トヨタが、上級セダン「カムリ」の改良日本発売を発表しました。
改良により魅力をアップした新型カムリについて、スペックや価格などを最新情報からご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】特別仕様車「WS“Black Edition”」設定!トヨタ新型カムリハイブリッド改良発売!
- トヨタ新型カムリの【変更点まとめ】
- 小UP!トヨタ新型カムリの価格は?
- 上質!トヨタ新型カムリの外装(エクステリア)デザインは?
- 最新装備!トヨタ新型カムリの内装(インテリア)デザイン
- パワフル!トヨタ新型カムリのパワートレインとスペックは?
- 安全性UP!トヨタ新型カムリの安全装備は?
- WLTCモード値対応!トヨタ新型カムリの燃費は?
- 2タイプ!トヨタ新型カムリのボディサイズは?
- トヨタ・カムリを試乗動画でチェック!
- いつ?トヨタ新型カムリの発売日は?
- トヨタ・カムリを「おさらい」
【最新情報】特別仕様車「WS“Black Edition”」設定!トヨタ新型カムリハイブリッド改良発売!
トヨタが、セダン「カムリ」の改良と40周年記念車となる「WS”ブラックエディション”」の日本発売を発表しました。
改良では、衝突被害の軽減に寄与する「インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]」を、従来オプション設定だった「X」グレードに標準設定することで全車標準装備。
加えて、ドライバーの死角をサポートする「ブラインドスポットモニター<BSM>」、「リヤクロストラフィックオートブレーキ[パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)]」を「WS」「G」グレードに標準装備することで、安全性が強化されています。
▼カムリWS“Black Edition”
また、1980年に「セリカ カムリ」が誕生してから40周年を記念した新しい特別仕様車として「カムリWS“Black Edition”」を設定。
スポーティな外観の「カムリWS」をベースとし、特別ボディカラー「プレシャスブラックパール」に、パーフォレーション加工を施したレッドの本革シートを設定。
その他、ブラック塗装の18インチアルミホイール、スモーク調のフロントロアグリルモールディング、スモークエクステンション加飾を施したヘッドランプ、リヤコンビネーションランプを特別装備。
加えて、フロントシートにシートヒーターを採用するとともに、助手席にもパワーシートを設定し、快適にドライビングを楽しむことができる仕様となっています。
新型カムリは2020年8月5日に発売、価格は3,485,000円~4,648,000円。OEM供給するダイハツ「アルティス」は3,652,000円となっています。
▼ランドクルーザープラド
【新型ランドクルーザープラド】362.1万円から!2020年8月3日発売マイナーチェンジ!150系最新情報、燃費やサイズ、価格は?
トヨタ新型カムリの【変更点まとめ】
▼トヨタ新型カムリの変更点
- 「インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]」を全車標準装備
- 「ブラインドスポットモニター<BSM>」、「リヤクロストラフィックオートブレーキ[パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)]」を「WS」「G」グレードに標準装備
- 特別仕様車「WS“Black Edition”」を新設定
- WLTCモード燃費値に対応
▽2019年10月改良時の変更点
- 全グレードにE-Four(電気式4WDシステム)搭載車を設定
- ディスプレイオーディオおよびDCMを標準装備することにより、スマートフォンと連携し、コネクティッドサービスに対応。
Apple CarPlay、Android Auto、SmartDeviceLinkを採用。 - 安全装備に、ブラインドスポットモニター、リヤクロストラフィックオートブレーキ(パーキングサポートブレーキ[後方接近車両])を標準装備
▽2018年8月改良での変更点
- スポーツグレード「WS」と「WSレザーパッケージ」を設定。
北米仕様「XSE」グレードの外装のほか、スポーツサスペンション、デュアルエキゾーストテールパイプ、ボディ同色ドアハンドル、ブラック塗装アルミホイールを採用 - 「カムリWS」に2トーンボディカラーを新設定
- オート電動格納式ドアミラー、インテリジェントクリアランスソナーを標準装備化
- ナビゲーション・オーディオにJBLプレミアムサウンドシステム(9スピーカー)を新規設定
トヨタ・カムリはブランドのミドルクラスセダンとして設定され、現行モデルはフルモデルチェンジ時にトヨタの新世代プラットフォーム「TNGA」や最新パワートレインを採用し人気に。ダイハツにも「アルティス」としてOEM提供。
トヨタ・カムリは2019年の改良時に、4WD車も追加設定されています。
小UP!トヨタ新型カムリの価格は?
