マツダが上級SUV「CX-60」の改良モデルと、新グレード「XD SP」、特別仕様車「XD-HYBRID Trekker」を2024年12月9日に発表しました。発売は2025年2月21日、価格は3,267,000円~6,462,500円となっています。
改良により魅力をアップしたマツダ新型CX-60について、スペックやグレード別価格などを詳しくご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】乗り心地進化+新2モデル!マツダ「新型CX-60」改良日本発売!
- マツダ新型CX-60の【変更点まとめ】
- 326万円からにUP!新型CX-60の価格、グレードは?
- 上質!新型CX-60の外装(エクステリア)デザイン
- 延長&ワイド!新型CX-60のボディサイズ、車体設計は?
- 最新装備!新型CX-60の内装(インテリア)デザイン
- 多彩!新型CX-60のパワートレインとスペックは?
- マツダ新型CX-60を試乗動画でチェック!
- 改善!新型CX-60の燃費は?
- 充実!新型CX-60の安全装備は?
- いつ?新型CX-60の発売日は?
【最新情報】乗り心地進化+新2モデル!マツダ「新型CX-60」改良日本発売!
▼マツダ新型CX-60の画像
マツダCX-60は、新開発されたFRレイアウトベースの上級車用プラットフォームを採用する「ラージ商品郡」のSUVモデルとして2022年9月に発売されていました。
改良されたマツダ新型CX-60では、同じくFRプラットフォームを採用する3列シートSUVとして日本で2024年10月に新設定されていた「CX-80」の開発から得られた経験を活かし、足回りを改良。
バネ、ダンパー変更を中心にサスペンションのセッティングを見直し、操縦安定性と乗り心地を向上。
電動パワーステアリングとAWDシステムは、変更にあわせ制御を最適化。
加えて、走行中の様々な騒音・振動への対策を織り込み、静粛性がアップされています。
▼新型CX-60「XD SP」
また、新グレードとして「XD SP」を設定。
「XD SP」は「XD S Package」グレードをベースに、20インチアルミホイールを装着し、外装をブラックで引き締めスポーティさをアップ。
▼CX-60「XD SP」の装備
- フロントグリル ハニカムタイプ(ピアノブラック)
- シグネチャーウィング ブラッククローム
- サイドシグネチャ―ガーニッシュ ブラッククローム テクノロジーバッジ付(INLINE6)
- ドアミラー グロスブラック
- アルミホイール XD SP専用 20インチホイール(ブラックメタリック塗装)
▼新型CX-60「XD-HYBRID Trekker」
(ボディカラー:ジルコンサンドメタリック)
さらに特別仕様車として、2024年1月に商標が登録されていた「山地旅行者」を意味する「XD-HYBRID Trekker(トレッカー)」を新設定。
CX-60トレッカーでは「XD-HYBRID Exclusive Sports」グレードをベースに、自然に溶け込むカラーとして、「ジルコンサンドメタリック」を特別仕様車限定カラーとして設定。
パノラマサンルーフを標準装備化、急ブレーキ・事故等の際、2列目や前席への荷物の侵入を防止するパーティションネットが設定されています。
その他、新型CX-60では、「XD L Package」、「XD Exclusive Mode」のサイドシグネチャ―ガーニッシュを材着(ブラック)からクロームメッキ(テクノロジーバッジ付)に変更。
新グレード・特別仕様車の追加に伴い、ユーザーがより最適なグレードを選択しやすくなるよう、グレード体系が変更されています。
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マツダ新型CX-60の【変更点まとめ】
▼新型CX-60の変更点
▽最新の変更点
- 足回りのパーツや制御などを変更し、乗り心地を向上
- 新グレード「XD SP」を設定
- 特別仕様車「XD-HYBRID Trekker」を新設定
- 「XD L Package」、「XD Exclusive Mode」のサイドシグネチャ―ガーニッシュを材着(ブラック)からクロームメッキ(テクノロジーバッジ付)に変更
- 「XD」、「XD S Package」、「PHEV Exclusive Sports」、「PHEV Exclusive Modern」を廃止
▽2023年8月の変更点
- 原材料費等の高騰により価格をアップ
- 「PHEV S Package」を廃止
▽2022年9月新設定時の特徴
- 最新のブランドデザインを採用
- 上級車用として新開発したプラットフォームを使用し、駆動方式をFFベースからFRベースに変更
- PHEVモデルをマツダ初設定
- 直列6気筒ディーゼルモデルを設定
- トルクコンバーターを使用しない独自開発8速ATを採用
- マツダ初となる電子制御多板クラッチを使用した4WDシステムを採用
- 最新のデジタルメーター、12.3インチインフォテインメントシステムを採用
- ドライビングポジションなどを自動調整する「ドライバー・パーソナライゼーション・システム」を採用
- デュアルピニオン式電動パワーステアリング、車体姿勢制御「Kinematic Posture Control (KPC)」を採用
- 「匠塗」の第3弾「ロジウムホワイトプレミアムメタリック」を設定
- 安全システムに「コ・パイロットコンセプト」を採用
326万円からにUP!新型CX-60の価格、グレードは?
