三菱が、スポーツモデル「ランサーエボリューション」の復活に向けて開発を進行しています。
最新技術を採用し魅力をアップする三菱新型ランサーエボリューション11について、発売日や価格などを最新情報からご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】復活!三菱新型ランサーエボリューション11フルモデルチェンジへ!
- 三菱新型ランサーエボリューション11の【主な特徴まとめ】
- 力強く!三菱新型ランエボ11の外装(エクステリア)デザイン
- 維持!三菱新型ランサーエボリューション11のサイズは?
- 新装備!三菱新型ランエボ11の内装(インテリア)デザイン
- 新世代!三菱新型ランエボ11のパワートレインとスペックは?
- 速く!三菱新型ランサーエボリューション11の走行システムは?
- 三菱新型ランサーエボリューション11の燃費は?
- アップ!三菱新型ランサーエボリューション11の価格は?
- いつ?三菱新型ランサーエボリューション11の発売日は?
- 三菱ランサーエボリューションを「おさらい」
【最新情報】復活!三菱新型ランサーエボリューション11フルモデルチェンジへ!
三菱が、スポーツセダン「ランサーエボリューション」の新世代モデルとなる「ランサーエボリューション11」の開発を進行しています。
三菱ランサーエボリューションは、ブランドを牽引するスポーツモデルとして販売され、WRC(世界ラリー選手権)などの活躍により人気モデルになりましたが、2015年に「ランサーエボリューションファイナルエディション」を発表し、10世代目で廃止されていました。
11代目となる三菱新型ランサーエボリューション11は、三菱が2017年に復活への意欲を語っていた最新モデルとして制作。
スポーツモデルに力を入れているルノーが持つハイスペックエンジンの専用チューニングや、三菱が長年の経験で培った走行システムを採用するなどし、高い走行パフォーマンスが実現されます。
三菱新型ランサーエボリューション11の【主な特徴まとめ】
▼三菱新型ランサーエボリューション11の特徴
- 2Lに排気量をアップしたルノー製ハイスペックエンジンを搭載
- 48Vマイルドハイブリッドシステムによりエンジンをアシストし、高い走行性能と環境性能を両立
- 専用チューニングを加えたS-AWC四輪駆動システムを採用
- 最新プラットフォームにより、車体剛性を向上
力強く!三菱新型ランエボ11の外装(エクステリア)デザイン
▼新型ランサーエボリューションのCG
▼参考:ランサーエボリューションX
三菱新型ランサーエボリューションの外装は、歴代モデルが採用してきた4ドアセダンスタイルを維持しながら、最新のデザインにより迫力がアップされます。
フロントは、幅広いモデルに採用される三菱のブランドデザイン「ダイナミックシールド」とされますが、スポーツモデルの新型ランサーエボリューション11ではより低重心なスタイルとし、ハイスペックなエンジンの冷却のために開口部も拡大。
ボンネットにはエボリューションモデルの特徴であるエアアウトレットを採用することで、エンジンの存在が感じられるデザインに。
▼参考:ランサーエボリューションX
車体はワイドフェンダーの採用により走行性能が高められるほか、専用のエアロパーツにより高速度域での安定性にも貢献する設計となります。
維持!三菱新型ランサーエボリューション11のサイズは?
三菱新型ランサーエボリューション11のボディサイズは、前モデルから大幅な変更はないとみられています。
長年ライバル関係にあったスバルWRX STIは現行モデルで、ランサーエボリューション10より全長が+100mmとなっていますが、ホイールベースは同サイズ、全幅ではランサーエボリューション10のほうが+15mmとなっています。
新型ランサーエボリューション11では、プラットフォームにルノーや日産と共同開発した新世代を使用することで、車重を抑えながら高いボディ剛性がつくられます。
▼参考:三菱ランサーエボリューション10のボディサイズと比較
- 全長×全幅×全高:4495×1810×1480mm
- ホイールベース:2650mm
- ※参考
・スバル WRX STI
全長×全幅×全高:4595×1795×1475mm
ホイールベース:2650mm
新装備!三菱新型ランエボ11の内装(インテリア)デザイン
三菱新型ランサーエボリューション11の内装は、グローバルで販売されるフラッグシップスポーツとして、高い質感が追求されます。
インテリアトリムには高品質のレザーが採用され、シートには専用開発することでホールド性を高めたスポーツシートを採用。
新型ランサーエボリューション11ではその他、少ない視線の移動で車両の状態を確認できるヘッドアップディスプレイや、スマートフォンやインターネットとの連携によりサーキットなどでの走行記録を確認できる最新インフォテインメントシステムが採用されます。
新世代!三菱新型ランエボ11のパワートレインとスペックは?
