トヨタが、ミニバン「グランエース」の日本発売を発表しました。
新世代モデルとして大きな魅力を持つ新型グランエースのデザインやスペックと価格、燃費、発売日などをご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】上級ミニバン!トヨタ新型グランエース復活フルモデルチェンジ発売!
- トヨタ新型グランエースの【主な変更点まとめ】
- 堂々!トヨタ新型グランエースの外装(エクステリア)デザイン
- 圧巻!トヨタ新型グランエースのサイズ、車体設計は?
- 後席の豪華さが!トヨタ新型グランエースの内装(インテリア)デザイン
- パワフル!トヨタ新型グランエースのエンジンスペック、走行性能は?
- トヨタ新型グランエースを試乗動画でチェック!
- トヨタ新型グランエースの燃費は?
- 安心!トヨタ新型グランエースの安全装備は?
- 620万円から!トヨタ新型グランエースの価格は?
- 目標は600台!トヨタ新型グランエースの日本発売日、販売計画は?
- 前モデルのトヨタ・グランドハイエースを「おさらい」
【最新情報】上級ミニバン!トヨタ新型グランエース復活フルモデルチェンジ発売!
▼トヨタ新型グランエースの画像
トヨタが、ミニバン「グランエース(GRANACE)」のフルモデルチェンジ日本発売を発表しました。
トヨタ・グランエースは、以前トヨタの最上級ミニバンとしてラインナップされた「グランビア」の改良時に登場し、「アルファード」が発売されたことで2002年に販売が終了されていた姉妹車「グランドハイエース」の後継車として企画。
復活するトヨタ新型グランエースは、海外版「ハイエース」のミニバンモデル「グランビア」「マジェスティ」の姉妹車となり、高い質感と広い空間を追求した上級モデルとしてラインナップされます。
▼トヨタ新型グランエースの動画
▼トヨタ・ハイエース
【トヨタ新型ハイエース300系最新情報】フルモデルチェンジ!ワゴン/ミニバン、ディーゼル、燃費、サイズ、価格は?
トヨタ新型グランエースの【主な変更点まとめ】
▼トヨタ新型グランエースの変更点
- TNGAプラットフォームを採用した完全新設計ボディを採用し、乗り心地、静粛性、安全性能を大きく向上。
セミボンネットのボディタイプ、新開発リアサスペンションを採用し、高い乗り心地を実現 - 3列シート6人乗りと4列シート8人乗りの2タイプを設定
- 2.8Lディーゼルエンジンを搭載
- ディスプレイオーディオを装備し、SmartDeviceLink、Apple CarPlay、Android Autoなどのスマートフォン連携機能によって、スマートフォンで普段利用している地図アプリや音楽アプリなどをディスプレイ上で表示・操作が可能
- 安全システムに「トヨタ・セーフティ・センス」を装備
堂々!トヨタ新型グランエースの外装(エクステリア)デザイン
新型グランエースの外装は、先に発表された海外仕様のハイエースと同じく、乗員や歩行者の安全性を高める目的でセミキャブオーバーのボディタイプが採用されています。
▼参考:トヨタ・ハイエース(海外仕様)
しかし、エクステリアは専用のデザインとされ、金属調加飾の大型ラジエーターグリルをヘッドランプと融合させ、上下、左右方向に張り出させることで、華やかかつ、押し出しの強いフロントフェイスを実現。
グリルと連続しヘッドランプに突き刺さる特徴的なLEDデイタイムランニングランプとクロム加飾フレームで一括りにしたプロジェクター式2眼LEDヘッドランプが高級車に相応しい先進性が表現されています。
サイドビューは、クラッディングパネルとリヤバンパーの下端まで連続した金属調加飾モールにより低重心を印象づけるとともに、堂々とした佇まいを演出。
リヤデザインは、リヤコンビネーションランプのLEDの光の帯が先進性を強調し、上方向を指し示す特徴あるデザインのリヤコンビネーションランプとバックドアガーニッシュにより、堂々とした風格が表現されています。
ホイールには削り出しの質感と金属調塗装の17インチアルミホイールが装備され、大きく見せる放射状のスポークデザインにより、どっしりと車体を支える印象に仕上げられています。
圧巻!トヨタ新型グランエースのサイズ、車体設計は?
