レクサスが、最上級クーペ/コンバーチブル「LC500h」「LC500」「LC500 Convertible」の改良と、限定車「LC500 Pinnacle(ピナクル)」の発売を2025年7月24日に発表しました。発売日は2025年8月4日、標準モデルの価格は1410万円~1555万円、「LC500 Pinnacle」の価格は1780万円となっています。
改良により魅力をアップしたレクサス新型LCについて、スペックや装備などを詳しくご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】有終の美!レクサス「新型LC Pinnacle」発売!
- レクサス新型LCの【変更点まとめ】
- 限定車は1780万円!レクサス新型LCの価格は?
- 流麗!レクサス新型LCの外装(エクステリア)デザインは?
- オープン!レクサス新型「LC500コンバーチブル」も!
- 洗練!レクサス新型LCの内装(インテリア)デザインは?
- 鋭く!レクサス新型LCのスペック、走行性能は?
- 走り両立!レクサス新型LCの燃費は?
- 充実!レクサス新型LCの安全性能は?
- ワイド&ロー!レクサス新型LCのボディサイズは?
- いつ?レクサス新型LCの発売日は?
- レクサスLCを「おさらい」
【最新情報】有終の美!レクサス「新型LC Pinnacle」発売!
レクサスLCは、セダン「LS」と並ぶブランドのフラッグシップクーペとして制作され、2020年6月にはオープンモデル「LCコンバーチブル」が新設定されていました。
改良された新型LCでは、ドアストライカの形状を変更することでボディ剛性を強化。
▼レクサスLC500「Pinnacle」(クーペ)の画像
加えて、V型8気筒5Lエンジンを搭載する「LC500」のクーペとコンバーチブルをベースとした最終限定モデルとして、英語で”頂点”を意味する「Pinnacle(ピナクル)」を設定。
▼レクサスLC500コンバーチブル「Pinnacle」の画像
新型LCピナクルでは、ボディカラーに、クーペは日本古来の金属工芸で銀と銅の合金を仕上げた銀灰色の専用カラー「朧銀(おぼろぎん)」、コンバーチブルは硬質なライトソリッドグレーをベースに、ハイライトでメタリックをほのかに感じさせる「ニュートリノグレー」を採用。
LCピナクルでは塗装にもこだわり、表面の凹凸により光を乱反射させ、マットな質感を表現するマットクリア塗装を採用、塗装の最表面には、防汚と汚れ除去を実現した新開発の特殊表面処理(レクサスマットコート)が採用されています。
▼レクサスLC500「Pinnacle」(クーペ)の画像
▼レクサスLC500コンバーチブル「Pinnacle」の画像
また、インテリアには、残雪に陽の光があたり、大地があらわになっていく雪解けの情景からインスピレーションを受けた専用インテリアカラーとして、クーペにブラック&ホワイト、コンバーチブルにサドルタン&ホワイトを採用。
さらに、高精度チューニングエンジンと特別組付けLSD、専用ブラックスパッタリング塗装21インチ鍛造アルミホイールを採用。
クーペとコンバーチブルそれぞれに専用チューニングを施し、各部品の僅かな個体差に合わせた寸法精度の作り込みや、手作業による最終調整により、伸び感があるなめらかな回転フィールや、加減速時の応答性向上と質感の高いドライブフィールを実現。
一体成型フロントバンパーカナードや専用固定式リヤウイングにより、高い空力性能と運動性能を確保。
剛性に優れた構造のリヤアルミ中空サスペンションメンバーを搭載し、タイヤのグリップ力をより有効に活用することで、ドライバーとクルマの一体感ある走りを実現。さらに新たに搭載したDRS(ダイナミックリヤステアリング)との高い親和性により、高次元で安定性と軽快さを両立。
コンバーチブルは、初採用の専用固定式リヤウイングにより、オープンにした時の乗り心地や直進安定性・操縦安定性がより一層高められています。
新型LC500ピナクルは、クーペとコンバーチブルそれぞれ100台、合計200台を販売。
各100台の内50台は既存オーナーを対象に先行抽選を実施、それぞれ50台が一般向けの抽選販売分として、2025年7月24日から8月7日まで全国のレクサス店にて抽選申し込み受付が行われます。
▼LC500 “PINNACLE”の特別装備
▽クーペ/コンバーチブル共通
- 特別仕様車専用CFRPリヤウイング(固定式)
- 特別仕様車専用一体成型フロントバンパーカナード
- 高精度チューニングエンジン
- 特別組付けLSD
- 特別仕様車専用スカッフプレート
- 特別仕様車専用プレート(センターコンソール)
- 特別仕様車専用グラデーション刺繍(助手席インストルメントパネル)
- 特別仕様車専用ブラックスパッタリング塗装21インチ鍛造アルミホイール
▽LC500“PINNACLE”
- 特別仕様車専用ボディカラー : 朧銀
- 特別仕様車専用インテリアカラー : ブラック&ホワイト
- 特別仕様車専用リヤアルミ中空サスペンションメンバー
- 特別仕様車専用チューニング
▽LC500 Convertible“PINNACLE”
- 特別仕様車ボディカラー : ニュートリノグレー
- 特別仕様車専用インテリアカラー : サドルタン&ホワイト
- 特別仕様車専用ルーフカラー : ブラウンシルバー
- 特別仕様車専用チューニング
LC500 “PINNACLE”を試乗動画でチェック!
