日産が、ミニバン「エルグランド」のフルモデルチェンジを計画しています。
全面改良により性能を伸ばす新型エルグランドについて、スペックや価格、発売日などを最新情報からご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】新世代に!日産「新型エルグランド」フルモデルチェンジ!
- 日産新型エルグランドの【主な変更点まとめ】
- 新スタイル!日産新型エルグランドの外装(エクステリア)デザイン
- ラグジュアリーに!日産新型エルグランドの内装(インテリア)デザイン
- e-POWER搭載!日産新型エルグランドのパワートレインとスペックは?
- 大幅改善!日産新型エルグランドの燃費は?
- プロパイロット!日産新型エルグランドの安全装備は?
- 高く!日産新型エルグランドのボディサイズは?
- アップ!日産新型エルグランドの価格は?
- いつ?日産新型エルグランドの発売日は?
- 日産エルグランドを「おさらい」
【最新情報】新世代に!日産「新型エルグランド」フルモデルチェンジ!
日産が、「エルグランド」のフルモデルチェンジを計画しています。
エルグランドは、日産の最上級ミニバンとしてラインナップされ、高いデザイン性や上質な仕上げが高い評価を受けています。
フルモデルチェンジする新型エルグランドでは、ブランドの人気パワートレイン「e-POWER」や安全システム「プロパイロット」を搭載することで、走りや魅力をアップ。
最新のデジタルメーターや大型インフォテインメントシステムも採用することで、使い勝手が高められます。
日産新型エルグランドは、2024年10月の発売が予定されています。
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日産新型エルグランドの【主な変更点まとめ】
▼日産新型エルグランドの変更点
- ミニバンとしての魅力を強調した新世代デザインを採用
- パワートレインに、ハイブリッドシステム「e-POWER」を搭載
- 安全システムに高速道路の同一車線内でハンズオフが可能となる運転支援システム「プロパイロット2.0」を採用
- 新プラットフォームによりボディサイズを拡大し、快適な室内空間を確保
新スタイル!日産新型エルグランドの外装(エクステリア)デザイン
via:Spyder7
日産新型エルグランドの外装には、フラッグシップモデルとしての存在感をアップする新しいデザインが採用されます。
グリルをよりワイドにすることで迫力ある表情とし、ライトには新世代のLEDヘッドライトを装備することで、深みが感じられるスタイルとなります。
ルーフ高は、現行モデルで運動性能を重視した低めのデザインとされていましたが、より開放感ある室内空間を求めるユーザーが多かったことから高く設計され、ワイドなボディサイズとあわせ、ミニバンの使い勝手の良さを強調します。
ラグジュアリーに!日産新型エルグランドの内装(インテリア)デザイン
日産新型エルグランドの内装は、ミニバンとしての使い勝手と高い上質さを両立した仕上げになります。
ディスプレイにはデジタルメーターを採用し、大型インフォテイメントシステムも搭載。
ジェスチャー操作対応のほか、スマートフォンやインターネットとの連携を強化することで、最先端の使い勝手が実現されます。
▼7人乗り仕様2列目シート
シートレイアウトには、これまで通り3列シート7人乗りと8人乗りを設定。
7人乗り仕様は、2列目シートをオットマンを備えるキャプテンシートとすることで、後席をメインとした使い方にも対応します。
シートには質感の高いレザーを使い、多彩なカラーパターンを設定。
インテリアトリムにはウッドなどを使用することで、最上級モデルの高い品格が表現されます。
室内サイズは新世代プラットフォームにより現行モデルから拡大されますが、特に室内高は車体にあわせて+100mmほどとなり、開放感ある空間とされます。
e-POWER搭載!日産新型エルグランドのパワートレインとスペックは?
