超軽量のマシンを製造するアリエルが、”ファンカー”の技術を使用したコンセプト「エアロP アトム」を公開
軽量マシンとの相性はよさそう!
走行抵抗はほぼなく、ダウンフォースは3倍のファンカー!アリエル Aero-P Atom
▼アリエル Aero-P Atom 画像
アリエル Aero-P Atom 概要・スペック
- アリエルが製造する超軽量マシン「アトム」をベースに、最高速度や燃費性能を悪化させることなく、空力性能を大幅にアップすることを狙ったコンセプトカー
- ゴム製パーツで囲まれた車体下の空気を、強力な2基の電動ファンで排出し、加速発進時のトラクション性能確保にも効果を発揮
- この技術は、1970年代に登場しながらいずれもレギュレーションの問題から短命に終わった「シャパラル2J」や「ブラバムBT46B」といった通称「ファンカー」 のアイディアをもとに開発
- 発生するダウンフォースは、大型のウイングと比較し3倍にもなる
- 実際の走行時には、コーナリングやブレーキングなどでダウンフォースを発生させることになるが、稼働時でもエアロパーツと比較し走行抵抗はかなり少なく、最高速度が落ちることもない
- パワートレインには、アリエルの今後のモデルに搭載されると見られるハイブリッドシステムを搭載
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高速度で走るマシンを地面にグリップさせるダウンフォース
発生させるには、車体上部やサイドに設置する空力パーツでマシンを押さえ付けるか、車体下の空気をなるべく早く車体下から抜き、路面にはりつくかになる
軽量マシンを製造するアトムは、路面にはりついて、パワーが限られるマシンを速くしようと考えた「エアロP アトム」を公開
このマシンは、1970年代のレースに登場しながら「空力特性に影響を与える部品は可動してはならない」というレギュレーションにふれ、すぐ姿を消してしまった「ファンカー」の技術を使ったものだ
市販しているアリエル「アトム」をベースに作られたマシンは、車体下をゴム製の部品で囲い、独立したバッテリーで稼働するファンで真空に近い状態に
エアロパーツとは違い抵抗はほぼないため、最高速度が落ちることはなく、車重が軽いことで稼ぎにくいゼロ加速のトラクション確保にも効果を発揮するとのこと
しかし、アリエルは「このシステムはあくまでコンセプトとして開発した」としていて、どちらかと言えば、同時にコンセプトマシンに搭載され、以前から噂があったハイブリッドパワートレインのほうが市販車には関係してきそう
だけど、サーキット志向の強いマシンを製造するアリエルなので、いつかサーキット専用モデルなどで走りをみせてほしいね