シボレーが、フラッグシップスポーツ「コルベット」のマイナーチェンジを2025年5月7日に発表しました。
改良により魅力をアップした新型コルベットC8について、スペックや装備などを詳しくご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】機能性大幅向上!シボレー「新型コルベット」改良発表!
- シボレー新型コルベットC8の【変更点まとめ】
- 洗練!新型コルベットC8の外装(エクステリア)デザインは?
- 電動ハードトップ!新型C8コルベットコンバーチブルも設定!
- 大幅変更!シボレー新型コルベットC8のボディサイズは?
- 使いやすさも!シボレー新型コルベットC8の内装(インテリア)は?
- 自然吸気ハイスペック!新型「コルベットZ06」設定!
- 初4WDハイブリッド!シボレー「新型コルベットE-Ray」も!
- V8ターボ!シボレー「新型コルベットZR1」
- ZR1+E-Rayで1267ps 電動V8 AWD!最強「コルベットZR1X」設定!
- パワフル!シボレー新型コルベットC8のパワートレインとスペックは?
- シボレー新型コルベットを試乗動画でチェック!
- シボレー新型コルベットC8の価格は?
- いつ?シボレー新型コルベットC8の発売日は?
- シボレー・コルベットを「おさらい」
【最新情報】機能性大幅向上!シボレー「新型コルベット」改良発表!
シボレー・コルベットは、ブランドを代表するスポーツモデルとして長く販売され、2020年にフルモデルチェンジした現行車「コルベットC8」では、伝統的なFRレイアウトからMRレイアウトに変更。高い走行性能が人気になっています。
▼新型コルベットの画像
▼参考:シボレー・コルベット(前モデル)
改良された新型コルベットでは、高解像度の最新12.7インチインフォテインメントシステムと大型化された14インチデジタルメーターに加え、新しくメーター横に6.6インチのタッチディスプレイを採用。
あわせて、これまで運転席と助手席の間を隔てるように並べて配置されていたスイッチを、ディスプレイ下部などに移動、もしくはタッチディスプレイでの操作に変更することで操作性を向上。
スイッチが配置されていた部分は、助手席用のグラブハンドルに変更されています。
また、新たにワイヤレス充電パッドやカップホルダー、USB-Cポートを採用することで使い勝手をアップ。
パフォーマンスデータレコーダー(PDR)もアップグレードされ、画面が大型化されたことで、より詳細なトラックデータとラップビデオを確認できるように。
加えて、ハイブリッドモデルの「コルベットE-Ray」で導入されていたパフォーマンスアプリを改良し、全モデルに拡大採用。これにより、リアルタイムの馬力とトルクフロー、Gフォースゲージ、加速タイマー、そしてオイル、冷却水、トランスミッションフルードの温度計へのアクセスが可能になっています。
その他、新型コルベットでは、メーターを囲む新しいカーボンファイバーフレームを設定。
「コルベットZR1」に設定されるオプションのZTKパフォーマンスパッケージには、量産コルベット史上最大となるフロント10ピストン、リア6ピストンキャリパーのカーボンセラミックブレーキが新設定されています。
▼シボレー新型コルベットの動画
シボレー新型コルベットC8の【変更点まとめ】
▼シボレー新型コルベットC8の変更点
▽最新の変更点
- 12.7インチインフォテインメントディスプレイ、14インチデジタルメーター、6.6インチタッチディスプレイの3画面内装レイアウトを採用
- 運転席と助手席間のバーに配置していたスイッチを移動し、新たに小型の助手席用のグラブハンドルを採用
- ワイヤレス充電パッド、カップホルダー、USB-Cポートを採用
- パフォーマンスデータレコーダー(PDR)をアップデートし、より詳細なトラックデータとラップビデオの確認に対応