▼新型グランエースのボディサイズと比較
- 全長×全幅×全高:5300×1970×1990mm
- ホイールベース:3210mm
- 最低地上高:175mm
- 最小回転半径:5.6m
- 車重:2740kg(8人乗りは2770kg)
- タイヤサイズ:235/60R17
- ※参考
・ハイエース(海外仕様)
ショート・標準ルーフ:5265×1950×1990mm
ロング・ハイルーフ:5915×1950×2280mm
・アルファード/ヴェルファイア
全長×全幅×全高:4950×1850×1950mm
最小回転半径:5.6m~5.8m
新型グランエースのボディサイズは、海外仕様が発表されたハイエースのショートボディをベースに全長と全幅が拡大されています。
このボディサイズは、国内最上級ミニバンとしてラインナップされているアルファードとヴェルファイアよりも大型となっていますが、リア駆動のためステアリング切れ角は45度と大きくとられ、最小回転半径もフロント駆動の大型ワゴンよりも200mmほど小さくなる5.6mと抑えられています。
車体は、車重がフル乗車時には3000kgを超えてトヨタで最も重いモノコックボディとなることから新規に開発。
アンダーボディは、サイドメンバーをストレートに通すストレートラダー構造とし、フロア面のねじれ剛性を確保。
さらに、各ピラーをアンダーボディと結合した環状骨格構造を用いることで、高剛性ボディが実現されています。
また、エンジンルームと室内を隔てるダッシュパネルにサンドイッチ鋼板を使用するなど、制振材・吸遮音材を効果的に配置。
低くワイドなインストルメントパネルにメーター配置を工夫することで、広々とした前方視界を確保。
さらに、フロントピラーのスリム化、三角窓の拡大、低いベルトラインなどにより、優れた側方視界が確保されています。
後席の豪華さが!トヨタ新型グランエースの内装(インテリア)デザイン
トヨタ新型グランエースの内装は、室内長3,290mm、室内幅1,735mmものゆとりある空間に、上級ワゴンとして高い快適性がつくられています。
乗り降りは、エンジンを車体前に搭載するセミキャブレイアウトによりフロア高を下げるとともに、スライドドアの開口幅を1,000mmと大きく設計することで快適性を向上。
事前予約のうえ、スマートキーを携帯し車両に近づくとスライドドアが自動的に解錠し開くウェルカムパワースライドドア機能を搭載したスマートエントリー&プッシュスタートシステムが全車標準採用されるほか、スマートドアロックを受け付け、完全に閉じたタイミングで自動的に施錠する予約ロック機能も設定されています。
インテリアカラーは、引き締まった空間を演出するブラックを基調とし、天井色には華やかなフロマージュを配色。
オプションとしてブラックも設定されています。
後席では、フロントシート背面からサイドトリムに向かって配した木目調加飾のほか、加飾に沿って優しく灯されるLEDサイドカラーイルミネーションなど、クールさの中にも落ち着きのある大人の上質感を創出。
ブラックを基調としたインストルメントパネルは、空調吹き出し部に金属調加飾、助手席正面に木目調加飾を配して華やかさを演出。
またメーターフードには、表皮巻きと本ステッチを施し上質さが表現されています。
装備にはディスプレイオーディオが採用され、SmartDeviceLink、Apple CarPlay、Android Autoなどのスマートフォン連携機能によって、スマートフォンで普段利用している地図アプリや音楽アプリなどをディスプレイ上で表示・操作が可能に。
従来通りの車載用ナビ機能を利用したいユーザーには、T-Connectナビキットもオプション設定されています。
▼3列シート6人乗り「Premium」
3列シートの「Premium」グレードでは、2列目と3列目の合計4席に、ゆったりとくつろぐことができる専用のエクゼクティブパワーシートを採用。
ロングスライド機構やパワーリクライニング機構、パワーオットマン、快適温熱シート、格納式テーブルなどを装備し利便性や快適性の良さも追求されています。
▼4列シート8人乗り「G」
4列シートの「G」グレードは、2列目にエグゼクティブパワーシート、3列目にレバー操作でシート調整可能なリラックスキャプテンシートを設定。
4列目には、ワンタッチで座面が跳ね上がる6:4分割チップアップシートを採用するなど、乗車人数や手荷物の量にフレキシブルに対応できるようになっています。
▼トヨタ新型グランエースの室内サイズ
- 室内長×室内幅×室内高:3290×1735×1290mm
パワフル!トヨタ新型グランエースのエンジンスペック、走行性能は?