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レクサス新型LCの【変更点まとめ】
▼レクサス新型LCの変更点
▽最新の変更点
- 限定車「ピナクル」を設定
- ドアストライカの形状を変更しボディ剛性を強化
▽2024年12月の変更点
- LC500のフロントとリヤに床下ブレースを採用
- LC500h/LC500のインストルメントパネルの助手席側表皮材にアルカンターラを採用
▽2023年6月の変更点
- ボディ剛性を強化し、サスペンションや車両制御システムを見直し
- 12.3インチタッチ式インフォテインメントシステムを採用
- ホイール締結にワッシャ付ハブボルトを採用
- ボディカラーに「ソニックカッパー」、「ヒートブルーコントラストレイヤリング」を新設定
- 内装色「ブルー&ホワイト」をクーペに新設定。「フレアレッド」に代え「ダークローズ」を復活設定
- コンバーチブルのルーフカラーにレッドを設定
- 最新安全システムを採用
- 限定車「EDGE」を設定
▽2021年11月の変更点
- クーペで、サスペンションや走行システムのセッティングを見直し、乗り味をアップ
- 全モデルのボディカラーに「ソニックイリジウム」を新規設定し、クーペに「テレーンカーキマイカメタリック」を追加設定
- クーペのLC500h/LC500“L package”に、「ポリッシュ仕上げ+ブラック塗装21インチ鍛造アルミホイール」を標準装備
- コンバーチブルのインテリアカラーに「ブルー&ホワイト」を設定し、その専用ルーフカラーとして「マリーンブルー」を新設定
- LC全モデルで「ナノイー」を「ナノイーX」にアップデート
- オレンジブレーキキャリパー(フロント・リヤLEXUSロゴ入り)をメーカーオプション設定
- クーペのガラスルーフをプライバシーガラスへ変更
限定車は1780万円!レクサス新型LCの価格は?
▼レクサス新型LCの価格
▽クーペ(ガソリン)
- LC500“S package”:14,930,000円
- LC500 “L package”:14,100,000円
- LC500:14,100,000円
▽クーペ(ハイブリッド)
- LC500h “S package”:15,380,000円
- LC500h “L package”:14,550,000円
- LC500h:14,550,000円
▽コンバーチブル(ガソリン)
- LC500コンバーチブル:15,550,000円
▽限定車【新設定】
- 【LC500 Pinnacle】(クーペ/コンバーチブルそれぞれ100台限定)
1780万円(クーペ/コンバーチブル同価格)
レクサス新型LCの価格は、改良によりアップしています。
価格アップは、既存グレードで一律5万円に。
新設定された限定車「Pinnacle」は、専用の装備を採用することにより価格をアップし、クーペとコンバーチブルいずれも1780万円となっています。
流麗!レクサス新型LCの外装(エクステリア)デザインは?
▼レクサス新型LC500の画像
新型レクサスLCの外装は、フラッグシップモデルとしてブランドの最新デザインが採用され、上質な仕上げとされています。
▼レクサス新型LC500hの画像
ボディラインはクーペとしての魅力を引き出すものとされ、質感をあげながらもフラッグシップセダンのLSとは大きく差別化されています。
オープン!レクサス新型「LC500コンバーチブル」も!