- パフォーマンスアプリを全モデルに拡大採用
- 新しいメーターカーボンファイバーフレームを設定
- オプションのZTKパフォーマンスパッケージに、量産コルベット史上最大となるカーボンセラミックブレーキを設定
▽2024年12月の変更点
- 【2LT クーペ】、【3LT クーペ】、【コンバーチブル】
・ボディカラーに「セブリングオレンジ ティントコート」を追加
・新デザインのリアスポイラーを採用
・「2LT クーペ」のステアリングホイールのエアバッグカバーを「3LT クーペ」と同様のステッチ入りレザータイプに変更
・「3LT クーペ」と「コンバーチブル」のインテリアカラーに、「ナチュラル」と「アドレナリンレッド ディップド」を追加
・「フロントリフトハイトアジャスター」を「2LT クーペ」にオプション設定 - 【シボレー コルベット Z06】
・ボディカラーを3色から8色に拡充
・インテリアカラーを1色から6色に拡充
・「LT6 レッド エンジン インテーク」を標準装備
・ドアミラーカバーをカーボンフラッシュ メタリックに変更
・「Brembo製パフォーマンス カーボンセラミックブレーキ」、「Z07 パフォーマンスパッケージ」、「ビジブルカーボンファイバーホイール」をオプション設定 - 期間限定だった「シボレー コルベット Z06」と「シボレー コルベット E-Ray」のオーダーを通年での受け付けに変更
▽2024年6月の変更点
- ハイブリッドモデル「コルベットE-RAY」を設定
▽2023年11月の変更点
- ボディカラーに新色「リップタイドブルーメタリック」と「シーウルフグレートライコート」を設定
- 安全装備に「低速時フロントオートマチックブレーキ(歩行者及び自転車対応)」、「フォワードコリジョンアラーム(前方衝突事前警告機能)」、「前方車間距離表示機能」、「レーンキープアシスト(車線内走行アシスト)/レーンディパーチャーウォーニング(車線逸脱警告機能)」、「インテリビーム(ヘッドランプハイビーム自動切替機能)」を追加
- 「フロントフードオートクロージャー」と「ドライバーモードセレクターアニメーション」を追加
- ホイールデザインを変更
- 通信車載ナビ「クラウドストリーミングナビ」を廃止
▽2023年8月の変更点
- 自然吸気ハイスペックモデル「コルベットZ06」を設定
▽フルモデルチェンジ時の変更点
- 駆動方式をFRからMRに変更することで、運動性能を向上
- ドライサンプ潤滑システムを採用したV型8気筒6.2L「LT2」エンジン、8速デュアルクラッチ式トランスミッションを搭載
- クーペにタルガトップルーフ、コンバーチブルに電動ハードトップを採用
洗練!新型コルベットC8の外装(エクステリア)デザインは?
▼シボレー新型コルベットC8の画像
▽クローズ時
▽オープン時
シボレー新型コルベットC8の外装は、ミッドシップレイアウトを採用することで前世代からスタイルが変化しています。
フロントデザインは前世代と共通したイメージになるように仕上げられていますが、トランクだったリア部分はエンジンを搭載するためにボリュームアップ。
ボディスタイルは空力性能が追求され、大きなダウンフォースを発生。
クーペはルーフにタルガトップを採用することによりオープンエアを楽しむこともでき、外したルーフはエンジン後部にあるラゲッジスペースに収納することができるようになっています。
シボレー新型コルベットC8を前モデルと比較!
▼シボレー・コルベット(前モデル)
新型コルベットを前モデルと比較すると、イメージを引き継ぐため、全体のスタイルが調整されています。
キャビンはエンジンをリアに搭載するために前方に移動され、フロント部分はより鋭い傾斜になっています。
電動ハードトップ!新型C8コルベットコンバーチブルも設定!
