先日生産終了を発表した光岡自動車のスーパーカー オロチの最終モデル、「ファイナル オロチ」が発表
日本が世界に誇るクルマが、また1つ伝説に
失敗の成功 畏怖と魅了の大蛇
▲ボディカラー 不夜王
▲ボディカラー ゴールドパール
光岡 ファイナルオロチ 概要・価格・追加装備・スペック
概要・価格
- オロチの最終生産モデルを「ファイナル オロチ」として特別装備を追加し、5台限定販売
- 5台のボディカラー内訳は、バイオレットの「不夜王」2台、ホワイトの「ゴールドパール」3台
- ボディカラーごとに専用のインテリア
- 価格:1270万円
ファイナルオロチ追加装備
- フロントリップスポイラー
- リアウイング
- 専用19インチアルミホイール
- 専用エンブレム
ファイナル オロチ スペック(ベースモデルから基本的に変更なし)
- 全長×全幅×全高:4560 × 2035 × 1180mm
- ホイールベース:2600mm
- エンジン:V型6気筒 3.3L
- 最高出力:233ps / 5600rpm
- 最大トルク:33.4kgm / 4400rpm
- ミッション:5速AT
- 駆動:MR
- 重量:1580kg
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光岡自動車の「スーパーカーを自社で作りたい」という思いで、2001年のコンセプトモデルから、13年間自動車ファンを魅了し続けたモデルもついに生産終了
堅実な性能が注目されることが多い日本車の中で、数少ない芸術性を売りにするクルマだっただけに寂しいね
▲不夜王 インテリア
▲ゴールドパール インテリア
今回発表された最終モデルは、専用装備を奢るものの、走行性能UPはなし
コンセプトモデルから貫かれる、世界のスーパーカーと並んでもすごいと感じさせるデザインの自動車、「ファッションスーパーカー」との主張をみせつけている
▲特別装備 フロントリップスポイラー
▲特別装備 専用エンブレム
オロチは人によって、その個性的すぎるデザインに強い嫌悪を感じる人もいたと思うけれど、それだけ強く訴えかけるものがある、魅入られた人にとっては他にはない特別なクルマだったんじゃないかな
名前のもとになったヤマタノオロチをイメージし、地を這う独特のスタイルを採用
柔らかめで乗り心地を重視、余裕はあっても決して過剰ではないスペックにセットアップされていたのは、スーパーカー=性能とかんがえる人には理解しにくいところだったと思う
実際のところ、製造する光岡自動車の経験で性能を競うスーパーカーは難しいとの判断から、このスペックになったらしいけれど、結果としては強く惹かれたユーザーのみを集めることができ、プラスになったんじゃないかな
これまで生産された台数は100台以上と、この個性的ルックスには充分にも思える
しかし、発売当初予定していた400台には遠く及ばず、販売としては失敗
けれど、この台数の少なさは今後もオロチを特別なクルマにし続けるためには、成功にも感じる
光岡自動車のデザインを一番に押すブランドイメージにとって、このクルマは販売台数以上の価値があったんじゃないかな
9月から義務化される横滑り防止装置の開発難と、トヨタからエンジン調達ができなくなることで生産終了になった、最後のオロチ
自然とそうなると思うので心配はいらないと思うけれど、オロチのことを強く思うユーザーにわたってほしい
そうなってこそ、世界一妖艶なクルマは自動車史や見た人の記憶の中で、これからも強く輝くと思う