ホンダが、フラッグシップスポーツ「NSX」の最終モデルとなる「NSX Type S」の日本発売を発表しました。
最終モデルで魅力をさらにアップした新型NSXについて、スペックや価格などを最新情報からご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】出力UPで有終の美!ホンダ「新型NSXタイプS」日本発売!
- ホンダ新型NSXの【変更点まとめ】
- 走り最重視!ホンダ新型NSXの外装(エクステリア)デザインは?
- ワイド&ロー!ホンダ新型NSXのサイズ、車体設計は?
- ダイナミック!ホンダ新型NSXの内装(インテリア)は?
- 速さ追求!ホンダ新型NSXのスペック、走行性能は?
- ホンダNSXの走りを試乗動画でチェック!
- 走り両立!ホンダ新型NSXの燃費は?
- ホンダ新型NSXの価格は?
- いつ?ホンダ新型NSXの発売日は?
- ホンダNSXを「おさらい」
【最新情報】出力UPで有終の美!ホンダ「新型NSXタイプS」日本発売!
▼ホンダ新型NSXタイプSの画像・動画
ホンダが、スポーツカー「NSX」の生産終了と、最終モデルとなる「NSX Type S(タイプS」の日本発売を発表しました。
ホンダNSXは、日本ではホンダ、米国ではホンダの上級ブランドであるアキュラから販売されているブランドのフラッグシップスポーツカーです。
2016年8月に登場した現行の2代目NSXは、Honda独自の電動化技術である3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD(Super Handling-All Wheel Drive)」などを採用し走行性能をアップしていましたが、2022年12月の生産終了を決定。
最終モデルとなる「NSX Type S」は2代目NSXの集大成として、レーシングカー「NSX GT3 Evo」からくるターボチャージャーを搭載し、ブースト圧を向上。
あわせて、新しいインジェクターやインタークーラー、+20%の使用可能容量と+10%の出力を持つ新型バッテリーの採用により、システム出力は581ps/65.9kgmから610ps/68.0kgmまでにアップし、モーターによるアシスト範囲も拡大されています。
また、9速デュアルクラッチ式トランスミッションは、アップシフトレスポンスを50%引き上げ、新たにラピッドダウンシフトモードを搭載。
スポーツハイブリッドSH-AWDトルクベクタリングシステムは、さらに優れたコーナリングパフォーマンスを実現するように調整。
統合車両ダイナミクスシステムの4つのモード(Quiet、Sport、Sport +、Track)はすべて再セッティングされ、エンジンからのサウンドをより楽しむことができるように。
足元には、「マットシャークグレー」または「グロスベルリナブラック」で仕上げられた新しい鍛造ホイールを装備し、フロントトラックは+10mm、リアトラックは+20mm拡大。
タイヤには、タイプS専用に設計された新しいピレリ「P-Zero」(フロント245/35ZR19、リア305/30ZR20)が採用されています。
エクステリアでは専用のデザインを採用し、冷却性能を改善しながら空力性能を向上。
▼新型NSX Type S「カーボンマットグレー・メタリック」
カーボン製ルーフ、カーボン製リアディフューザーのほか、生産される350台の中でも70台のみとされる「カーボンマットグレー・メタリック」のホンダ初のマットボディカラーを設定。
インテリアには、新しいアルカンターラヘッドライナー、タイプSグローブボックスロゴ、ヘッドレストNSXロゴが採用されています。
新型NSX Type Sは2021年8月30日に日本で発表され、日本国内30台、全世界で350台限定で販売。
価格は2794万円となっています。
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ホンダ新型NSXの【変更点まとめ】
▼ホンダ新型NSXの変更点
- 最終モデル「NSX Type S」を設定
- 2022年12月に生産を終了
