フォルクスワーゲンが、主力モデル「ゴルフ」のスポーツ「ゴルフGTI」のフルモデルチェンジを発表しました。
世代交代により大幅に性能を伸ばしたフォルクスワーゲン新型ゴルフGTIについて、スペックや価格、発売日などを最新情報からご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】新世代に!VW新型「ゴルフGTI」フルモデルチェンジ!
- VW新型ゴルフGTIの【主な変更点まとめ】
- 特徴的!VW新型ゴルフGTIの外装(エクステリア)デザイン
- 高出力版も!VW新型「ゴルフGTIクラブスポーツ」設定!
- 専用装備!VW新型ゴルフGTIの内装(インテリア)デザイン
- 新世代!VW新型ゴルフGTIのスペック、走行性能は?
- 維持!VW新型ゴルフGTIの燃費は?
- 新機能!VW新型ゴルフGTIの安全装備は?
- アップ!VW新型ゴルフGTIの価格は?
- いつ?VW新型ゴルフGTIの日本発売日は?
- フォルクスワーゲン・ゴルフを「おさらい」
【最新情報】新世代に!VW新型「ゴルフGTI」フルモデルチェンジ!
▼新型ゴルフGTIの画像
フォルクスワーゲンが、新世代「ゴルフ8」のスポーツモデルとして設定する「ゴルフGTI」のフルモデルチェンジを発表しました。
フォルクスワーゲン・ゴルフGTIは、ブランドの主力車としてラインナップされている「ゴルフ」をベースにした高性能車として長年制作され、フォルクスワーゲンを代表するスポーツモデルとなっています。
フルモデルチェンジした新型ゴルフGTIは、スペックアップしたエンジンや専用のエアロなどにより走行性能が引き上げられています。
▼新型ゴルフ8(ベースモデル)
▼フォルクスワーゲン・ゴルフ8(ベースモデル)
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VW新型ゴルフGTIの【主な変更点まとめ】
▼VW新型ゴルフGTIの変更点
- 新世代のデザインを採用し、空気抵抗を低減しながらボディサイズを拡大
- ハイスペックモデルとなる「GTIクラブスポーツ」を設定
- 出力を高めた2Lターボエンジンを搭載
- 新開発の車両制御システムを採用し、電制ディファレンシャルやアダプティブダンパーを統合制御
- インテリアに、10.25インチデジタルメーターと8.25インチインフォテイメントシステムをシームレスにつないだ大型ディスプレイを標準装備
- 安全システムに、高速道路でステアリング、加速、ブレーキを制御する「Travel Assist」、車両間で情報を共有する「car-to-x」ナビゲーションを採用
特徴的!VW新型ゴルフGTIの外装(エクステリア)デザイン
▼フォルクスワーゲン新型ゴルフGTIの画像
フォルクスワーゲン新型ゴルフGTIの外装は、新世代のブランドデザインを採用することで先進的な印象に仕上げられています。
バンパーは、水平に広がるインテークを囲むようにアクセントラインが採用され、バンパーサイドには5つのランプを搭載することでワイドで低重心な印象をプラス。
ライトには、LEDマトリックスヘッドライト「IQ.LIGHT」を装備し、22個のLEDを使用して配光を変化させることで快適な視界が確保されています。
リアにはルーフスポイラーやディフューザー、デュアルエキゾーストシステムを採用。
足元には専用の大径ホイールを装備し、大容量のブレーキシステムを採用することで走行性能がアップされています。
高出力版も!VW新型「ゴルフGTIクラブスポーツ」設定!
