トヨタが、スポーツクーペ「GR86(GRハチロク)」の改良発売を発表しました。
改良により魅力をアップしたトヨタ新型GR86について、スペックや価格などを最新情報からご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】新開発マニュアル用アイサイト採用!「新型GR86」改良発売!
- トヨタ新型GR86の【変更点まとめ】
- 291万円から!トヨタ新型GR86の価格は?
- 洗練!トヨタ新型GR86の外装(エクステリア)デザイン
- 迫力UP!新型GR86に専用カスタム「GRパーツ」設定!
- 軽快!トヨタ新型GR86のボディサイズは?
- 最新装備!トヨタ新型GR86の内装(インテリア)デザイン
- パワフル!トヨタ新型GR86のエンジンとスペックは?
- トヨタ新型GR86を試乗動画でチェック!
- 走り両立!トヨタ新型GR86の燃費は?
- 最新システム!トヨタ新型GR86の安全装備は?
- いつ?トヨタ新型GR86の発売日は?
- トヨタ・86を「おさらい」
【最新情報】新開発マニュアル用アイサイト採用!「新型GR86」改良発売!
▼GR86 RZ 40thアニバーサリーリミテッドの画像
トヨタが、「GR86」の改良日本発売を発表しました。
トヨタGR86は、トヨタブランドで販売される本格スポーツクーペとして企画され、スバルの兄弟モデル「BRZ」と共同開発し、国内外でその走りが人気に。現行モデルは2021年10月にフルモデルチェンジが実施され、新世代となっていました。
改良された新型GR86では日本200台の限定車として、「GR86 RZ 40th アニバーサリーリミテッド(Anniversary Limited)」を設定。
GR86 40thアニバーサリーリミテッドは「RZ」グレードをベースに、GR86のモデル名の由来になった「AE86」型をイメージし、ホワイトとレッドのボディカラーを採用。
AE86の赤×黒・白×黒のツートーンを想起させる専用デカールを施し、インテリアにはAE86のヒストリーを感じさせる専用ロゴ・加飾を多数特別装備。
加えて、ZF Sachs製ダンパーと、フロント4ピストン、リア2ピストンのブレンボ製ブレーキを装備することにより走行性能が強化されています。
その他、新型GR86では、ステアリングにハンズフリースイッチを標準装備することで、走行中のハンズフリー通話に対応。
「ブラインドスポットモニター」を「SZ」グレードに追加オプション設定、「RZ」グレードに標準装備。
VSC制御最適化や電子スロットル出力特性の変更により、コーナリング時の走行安定性と安全性能、コントロール性を向上。
限定車に採用されたZF Sachs製ダンパーとブレンボ製ブレーキが、「SZ」グレード以上にオプション設定されます。
また、安全システムには、AT車向けアイサイトをベースに新開発された、マニュアルトランスミッション車向けの安全運転支援装置「アイサイト」を採用。
マニュアルトランスミッション車向け「アイサイト」では、プリクラッシュブレーキ、追従機能付きクルーズコントロール、車線逸脱・ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、後方ソナー警報機能のクリアランスソナーを装備することで、安全性と快適性を両立。
システムの制御は、MT車ならではの変速ギヤを自動コントロールできない点にあわせて調整。
プリクラッシュブレーキでは、ブレーキの作動によりエンジンの回転数が下がりエンジンストールが発生した状態でもブレーキ圧が抜けにくいようにすることで完全停止までサポート。(作動条件は、ニュートラル以外のギヤへの接続時に1km/h以上、その他の場合に8km/h以上。サーキット走行時などは機能のOFFを推奨)
追従機能付きクルーズコントロールは、2速~6速の30km/h以上で利用できるようになり、25km/h以下ではエンジンストールが発生しないように、AT車用アイサイトより車間距離を大きくとり、機能をキャンセル。ドライバーの操作が必要となります。
改良された新型GR86は2023年9月22日に発表され、11月1日に発売。価格は291万6000円~392万円。
限定モデルの「RZ“40th Anniversary Limited”」は、全国のGR Garageを通じて、9月25日から10月9日までの期間限定で商談予約の抽選受付を行い、10月25日より商談開始、2024年2月頃より200台限定で販売されます。
▼GR86 RZ 40thアニバーサリーリミテッドの動画
▼TOM'S GR86ターボ
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▼スバルBRZ
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トヨタ新型GR86の【変更点まとめ】
▼トヨタ新型GR86の変更点
- マニュアル車に安全システム「アイサイト」を採用
- 限定車「GR86 40th Anniversary Limited」を設定
- ステアリングにハンズフリースイッチを標準装備
- 「ブラインドスポットモニター」を「SZ」グレードに追加オプション設定、「RZ」グレードに標準装備
- VSC制御を最適化し、電子スロットルの出力特性を変更
- ZF Sachs製ダンパーとブレンボ製ブレーキを、「SZ」グレード以上にオプション設定
▽2022年7月の変更点
- 10周年特別仕様車「RZ“10th Anniversary Limited”」を設定
- 海外法規に対応し、ライトコンビスイッチを変更
▽2021年10月フルモデルチェンジ時の変更点
- 搭載するエンジンを新世代の2.4L水平対向エンジンに変更
- ルーフ、フード、フロントフェンダーに、アルミ素材を採用
- フロント曲げ剛性を約60%、ねじり剛性を約50%アップ
- 7インチTFT液晶パネルとセグメント液晶パネルを組み合わせたデジタルメーターを採用
- AT車の「スポーツ」モード制御を進化し、スポーツ走行に最適なシフト操作を実施
- AT車に安全システムを標準採用。
衝突被害軽減ブレーキや全車速追従機能付きクルーズコントロールを搭載
291万円から!トヨタ新型GR86の価格は?
