていました。
2025年モデルとしてビッグマイナーチェンジした新型XC90では、電気自動車のフラッグシップSUVとして発表されていた「EX90」からくる最新のデザインを採用。
インテリアには、新たに11.2インチの大型インフォテインメントシステムを装備。
室内空間は、遮音材を追加することで静粛性が高められています。
また、ボルボは新型XC90の発表にあわせ、計画していた電気自動車のみをラインナップするブランドへの移行を、ユーザーの需要が想定より伸びていないことから撤回。環境性能を重視しながら、今後も内燃機関を搭載したモデルの販売を継続することを発表しています。
▼ボルボ新型XC90の動画
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ボルボ新型XC90の【変更点まとめ】
▼ボルボ新型XC90の変更点
▽最新の変更点
- 新しいデザインを採用
- 11.2インチインフォテインメントシステムを採用
- 室内の静粛性を向上
▽2024年6月の変更点
- ハイエンドグレード「Ultimate」の名称を「Ultra」へ変更
- 「Plus B5 AWD」グレードに、「ダークティンテッド・ガラス（リア・ウインドー5面）」を標準装備
▽2020年8月の変更点
- 内燃機関搭載車「D5」「T6」を廃止
▽2020年4月の変更点
- 48Vマイルドハイブリッドモデル「XC90 B5」を設定
▽2019年8月マイナーチェンジ時の変更点
- 新設計のデザインを採用
- PHEVの駆動用リチウムイオンバッテリーの容量を30Ahから34Ahに拡大
- 安全システムに「ステアリング・サポート（衝突回避支援機能）」、「衝突回避・被害軽減ブレーキ機能付CTA（クロス・トラフィック・アラート）」を新採用
- 駐車操作を補助する「パーク・アシスト・パイロット」に被害軽減ブレーキを追加
- 「タイヤ空気圧モニタリングシステム」を標準装備
洗練！ボルボ新型XC90の外装（エクステリア）デザイン
▼ボルボ新型XC90の画像
▼参考：ボルボXC90（前モデル）
ボルボ新型XC90の外装は、シンプルなスカンジナビアン・デザインをベースに、最も美しいとされる黄金比を取り入れるなど、上質なデザインに仕上げられています。
改良では、斜めのラインにより構成される新しいグリルを採用。
北欧神話の「トール・ハンマー」をモチーフとしたブランドデザインのヘッドライトは、アウトラインを強調するデザインに。
あわせてバンパーサイドのエアインテークを垂直に配置することで、ワイドな印象をアップ。
▼ボルボ新型XC90の画像
▼参考：ボルボXC90（前モデル）
リアでは特徴的なテールライトの形状を維持しながら、ライトパターンが変更されています。
大画面&使いやすく！ボルボ新型XC90の内装（インテリア）デザイン
▼ボルボ新型XC90の画像
▼参考：ボルボXC90（前モデル）
ボルボ新型XC90の内装は、スイッチの数を減らし外装と同じくシンプル化しながらも、大画面センターディスプレイの採用により快適な操作性を実現することで世界的トレンドになった最新デザインが採用されています。
▼ボルボ新型XC90の画像
▼参考：ボルボXC90（前モデル）
改良では、これまで採用されていた9インチインフォテインメントシステムに代え、新たに11.2インチインフォテインメントシステムを採用。
11.2インチインフォテインメントシステムはピクセル密度を21％向上することでこれまでより鮮明な表示が可能となったほか、ホーム画面にアプリやコントロールへのショートカットが用意され、素早く機能にアクセスできるようになっています。
また、新型XC90では遮音材を追加することで、室内の静粛性を向上。
ダッシュボードのエアベントが新しいデザインとされているほか、ワイヤレス充電パッドは位置を変更することで使いやすく、カップホルダーも追加されています。
パワフル！ボルボ新型XC90のパワートレインとスペックは？
▼ボルボ新型XC90のパワートレインとスペック
- 【B5】
直列4気筒2Lガソリンターボ+48Vマイルドハイブリッド
エンジン出力：250ps/35.7kgm
モーター出力：12ps/3.0kgm - 【T8 Plug-in hybrid】
直列4気筒2Lガソリンターボ+電気モーター
エンジン出力：317ps/40.8kgm
モーター出力：フロント 71ps/16.8kgm、リア：145ps/31.5kgm
EV航続距離：73km - トランスミッション：8速AT
- 駆動方式：4WD
ボルボ新型XC90のパワートレインには、48Vマイルドハイブリッドを組み合わせた新世代の2Lガソリンエンジンと、プラグインハイブリッドが設定されています。
「B5」では、クルージング時に2気筒を休止することが可能なエンジンに加え、48Vマイルドハイブリッドシステムを採用することで高い効率を獲得。
プラグインハイブリッドは、高出力の電気モーターを搭載することで高い走行性能を楽しむほか、日常は電力のみで走行することもできるように。
トランスミッションは全モデルで8速ATを採用。各パワートレインの性能を余すことなく引き出すセッティングとされています。
走り両立！ボルボ新型XC90の燃費は？
▼ボルボ新型XC90の燃費（WLTCモード値）
- B5（48VガソリンマイルドハイブリッドHV）：11.4km/L
- T8 Plug-in hybrid（プラグインハイブリッド）：13.3km/L
ボルボ新型XC90の燃費は、最新パワートレインを採用することで高められています。
48Vマイルドハイブリッド「B5」では11.4km/L、プラグインハイブリッドでは13.3km/Lとされ、プレミアムSUVとしての質感と環境性能が両立されています。
充実！ボルボ新型XC90の安全装備は？
