ブガッティが、ハイパーカー「シロン」の新モデルとなる「シロンスーパースポーツ」を発表しました。
さらなる速さを追求するブガッティ新型シロンについて、スペックや価格などを最新情報からご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】最高速追求!ブガッティ「新型シロンスーパースポーツ」発売!
- ブガッティ新型シロンの【特徴まとめ】
- 機能美!ブガッティ新型シロンの外装(エクステリア)デザイン
- 走りのため!ブガッティ新型シロンのボディサイズは?
- 上質!ブガッティ新型シロンの内装(インテリア)デザイン
- 最高峰!ブガッティ新型シロンのエンジンとスペックは?
- ブガッティ新型シロンの燃費は?
- ブガッティ新型シロンの価格は?
- ブガッティ新型シロンの限定台数、納車時期は?
- ブガッティとシロンを「おさらい」
【最新情報】最高速追求!ブガッティ「新型シロンスーパースポーツ」発売!
▼ブガッティ新型シロンスーパースポーツの画像
ブガッティが、ハイパーカー「シロン」の新モデルとなる「シロンスーパースポーツ」を発表しました。
ブガッティ・シロンは、高い走行性能で大きな話題になった「ヴェイロン」の後継モデルとして登場したハイパーカーで、世界トップクラスのハイパワーを持つモデルになっています。
▼ブガッティ新型シロンの304.77mph(490.48km/h)達成動画
発表された新型シロンスーパースポーツは、2019年に490.48km/hの最高速を記録したマシンに搭載されていた、通常の1500馬力から1600馬力に出力をアップしたW型16気筒8Lクワッドターボエンジンを搭載。
ボディは、400km/hを超える速度域で大きなダウンフォースと低い走行抵抗を両立するため25cm延長。
ホイールには5本のYスポークデザインを採用し、オプションでダイヤモンドカット仕上げのほか、23kgの軽量化が可能なマグネシウムホイールも設定。
タイヤは、X線検査により細かな凹凸もチェックすることで500km/hの速度に耐える、ミシュランパイロットスポーツカップ2の特注品を採用。
これにより新型シロンスーパースポーツは200km/hまで5.8秒、300km/hまで12.1秒で到達し、400km/hまでは通常のシロンから7%短縮。
組み合わせられる7速デュアルクラッチトランスミッションは、7速ギアを3.6%ロング化し、最高速アタック時には403km/h以上で6速から7速に変速。
最高速度は、リミッターにより440km/hに制御されます。
新型シロンスーパースポーツは30台の製造を予定。価格は320万ユーロ(約4億2700万円)となっています。
▼新型シロンスーパースポーツの動画
ブガッティ新型シロンの【特徴まとめ】
▼ブガッティ新型シロンの特徴
- W型16気筒クアッドターボエンジンにより、1500馬力を出力
- 400km/hを超える最高速度を実現
- 最高速度を追求し、専用のボディと1600馬力のエンジンを採用した「シロンスーパースポーツ」を設定
機能美!ブガッティ新型シロンの外装(エクステリア)デザイン
▼ブガッティ・シロン(ベースモデル)
ブガッティ・シロンの外装は、ブランドデザインの馬てい形フロントグリルを中心に、戦前の名モデルから続く機能的なデザインとされています。
外装は、世界トップクラスのパワーを出力するW型16気筒エンジンを冷却するため、抵抗を減らしながら、積極的に空気を取り入れることが可能に。
フロントディフューザーとリアデュフューザーには油圧フラップが搭載され、エアブレーキ機能などのアクティブエアロダイナミクスが受けられるようになっています。
また、高い速度から減速する大きなストッピングパワーを発揮するため、チタンピストンを採用したフロント8ピストン、リア6ピストンキャリパーに、前モデルとなるヴェイロンより大型のセラミックカーボンブレーキディスクを組み合わせています。
走りのため!ブガッティ新型シロンのボディサイズは?
▼ブガッティ新型シロンのボディサイズ
- 全長×全幅×全高:4544×2038×1212mm
- ホイールベース:2711mm
- 車重:1995kg
- タイヤサイズ
ミシュラン製フロント285/30R20、リア355/25R21 - 乗員:2人乗り
- 参考
・ブガッティ・ヴェイロン
全長×全幅×全高:4462×1998×1206mm
ホイールベース:2710mm
車両重量:1888kg
ブガッティ新型シロンのボディサイズは、前モデルの「ヴェイロン」から全長+82mm、全幅+40mmと大きくなり、高速度でも高い安定性を発揮することができるようになっています。
車重は100kg以上ヴェイロンより増加していますが、シャシー単体では16kg軽量とされ、ル・マン24時間レースなどでトップカテゴリとなるLMP1レースカーと同等のねじれ剛性と曲げ剛性を実現するフルカーボン構造シャシーが採用されています。
上質!ブガッティ新型シロンの内装(インテリア)デザイン
ブガッティ新型シロンの内装は、最上級スポーツモデルとして伝統と質感の高さが感じられる仕上がりになっています。
インテリアの仕上げはオーナーのさまざまなオーダーに対応し、高いパフォーマンスを最大限味わうことができるようにつくられたコクピットを飾ります。
ブガッティ・シロンのラゲッジスペースは、車体後部に大型のエンジンを搭載していることでフロントフード下に設けられ、バッグなどを収納できるようになっています。
最高峰!ブガッティ新型シロンのエンジンとスペックは?
