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ホンダ 世界初のデュアルクラッチは懐問題が産んだ

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ホンダがニューヨークオートショーで発表した新型車、アキュラ「TLX」に新たなミッションが採用!

 

ホンダらしさとスムーズな走りが共存

 

トルコン付き8速DCTは、走りでもコストでもホンダを救う

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アキュラ TLX 8速デュアルクラッチトランクション 概要

  • 新開発 直列4気筒 2.4Lエンジンと組み合わせ
  • ハイブリッド車以外でホンダがデュアルクラッチミッションを採用するのは初
  • DCTの特徴である素早い変速、シフトダウン時の自動回転合わせなどのスポーティーな走りと、トルクコンバータによる低速走行時のスムーズな走りを両立
  • 米国環境保護庁による燃費は、市街地 10.2km/L、高速道路 14.4km/L、複合モード11.9km/L

 

ホンダはこのミッションをデュアルクラッチ式と言っているけれど、内容としてはオートマチックとデュアルクラッチのいいところをとった、ハイブリッドミッションだね

 

なので、今までにあってもおかしくなかったミッションだけど、意外にも世界初だった

 

 

このミッション採用によるメリットは、クラッチの摩擦で発進を制御しなければならないためギクシャクしがちなデュアルクラッチの弱点と、オートマチックの変速制御の甘さを補えるというもの

 

これによってトルコン付きデュアルクラッチを採用したモデルは、オートマと同じ乗り心地で、今までよりメリハリがきいた走りができるようになる

 

 

しかし、デュアルクラッチの弱点を補う意味でトルコン採用の効果は大きいけれど、オートマチックの変速部分をデュアルクラッチにするメリットは少ない…

 

最近ではスポーツカーへの多段オートマの採用も珍しくないし、変速の速さをあげるなら、デュアルクラッチ以外の方法もあったと思う

 

なのになぜ、トルコンにデュアルクラッチをあわせたか…

 

その理由はホンダのコストとミッション事情にありそう

 

 

ホンダは今後次世代のCVTをメインにして、ミッションを製造していく計画を発表している

 

けれど、ホンダが採用する平行軸式オートマチックを製造する設備は、CVT「のみ」となると、無駄になってしまう

 

そこで同じ設備を使用でき、ホンダらしさもアピールできるスポーティなデュアルクラッチの出番!となっている様子

 

そもそもホンダの平行軸式オートマチックには、5速以上になると軸数が増え、効率が悪くなる問題があったけれど、もとがシンプルなマニュアルミッションのデュアルクラッチ式ではその問題も軽くなり、ホンダにとってプラスになる部分が多い

 

なのでデュアルクラッチミッションは、ホンダにとって投資した設備をうまく利用でき、世界的ミッション多段化の波にのる、最良の選択と言えそう

 

 

今回採用されたトルコン付き8速デュアルクラッチミッションは、今後2Lほどの排気量の車種に展開されていく予定

 

スポーティで、スムーズで、(ホンダの)懐にも優しいミッションは、まさにホンダのためにあるような技術といえそう

 

今後のフィーリング改善など改良による進化も、期待してよさそうだね

 

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