▼シボレー新型コルベットC8コンバーチブルの画像
シボレー新型コルベットには、電動オープン仕様となる「コルベット・コンバーチブル」が設定されています。
シボレー新型コルベットは、ベースモデルでタルガトップが採用されオープンエアを楽しむことができるようになっていますが、新型コルベットコンバーチブルでは48km/h以下にて16秒で開閉を終了できる軽量電動ハードトップを歴代初採用。
ドライバーの後部にはディフレクターが装備され、オープン走行時の風切り音を低減。
エンジンはクーペと同じものとなっていますが、スプリングとダンパーは専用チューニングされ、クーペ同等のパフォーマンスを発揮できるように仕上げられています。
大幅変更!シボレー新型コルベットC8のボディサイズは?
▼シボレー新型コルベットのボディサイズと比較
- 全長×全幅×全高
ベースモデル:4630×1940×1225mm
コルベットZ06:4685×2025×1225mm - ホイールベース:2725mm
- 車重:1670kg(コンバーチブルは+30kg)
- 乗車定員:2名
- ※参考
・コルベットC7(前世代)
全長×全幅×全高:4495×1877×1230mm
ホイールベース:2710mm
車重:1450kg
乗車定員:2名
シボレー新型コルベットのボディサイズは、ミッドシップレイアウトを採用することで拡大されています。
全長はベース車で前世代から+135mmと大きく延長され、全幅もワイド化。
この変更により、高速走行時に大きなダウンフォースを獲得することができるように。
コルベットコンバーチブルは、複合素材を使用した軽量ルーフによりクーペからの重量増が抑えられています。
使いやすさも!シボレー新型コルベットC8の内装(インテリア)は?
▼新型コルベットの画像
▼参考:シボレー・コルベット(前モデル)
シボレー新型コルベットC8の内装は、ドライバーを中心に制作され、ドライビングに集中できる空間に仕上げられています。
最新の改良では、高解像度の最新12.7インチインフォテインメントシステムと大型化された14インチデジタルメーターに加え、新しくメーター横に6.6インチのタッチディスプレイを採用。
あわせて、これまで運転席と助手席の間を隔てるように並べて配置されていたスイッチを、ディスプレイ下部などに移動、もしくはタッチディスプレイでの操作に変更することで操作性を向上。
スイッチが配置されていた部分は、助手席用のグラブハンドルに変更。
新たにワイヤレス充電パッドやカップホルダー、USB-Cポートを採用することで使い勝手をアップしています。
また新型コルベットではラゲッジスペースがフロントのほか、ミッドシップレイアウトながらリアにも大きな空間が確保され、ゴルフバッグや旅行用のバッグを積み、レジャーを楽しむことができるようになっています。
自然吸気ハイスペック!新型「コルベットZ06」設定!
▼シボレー新型コルベットZ06の画像
シボレー新型コルベットには、自然吸気エンジンハイスペックモデルとなる「コルベット Z06(ズィー・オー・シックス)」が設定されています。
新型コルベットZ06は、ボディタイプにクーペ、コンバーチブルも設定し、ボディ幅は85mmワイド化した2025mmとすることで、フロント275/30ZR20、リア345/25ZR21サイズのタイヤを装着。
あわせて空力性能がアップされ、拡大したエアインテークにより効率よくエンジンやブレーキにクリーンな空気を供給するほか、専用のフロントスプリッターとリアスポイラーを装備。
搭載されるエンジンは、レーシングカー「C8.R」からくるV型8気筒5.5L自然吸気「LT6」とされ、フラットプレーンクランクシャフトやダブルオーバーヘッドカム、レーシングスタイルのドライサンプシステム、鍛造アルミニウムピストン、鍛造チタンコネクティングロッドにより、高強度と軽量化を両立。
これにより出力は、ベースモデルの上位として設定されている「Z51パッケージ」の502psを大幅に上回る646ps/63.6kgmを発揮、0-96km/h加速タイムは2.9秒から2.6秒まで短縮。
足回りには、サーキットから市街地まで最適な乗り心地を提供する「Magnetic Selective Ride Control 4.0」を採用し、ブレーキにフロント370mm、リア380mmのBrembo製ローターと、フロント6ピストン、リア4ピストンのキャリパーを装着。
また、走行システムにも最適化されたトラクションコントロールや電制LSDが採用されています。
▼シボレー新型コルベットZ06の動画
初4WDハイブリッド!シボレー「新型コルベットE-Ray」も!