▽2020年モデル改良時の変更点
- ボディカラーに新色「インディイエロー・パールII」を追加設定
▽2019年モデル改良時の変更点
- 走行性能を向上し、鈴鹿サーキットでラップタイムを約2秒短縮
- タイヤを従来のコンチネンタル「ContiSportContact 5P」から新開発の専用タイヤ「ContiSportContact 6」に変更
- サスペンション各部の見直しを行ない、フロントスタビライザーを26%、リアスタビライザーを19%、リアコントロールアームブッシュを21%、リアハブを6%、それぞれ剛性を高めてクルマの基本性能を向上
- 「QUIET」「SPORT」「SPORT+」「TRACK」の4モードを設定する「インテグレーテッド・ダイナミクス・システム」の各モードの制御を最適化し、アクティブ・ダンパー・システム、VSA、EPSの各制御や「SPORT HYBRID SH-AWD」の駆動配分制御を熟成することで、走行性能を向上
- フロントグリルを従来のシルバーからボディ同色へと変更し、フロントとリアのメッシュパーツ、オプション設定の各種カーボンパーツ(リアデッキリッドスポイラーと、「カーボンファイバーエクステリアスポーツパッケージ」に含まれるフロントスポイラー、サイドシルガーニッシュ、リアディフューザー)を従来のマット仕上げからグロス仕上げに変更
- 新しいボディカラー「サーマルオレンジパール」を設定
- インテリアに上質感を追求した新色「インディゴ」を追加したほか、セミアニリンフルレザーパワーシート(オプション)でもレッドカラーを選択できるように変更
- これまで「カーボンファイバーインテリアスポーツパッケージ」(オプション)の一部だったアルミ製スポーツペダル&フットレストを標準装備に変更
走り最重視!ホンダ新型NSXの外装(エクステリア)デザインは?
▼ホンダ新型NSXの画像
ホンダ新型NSXの外装は、ワイド&ローのスタイリングを際立たせるデザインとされ、フロントグリルは2019年モデルで従来のシルバーからボディ同色へ変更されています。
その他、フロントとリアのメッシュパーツ、オプション設定の各種カーボンパーツ(リアデッキリッドスポイラーと、「カーボンファイバーエクステリアスポーツパッケージ」に含まれるフロントスポイラー、サイドシルガーニッシュ、リアディフューザー)が従来のマット仕上げからグロス仕上げに変更されています。
ワイド&ロー!ホンダ新型NSXのサイズ、車体設計は?
▼ホンダ新型NSXのボディサイズ
- 全長×全幅×全高:4490×1940×1215mm
- ホイールベース:2630mm
- 車重:1780kg
- 前後重量配分:42:58
- タイヤサイズ:F 245/35Z R19/R 295/30Z R20
ホンダ新型NSXのボディサイズは、ハイパフォーマンスカーとしての高い性能を追求し、全長が約4.5mに抑えられています。
しかし全幅は1940mmまで拡大、全高も1215mmまで低くし、ワイド&ローを追求。
車体は、アルミニウム、超高張力鋼板、カーボンを使用することで車重が抑えられ、同時に高い剛性を確保。
前後重量配分を42:58とすることで、鋭いコーナリング性能が実現されています。
ダイナミック!ホンダ新型NSXの内装(インテリア)は?
ホンダ新型NSXの内装は、プレミアムスポーツとしての魅力を高めるダイナミックなデザインに仕上げられています。
ドライバー前には、走行モードや車両状況をわかりやすく表示する大型ディスプレイを搭載。
NSXはリアにエンジンを搭載するミッドシップレイアウトを採用していますが、利便性を高めるためにトランクが用意され、ロングドライブを楽しむこともできるようになっています。
2019年モデルへの改良時には、上質感を追求した新色「インディゴ」を追加したほか、セミアニリンフルレザーパワーシート(オプション)でもレッドカラーが選択できるように。
そのほか、それまで「カーボンファイバーインテリアスポーツパッケージ」(オプション)の一部だったアルミ製スポーツペダル&フットレストが標準装備に変更されています。
速さ追求!ホンダ新型NSXのスペック、走行性能は?