ボルボ新型XC90の安全装備には、ボルボがブランドの大きなセールスポイントとしている最先端の安全システムが採用されています。
2019年の改良では運転支援機能「インテリセーフ」の衝突回避・被害軽減ブレーキシステム「City Safety」に、被害軽減ブレーキだけで衝突を回避できない場合にステアリング操作をサポートする「ステアリング・サポート（衝突回避支援機能）」を追加。緊急回避の操作が行なわれる場合は前後タイヤの内輪側にブレーキを効かせ、安全にステアリング操作できるようにサポートされます。
また、リアバンパーに内蔵するミリ波レーダーによって接近する車両、歩行者、自転車を検知して、後退出庫時に危険がある場合は警告音でドライバーに通知するとともに被害軽減ブレーキを作動させる「衝突回避・被害軽減ブレーキ機能付CTA（クロス・トラフィック・アラート）」も採用。
さらに、駐車操作を補助する「パーク・アシスト・パイロット」にも被害軽減ブレーキが採用され、作動中に車両前後の予想進路に車両や歩行者を検知すると被害軽減ブレーキを作動。
このほか「タイヤ空気圧モニタリングシステム」が標準装備となっています。
▼ボルボ新型XC90の安全機能
- サイクリストとの衝突回避・被害軽減
- ステアリング・サポート（衝突回避支援機能）
- オンカミング・レーン・ミティゲーション（対向車線衝突回避支援機能）
- インターセクション・サポート（右折時対向車検知機能）
- 大型動物検知機能（夜間含む）
- ステアリングアシスト付BLIS（後車衝突回避支援機能付ブラインドスポット・インフォメーション・システム）
- ランオフロード・ミティゲーション（道路逸脱回避支援システム）
- ACC（アダプティブ・クルーズ・コントロール）
- パイロット・アシスト（車線維持支援システム）
- 被追突時警告機能（静止時オートブレーキ機能付）
- LCMA（レーン・チェンジ・マージ・エイド）
- CTA（クロス・トラフィック・アラート）
- LKA（レーン・キーピング・エイド）
- RSI（ロード・サイン・インフォメーション）
- DAC（ドライバー・アラート・コントロール）
- パーク・アシスト・パイロット（縦列・並列駐車支援システム）
- 360°ビューカメラ
- LEDヘッドライト（アクティブベンディング機能付）
- フル・アクティブ・ハイビーム（LEDヘッドライト）
- LEDフロント・フォグライト（コーナリング・ライト機能付）
- ランオフロード・プロテクション （道路逸脱事故時保護機能）
- 電動プリクラッシュ・テンショナー付フロントシートベルト
- 衝撃吸収機構付フロントシート
- 衝突時ブレーキペダルリリース機能
広く！ボルボ新型XC90のボディサイズは？
▼ボルボ新型XC90のボディサイズ
- 全長×全幅×全高：4950×1930×1775mm
- ホイールベース：2985mm
- 車重：2110kg
- ※参考
・ボルボV90
全長×全幅×全高：4935×1880×1475mm
ホイールベース：2940mm
車重：1740kg
ボルボ新型XC90のボディサイズは、フラッグシップSUVとして余裕のある設計とされています。
フラッグシップワゴンの「V90」と比較すると全長は+15mmとなっていますが、全幅は+50mm、全高は+300mmと拡大幅が大きくなっており、あわせてホイールベースも45mm延長することで大きな室内空間がつくられています。
アップ！ボルボ新型XC90の価格は？
▼ボルボXC90の価格
- XC90 Plus B5 AWD：9,540,000円
- XC90 Ultimate B5 AWD：10,690,000円
- XC90 Recharge Ultimate T8 AWD Plug-in hybrid：12,640,000円
ボルボ新型XC90の価格は、改良によりアップします。
アップ幅は30万円ほどが見込まれ、高い機能性がアピールされます。
いつ？ボルボ新型XC90の発売日は？
マイナーチェンジしたボルボ新型XC90は、2024年9月4日にワールドプレミアされ、欧州で受注が開始されました。
ボルボはXC90をアップデートすることで、電気自動車の「EX90」とあわせて、さらなるユーザーにアピールしていく予定です。
ボルボXC90を「おさらい」
▼ボルボXC90（初代）
ボルボXC90は、初代が2002年に登場した上級SUVです。
プラットフォームは当時フラッグシップセダンとして販売されていた「S80」と共有し開発され、大型SUVの人気が大きい北米をメインターゲットとして企画されました。
エンジンには当初、直列5気筒2.5Lターボ、直列6気筒3.2Lターボが用意されましたが、後にヤマハが開発したV型8気筒4.4Lエンジンも搭載されました。
これらにより初代は北米でもっとも売れるボルボ車となり、一時は売上の約25％を占める人気モデルとなりました。
▼ボルボXC90（2代目）
現行モデルの2代目は2015年に登場し、シャシーや内外装のデザイン、パワートレインなど、すべてを新開発。
パワートレインには過給器を組み合わせることで大出力と高い環境性能を両立した新世代ユニットが搭載され、最上級モデルとしてプラグインハイブリッドもラインナップ。
インテリアには大型のタッチディスプレイにより機能をわかりやすく使用できる、最新インフォテイメントシステムが搭載されました。
これにより生産が追いつかなくなるほどの人気となり、生産工場は夜間シフトを追加した3交代制とされ、約1500名が新規に雇用されたことでも話題になりました。
基礎を共有するモデルとして、ワゴン「V70」の後継「V90」、セダン「S80」の後継「S90」もラインナップされ、ボルボ「90シリーズ」としてアピールされました。
新型ボルボXC90については今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに！
