メルセデス・ベンツは、ブランドのトップオフローダー「Gクラス」に新モデルの設定を予定しています。
ゲレンデヴァーゲンの名前で日本でも根強い人気をもつ新型Gクラスの最新情報やスペックなどをご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】最強電気自動車に!メルセデス新型「EQG」設定へ!
- メルセデスベンツ新型Gクラスのフルモデルチェンジ【主な変更点まとめ】
- 先進性+!メルセデスベンツ新型Gクラスの外装(エクステリア)デザイン
- 最強モデルに!新型メルセデスAMG G63も!
- 拡大!メルセデス・ベンツ新型Gクラスのボディサイズとプラットフォームは?
- 新システム!メルセデス・ベンツ新型Gクラスの内装(インテリア)
- パワフル!メルセデス・ベンツ新型Gクラスのエンジンとスペックは?
- 最高峰!メルセデス・ベンツ新型Gクラスの走行システムと悪路性能は?
- メルセデス・ベンツ新型Gクラスの走行性能を試乗動画でチェック!
- 大幅強化!メルセデス・ベンツ新型Gクラスの安全装備は?
- メルセデス・ベンツ新型Gクラスの燃費は?
- メルセデス・ベンツ新型Gクラスの価格は?
- メルセデス・ベンツ新型Gクラスの発売日は?
- メルセデス・ベンツGクラス(ゲレンデヴァーゲン)を「おさらい」
【最新情報】最強電気自動車に!メルセデス新型「EQG」設定へ!
メルセデス・ベンツが、「Gクラス」に電気自動車モデル「EQG」の設定を予定していることを明かしました。
メルセデス・ベンツGクラスは、ブランドトップの悪路走破性能を持つクロスカントリーモデルとしてラインナップされ、都市部での使い勝手を重視し「GL」のモデル名がつく他のメルセデスSUVとは違う個性をもったモデルとされています。
追加設定されるEQGは、近年電気自動車の開発に力を入れているメルセデス・ベンツの1モデルとなり、軍用車にルーツを持ち、高い走破性能を持つGクラスの特徴を活かしたオフロードEVとして開発。
フルモデルチェンジし最新世代になっていたシャシーにあわせ、EV専用のエクステリアや車両コントロール技術が採用されます。
メルセデスベンツ新型Gクラスのフルモデルチェンジ【主な変更点まとめ】
▼新型Gクラスのフルモデルチェンジ時の変更点
- アルミモノコックボディとラダーフレームを組み合わせ、車両を170kgと大幅に軽量化
- 前輪に独立懸架サスペンションを採用
- 最新のV型8気筒4Lツインターボエンジンを搭載
- 新開発した3Lディーゼルエンジンにより、Gクラス史上最も低燃費を実現
- ボディサイズを大幅に拡大することで、室内空間を充実
新型Gクラスでは、メルセデス・ベンツのクロスカントリーモデルとしての高い走破性能をより伸ばすため、スチールからアルミモノコックボディに変更され、車重の軽量化が行われました。
あわせてフロントサスペンション形式が、これまで採用されていた左右車輪が車軸でつながっているリジッドアクスルから独立懸架に変更され、直進安定性や乗り心地がアップ。プラスしてリアアクスルも新設計として強度を向上。
エンジンには、メルセデスAMGのハイパフォーマンスモデルに広く搭載されるようになった最新のV型8気筒4Lツインターボエンジンを採用することで、出力特性が改善し走りがパワフルになっています。
対障害角度はアプローチアングルが31度、ディパーチャーアングルが30度、ランプブレークオーバーアングルも26度と大きくとられたことが発表され、渡河水深は700mm、最低地上高も241mmに仕上げられています。
足回りには調整可能なダンパーシステムも備えることで、オンロードからオフロード、岩場などまでマルチに対応することができるようになっています。
▼メルセデスベンツ新型Gクラスの動画
▼メルセデス・ベンツ新型Gクラスの日本発表会動画
先進性+!メルセデスベンツ新型Gクラスの外装(エクステリア)デザイン
▼新型Gクラスの画像
新型Gクラスの外装は、軍用車からきた真四角のタフなスタイルが人気のため大きな変更がなく、全体のボディラインは前モデルに近いものになっています。
しかし、ライトのデザインなどを変更することで進化を強調。
車体幅が121mmと大幅に拡大されましたが、全体のバランスを最適化しながら大きくなるため印象は保たれています。
メルセデスベンツ新型Gクラスを前モデルと比較!
▼Gクラス(前モデル)
メルセデス・ベンツ新型Gクラスを前モデルと比較すると、デザインコンセプトが意識して維持されていることがわかります。
その中で、ライトなどのパーツを見直すことで新しさをプラス。
ボディ素材は大幅に変わり、高い剛性を確保するはしご状のラダーフレームの上に配置されるモノコックボディをアルミ製とすることで車重を大幅に軽量化。
室内空間へのノイズの侵入も低減されています。
最強モデルに!新型メルセデスAMG G63も!