▼シボレー新型コルベットE-Rayの画像
シボレー・コルベットには、ハイブリッドハイパフォーマンスモデルとなる「コルベットE-Ray(イーレイ)」が設定されています。
「コルベットE-Ray」は、コルベット初の4WD車、ハイブリッドモデルとなり、ベースモデルからくるV型8気筒6.2Lエンジン「LT2」に、前輪を駆動する162ps/16.8kgmの電気モーターを組み合わせた「e-AWD」を採用することで、システム合計出力は664psを発揮。
車重は標準のコルベットの1,670kgからコルベットE-Rayでは1,800kgまでアップしていますが、0-96km/h加速タイムは自然吸気ハイスペックモデル「コルベットZ06」の2.6秒から、コルベットE-Rayでは4WDと電気モーターの瞬間的に立ち上がるトルクにより2.5秒に短縮。
1/4マイル加速でも、コルベットZ06より0.1秒短縮した10.5秒を実現。
また、ラゲッジスペースは内燃機関モデルから2Lの減少に抑えられ、低負荷時にV型8気筒エンジンの半分の気筒を休止して走行する時間を延長。
コルベットZ06からくる85mmワイドなボディを採用し、軽量カーボンセラミックブレーキを設定することで走行性能が高められています。
▼シボレー新型コルベットE-Rayの動画
V8ターボ!シボレー「新型コルベットZR1」
▼シボレー新型コルベットZR1の画像
シボレー・コルベットには海外で、ターボハイパフォーマンスモデル「コルベットZR1」が設定されています。
「コルベットZR1」は、「コルベット Z06」に搭載されていたレーシングカー「C8.R」からくるV型8気筒5.5L自然吸気「LT6」エンジンをベースに、ターボチャージャーを採用した「LT7」エンジンを搭載。
「LT7」エンジンでは、より大きな燃焼室と独自のポートを備えたシリンダーヘッド、ターボチャージャー用に最適化されたバルブタイミングとリフトプロファイル、専用ピストンとコネクティングロッド、および二次燃料噴射システムを採用。
また、「LT7」エンジンの強力な出力に対応するためにギアプロファイルを拡大し、シャフトを強化、潤滑も改善した8速デュアルクラッチトランスミッションを組み合わせ。
これにより、前世代「C7コルベット ZR1」のV型8気筒6.2Lスーパーチャージャーの766ps/96.8kgmを大幅に上回り、米国の自動車メーカーがこれまで製造したV型8気筒エンジンで最も高い出力とされる1079ps/114.5kgmを発揮。
”余裕をもって”346km/hを超えるとされる最高速度と、10秒未満で4分の1マイル(約402.33m)を駆け抜ける動力性能が実現されています。
ボディタイプにはベースモデルと同じくクーペとコンバーチブルが設定され、車重はクーペで1665kg、コンバーチブルで1705kgとされていますが、フロント15.7インチ (400 mm)、リア15.4インチ (390mm) のカーボンセラミックブレーキシステムを備えることで、80-200-80mph (129-322-129km/h)の加減速を、前世代のC7 コルベット ZR1よりも 22%早い24.5秒で終えることができるようになっています。
また、新型コルベットZR1では、前面からの空気を上面に流すことでダウンフォースを獲得するフロントフード、カーボンファイバー製ルーフと調整可能なスポイラー、ミシュラン製パイロットスポーツ4Sタイヤを組み合わせた20インチと21インチのカーボンファイバー製またはアルミ製のホイールを採用。
サーキット走行性能をさらに高めるZTKパフォーマンスパッケージも設定され、巨大なリアウィングやフロントダイブプレーン(カナード)、フロントフードに取り付けられるガーニーリップ、フロントアンダーウィングから変更されるアンダーストレーキのほか、よりハードなスプリング、専用ダンパー、ミシュラン製パイロットスポーツカップ2Rタイヤを装備。
エアロパーツは最高速度で544kgを超えるダウンフォースを獲得し、Carbon Aeroパッケージとして、エアロパーツのみを装備することもできるようになっています。
▼シボレー新型コルベットZR1の動画
ZR1+E-Rayで1267ps 電動V8 AWD!最強「コルベットZR1X」設定!
