トヨタが、新しい情報提供サービス「T-Connect 」を発表
トヨタには、GoogleもAppleもいらない?
IBM、パナソニックも協力して、どこまで他社を引き込めるか
▼T-Connect 解説動画
トヨタ T-Connect 概要
- 従来のG-BOOKを一新したテレマティクスサービス
- 夏以降搭載ナビを発売
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車両に装着されたT-Connectナビやスマートフォンを、スマートフォン回線やWi-Fi、車載通信機で「トヨタスマートセンター」と接続
ナビ機能の拡張やアプリの追加などのサービスを提供 -
ドライバー向け音声対話型「エージェント」を新開発
G-BOOKの有人オペレーターサービスを自動化した「ロボットオペレーターサービス」を提供 -
ロボットオペレーターでは、走行履歴情報のビッグデータから車両の目的地を予測し、ルート上の事故、渋滞、天候、路面情報など「先読み情報サービス」を提供
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ニュースの検索、車両の取扱いなどに対応する「音声対話サービス」も利用可能
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「Apps」では「T-Connectアプリストア」に、
「ドライブアシスト」
「インフォテイメント」
「コミュニケーション」
「ライフサポート」
の4分野のアプリを用意。T-Connectの使い勝手を好みにあわせてアレンジ可能 -
アプリストアで提供されるアプリを運用するオープン環境「TOVA」もあわせて公開
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コンテンツ事業者向けサイト「トヨタアプリデベロッパーサイト」を開設
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専用のソフトウェアデベロッパーキットを提供。開発者を募集
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開発したアプリはトヨタの認証後アプリストアで公開、ユーザーに提供
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アプリ向けの課金システムも用意
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G-BOOKの「緊急通報サービス」「渋滞回避ルート案内」「地図データ更新」サービスは継続提供
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スマートフォン用「T-Connectスマホアプリ」は、走行データ、車両データなどと連動するスマホアプリを用意
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T-ConnectナビとT-Connectスマホアプリを併用することで、目的地近くに駐車後、最終目的地まで経路を案内する「ラストワンマイル」も利用可能
T-Connect公式サイト:T-Connect
このナビシステムは、これまで提供していたG-BOOKと、まったく違うところを目指しているね
その目指すところは、MicrosoftやGoogle、AppleにIntelといったIT企業が狙う、未来の移動通信サービス
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トヨタはナビという枠をこえるものを、自社でつくろうとしているみたいだ
その機能を細かく見ていこう
スマートフォンをクルマで Apps
自社のアプリストアをつくり、開発者を募集する
この流れは、スマートデバイスそのものだね
スマートデバイスの場合は、大きくなっていく規模に注目した人が、次々とアプリをつくり、ユーザーをひきつけていったけれど、トヨタはできるかな
IBMが開発したシステムを使用し、アプリ開発キットや課金システムなど、開発者向けの環境を万全に整え、募集用のサイトまで立ち上げる
開発者サイト:トヨタアプリ デベロッパーサイト
これまでのスマートデバイスの流れを勉強した準備にはぬかりがない
世界最大の自動車メーカーの車内空間から、ユーザーに誰でもアプリを公開できるのは魅力的
しかし、スマートデバイスでノウハウがあるAppleのCarPlayはすでに実用段階で、Googleなども大きく遅れをとるとは思えないから、すぐに多数のアプリをもったこの分野の巨人たちがなだれこんでくる
競合があらわれるまでの間に、どれほどトヨタはアプリを増やせるだろう?
車内でのニーズには自信あり 従来のサービスをいかすエージェント
アプリには不安も感じるT-Connectだけど、車内で必要になる基本的な情報を、これまで以上の品質で提供してくれることには、ユーザーの期待も大きいはず
G-BOOKでは有人でおこなっていた音声対話を、ロボットが仲介することでさらに気軽に
複雑な要件の場合には、実在するオペレータにつなぐことで、サービス品質も落とさない
最終的には、ロボットがカバーできるようにしていくんだと思うけれど、最後に人がいるのは、無人を基本とするIT企業には真似しづらい、T-Connectのメリットだと思う
クルマからスマートフォンへ 逆にユーザーを動かす
自動車メーカーだから、車内でサービスを完結させるのかとも思ったけれど、トヨタはそう考えてはいないらしい
スマートフォン用のアプリも提供することで、運転後もフォロー
クルマから目的地への誘導やクルマ情報の他に、スマート家電を提供するパナソニックと協力することで、家に近づいたらエアコンをオンにすることも可能
もしかすると、フォードが以前公開していたピザの注文もクルマからできて、家に帰ったら届いている…なんてこともあるかも
フォードのピザ注文記事:運転中ピザを注文できるフォードに思うこと
トヨタは来年、AppleのCarPlayを搭載したクルマを出すという話もあったので、車内システムは専門家にまかせるのかとも思っていたけれど、どうやら諦めたわけではなかったみたい
意気込みそのままにシェアをとれればもちろんそれでいいんだけど、もしスマートデバイスの争いにきえていった多くのメーカーのようになったら…
「どうなったら手を引くか」を考えておくのも重要そう
※その後アウディに動きがありました