圧縮空気車世界最速としてギネス認定を受けた、豊田自動織機の社内サークル「夢の車工房」で開発された「KU:RIN(クーリン)」の走行動画
課題は多そうだけど、面白い!
圧縮空気で動くクルマの可能性 市販車採用も?
豊田自動織機 KU:RIN(クーリン)圧縮空気カー 概要・スペック
- 豊田自動織機の社内サークル「夢の車工房」で開発された圧縮空気を動力したクルマ
- 最高速度129.2km/hを達成し、空気エンジン自動車の最高速度としてギネス世界記録認定
- 豊田自動織機で扱っているカーエアコン用コンプレッサを通常とは逆に使用し、圧縮した空気を流し込み動力を発生
- 変速機はなく、アクセルで圧縮空気の流量を調整している
スペック
- 全長×全幅×全高:3510×830×760mm
- エンジン:2機のスクロールコンプレッサを使用
- 最大出力:15ps
- 最大トルク:4.8kgm
- 車両重量:100kg
- 航続距離:約3km
- 空気充填時間:5分程度(圧縮による発熱の冷却に1日)
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空気で約130km/hも出せるんだね!
エアコン用コンプレッサーを逆利用するという発想が、開発している人らしくて面白い
クーリンの形状は抵抗を極限まで少なくするようになっていて、これがそのまま一般に販売されるようになるわけではない
けれど、電気自動車も最初はこんな形でさまざまな場所で研究されるようになったし、多様化が進んでいる自動車の一つの可能性じゃないかな
▼クーリン搭載スクロール式エンジン図
フランスのプジョー・シトロエングループでは、空気をエネルギーとするハイブリッドが開発されていて、市販も考えられているから、既存のエンジンとあわせたりすると使いやすい
▽プジョー・シトロエン圧縮空気ハイブリッド
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しかし、小型車であれば動かせるくらいのトルクをスクロール式エンジンはもっているので、独自の研究も進めていってほしいな
一定回転ごとに空気を放出するエンジンサウンドは内燃機関の感覚に近いし、実用的になるとファンを獲得することもできそう