▼直列4気筒2.8Lクリーンディーゼルエンジン
▼トヨタ新型グランエースのエンジンとスペック
- 直列4気筒2.8Lディーゼルエンジン「1GD」
- 最高出力:177ps/3400rpm
- 最大トルク:46.1kgm/1600~2400rpm
- トランスミッション:6速AT
- 駆動方式:FR or 4WD
トヨタ新型グランエースには、最新世代のディーゼルエンジンが搭載されています。
2.8Lディーゼルエンジンは、ランドクルーザープラドに搭載されていたモデルとされ、排気量を前モデルから200cc縮小しているものの出力を30馬力以上アップすることで、優れた走行性能と環境性能を両立。
トランスミッションにはアイシン製のマニュアルモード付き6速オートマチックを採用することで、軽快な走りに仕上げ。
新型グランエースは足回りに、フロントマクファーソンストラット、リヤの足回りには新開発トレーリングリンク車軸式リヤサスペンションを採用。
環状骨格構造採用などボディ剛性の高さとあわせ、上質な乗り心地と優れた操縦安定性を実現。
徹底した振動、遮音対策などによって、様々な道路環境においても高級ワゴンにふさわしい心地よい静粛性が追求されています。
トヨタ新型グランエースを試乗動画でチェック!
トヨタ新型グランエースは試乗動画が公開されています。
ブランド最大級のボディサイズを使用し、室内空間の充実が図られています。
トヨタ新型グランエースの燃費は?
▼トヨタ新型グランエースの燃費
- 2.8Lディーゼル:10.0km/L(WLTCモード値)
市街地:8.1km/L
郊外:9.9km/L
高速道路:11.2km/L
新型グランエースの燃費は、新燃費規格のWLTCモード値で10.0km/Lとされました。
内燃機関を搭載しているためストップ&ゴーが増える市街地では8.1km/Lと低くなりますが、高速道路では大きな車体ながら11.2km/Lと良好な数値になっています。
安心!トヨタ新型グランエースの安全装備は?
新型グランエースの安全装備には、トヨタの安全システム「トヨタセーフティセンス」が装備されています。
システムは、歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼間)を検知対象に加えたプリクラッシュセーフティを採用。
その他、駐車時などで静止物を検知して衝突被害の軽減に寄与する「インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]」、駐車場での後退時に左右後方から接近する車両を検知し衝突の可能性がある場合にブレーキを制御する「リヤクロストラフィックオートブレーキ[パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)]」を装備。
切替レバーを操作することで、車両後方カメラの映像をミラー内のディスプレイに表示する「デジタルインナーミラー」も採用することにより、安心して運転できるようになっています。
620万円から!トヨタ新型グランエースの価格は?
▼トヨタ新型グランエースの価格
- G(8人乗り):6,200,000円
- Premium(6人乗り):6,500,000円
トヨタ新型グランエースの価格は、620万円からとなっています。
グレードは8人乗りと6人乗りでわけられ、室内空間を豪華に使用する6人乗りが上位モデルとなっています。
この価格は、トヨタ・アルファード/ヴェルファイアの価格約340万円~750万円で、上位モデルに相当する設定となっています。
目標は600台!トヨタ新型グランエースの日本発売日、販売計画は?
新モデルとなるトヨタ新型グランエースは、2019年10月の東京モーターショーで公開され、11月25日に正式発表、日本発売日は2019年12月16日とされました。
販売目標台数は、年間600台に設定されています。
生産は、トヨタ車体のいなべ工場(三重県いなべ市)で全数製造されます。
トヨタは上級ミニバンとしてグランエースをラインナップすることで、VIPなど広い室内空間を求めるユーザーのニーズにこたえ、ブランド力をアップしていきたい考えです。
前モデルのトヨタ・グランドハイエースを「おさらい」
▼トヨタ・グランドハイエース(初代)
トヨタ・グランドハイエース(GRAND HIACE)は、初代が1999年に登場した上級ミニバンです。
▼参考:トヨタ・グランビア(初代)
初代はトヨタのワンボックスカーで初めてとなるフロントエンジン車として開発された「グランビア」の改良時に姉妹車として登場し、当時のトヨタの最上級ミニバンシリーズの1モデルとしてラインナップ。
パーツは、欧州の厳しい衝突安全基準を充たすためにセミキャブオーバー化された「ハイエース」の欧州仕様と一部が共用されましたが、シャシーはほぼ専用設計とされました。
販売は、1995年に発売されたベース車の「グランビア」が、1997年に日産が発売した「エルグランド」と比較され質感の低さが指摘されるようになり、1997年に5ナンバーボディの「ハイエースレジアス」、1999年には「グランドハイエース」が投入されましたが、販売が低迷したことから2002年に後継車「アルファード」が発表され、販売が終了しました。
新型トヨタ・グランエースについては今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!