▼三菱新型ランサーエボリューション11のパワートレインとスペック
- パワートレイン
ルノースポール製直列4気筒2Lターボ+48Vマイルドハイブリッド - 出力:340ps/44.2kgm
- トランスミッション
パドルシフト付き6速デュアルクラッチ or 6速MT - 駆動方式:4WD「S-AWC」
三菱新型ランサーエボリューション11のパワートレインには、専用チューニングを採用するルノースポール製2Lターボエンジンとマイルドハイブリッドシステムが搭載されます。
▼参考:三菱ランサーエボリューション10のスペック
- エンジン:直列4気筒2Lターボ
- 出力:300ps/43.0kgm
- トランスミッション:6速デュアルクラッチ or 5速MT
最新の2Lターボエンジンは、スポーツモデルにちからを入れているルノーのホットハッチ「メガーヌRS」やルノー傘下のブランドであるアルピーヌ「A110」に搭載され最高300ps/42.8kgmを出力する1.8Lターボエンジンをベースに、排気量を200cc拡大。
これによりエンジン単体での出力をアップし、最新の環境規制に対応する48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせ。
このマイルドハイブリッドシステムが、車重を抑えながらエンジンを低速度域からアシストすることで出力を向上。
トランスミッションには素早い変速を可能とする最新の6速デュアルクラッチ式のほか、車両の操作を楽しむ6速MTが採用されます。
▼ルノー・メガーヌRS
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▼アルピーヌA110
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速く!三菱新型ランサーエボリューション11の走行システムは?
三菱新型ランサーエボリューション11の走行システムには、三菱が長年こだわりを持って開発を進めている高性能4WDシステム「S-AWC」が、スポーツモデル専用にチューニングして搭載されます。
S-AWCは、アクセル開度や車速、車両の走行条件などから、後輪へ伝達するトルクを常に適切に配分する電子制御4WDシステムに、クルマの曲がるちからを制御するAYCブレーキ制御を追加した車両運動統合制御システムになっています。
新型ランサーエボリューション11ではその他、足回りに大容量ブレンボ製ブレーキやスポーツサスペンションを採用し、走行性能がアップされます。
三菱新型ランサーエボリューション11の燃費は?
三菱新型ランサーエボリューション11の燃費は、4WDや排気量を拡大したエンジンの採用により、同系統の1.8Lエンジンを搭載するルノー・メガーヌRSよりダウンします。
ルノー・メガーヌRSの燃費は1.8Lターボで13.3km/Lとなっていますが、新型ランサーエボリューション11では48Vマイルドハイブリッドも採用することでダウン幅が抑えられ、11km/L台の数値が見込まれています。
▼参考:ルノー・メガーヌRSの燃費
- 1.8Lターボ:13.3km/L
アップ!三菱新型ランサーエボリューション11の価格は?
三菱新型ランサーエボリューション11の価格は、最新のパワートレインや装備の採用により、前モデルからアップします。
前モデルは5速MT車が約325万円、6速DCT車が約416万円からとされていましたが、新型ランサーエボリューション11では500万円台が見込まれています。
▼参考:三菱新型ランサーエボリューション10の価格
- RSエボリューションX(5速MT):3,245,400円
- GSRエボリューションX(5速MT):3,899,880円
- GSRエボリューションX(6速DCT):4,159,080円
- GSRプレミアムエボリューションX(6速DCT):5,405,400円
いつ?三菱新型ランサーエボリューション11の発売日は?