▼トヨタGR86の価格
- 【RC】
6速MT:291万6000円 - 【SZ】
6速MT:315万3000円、6速AT:325万1000円 - 【RZ】
6速MT:347万6000円、6速AT:357万4000円 - 【40th Anniversary Limited】【限定車/新設定】
6速MT:382万2000円、6速AT:392万円
トヨタ新型GR86の価格は、改良にあわせアップしています。
アップ幅は上位グレード「RZ」で、アイサイトを新たに採用する6速MT車が12万7000円、6速AT車では6万2000円となっています。
▼参考:トヨタGR86(前モデル)の価格
- 【RC】
6速MT:279万9000円 - 【SZ】
6速MT:303万6000円、6速AT:319万9000円 - 【RZ】
6速MT:334万9000円、6速AT:351万2000円
洗練!トヨタ新型GR86の外装(エクステリア)デザイン
▼トヨタ新型GR86の画像
▼参考:トヨタ86(前モデル)
トヨタ新型GR86の外装は、最新のデザインコンセプトを取り入れた新世代のスタイルとなっています。
フロントは開口部を拡大し、上位モデル「スープラ」に近いスポーティなデザインを採用。
リアもボディラインを絞り込むことで、軽快な印象アップ。
足元には18インチアルミホイールが設定され、215/40R18サイズのミシュラン製「パイロットスポーツ4」タイヤを装備することで、優れたコントロール性能と応答性能が実現されています。
迫力UP!新型GR86に専用カスタム「GRパーツ」設定!
▼新型GR86「GRパーツ装着車」の画像
新型GR86には、GAZOO Racingが手掛ける「GRパーツ」が設定されています。
GRパーツは、フロントスポイラー、サイドスカート、リヤバンパースポイラー、スポーツマフラー、フェンダーダクトフィン、スポーツサイドバイザー、カナード、トランクスポイラーなどをラインナップ。
その他、19インチ鍛造アルミホイール&タイヤセット、全長調整式サスペンションキット、モノブロックブレーキキットなどにより、走行性能を高めることができるようになっています。
軽快!トヨタ新型GR86のボディサイズは?
▼トヨタ新型GR86のボディサイズと比較
- 全長×全幅×全高:4265×1775×1310mm
- ホイールベース:2575mm
- 車重:1260kg
- ※参考
・トヨタ86(前モデル)
全長×全幅×全高:4240×1775×1320mm
ホイールベース:2570mm
車重:1230kg
トヨタ新型GR86のボディサイズは、前モデルから全長が延長されていますが、2ドアクーペとしての軽快さが維持されています。
ルーフ、フード、フロントフェンダーには軽量なアルミ素材を採用することで、エンジン出力や安全性の向上に伴う重量増を抑制し、前後左右重量の適正化やさらなる低重心化を実現。
また、ボディ剛性は、インナーフレーム構造や構造用接着剤などを採用することで、前モデルからフロント横曲げ剛性を約60%、ねじり剛性を約50%と大幅に向上。
ステアリング操作への応答性を高め、旋回時のトラクション性能もアップされています。
最新装備!トヨタ新型GR86の内装(インテリア)デザイン
トヨタ新型GR86の内装は最新の装備を採用することで、よりドライブを楽しむことができるようになっています。
インテリアは、水平基調のインストルメントパネルや低く設置したメーターバイザーにより広い視界を確保。
装備には、7インチTFT液晶パネルとセグメント液晶パネルを組み合わせたデジタルメーターを採用し、日常の運転からスポーツ走行時まで、あらゆる状況下で直感的に情報を把握することが可能に。
加えて、新型GR86では、高いホールド性とフィット感をもたらすスポーツシートが装備され、クルマの挙動を正確にドライバーに伝達することができるようになっています。
ラゲッジはスポーツクーペながら、後席を倒したときにタイヤ4本を積載可能な空間が確保されています。
パワフル!トヨタ新型GR86のエンジンとスペックは?