▼日産新型エルグランドのパワートレインとスペック
- 【エルグランドe-POWER】
直列4気筒1.5Lガソリン「VCR」+電気モーターハイブリッド
・システム出力
FF:300ps
4WD:340ps
駆動方式:FF or 4WD
日産新型エルグランドのパワートレインには、1.5L可変圧縮エンジン「VCR」と第2世代「e-POWER」ハイブリッドが搭載されます。
▼日産「VCR」エンジンの構造
1.5L VCRエンジンは、通常ピストンを上下動させるのみのコネクティングロッドとクランクの間に、機械式のアクチュエータアームで動作するマルチリンクシステムを追加。
これによりピストンが上下動する幅を無段階で変更することができ、圧縮比を低負荷運転時の14.0:1から、高負荷時の8.0:1まで走行状態にあわせて最適化。
燃焼室とインテークマニホールドにインジェクション2基を並列配置することで燃料も緻密に噴射、効率がアップされます。
組み合わせられる第2世代のe-POWERでは、よりパワフルで気持ちの良い発進加速と、中高速からの追い越しでの力強い加速感を実現。
加えて、インバーターは、第1世代よりも40%小型化、30%軽量化し、パワートレインを軽量化するとともに室内空間を拡大。
e-POWERシステムの制御は、路面状況とロードノイズの大きさを予測しエンジンの始動を制御することで、発電を行うエンジンのノイズが車内に侵入するのを低減し、さらなる静粛性を確保。
また、アクセルペダルだけで車速を自在にコントロールできる「e-Pedal Step」の採用により、加減速を繰り返す市街地走行に加え、油圧ブレーキと回生ブレーキを最適制御することで、滑りやすい雪道や下り坂でも安心して運転できるように。
▼日産「e-4ORCE」の動画
リヤにもモーターを搭載する4WD車では、日産の最新電動技術「e-4ORCE」を採用。
前後のモーターを緻密に制御することにより素早くスムーズな加速を実現しながら、減速時や凹凸路面での揺れを減少させることで車酔いなどを抑え、快適な乗り心地が両立されます。
大幅改善!日産新型エルグランドの燃費は?
▼日産新型エルグランドの燃費
- 19km/L
日産新型エルグランドの燃費は、ブランドの主力ハイブリッドパワートレインを搭載することで大きく改善します。
現行モデルは2.5Lガソリン車でも10.0km/Lとなっていますが、 e-POWERハイブリッド車は「セレナ」の20.6km/Lから低下が抑えられ、サイズの大きいエルグランドでも19km/Lが見込まれています。
▼参考:日産エルグランドの燃費(現行モデル)
- 3.5Lガソリン:8.7km/L
- 2.5Lガソリン:10.0km/L
プロパイロット!日産新型エルグランドの安全装備は?
日産新型エルグランドの安全装備には、改良された運転支援システム「プロパイロット2.0」が採用されます。
新型「プロパイロット2.0」は、先に搭載された「スカイライン」のシステムからさらに進化し、準天頂衛星システムなどからの高精度測位情報を受信。自車位置をより高精度に把握することが可能に。
7個のカメラ、5個のレーダー、12個のソナーで白線、標識、周辺車両を検知、さらにナビゲーションシステムと3D高精度地図データを使うことで制限速度をはじめとした道路状況を把握しながら、ドライバーが常に前方に注意して道路・交通・自車両の状況に応じ直ちにハンドルを確実に操作できる状態にある限りにおいて、同一車線内でハンズオフ走行が可能となります。
新型エルグランドでは、運転支援の状態が直感的に把握できるよう、メーターディスプレイやヘッドアップディスプレイにプロパイロット2.0の作動状況がリアルタイムに表示され、インテリアの「アドバンスド アンビエント ライティング」がプロパイロットの動作状況に連動し、通常は白色、ハンズオン時には緑色、ハンズオフの時には青色に色が変化します。
加えて新型エルグランドでは、「プロパイロット パーキング」を搭載し、車外からの操作で駐車する機能「プロパイロット リモート パーキング」を採用。
これにより、狭いスペースに駐車するようなシーンにおいても、ドライバーや同乗者の乗り降りを容易に行なうことが可能になっています。
高く!日産新型エルグランドのボディサイズは?
▼日産新型エルグランドのボディサイズと比較
- 全長×全幅×全高:4985×1850×1910mm
- ホイールベース:3000mm
- 参考
・日産エルグランド(現行モデル)
全長×全幅×全高:4975×1850×1815mm
ホイールベース:3000mm
・トヨタ アルファード/ヴェルファイア
全長×全幅×全高:4995×1850×1935mm
ホイールベース:3000mm
日産新型エルグランドのボディサイズは、ミニバンとして最大級のボディとなっていることから、現行モデルからほぼ維持されます。
しかし、低くデザインされていた全高は大きく変更され、ライバルであるトヨタ・アルファード/ヴェルファイアと同等の1900mm超えとされます。
車体は、新世代のプラットフォームを基礎とすることで空間効率をあげ、より余裕ある空間を確保。
剛性を上げながら重心もダウンすることで、全高をあげても滑らかな走りに仕上げられます。
アップ!日産新型エルグランドの価格は?
