BMWが、2015年シーズンの「MotoGP」のセーフティカーを公開
スポーツモデル用の新システムも採用!
パワーをあげて安定!水を噴射する力業のウォーターインジェクション
▼BMW M4 Coupe MotoGP セーフティーカー、ウォーターインジェクションシステム動画
▼BMW M4 Coupe MotoGP セーフティーカー エクステリア画像
BMW M4 Coupe MotoGP セーフティーカー仕様 概要
- BMWのハイパフォーマンスモデル「M4」をベースとした、2015年シーズン「MotoGP」のセーフティーカー
- すべての「M Performance」パーツを装備
- 新開発エンジン冷却機構「Water Injection System(ウォーターインジェクションシステム)」を採用
ウォーターインジェクションシステム 概要
- バルブコントロールシステム、ウォーターポンプ、センサー、トランクに積まれるウォータータンク(5L)で構成されるシステム
- 高温になった燃焼室を冷却するため、エアボックスに水を噴霧し、吸気温度を低下
- ノッキングの抑制、パワーの安定化、部品の長寿命化を実現
- 近く市販車にも採用予定
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ルーフのランプを外してそのまま販売してほしくなる、M4のセーフティカー
でもセーフティカー自体は、昨年も採用されていたし特別珍しいものではない
▼BMW M4 Coupe MotoGP セーフティーカー インテリア画像
今回のトピックは、このマシンに採用されるBMWの新技術「ウォーターインジェクションシステム」だ
▼ウォーターインジェクションシステム 画像
このシステムは、ダウンサイジングターボエンジンを採用しているM4のエンジンの吸気温度を下げ、パワーを安定させるもの
ターボエンジンは通常、ラジエターの空気バージョン、走行風で圧縮空気を冷やすインタークーラーを装備し、出力をアップ
エンジンにダメージをあたえるノッキングを防いでいるけれど、BMWはそれでは足りないと判断したらしい
5Lの水のタンクを積み、エアーと一緒にシリンダーに水を取り込ませ、パワーの安定化やエンジンのロングライフを実現
おそらくやろうと思うと、多少の馬力アップも可能じゃないかな
インタークーラーに水を噴射し空気を冷やすシステムは、今までにもあった
けれど、「冷やすなら直接!」のシンプルな考えをそのまま形にし、燃焼室に水をいれるシステムは新しい
容量がそのまま重量になる水を大量にクルマに積むわけにはいかないから限定的だけど、限界パワーを突き詰めるマシンのエマージェンシー装置として効果を発揮しそうだね