▼新型ゴルフGTIクラブスポーツの画像
新型ゴルフGTIには、ハイスペックモデルとなる新型ゴルフGTIクラブスポーツ(Clubsport)の設定が発表されています。
ゴルフGTIクラブスポーツは、専用のフロントバンパーとリアスポイラー、19インチのホイールによりベースモデルと差別化。
搭載する2Lターボエンジンの出力は300ps/40.8kgmまでアップされ、組み合わせる7速デュアルクラッチトランスミッションのギヤ比もショート化することで、0-100km/h加速6.0秒未満、最高速度250km/hに仕上げられています。
また、新型ゴルフGTIクラブスポーツでは、標準のGTIに搭載される電制ディファレンシャル「XDS」を、「VAQ」電気機械式ロッキングディファレンシャルに変更。
加えて、フロントキャンバーの増加、新設計のリアコントロールアームマウントとホイールマウント、特注ダンパーベアリング、専用スプリングを採用。
ブレーキシステムにはツインピストンキャリパーを装備することで、高い制動力を安定して発揮することができるようになっています。
専用装備!VW新型ゴルフGTIの内装(インテリア)デザイン
新型ゴルフGTIの内装は、GTIモデルで伝統となっているタータンチェック柄のスポーツシートを装備しながら、最新機能を採用することで先進的なデザインに仕上げられています。
ディスプレイには、10.25インチのデジタルメータークラスターと8.25インチのインフォテインメントシステムが標準装備され、ヘッドアップディスプレイとあわせ、ナビや車輌情報などをこれまでよりわかりやすくドライバーに提供。
デジタルメータークラスターには専用のモードとして、タコメーターをより確認しやすくした「GTIモード」が設定されています。
新世代!VW新型ゴルフGTIのスペック、走行性能は?
▼フォルクスワーゲン新型GTIのスペック
- 直列4気筒2Lガソリンターボ
- 出力
ゴルフGTI:245ps/37.7kgm
ゴルフGTIクラブスポーツ:300ps/40.8kgm - トランスミッション:7速DCT or 6速MT
- 駆動方式:FF
フォルクスワーゲン新型ゴルフGTIのパワートレインには、高出力の2Lガソリンターボエンジンが採用されています。
▼参考:ゴルフ8(ベースモデル)のスペック
- 直列3気筒1Lガソリンターボ
出力(2種):90ps or 110ps - 直列4気筒1.5Lガソリンターボ
出力(2種):116ps or 150ps - 直列4気筒2Lディーゼルターボ
出力(2種):116ps or 150ps - 【eTSI(48Vマイルドハイブリッド)】
出力(3種):110ps or 130ps or 150ps - 【eHybrid(プラグインハイブリッド)】
直列4気筒1.4Lガソリンターボ+電気モーター
出力:204ps
バッテリー:13kWhリチウムイオン
EV航続距離:60km - 【ゴルフGTE(プラグインハイブリッド)】
直列4気筒1.4Lガソリンターボ+電気モーター
出力:245ps
バッテリー:13kWhリチウムイオン
EV航続距離:60km - トランスミッション
7速DCT or 6速DCT(PHEVモデル)or 6速MT(FFモデル) - 駆動方式:FF or 4WD
先に発表されたベースモデルでは最新48Vマイルドハイブリッドシステムが主力となっていましたが、新型ゴルフGTIでは搭載が見送られ2Lターボエンジンを採用。
エンジン出力は前モデルの230ps/35.7kgmから、新型ゴルフGTIでは245ps/37.7kgm、GTIクラブスポーツでは300ps/40.8kgmまで向上。
また、新開発の車両制御システムを採用し、GTIで電制ディファレンシャル、GTIクラブスポーツで電気機械式ディファレンシャルや、アダプティブダンパーを統合制御することにより、繊細な車両姿勢のコントロールに対応し走行性能を向上。
トランスミッションには7速デュアルクラッチ式のほか、ベースモデルのGTIには手動変速を楽しむことができる6速マニュアル式が設定されます。
維持!VW新型ゴルフGTIの燃費は?