▼日産新型エルグランドの価格
- 480万円~
日産新型エルグランドの価格は、最新の装備、パワートレインを採用することによりアップします。
現行モデルは2.5Lガソリンモデルで403万8100円からとされていましたが、新型エルグランドでは400万円台後半からとすることで充実した機能がアピールされます。
▼参考:日産エルグランドの価格(現行モデル)
▽2.5Lガソリン
- 250ハイウェイスターS(7人乗り/8人乗り)
FF:4,038,100円、4WD:4,337,300円 - 250ハイウェイスタープレミアム(7人乗り)
FF:4,797,100円、4WD:5,097,400円 - 250ハイウェイスター S アーバンクロム(7人乗り/8人乗り)
FF:4,351,600円、4WD:4,650,800円 - 250ハイウェイスター プレミアム アーバンクロム(7人乗り)
FF:5,033,600円、4WD:5,333,900円
▽3.5Lガソリン
- 350ハイウェイスター(7人乗り/8人乗り)
FF:4,827,900円、4WD:5,117,200円 - 350ハイウェイスタープレミアム(7人乗り)
FF:5,397,700円、4WD:5,698,000円 - 350ハイウェイスター アーバンクロム(7人乗り/8人乗り)
FF:5,064,400円、4WD:5,353,700円 - 350ハイウェイスター プレミアム アーバンクロム(7人乗り)
FF:5,634,200円、4WD:5,934,500円
▽エルグランドAUTECH
- エルグランドAUTECH
▽ベースグレード
・250ハイウェイスターS(7人乗り)
FF:5,205,200円、4WD:5,504,400円
・350ハイウェイスター(7人乗り)
FF:5,852,000円、4WD:6,141,300円
▽エルグランド ステップタイプ(全車7人乗り)
- 250ハイウェイスター S
FF:4,353,800円、4WD:4,653,000円 - 250ハイウェイスター S アーバンクロム
FF:4,590,300円、4WD:4,889,500円 - 350ハイウェイスター
FF:5,066,600円、4WD:5,355,900円 - 350ハイウェイスター アーバンクロム
FF:5,303,100円、4WD:5,592,400円
▽エルグランドVIP
- 350ハイウェイスター プレミアム
3列仕様車(7人乗り):FF 6,367,900円、4WD 6,668,200円
2列仕様車(4人乗り):FF 8,078,400円、4WD 8,378,700円
いつ?日産新型エルグランドの発売日は?
フルモデルチェンジする日産新型エルグランドの発売日は、2024年10月が予定されています。
日産は新型エルグランドe-POWERの追加により、ちからを入れている電動パワートレインのラインナップを増やし、高い環境性能をアピールしたい考えです。
日産エルグランドを「おさらい」
▼日産キャラバン・エルグランド(初代)
▼日産ホーミー・エルグランド(初代)
日産エルグランド(ELGRAND)は、初代となる「キャラバン・エルグランド」と「ホーミー・エルグランド」が、1997年に登場した上級ミニバンです。
車名の「ELGRAND」の由来は、英語の定冠詞「THE」にあたるスペイン語「EL」に「偉大な」を意味する「GRAND」を組み合わせた造語になっています。
初代は、商用バン「キャラバン」と「ホーミー」の派生ミニバンとして制作されたことから、販売店によりモーター系が「キャラバン・エルグランド」、プリンス系が「ホーミー・エルグランド」と車名が分けられており、エンブレムはキャラバン系が赤、ホーミー系が青とされていました。
オプションとして、電子制御サスペンション「アクティブダンパーサスペンション」などを用意する質感の高い走りと高い実用性で人気になり、カスタムカーを手がけるオーテックジャパンからは、当時の日産の社長車として話題となった4人乗り仕様「ロイヤルライン」も販売されました。
▼日産エルグランド(2代目)
2002年に登場した2代目では、エルグランドの発表翌日にトヨタが初代「アルファード」を発表し競合車としてアピール。トヨタの販売戦略のライバルとなったことでも話題になりました。
エルグランドは、初代同様にRV車「テラノ」からプラットフォームを流用しましたが、後輪のサスペンションをマルチリンク式の独立懸架に変更し、全車4輪ディスクブレーキを採用することで運動性能を向上。
また、スライドドアを両側に装備することで、使い勝手をアップしました。
▼日産クエスト(3代目エルグランドベース)
2010年に登場した3代目の現行モデルでは、北米向け「クエスト」や国内上級ミニバン「プレサージュ」を統合。
北米向けクエストは、エルグランドの外装を変更し販売されました。
このラインナップ見直しにあわせ、駆動方式を走行性能重視のFRベースから、ライバル車の多くが採用していた室内空間重視のFFベースに変更。
走行システムを車体前部にコンパクトに収納するFFレイアウトによる低床化のメリットを活かし、全高を100mmほど低くしながら室内空間を拡大。同時に運動性能も高められました。
パワートレインは2.5Lと3.5Lの2種類とされ、高トルクに対応できるエクストロニックCVTを組み合わせることで、3.5L車はCVT車としては初の280馬力の大台を達成しました。
新型日産エルグランドについては今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!