復活する三菱新型ランサーエボリューション11の発売日は、2024年が予定されています。
三菱は2017年にランサーエボリューション復活への意欲を語っており、より早い新世代モデルの開発も期待されましたが、よりニーズの大きい他モデルの開発を優先したことでスケジュールが延期されていました。
三菱はフラッグシップスポーツとして依然高い知名度を持つランサーエボリューションを復活させることで、ブランド力をアップしていきたい考えです。
三菱ランサーエボリューションを「おさらい」
▼三菱・ランサーエボリューション(初代)
▼三菱・ランサーエボリューションII(2代目)
▼三菱・ランサーエボリューションIII(3代目)
三菱ランサーエボリューション(LANCER Evolution)は、初代が1992年に登場したスポーツセダン、ワゴンです。
初代は、セダン「ランサー」をベースにWRC(世界ラリー選手権)への出場資格を満たすため制作。
エンジンには「ギャランVR-4」に搭載されていた4G63型ターボエンジンを、10psアップの250psで搭載。
WRC参戦のため短期間で制作された車両であることからCMなどの販売促進は行われず2500台限定販売とされましたが、注文が予想を大きく上回ったことから、さらに2500台が追加販売されました。
2代目となるランサーエボリューション2は初代から2年後の1994年、3代目のランサーエボリューション3は2代目から1年後の1995年に登場し、初代で課題とされた足回りを改良、エンジン出力を10psずつアップし270psに到達。
初代から3代目までは、「ランエボ第1世代」と呼ばれるモデルになっています。
▼三菱・ランサーエボリューションIV(4代目)
▼三菱・ランサーエボリューションV(5代目)
▼三菱・ランサーエボリューションVI(6代目)
第2世代となるランサーエボリューション4は、1996年にベースモデルであるランサーのフルモデルチェンジにあわせ登場。
後輪左右への駆動力を変化させ旋回性を向上させるアクティブ・ヨー・コントロール(AYC)を採用したほか、エンジンの出力を当時の自主規制値いっぱいの280psまで向上。
1998年発表のランサーエボリューション5では、それまで5ナンバーとされていた車体を3ナンバーサイズの1770mmまで拡大することにより、世界ラリー選手権でのパフォーマンスを向上。
1999年のランサーエボリューション6では、空力性能のアップを目的にナンバープレートの位置を左側に変更したほか、2段のリアウイングなどが採用されました。
▼三菱・ランサーエボリューションVII(7代目)
▼三菱・ランサーエボリューションVIII(8代目)
▼三菱・ランサーエボリューションIX(9代目)
第3世代のランサーエボリューション7は2001年に登場し、ベースモデルを前年にフルモデルチェンジしたランサーセディアに変更。
各部の強化により、ボディはランサーエボリューション6より1.5倍の曲げ剛性を獲得。
2003年のランサーエボリューション8では、それまで5速だったトランスミッションを6速に多段化することで走行性能をアップ。
2005年登場のランサーエボリューション9は、エンジンに連続可変バルブタイミング機構「MIVEC」を採用することで、低速域のトルクとレスポンスがアップされました。
▼三菱・ランサーエボリューションX(10代目)
第4世代のランサーエボリューション10は2007年に、ベースモデルを「ギャランフォルティス(海外名:ランサー)」に変更して登場。
エンジンは、それまで採用されていた4G63型からオールアルミブロックの4B11型に変更。
トランスミッションには前モデルで使用されていた6速MTの代わりに、短時間での変速が可能なドイツ・ゲトラグ社が開発したデュアルクラッチ式「Twin Clutch SST」が採用されました。
その後、後期型で出力を300psまで向上するなどして販売が継続されましたが、2014年にランサーエボリューションシリーズの生産終了を発表。
2015年には出力を313psまで高めた最終モデル「ランサーエボリューションファイナルエディション」が発表され、1000台が限定販売されました。
新型三菱ランサーエボリューション11については今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!