▼マツダ新型CX-60の価格(全車8速AT)
▽2.5Lガソリン
- 25S S Package
FR:3,267,000円、4WD:3,492,500円 - 25S L Package
FR:3,795,000円、4WD:4,020,500円 - 25S Exculusive Mode
FR:4,097,500円、4WD:4,323,000円
▽3.3Lディーゼル
- XD SP【新設定】
FR:4,125,000円、4WD:4,350,500円 - XD L Package
FR:4,224,000円、4WD:4,449,500円 - XD Exculusive Mode
FR:4,565,000円、4WD:4,790,500円
▽3.3Lディーゼル+マイルドハイブリッド
- XD-HYBRID Exclusive Sports
4WD:5,307,500円 - XD-HYBRID Exclusive Modern
4WD:5,307,500円 - XD-HYBRID Premium Sports
4WD:5,670,500円 - XD-HYBRID Premium Modern
4WD:5,670,500円 - 【特別仕様車】【新設定】
XD-HYBRID Trekker
4WD:5,527,500円
▽2.5LガソリンPHEV
- PHEV L Package【新設定】
4WD:5,700,200円 - PHEV Premium Sports
4WD:6,462,500円 - PHEV Premium Modern
4WD:6,462,500円
マツダ新型CX-60の価格は、改良により2.5Lガソリン車でアップし、スタート価格が44,000円高の3,267,000円からとなっています。
その他のグレードでは「XD Exculusive Mode」で66,000円価格をダウン。他モデルは維持されています。
改良ではあわせてグレードのラインナップの見直しも行われ、「XD」と「XD S Package」は新グレード「XD SP」に変更、「PHEV Exclusive Sports」と「PHEV Exclusive Modern」は「PHEV L Package」に変更されています。
▼参考:マツダCX-60【前モデル】の価格
▽2.5Lガソリン
- 25S S Package
FR:3,223,000円、4WD:3,448,500円 - 25S L Package
FR:3,635,500円、4WD:3,861,000円 - 25S Exculusive Mode
FR:4,042,500円、4WD:4,268,000円
▽3.3Lディーゼル
- XD
FR:3,536,500円、4WD:3,795,000円 - XD S Package
FR:3,811,500円、4WD:4,037,000円 - XD L Package
FR:4,224,000円、4WD:4,449,500円 - XD Exculusive Mode
FR:4,631,000円、4WD:4,856,500円
▽3.3Lディーゼル+マイルドハイブリッド
- XD-HYBRID Exclusive Sports
4WD:5,307,500円 - XD-HYBRID Exclusive Modern
4WD:5,307,500円 - XD-HYBRID Premium Sports
4WD:5,670,500円 - XD-HYBRID Premium Modern
4WD:5,670,500円
▽2.5LガソリンPHEV
- PHEV Exclusive Sports
4WD:6,099,500円 - PHEV Exclusive Modern
4WD:6,099,500円 - PHEV Premium Sports
4WD:6,462,500円 - PHEV Premium Modern
4WD:6,462,500円
上質!新型CX-60の外装(エクステリア)デザイン
▼マツダ新型CX-60の画像
マツダ新型CX-60の外装は、後輪駆動ベースの新世代プラットフォームを採用することで、より伸びやかなデザインとされています。
フロントは縦置きのエンジンを搭載するノーズを延長し、ブランドデザインを維持しながら重心をダウン、ワイドなデザインとすることで上質感をアップ。
ブランドデザインのシグネチャーウイングにはLEDのラインが追加され、奥行きをもった小型のヘッドライトと接続。
リアは、力強い走りをイメージするSUVスタイルに。
足元には18インチと20インチのアルミホイールが設定され、引き締められています。
延長&ワイド!新型CX-60のボディサイズ、車体設計は?