▼レクサス新型LC500コンバーチブルの画像
レクサス新型LCには、オープンバージョンとなる「LC500コンバーチブル」が設定されています。
新型LCコンバーチブルは、V型8気筒5Lエンジンを搭載する「LC500」からくる優れた空力性能や走行フィーリングをコンバーチブルでも追求するためボディ全体を新設計。
ブレースの配置や形状を追求し、リヤサスペンションタワーブレースには形状自由度が高く、軽量かつ高剛性なアルミダイキャストを採用。
加えて床下ブレースの採用やマグネシウム、アルミニウムなど軽量素材の最適配置により、高剛性と軽量化を両立。
そのほか「パフォーマンスダンパー」を採用することで、上質な乗り心地がつくられています。
ソフトトップルーフは、トランクの後端を跳ね上げるとともに横幅を広げることで、後ろから見た際にワイド&ローな印象に仕上げ。
ソフトトップ格納時のシルエットも重視され、トノカバー付きのフォールディング機構を採用。
ドアエンドのベルトラインをキックアップさせることにより、キャビンを包み込む適度なタイト感と新しいシルエットがつくられています。
採用するソフトトップは4層構造とすることで優れた静粛性を実現し、材質や質感を吟味し、シワの寄らない最適な張り具合にこだわることでクーペのような美しいルーフラインに。
開閉スピードとその動き方も追求され、開き始めと閉じる直前の動きをコントロールすることで上質な印象をプラス。
ルーフは走行時も50km/h以下であれば約15秒で開閉することが可能となっており、開閉作動中はメーター内のアニメーション表示により、作動状況がわかるようになっています。
インテリアは、シート肩口のキルティングやパーフォレーションで表現したグラデーション、ヘッドレストの後部にさりげなく主張するLマークのエンボスなど、細部に至るまで作りこみ。
さらにポリカーボネート製の透過性のあるウィンドディフレクターを設定することで、車内の不快な風の流れを抑制。
アクティブノイズコントロール(ANC)も採用することで、オープン・クローズともに人間が不快に感じる低周波ノイズが低減されています。
洗練!レクサス新型LCの内装(インテリア)デザインは?
レクサス新型LCの内装は、2023年の改良時に新しい装備を採用することにより質感がアップされています。
改良では、12.3インチのタッチディスプレイを採用するとともに、ナビや音楽、車両設定などの各種メニューの選択スイッチを運転席側に常時アイコンで表示することで操作性を向上。
また、画面全体のレイアウトも情報の粒度に応じて表示エリアを分けることで、操作フローが統一されています。
鋭く!レクサス新型LCのスペック、走行性能は?
▼レクサス新型LCのパワートレインとスペック
- 【LC500】
エンジン:V型8気筒 5L
最高出力:477ps/7100rpm
最大トルク:55.1kgm/4800rpm
トランスミッション:10速AT - 【LC500h】
V型6気筒 3.5L + 新設計軽量モーター×2「マルチステージハイブリッド」
システム最高出力:359ps
エンジン出力:299ps/6600rpm、36.3kgm/5100rpm
モーター出力:180ps
トランスミッション:CVT - 駆動方式:FR
レクサス新型LCのパワートレインには、ガソリン仕様の「LC500」、ハイブリッドの「LC500h」の2ユニットが搭載されています。
2023年の改良では、「LC500」「LC500 Convertible」のエンジンマウント特性を変更するとともに、「LC500h」「LC500」のリヤサスペンションメンバー取り付け部を補強。また、「LC500 Convertible」ではトンネルブレース追加、床下ブレース補強を行うなど、適材適所の剛性向上を実現。
2025年1月の改良では、「LC500」にもフロントとリヤに床下ブレースが採用されました。
加えて、2023年の改良では、ホイールの締結にワッシャ付ハブボルトを採用することで締結力を向上し、ノーマルタイヤを標準設定したことで、快適な乗り心地とハンドリング性能を高次元に両立。
コイルスプリング、スタビライザー、ショックアブソーバーの諸元を最適化し、接地感や操舵応答性を向上。よりリニアでなめらかな車両挙動を実現。
オートマチックトランスミッションの制御も見直され、よりドライバーの意志に寄り添ったシフトスケジュールとすることで、アクセルレスポンスに優れた気持ち良いドライブフィールに。
統合型走行安定システム(VDIM制御)では、スポーツ走行を求めるユーザーのニーズに応え、EXPERTモードを設定。基本設定としてはVDIM制御をオフとし、ドライバーによる車両コントロール領域を最大限に残しながらも、車両挙動が大きく乱れた場合には制御が介入。
さらに、オートマチックトランスミッション(AT)オイルクーラーを採用することで、サーキット走行等での油温上昇が抑制されています。
走り両立!レクサス新型LCの燃費は?