▼フォルクスワーゲン新型ゴルフGTIの燃費
- 15.0km/L
フォルクスワーゲン新型ゴルフGTIの燃費は、出力を向上しながら維持されます。
前モデルでは日本燃費値が最高15.1km/Lとされていましたが、新型ゴルフGTIも同等の15.0km/Lほどが見込まれています。
▼参考:フォルクスワーゲン・ゴルフGTIの燃費(前モデル)
- ゴルフGTI:15.1km/L~14.6km/L
新機能!VW新型ゴルフGTIの安全装備は?
フォルクスワーゲン新型ゴルフGTIの安全システムには、「Travel Assist」機能や「car-to-x」ナビゲーション機能が搭載されます。
「Travel Assist」では、速度210km/hまでの高速道路内で、ステアリング、加速、ブレーキを自動で制御し走行。
ドライバーはステアリングを軽く握るだけで走行が可能となり、ステアリングを15秒以上離すと、警告の後に車両が停止されます。
「car-to-x」ナビゲーション機能では、半径800mにある前走車両を含む他車から信号情報などを採り入れ、安全性をアップすることができるようになります。
アップ!VW新型ゴルフGTIの価格は?
▼フォルクスワーゲン新型ゴルフGTIの価格
- 新型ゴルフGTI:480万円
- ※参考
・ゴルフ8(ベースモデル)
27,510ユーロ~(ドイツ価格/約330万円)
フォルクスワーゲン新型ゴルフGTIの価格は、装備を充実したことで価格が見直されたベースモデルにあわせアップします。
ベースモデルはドイツで約330万円からに設定されており、高出力のエンジンを搭載する新型ゴルフGTIは480万円ほどからになるとみられています。
▼参考:フォルクスワーゲン・ゴルフの価格(前モデル)
- ゴルフ:253万9000円~331万9000円
- ゴルフGTI:395万9000円~
- ゴルフ ヴァリアント:293万9000円~365万9000円
- ゴルフ オールトラック 4MOTION:365万9000円
- ゴルフR:555万9000円~
- ゴルフRヴァリアント:575万9000円~
- ゴルフGTE:469万円~
- e-Golf:499万円~
いつ?VW新型ゴルフGTIの日本発売日は?
フルモデルチェンジしたフォルクスワーゲン新型ゴルフGTIは、2020年3月のジュネーブモーターショーで一般公開されました。
ベースモデルは2019年10月24日に発表、欧州での生産開始と発売日は2019年12月とされ、日本発売日は2020年後半が予定されています。
ハイスペックモデルのゴルフGTIは2020年中頃から欧州で販売を開始。
日本発売日は2021年になるとみられています。
フォルクスワーゲン・ゴルフを「おさらい」
▼フォルクスワーゲン・ゴルフ(初代)
フォルクスワーゲン・ゴルフ(Golf)は、初代が1974年に登場した乗用車です。
車名の由来は、ドイツ語でメキシコ湾流を示す「Der Golfstrom」(デア・ゴルフシュトローム)からとなっており、フォルクスワーゲン車に多い風の名前(パサート=貿易風など)ではなく、海流の名前になっています。
欧州で「Cセグメント」に分類され、世界の車種別歴代総生産台数ではトヨタ・カローラに次ぐ第2位となっています。
初代はデザインをジョルジェット・ジウジアーロが手がけ、横置きエンジンによるFF駆動レイアウトと、高効率のボディ設計などにより世界的大ヒットになり、現行モデルでもラインナップされるスポーツモデル「GTI」も登場しました。
その後フォルクスワーゲンの主力モデルとして販売が続けられ、前モデルは7世代目「ゴルフVII」として2012年に登場。
新開発のモジュールプラットフォーム「MQB」を採用することで、前モデルからボディサイズを拡大しながらも約100kgの軽量化に成功し、全高を抑えることでよりスポーティなデザインとされました。
パワートレインには日本にも導入されるガソリン、ハイブリッド、電気自動車のほか、海外ではディーゼル、天然ガス、水素燃料電池も発表され、世界中のニーズに対応するモデルになっています。
新型フォルクスワーゲン・ゴルフGTIについては今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!