▼新型コルベットZR1Xの画像
新型コルベットには、V型8気筒ターボエンジンとハイブリッドAWDシステムを採用した最上位モデルとして海外で「コルベットZR1X」が発表されています。
新型コルベットZR1Xは、「ZR1」と同じ1079ps/114.5kgmを出力するV型8気筒ターボエンジンを搭載し、「E-Ray」の162ps/16.8kgmから188ps/20.1kgmまで出力をアップしたフロントモーターを組み合わせるAWDシステムを採用。
これによりシステム合計出力は1267ps(1250hp)を発揮し、0-96km/h加速タイムは2秒未満、4分の1マイル(約402m)走行は9秒未満のハイパフォーマンスを実現。
加えて、走行モードには、ロングラップセッションに適した「Endurance」、トップラップタイムを目指す「Qualifying」、そして利用可能なパワーを全て素早く供給する「Push-To-Pass」を設定。
ブレーキには、alcon製10ピストンフロントキャリパーと6ピストンリアキャリパー、16.5インチ(約419mm)の大径ブレーキローターを装備し、1.9Gにもなる減速パワーを発揮。
シャシー構成には、ミシュランPILOT SPORT 4Sを装備し、オンロード走行と時折サーキット走行も楽しめるツーリングバージョンと、よりハードなサスペンションとミシュランPILOT SPORT CUP 2を装備する「ZTKパッケージ」を設定。
どちらのシャシー構成でも、最高544kgのダウンフォースを発揮するハイダウンフォース・エアロパッケージが選択できるように。
ボディタイプは、クーペとコンバーチブルから選択できるようになっています。
パワフル!シボレー新型コルベットC8のパワートレインとスペックは?
▼シボレー製V型8気筒6.2L「LT2」エンジン
▼シボレー新型コルベットC8のパワートレインとスペック
- 【ベースモデル】
V型8気筒6.2L「LT2」
・最高出力
ベースモデル:497ps
Z51パッケージ【日本仕様標準装備】:502ps
・最大トルク:65.0kgm
・最高速度:320km/h
・0-96km/h加速:3.0秒(Z51パッケージ:2.9秒) - 【コルベットZ06】
V型8気筒5.5L「LT6」
・出力:646ps/63.6kgm
・0-96km/h加速:2.6秒 - 【コルベットE-Ray】
V型8気筒6.2L「LT2」+電気モーター
・エンジン出力:502ps/65.0kgm
・モーター出力:162ps/16.8kgm
・システム出力:664ps
・0-96km/h加速:2.5秒 - 【コルベットZR1】
V型8気筒5.5Lターボ「LT7」
・出力:1079ps/114.5kgm - 【コルベットZR1X】
V型8気筒5.5Lターボ「LT7」+電気モーター
・エンジン出力:1079ps/114.5kgm
・モーター出力:188ps/20.1kgm
・システム出力:1267ps
・0-96km/h加速:2.0秒未満 - トランスミッション:8速デュアルクラッチ
- 駆動方式:MR or AWD(コルベットE-Ray)
シボレー新型コルベットにはミッドシップレイアウトが採用され、リアに搭載されるエンジンにはベースモデルでV型8気筒6.2L「LT2」が採用されています。
▼参考:コルベットC7(前モデル)のスペック
- V型8気筒6.2L「LT1」
- 出力:466ps/64.2kgm
- 0-96km/h加速:3.6秒
同排気量のエンジンは前世代のC7型コルベットでも採用され466psを出力していましたが、新型コルベットではベースモデルで497ps、日本仕様標準装備のZ51パッケージでは502psを発揮。
1Gを超えるコーナリング性能に対応するため、オイル循環にはドライサンプ潤滑システムが採用され、安定した性能を発揮することができるようになっています。
トランスミッションは前モデルの8速ATから、新型コルベットC8では新開発された8速デュアルクラッチ式とすることで変速時間を短縮。
1速のギヤ比を低く設定することでトラクションを高め、2速から6速まではクロスレシオ設定としてサーキット走行でのパフォーマンスをアップ。7速と8速は高めのギヤ比とすることで、ロングドライブでの快適性や燃費性能もアップされています。
走行モードは前モデルで用意されていた「Weather」「Tour」「Sport」「Track」に、新しく「マイモード」「Zモード」を追加。
Zモードでは、ドライバーがエンジンとトランスミッションの調整を行なうことが可能になっています。
0-96km/h加速タイムは、リアにエンジンを移動したことによるトラクションアップの効果もありベースモデルで3.0秒、Z51パフォーマンスパッケージで2.9秒まで短縮されています。
シボレー新型コルベットを試乗動画でチェック!