▼マツダ新型CX-60のボディサイズと比較
- 全長×全幅×全高:4740×1890×1685mm
- ホイールベース:2870mm
- 最少回転半径:5.4m
- 最低地上高:175mm
- タイヤサイズ:235/60R18 or 235/50R20
- 乗員:5人乗り
- 車重
2.5Lガソリン:1680kg
3.3L MHEV:1910kg
2.5L PHEV:2090kg - 前後重量配分
3.3L MHEV:55:45
2.5L PHEV:50:50 - ※参考
・マツダCX-5
全長×全幅×全高:4545×1840×1690mm
ホイールベース:2700mm
・マツダCX-8
全長×全幅×全高:4900×1840×1730mm
ホイールベース:2930mm
新型CX-60のボディサイズは、同じく2列シート5人乗りの「CX-5」から駆動レイアウトの変更にあわせ、全長と全幅、ホイールベースが拡大されています。
しかし、最小回転半径は「CX-5」から-0.1mとなる5.4mとすることで、取り回しやすく。
ボディは、縦置きとなるエンジンレイアウトを活かし、フロントフレーム断面を拡大、強化することで剛性を向上。
前後重量配分は、3.3Lディーゼルマイルドハイブリッド車で55:45、2.5L PHEV車で50:50を実現。
サスペンションは、フロントにダブルウィッシュボーン、リアにマルチリンク式を採用し、オープンスポーツ「ロードスター」からくるデュアルピニオン式電動パワーステアリングや車体姿勢制御「Kinematic Posture Control (KPC)」を採用することで、運動性能が高められています。
最新装備!新型CX-60の内装(インテリア)デザイン
新型CX-60の内装は、最新の装備を採用することにより使い勝手と質感が高められています。
装備されるシートは、クッションのバネを3本から4本に増やし骨盤の後方転倒を防ぐほか、シートマウント剛性やウレタン部材を見直すことで、車両との一体感を向上。
「ドライバー・パーソナライゼーション・システム」では、ドライバーモニタリング用カメラでドライバーの目を検出して身長や体格を推測し、シートやステアリング、ヘッドアップディスプレイ、ドアミラーを自動調整。
加えて、顔認識を使用することでドライビングポジションのほか、オーディオやエアコンなどの設定情報を車両に保存し、ドライバーにあわせ素早く設定を復元。
乗降時には、電動チルト・テレスコピック・ステアリングホイールとシートを移動することで快適性が高められています。
メーターは最新のデジタルディスプレイとされ、「CX-5」に採用されていた10.25インチから12.3インチに拡大された大型のインフォテインメントシステムとあわせ、多彩な情報をわかりやすくドライバーに提供。
インフォテインメントシステムではその他、ワイヤレスでのAppleCarPlayとAndroidAutoに対応。
標準オーディオでは、6年をかけて開発したシステムアンプを採用するほか、スピーカーにセカンドコーンを追加することで中高音域を豊かにし、高音域を再生するツイーターとの一体感を向上。
また、12スピーカーのBOSE製サウンドシステムも設定されています。
インテリアトリムにはメープルウッドの本杢目パネルに加え、日本の縫製技術「かけ縫い」を採用し、生地と生地の間に空間が生まれて透けて見えるように。
ドアトリムには、内装の色合いを引き立てるホワイトのアンビエントライトを装備。
また、パノラマサンルーフも設定することで開放感を向上。
リアシートは3分割で倒すことができ、ラゲッジ容量は通常時で570L、リアシートを倒すことで最大1148Lを利用できるようになっています。
多彩!新型CX-60のパワートレインとスペックは?