▼新型メルセデスAMG G63の画像
メルセデスGクラスには、ハイパフォーマンスモデルとなる新型AMG「G63」が設定されています。
新型AMG G63は前モデルから174kg軽量化した車体に、585馬力を出力するV型8気筒4Lエンジンやフルマニュアルモードに対応したトランスミッションを組み合わせ。
専用のフロントデザインや22インチまで対応するホイール、大容量ブレーキなどが設定されています。
▼新型メルセデスAMG G63の動画
拡大!メルセデス・ベンツ新型Gクラスのボディサイズとプラットフォームは?
▼メルセデス・ベンツ新型Gクラスのボディサイズと比較
- 全長×全幅×全高:4817×1931×1969mm
- 車重:2380kg
- 乗員:5人
- ※参考
・Gクラス(前モデル)
全長×全幅×全高:4575×1860×1979mm
車重:2550kg
乗員:5人
新型Gクラスのボディサイズは、全長、全幅ともに大幅に拡大されました。
しかし、ラダーフレームにモノコックボディを組み合わせる伝統の形式を引き続き採用しながら、モノコックやシャシーをアルミ製とすることで車重は170kgも軽くなっています。
この変更により、ねじり剛性は30%増加し、メルセデス・ベンツトップのオフローダーとしての性能も進化しています。
その他、新型Gクラスでは車体が大きくなりましたが、アプローチアングルやデパーチャーアングルなどの対障害角度は高い数値が確保されています。
新システム!メルセデス・ベンツ新型Gクラスの内装(インテリア)
メルセデス・ベンツ新型Gクラスの内装は、革張りやオープンポアの木製のトリム、カーボンファイバーや金属製のアクセント、ヒーテッドシート、7スピーカーのオーディオシステムなどが採用されています。
標準モデルにはアナログメーターが装備されますが、12.3インチディスプレイのデジタルメータークラスターも設定。オプションを選択すると、12.3インチのインフォテインメントディスプレイと組み合わされてワイドスクリーンのデザインになります。
オプションでは、16スピーカーBurmesterサラウンドサウンドシステムやマッサージ機能を備えたフロントシートなどが用意されています。
新技術を採用しているにもかかわらず、インテリアには、助手席のグラブハンドルや、デフロック用のクロムアクセント型スイッチなど、クラシックなデザインも備えています。
リアシートは150mmスペースを拡大し、タイトだった空間に余裕が確保されます。
パワフル!メルセデス・ベンツ新型Gクラスのエンジンとスペックは?
▼メルセデス・ベンツV型8気筒4Lツインターボエンジン
▼新型Gクラスのパワートレインとスペック
- 【G550】
エンジン:V型8気筒4Lガソリンターボ
最高出力:422ps
最大トルク:62.2kgm - 【AMG G63】
エンジン:V型8気筒4Lガソリンターボ
最高出力:585ps
最大トルク:86.7kgm - 【G350d】【新設定】
直列6気筒3Lディーゼルターボ
最高出力:286ps
最大トルク:61.2kgm - V型6気筒3Lガソリンターボ+マイルドハイブリッド(追加予定)
- トランスミッション:9速AT
- 駆動:4WD
新型Gクラスは、パワートレインも大幅に新しくなりました。
ローンチモデルにはハイスペックなG550を用意し、他のAMGモデルに採用されていたV型8気筒4Lターボを搭載。
そのハイスペック版となり、585馬力もの出力を持つエンジンをAMG G63に採用。
▼直列6気筒3Lディーゼルターボ「OM656」型
遅れて追加設定された3Lディーゼルエンジンは、4Lガソリンターボエンジンに迫る最大トルクにより力強い走りを提供しながら、Gクラス史上最も低燃費なエンジンになっています。
軽量化された車体とあわせ、走行性能と環境性能も大きく改善します。
最高峰!メルセデス・ベンツ新型Gクラスの走行システムと悪路性能は?
新型Gクラスでは、フロントサスペンションがこれまで採用されていた左右が接続されたリジットアクスル式から、大きなストロークを持つ独立懸架サスペンションに変更されます。
これにより悪路での接地性が向上し、オンロードでも細かな凹凸によるステアリングのブレを低減。
ドライブトレインには、ローレンジを備えフロント、センター、リアの3つのデフロックが可能な4WDシステムが引き続き搭載され、高いトラクションを発揮することできます。
対障害角度はアプローチアングル(車体前側)が31度、ディパーチャーアングル(車体後側)が30度、ランプブレークオーバーアングル(前後車軸間)も26度と大きくとられています。
最大渡河水深は700mm、最低地上高も241mmに仕上げられ、足回りには調整可能なダンパーシステムも備えることで、オンロードから険しいオフロード、岩場などまで対応。
4WDシステムは、駆動トルクを前側に40%、後ろ側に60%伝え、ローレンジは最大40 km/hで作動させることができ、ギア比を1.00から2.93に変更することで高トルクが必要になる急坂も登ることができます。
メルセデス・ベンツ新型Gクラスの走行性能を試乗動画でチェック!