シボレー新型コルベットC8の価格は?
▼シボレー・コルベットの価格
▽クーペ
- ガソリン
コルベット 2LT:1420万円
コルベット 3LT:1695万円
コルベット Z06:2580万円 - ハイブリッド
コルベットE-Ray:2350万円
▽コンバーチブル
- ガソリン
コルベット コンバーチブル:1845万円
コルベット Z06 コンバーチブル:2920万円
シボレー新型コルベットの価格は、最新装備に採用によりアップします。
アップ幅は30万円ほどとされ、高められた機能性がアピールされます。
いつ?シボレー新型コルベットC8の発売日は?
マイナーチェンジしたシボレー新型コルベットは、2025年5月7日に発表され、米国で2025年後半から販売が開始されます。
シボレーはコルベットを改良することで、さらなるユーザーにアピールしていく予定です。
シボレー・コルベットを「おさらい」
▼シボレー・コルベット(初代C1型)
シボレー・コルベット(Chevrolet Corvette)は、初代が1954年に登場したゼネラルモーターズ (GM) のシボレーブランドで販売されているスポーツカーです。
シボレーはコルベットの登場により、その後発売されたカマロとともにレースで活躍し、大衆車ブランドから徐々にスポーツ性能をアピールするように変化。
▼シボレー・コルベット(3代目C3型)
1968年に登場した3代目のC3型では、コーラの瓶のようなくびれを持つことから通称コークボトルと呼ばれるボディラインが大人気になりました。
エンジンは、初代ではヨーロッパのライトウェイトスポーツカーをお手本に、ハイパワーすぎない直列6気筒3.9Lエンジンで150馬力になっていましたが、その後アメリカでハイパワーV型8気筒エンジンの人気が高まったことから徐々に出力をアップ。
2代目は250馬力、3代目は300馬力、4代目では410馬力となり、前モデルの7代目C7型ではベースモデルでも466馬力、最上級のコルベットZR1では766馬力まで高出力化。
▼シボレー製V型8気筒OHVエンジン
搭載するV型8気筒エンジンは、カムをシリンダー横に配置しプッシュロッドを介してバルブを開閉するOHV(オーバーヘッドバルブ)式を伝統的に採用。
OHV式は、現在一般に使用されているシリンダー上部にカムを配置するOHC(オーバーヘッドカム)式よりバルブ開閉パーツの重量が重くなるため緻密な制御が難しく、高回転には不向きであることから採用車が減っていましたが、コルベットでは、カムをシリンダーサイドに配置することで低重心にできるメリットを重視。
各パーツの性能を改善することで、他のエンジン同等となる6000rpm以上のエンジン回転数に対応。
ホイールアーチより一段低いボンネット位置も車両デザインの特徴になっていました。
新型シボレーコルベットについては今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!