▼トヨタ新型カムリの価格
- X
FF:3,485,000円、4WD:3,683,000円 - G
FF:3,794,000円、4WD:3,992,000円 - G“レザーパッケージ”
FF:4,334,000円、4WD:4,532,000円 - WS
FF:3,937,000円、4WD:4,135,000円 - WS“レザーパッケージ”
FF:4,450,000円、4WD:4,648,000円 - 【特別仕様車】【新設定】
WS“Black Edition”
FF:4,208,000円、4WD:4,406,000円
▼OEMモデル「ダイハツ・アルティス」
- G
FF:3,652,000円
トヨタ新型カムリの価格は装備の充実により、エントリーグレード「X」で2万9000円のアップとなっています。
40周年記念特別仕様車となる「WS“Black Edition”」は、ベースモデル「WS」から27万1000円のアップとなりますが、「WS“レザーパッケージ”」との比較では24万2000円低価格になっています。
新型カムリはダイハツに「アルティス」としてOEM提供され、グレードは「G」FF駆動の1グレード365万2000円とされています。
▼参考:トヨタ・カムリの価格(前モデル)
- X
FF:3,456,000円、4WD:3,654,000円 - G
FF:3,728,000円、4WD:3,926,000円 - G“レザーパッケージ”
FF:4,334,000円、4WD:4,532,000円 - WS
FF:3,871,000円、4WD:4,069,000円 - WS“レザーパッケージ”
FF:4,450,000円、4WD:4,648,000円
上質!トヨタ新型カムリの外装(エクステリア)デザインは?
▼トヨタ新型カムリ(ベースモデル)
トヨタ新型カムリの外装は、上級ミドルクラスとして質感を高めたデザインとされています。
▼トヨタ新型カムリWS
スポーツモデルとして「カムリWS」もラインナップされ、専用のデザインによりベースモデルと差別化。
サイドにエアスクープを持つバンパーを採用し、リアにはデュアルエキゾーストを装備することでデザイン性を向上。
ドアハンドルはクロームからボディ同色に変更され、ブラック塗装の18インチアルミホイールも採用することで、サイドビューも引き締まったスタイルとされています。
最新装備!トヨタ新型カムリの内装(インテリア)デザイン
▼トヨタ新型カムリWS
トヨタ新型カムリの内装は、「カムリWS」に専用シート、パドルシフト、メタリックな風合いのインストルメントパネルオーナメントが採用され、スポーティなデザインとされています。
▼ディスプレイオーディオ
2019年の改良では、ディスプレイオーディオおよびDCMを標準装備することにより、スマートフォンと機能を連携するとともに、コネクティッドサービスが利用可能に。
SmartDeviceLinkに対応するナビアプリや、音楽・ラジオアプリなどをディスプレイオーディオ上に表示し操作可能とし、LINEカーナビでは、音声認識で目的地設定やLINEのメッセージ送受信、音楽再生などに対応。
また、Apple CarPlay、Android Autoも利用できるようになっています。
なお、従来のナビゲーション操作など使い慣れた機能を利用したいユーザーには、エントリーナビキットおよびT-Connectナビキットが用意されています。
▼トヨタ新型カムリ(ベースモデル)
ベースモデルは、複数の色や素材を用い、室内の統一感を保ちながらコーディネートする室内配色手法「フレックスコーディネーション」を使ったブラックとベージュの2タイプを用意。
ベースモデルとWSのいずれにも、シートがレザーとなる「レザーパッケージ」も設定され、高い質感に仕上げられています。
室内空間は、大幅に延長されたホイールベースにより、リアシートの足元が大きく拡大され余裕がつくられています。
音響には、JBLオーディオシステム(9スピーカー)も設定され、よりドライブを楽しむことができるようになっています。
▼トヨタ新型カムリの室内サイズ
- 室内長×室内幅×室内高:2030×1535×1185mm
- 乗員:5人乗り
パワフル!トヨタ新型カムリのパワートレインとスペックは?