フルモデルチェンジしたメルセデス・ベンツ新型Gクラスは、試乗動画が公開されています。
注目度の高さから多くの試乗動画が公開され、進化した走行性能と質感が評判になっています。
大幅強化!メルセデス・ベンツ新型Gクラスの安全装備は?
新型Gクラスの安全装備には、全モデルに「レーダーセーフティパッケージ」をはじめとする安全運転支援システムが採用されています。
システムには、車間距離を維持し先行車にあわせ停止する渋滞追従機能を備えた「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」、ドアミラーの死角範囲をレーダーによってモニターして危険性を警告する「ブラインドスポット アシスト」や衝突回避をサポートする「アクティブブレーキアシスト(歩行者検知機能付)」機能を搭載。
その他、衝突時の乗員へのダメージを最低限に抑える「PRE-SAFE」、一般道や高速道路の制限速度を表示する「トラフィックサインアシスト」、片側84個のLEDを個別に制御する「マルチビームLEDヘッドライト」、車両周囲の状況をモニターする「360°カメラシステム」、自動操舵・ブレーキ機能により縦列駐車と車庫入れをアシストする「アクティブパーキングアシスト」などが標準装備されています。
メルセデス・ベンツ新型Gクラスの燃費は?
▼メルセデス・ベンツ新型Gクラスの燃費
- 4Lガソリン:11.5L/100km(約8.7km/L)
- 3Lディーゼル:9.6L/100km(約10.4km/L)
メルセデス・ベンツ新型Gクラスの燃費は欧州値が発表されており、4Lガソリンモデルで約8.7km/Lとなっています。
前モデルでは3Lディーゼルモデルのみ日本検査値が発表されており10.3km/Lとなっていましたが、新型Gクラスでは最新の3Lディーゼルエンジンにより燃費が低下しやすい欧州値でも10.4km/Lと改善されています。
メルセデス・ベンツ新型Gクラスの価格は?
▼メルセデス・ベンツ新型Gクラスの価格
- G350d:11,920,000円
- G550:16,230,000円
- AMG G 63:21,140,000円
新型Gクラスの価格は、ディーゼルモデルが設定されたことで1192万円からとなりました。
前モデルのスタート価格1080万円からは、消費増税分を含め112万円のアップになっています。
▼参考:Gクラス(前モデル)の価格
- G350d:1080万円
- G550:1530万円
- AMG G63:1971万円
- AMG G65:3564万円
メルセデス・ベンツ新型Gクラスの発売日は?
メルセデスベンツ新型Gクラスに設定されるEVモデルは、2021年以降の発売が予定されています。
メルセデス・ベンツは最高峰のオフロード性能を持つGクラスにEVモデルを設定することにより、ブランドのイメージをアップさせていきたい考えです。
メルセデス・ベンツGクラス(ゲレンデヴァーゲン)を「おさらい」
▼メルセデス・ベンツGクラス(前モデル)
メルセデス・ベンツGクラス(Mercedes-Benz G-Class)は、もともと軍用車両だったゲレンデヴァーゲンを民生用にアレンジしたクロスカントリー車です。
「G」はドイツ語でオフローダーを意味する、「ゲレンデヴァーゲン」(Geländewagen )の頭文字になっています。
型式にはW460型からW463型があり、W461型とW462型は軍用車として販売。
一般向けとなるW460型は1979年に登場し、日本でも販売され大人気に。
現行のW463型は1989年に販売を開始。初代の基本構造を引き継ぎながらフルタイム4WD化によって乗りやすくなりました。
その後、販売終了が検討されることもありましたが、根強いファンの声に後押しされ、細かな改良を行いながら現在まで販売を継続。
▼G63 AMG 6×6
2014年には、オーストラリア国防軍などに納入されている軍用車用の技術を転用、6輪駆動のドライブトレインを搭載したG63AMG 6×6(シックス・バイ・シックス)が限定販売され話題になりました。
▼GLSクラス
現在メルセデス・ベンツには、モデル名が「GL」から始まり最上級にGLSクラスをラインナップするSUVのラインもありますが、快適性を重視するGLラインに対し、ストイックな走りに独自の魅力を持つモデルとしてGクラスは販売されています。
新型Gクラスは今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!