▼トヨタ新型GR86のエンジンとスペック
- エンジン:スバル製水平対向4気筒2.4L
- 最高出力:235ps/7000rpm
- 最大トルク:25.5kgm/3700rpm
- 0-100km/h加速:6.3秒
- トランスミッション:6速MT or 6速AT
- 駆動方式:FR
トヨタ新型GR86のエンジンには、前モデルから400cc排気量をアップしたスバル製水平対向4気筒2.4Lエンジンが搭載されています。
▼参考:トヨタ・86のスペック(前モデル)
- エンジン:水平対向4気筒2L
- 最高出力:207ps/7000rpm
- 最大トルク:21.6kgm/6400-6800rpm
- 0-100km/h加速:7.4秒
新型GR86では排気量をアップしたエンジンにより、トルクアップを望む声が大きかった海外ユーザーに対応。
徹底した吸排気性能の強化とフリクション低減によってトルクを15%向上するほか、レスポンスをあげ、滑らかに高回転まで吹け上がるスポーツカーらしいフィーリングを実現。
トランスミッションには前モデルと同じく6速マニュアルとオートマチックが用意され、AT搭載車ではSPORTモードの制御を進化することで、車両がスポーツ走行中と判断した際には、ドライバーの意思や操作に応じて最適なシフト操作を自動的に行ない、ダイレクト感のあるコーナリングが可能になっています。
トヨタ新型GR86を試乗動画でチェック!
走り両立!トヨタ新型GR86の燃費は?
▼トヨタ新型GR86の燃費(WLTCモード値)
- 6速MT:12.0km/L、6速AT:11.8km/L
トヨタ新型GR86の燃費は、排気量をアップしながらも効率をあげたエンジンにより、前モデルに近い燃費が確保されています。
前モデルは6速ATモデルで12.4km/Lになっていましたが、新型GR86では余裕があるエンジンのトルクを活かしたギヤ比設定により12.0km/Lとされ、パフォーマンスと環境性能を両立しています。
▼参考:トヨタ86の燃費(前モデル)
- 6速AT:12.4km/L
- 6速MT:11.8km/L
最新システム!トヨタ新型GR86の安全装備は?
トヨタ新型GR86は、スバルの先進安全システム「アイサイト」が標準搭載されています。
「アイサイト」は、プリクラッシュブレーキや全車速追従機能付クルーズコントロールにより快適な移動をサポート。
新型GR86ではその他、高張力鋼板の採用拡大などによりボディを強化するとともに、各種エアバッグをはじめとする乗員保護システムにより、衝突安全性能を向上しています。
いつ?トヨタ新型GR86の発売日は?
改良されたトヨタ新型GR86は、2023年9月22日に発表され、11月1日に発売されます。
トヨタはGR86の機能をアップすることで、さらなるユーザーにアピールしていく予定です。
トヨタ・86を「おさらい」
▼トヨタ86(初代)
トヨタ・86(ハチロク)は、初代が2012年に登場したスポーツクーペです。
モデル名の由来は、過去に販売され、型式の「AE86」から「ハチロク」の愛称で現在も人気のカローラレビン、スプリンタートレノからとなっています。
海外でのモデル名は地域により変更され、欧州ではGT86、北米では若年層をターゲットとしたブランドのサイオンからFR-Sとして販売されていましたが、2016年のブランド廃止にあわせ日本と同じトヨタ86に変更されました。
開発はスバルと技術を持ち寄り、開発費も折半したことからスバルで販売される「BRZ」の姉妹車となっています。
搭載されたエンジンはスバルが得意とし低重心な水平対向型に、トヨタの筒内直接噴射・ポート噴射同時制御技術である「D-4S」を組み合わせた新開発の水平対向4気筒2Lエンジン「FA20型」とすることで、自然吸気エンジンながら高い出力を確保。
トヨタ86とスバルBRZの違いは、外装や内装のデザインのほか、サスペンションセッティングがそれぞれ独自の味付けとされました。
▼トヨタGR86(2代目)
2021年に登場した2代目では、車名を「GR86」に変更。
エンジンは排気量を2.4Lに拡大し、トルクを向上。
改良型プラットフォームにより、ねじり剛性は前世代から50%アップされました。
新型トヨタGR86については今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!