▼ブガッティ新型シロンのエンジンとスペック
- エンジン:W型16気筒8Lクワッドターボ
- 【シロン】
出力:1500ps/163.2kgm
0-100km/h加速:2.5秒未満
0-200km/h加速:6.5秒未満
0-300km/h加速:13.6秒以下
0-400km/h:42秒
最高速度:420km/h(リミッター) - 【シロンスーパースポーツ】
出力:1600ps/163.2kgm
0-200km/h加速:5.8秒
0-300km/h加速:12.1秒
最高速度:440km/h(リミッター) - トランスミッション:7速デュアルクラッチ
- 駆動:4WD
ブガッティ・シロンには、1500馬力もの出力を発揮するW型16気筒8Lクワッドターボエンジンが搭載されています。
▼ブガッティ製W型16気筒クワッドターボエンジン
W型エンジンは、V型エンジンを2つ組み合わせたような形状とすることでシリンダーが4列に並び、エンジンサイズを抑えることができるようになっています。
ブガッティ・シロンでは、シリンダー列ごとにターボを組み合わせ、4つのターボにより空気をエンジン内に過給。
ハイパワーエンジンが発するすさまじい熱を冷却するため、15台ものラジエーターが搭載されています。
新型シロンで最高速度アタックを行うには、通常のキーとは別に用意される2つ目の「Speed Key」を差し込み、「Top Speed」モードを選択することで、はじめてすべてのパワーを使うことができるようになっています。
また、最高速度のアタック後はタイヤ、ホイール、車両内の全オイル交換(エンジンオイルのみで23L)が必要となり、タイヤは1セット250万円以上の価格で販売されています。
ブガッティ新型シロンの燃費は?
▼ブガッティ新型シロンの燃費(米国値)
- 市街地:9mpg(約3.8km/L)
- ハイウェイ:14mpg(約5.9km/L)
- 複合:11mpg(約4.6km/L)
ブガッティ新型シロンの燃費は米国検査値が発表されており、複合燃費で約4.6km/Lとなっています。
ハイパワーを発揮することが最重要のため良好な燃費値とは言えませんが、前モデルのヴェイロンの複合燃費値10mpg(約4.3km/L)から若干改善された数値になっています。
ブガッティ新型シロンの価格は?
▼ブガッティ新型シロンの価格
- シロン(ベースモデル):約260万ドル(約2億8000万円)
- シロンスーパースポーツ:320万ユーロ(約4億2700万円)
ブガッティ新型シロンの価格は、日本円で約2億8000万円からに設定されています。
新モデルとなるシロンスーパースポーツは、約4億2700万円と発表されています。
ブガッティ新型シロンの限定台数、納車時期は?
ブガッティ新型シロンは、450台が製造された前モデル「ヴェイロン」より多い、シリーズ合計500台の限定販売を予定。新設定された「シロンスーパースポーツ」は30台が製造されます。
その多くの車両のオーナーはすでに決まっており、完売まで10年がかかったヴェイロンより順調に販売が推移していることが発表されています。
オーダーから納車までは、フルオーダーメイドになることから最短で9ヶ月、長ければ1年以上の期間がかかるとされています。
ブガッティとシロンを「おさらい」
ブガッティ・オートモビル(Bugatti Automobiles)は、フランスに本社を置く超高級自動車メーカーです。
ブガッティの創始者エットーレ・ブガッティはイタリア・ミラノに生まれ、若くして自動車エンジンの設計に携わり、1909年に自動車会社を設立。
自動車の設計も開始し、高級市販車とレースでの活躍により知名度を高めました。
その後、飛行機用エンジンの製造を手がけたことからフランスメーカーに吸収され、ブランドは1987年にイタリア人実業家にわたったあと、1998年に現在の親会社であるフォルクスワーゲン傘下になりました。
ハイパーカーのブガッティ・シロン(Chiron)は、ブガッティの復活モデルとして2005年から販売されていた「ヴェイロン」完売の翌年となる2016年に登場。
「シロン」の車名の由来は、かつてブガッティ車で活躍したレーシング・ドライバー「ルイ・シロン(Louis Chiron)」となっています。
搭載するエンジンはヴェイロンと同じW型16気筒8Lエンジンとなっていますが、ヴェイロンの上位モデル「スーパースポーツ」から300馬力パワーを向上し、最適化されたシャシーにより新世代の性能を持つモデルになっています。
新型ブガッティ・シロンについては今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!