▼新型CX-60のパワートレインとスペック
▽日本仕様
- 【e-SKYACTIV PHEV】
直列4気筒2.5Lガソリン+電気モーター「PHEV」
エンジン出力:188ps/25.5kgm
モーター出力:175ps/27.5kgm
システム出力:327ps/51.0kgm
バッテリー容量:17.8kWh
EV航続距離:74km
0-100km/h加速:5.8秒 - 【SKYACTIV-G 2.5】
直列4気筒2.5Lガソリン
出力:188ps/25.5kgm - 【SKYACTIV-D 3.3】
直列6気筒3.3Lディーゼルターボ
エンジン出力:231ps/51.0kgm - 【e-SKYACTIV-D】
直列6気筒3.3Lディーゼルターボ+48Vマイルドハイブリッド「M HYBRID BOOST」
出力:254ps/56.1kgm
モーター出力:16.3ps/15.6kgm
最高速度:220km/h
0-100km/h:7.3秒 - トランスミッション:8速AT
- 駆動方式:FR or 4WD
▽海外仕様
- 【e-SKYACTIV-G 3.3T】
直列6気筒3.3Lガソリンターボ+48Vマイルドハイブリッド
出力:284ps/45.9kgm
モーター出力:16ps/15.6kgm
新型CX-60には、直列4気筒ガソリンエンジンに電気モーターを組み合わせた独自開発のプラグインハイブリッドシステムが設定されています。
▼e-SKYACTIV PHEVパワートレイン
CX-60PHEVはシステム合計で327ps/51.0kgmとされ、17.8kWhのバッテリーを採用し、電気だけで74kmの走行が可能に。
▼SKYACTIV-DRIVE (トルクコンバーターレス8速AT)
トランスミッションには、これまで他モデルで採用していた6速から多段化した独自開発の8速ATを採用。
8速ATでは、一般に使用されるトルクコンバーターを採用せず、伝達効率や冷却性能を高めた湿式マルチプレートクラッチに置き換えることによりサイズを抑え、トランスミッショントンネルを縮小。最適なペダル配置が実現されています。
▼SKYACTIV-D 3.3パワートレイン
▼e-SKYACTIV D(SKYACTIV-D 3.3+M HYBRYD BOOST)パワートレイン
その他、新型CX-60では新開発の直列6気筒エンジンを採用し、日本仕様には3.3Lディーゼルエンジン単体に加え、48Vマイルドハイブリッドシステム「M HYBRYD BOOST」を組み合わせた仕様を設定。
3.3Lディーゼルエンジンでは、これまでのSKYACTIV-Dエンジンで採用していた凹型ピストンヘッドの側面に環状の出っ張りを加え、燃焼室を上下に多段化。卵形の予混合を上下で行なった後、さらに燃料を噴射することで燃焼を行う「DCPCI(Distribution Controlled Partially Premixed Compression Ignition)空間制御予混合燃焼」を採用することで、従来の「PCI」に比べ効率のよい燃焼領域を拡大。
また、構造を見直すことにより直列4気筒ディーゼルエンジンと同等の重量とされ、高出力ながら高いハンドリング性能が実現されています。
▼4WDシステム
加えて新型CX-60では、マツダ初となる電子制御多板クラッチを使用した4WDシステムを採用し、後輪駆動の特徴であるニュートラルなコーナリング性能とAWDの安定性を両立。
「e-SKYACTIV-D 3.3」と「e-SKYACTIV PHEV」では4WDシステムが回生協調ブレーキと連動して前後輪の回生配分を最適化し、減速時に4輪からより多くのエネルギーを回収することができるようになっています。
マツダ新型CX-60を試乗動画でチェック!
改善!新型CX-60の燃費は?
▼新型CX-60の燃費(WLTCモード値)
- 2.5Lガソリン:14.2km/L
- 3.3Lディーゼル:19.8km/L
- 3.3Lディーゼルマイルドハイブリッド:21.1km/L
- 2.5L PHEV:14.6km/L(ハイブリッドモード時)
新型CX-60の燃費は、新開発したパワートレインを搭載することで改善されています。
3.3Lディーゼルエンジンは排気量を拡大しながら、「CX-5」に採用されていた2.2Lディーゼルエンジンの燃費19.4km/Lを上回る19.8km/Lとされ、マイルドハイブリッドシステムも搭載したモデルでは21.1km/Lまでアップされています。
▼参考:マツダCX-5の燃費
- 2Lガソリン
WLTCモード:14.6km/L - 2.5L自然吸気エンジン
WLTCモード:13.8km/L - 2.5Lターボエンジン
WLTCモード:12.6km/L - 2.2Lディーゼル
WLTCモード:19.4km/L
充実!新型CX-60の安全装備は?
新型CX-60の安全装備には、先進安全システム「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」に加え、「コ・パイロットコンセプト」が採用されています。
i-ACTIVSENSEは、夜間の歩行者認識精度を高めた自動ブレーキや、左右それぞれ20分割のLEDを緻密にコントロールする「アダプティブLEDヘッドライト」などを採用。
先行車にあわせて停止から再発進まで対応する、アダプティブクルーズコントロールも装備されています。
▼マツダ「コ・パイロットコンセプト」
新たに採用された「コ・パイロットコンセプト」は、「ドライバー異常時対応システム(DEA)」を採用し、ドライバーの体調の急変や居眠りを検知した際はアラームで警告、反応がない場合はクルマを停止させ、安全が確保されます。
いつ?新型CX-60の発売日は?
改良されたマツダ新型CX-60は、2024年12月9日に発表され、2025年2月21日に発売されます。
マツダはCX-60を改良し、さらなるユーザーにアピールしていく予定です。
新型マツダCX-60については今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!