▼レクサス新型LCの燃費(WLTCモード値)
- LC500(5Lガソリン)
クーペ:8.4km/L、コンバーチブル:8.0km/L - LC500h(3.5Lハイブリッド)
クーペ:14.4km/L
レクサス新型LCの燃費は、フラッグシップとして堂々のボディサイズながら、ハイブリッドモデルで14.4km/Lの低燃費になっています。
5Lの大排気量エンジンを搭載するLC500でもクーペが8.4km/Lとなっており、自然吸気エンジンの走行フィーリングを楽しむことができるように仕上げられています。
充実!レクサス新型LCの安全性能は?
レクサス新型LCには、先進予防安全システム「Lexus Safety System+」が採用されています。
2023年の改良では、単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上により、「プリクラッシュセーフティ」の対応領域を拡大し、昼間の自転車運転者や夜間の歩行者も検知可能になるとともに、交差点右折前に前方から来る対向直進車や、右左折時に前方から来る横断歩行者も検知可能に。
加えて、ドライバーの操舵をきっかけに車線内で操舵をアシストする緊急時操舵支援や低速時の事故予防をサポートする低速時加速抑制などの機能を追加。
パノラミックビューモニターでは、車両の前後左右に搭載したカメラの映像を合成してセンターディスプレイに表示。過去に撮影した路面の映像を車両直下に合成表示することで車両下方の路面状況やタイヤ位置などの把握を補助する床下透過表示機能も設定されています。
ワイド&ロー!レクサス新型LCのボディサイズは?
▼レクサス新型LCのボディサイズ
- 全長×全幅×全高
クーペ:4770×1920×1345mm
コンバーチブル:4770×1920×1350mm - ホイールベース:2870mm
- タイヤサイズ:F 245/45 RF20、R 275/40 RF20
- 参考
・レクサスLS
全長×全幅×全高:5235×1900×1450mm
ホイールベース:3125mm
レクサス新型LCのボディサイズは、最上級セダンのLSから全長が大きく短縮され、運動性能を重視した設計となっています。
しかし全幅は+20mmとすることで、LSより95mm低い全高がより魅力的に感じられるワイド&ロースタイルがつくられています。
プラットフォームには、最新世代の「GA-Lプラットフォーム」を採用することで高いねじり剛性を実現。
CFRPルーフ、フロント6ピストンキャリパーを標準装備することで、走行性能も高められています。
いつ?レクサス新型LCの発売日は?
改良されたレクサス新型LCは、2025年7月24日に発表され、2025年8月4日に発売されます。
レクサスは最上級クーペのLCに最終モデルを設定することで、プレミアムブランドとしての魅力をアピールしていく予定です。
レクサスLCを「おさらい」
▼レクサスLC500
▼レクサスLC500h
レクサスLCは、2017年3月に日本で発売されたFセグメントのクーペモデルです。
モデル名は、「Luxury Coupe(ラグジュアリークーペ)」が由来になっています。
レクサス初のFセグメントのクーペモデルとなり、「RC」以来2車種目のレクサスのクーペに。
プラットフォームには、トヨタの新世代「TNGA」コンセプトを採用した新開発の「GA-L(Global Architecture-Luxury)」が採用されました。
パワートレインはガソリンのLC500とハイブリッドの500hで大きく違い、LC500にはハイパフォーマンスモデルの「RC F」や「GS F」に採用された、V型8気筒5Lエンジン「2UR-GSE」を搭載し、乗用車で初めてダイレクトシフト式10速オートマチックトランスミッションを組み合わせ。
LC500hには新開発エンジンの3.5L「8GR-FXS」を搭載し、世界初採用となるマルチステージハイブリッドシステムを導入。
マルチステージハイブリッドシステムは、トヨタ「THS2」を進化し、2つのモーターを使用した電気式無段変速機と4段ギアの自動変速機構を組み合わせ、走りと燃費が両立されています。
レクサス新型LCについては今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!