▼ホンダ新型NSXのパワートレインとスペック
- パワートレイン
V型6気筒 3.5Lツインターボ(ドライサンプ潤滑)+モーター×3(前2基、後1基) - 出力
NSX:581ps/65.9kgm
NSX Type S:610ps/68.0kgm - トランスミッション:9速デュアルクラッチ
- 駆動:4WD「SH-AWD」
- 0-96km/h加速:3.0秒
- 最高速度:307km/h
ホンダ新型NSXのパワートレインには、V型6気筒3.5Lツインターボエンジンに3つの電気モーターをあわせたハイブリッドシステムが搭載されています。
ハイブリッドシステムは、前輪をモーター2基で、後輪をエンジン+モーター1基で駆動する構成とすることで、電気モーターの大トルクを活かした高い加速力を実現。
ステアリング操作にあわせ4輪の駆動力配分を変化させる4WDシステム「SH-AWD」により、コーナーの中側に切り込むような走りが可能になっています。
2019年モデルへの改良では、タイヤを従来のコンチネンタル「ContiSportContact 5P」から新開発の専用タイヤ「ContiSportContact 6」に変更。
これにあわせ、スタビライザーバーをフロント26%、リア19%剛性アップ、トーリンクブッシュの剛性を21%、リアハブの剛性を6%向上。
スポーツハイブリッドシステム「SH-AWD」、アクティブ磁気ダンパー、電動パワーステアリング、VSAのセッティングをアップデートすることで、鈴鹿サーキットのラップタイムを約2秒短縮しています。
NSXは、高いパフォーマンスを発揮し続けるため、冷却にはラジエーター3基、インタークーラー2基、空冷式熱交換器10基、9速DCT用熱交換器2基を採用。
走行モードは「Quiet」「Sport」「Sport+」「Track」の4モードに切り替え可能な「インテグレーテッド ダイナミックシステム」を装備し、状況にあわせた最適なモードを選択できるようになっています。
ブレーキはフロントに6ピストン、リアに4ピストンのカーボンセラミックブレーキを設定することで、大きなストッピングパワーを連続して使用する場合でも安定した制動が可能とされています。
ホンダNSXの走りを試乗動画でチェック!
ホンダNSXは、注目度の高さから試乗動画が公開されています。
最新パワートレインや車体の仕上げなど、高いパフォーマンスが高評価を受けています。
走り両立!ホンダ新型NSXの燃費は?
▼ホンダ新型NSXの燃費
- JC08モード:12.4km/L
- WLTCモード:10.6km/L
ホンダ新型NSXの燃費は、ハイスペックながら最新のハイブリッドシステムと組み合わせることで良好な数値になっています。
燃費値はJC08モードで12.4km/L、より実燃費に近いWLTCモードで10.6km/Lとされ、10km/Lを切ることが多いハイパフォーマンスカーの中でトップクラスの数値に仕上げられています。
ホンダ新型NSXの価格は?
▼ホンダ新型NSXの価格
- 【最終モデル(日本30台/世界350台限定)】
NSX Type S:27,940,000円 - ※参考
NSX(前モデル):24,200,000円
ホンダ新型NSXの最終モデルとして設定された「Type S」は、2794万円となっています。
この価格は前モデルから374万円のアップとなっており、走行性能が追求されています。
いつ?ホンダ新型NSXの発売日は?
2代目ホンダNSXの最終モデルとなる「NSX Type S」は、2021年8月12日のモントレーカーウィークで公開、日本では8月30日に発表されました。
販売台数は、全世界で350台限定(国外320台、国内30台)とされています。
最終モデルの生産後、現行モデルは2022年12月に生産が終了されます。
ホンダNSXを「おさらい」
▼ホンダNSX-R
ホンダNSXは、1990年に初代が登場したホンダのフラッグシップスポーツカーです。
車名の由来は、ホンダの新しいスポーツカーとして大きな可能性を持つことから「ニュー(New)」「スポーツカー(SportsCar)」の頭文字と、未知数を表す「X」があわせてつけられました。
初代はオールアルミボディとすることで高い剛性を確保しながら1350kgまで軽量化され、3LのV型6気筒VTECエンジンをMRレイアウトで搭載。
2006年まで16年間の長い販売期間中に、II型、III型へのビッグマイナーチェンジが実施され、エンジンは3.2Lに排気量アップ、ライトのデザインもリトラクタブルから固定式になど変更されました。
現行モデルは2016年に10年ぶりに復活し、ハイブリッドパワートレインを採用することで最高峰の動力性能を持つスポーツカーとして製作。
製造はすべて、専用工場として設立されたオハイオ州メアリズビルの「パフォーマンス・マニュファクチュアリング・センター(PMC)」で行われ、全世界に供給されています。
新型ホンダNSXについては今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!