▼トヨタ新型カムリのパワートレインとスペック
- 直列4気筒2.5L「Dynamic Force Engine」エンジン+モーターハイブリッド
最高出力:178ps/22.5kgm
モーター最高出力:120ps/20.6kgm
リアモーター出力(4WD車のみ):7.2ps/5.6kgm - トランスミッション:CVT
- 駆動方式:FF or 4WD「E-Four」
トヨタ新型カムリには最新の2.5Lハイブリッドシステムが搭載され、2019年の改良時に新しくハイブリッド4WDシステム「E-Four」搭載車が設定されています。
▼Dynamic Force Engine
▼Dynamic Force Engine解説動画
トヨタ新型カムリハイブリッドのエンジンには、新世代のハイブリッド車用「Dynamic Force Engine」を採用。
ダイナミックフォースエンジンは、「TNGA(トヨタ・ニューグローバルアーキテクチャー)」に基づいて新開発され、吸気ポート形状の工夫などにより高吸気効率と高タンブルを両立させ、世界トップレベルの最大熱効率41%を達成しています。
トヨタ新型カムリでは、組み合わせる電気モーターも使用し、高トルクと高レスポンス、高い環境性能を実現。
▼E-Four
4WD車では、後輪を電気モーターで駆動する「E-Four」が組み合わせられ、高レスポンス、低燃費に仕上げ。
走行状況にあわせて駆動方式を変更することで、高い発進性と優れた操縦安定性が実現されています。
その他、スポーツグレードのカムリWSでは、応答性の高い操舵フィーリングとフラットな走りを追求した専用のスポーツサスペンションが装備されています。
安全性UP!トヨタ新型カムリの安全装備は?
トヨタ新型カムリの安全装備には、トヨタの先進安全システム「Toyota Safety Sense」が採用されています。
「Toyota Safety Sense」は、ミリ波レーダーと単眼カメラを併用した検知センサーとそれに基づく統合的な制御により、クルマだけではなく、歩行者の認識も可能になり、事故の回避や衝突被害を軽減。
「ミリ波レーダー」は検知できる距離が長いのが特徴となっており、速度域の高い状況にも対応。
「単眼カメラ」は物体の形や大きさが識別するほか、クルマや白線、対向車のランプ、歩行者を認識することで、システムの信頼性を高めています。
改良では、衝突被害の軽減に寄与する「インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]」を、従来オプション設定だった「X」グレードに標準設定することで全車標準装備。
加えて、ドライバーの死角をサポートする「ブラインドスポットモニター<BSM>」、「リヤクロストラフィックオートブレーキ[パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)]」を「WS」「G」グレードに標準装備することで、安全性が強化されています。
WLTCモード値対応!トヨタ新型カムリの燃費は?
▼トヨタ新型カムリの燃費
- FF車
WLTCモード値:27.1km/L
※Xグレード値、他グレードは24.3km/L - 4WD車「E-Four」
JC08モード値:24.6km/L
WLTCモード値:21.6km/L
トヨタ新型カムリは、FF車で新燃費規格WLTCモード値に対応し、他モデルと比較しやすくなっています。
FF車のWLTCモード燃費値は、エントリーグレードの「X」で27.1km/L、他グレードで24.3km/Lとされています。
▼参考:トヨタ・カムリ(前モデル)の燃費
- FF車
JC08モード値:28.4km/L - 4WD車「E-Four」
JC08モード値:24.6km/L
WLTCモード値:21.6km/L
2タイプ!トヨタ新型カムリのボディサイズは?
▼トヨタ新型カムリのボディサイズと比較
- 全長×全幅×全高:4885×1840×1445mm
※カムリWSは全長4910mm、4WD車は全高1455mm - ホイールベース:2825mm
- 車重
FF車:1550kg
4WD車:1620kg - 最低地上高
FF車:145mm
4WD車:155mm - 参考
・カムリ(前モデル)
全長×全幅×全高:4850×1825×1470mm
ホイールベース:2775mm
トヨタ新型カムリのボディサイズは、ベースモデルとスポーツモデルの「カムリWS」で全長が違う2タイプが設定されています。
全高は新世代プラットフォームのTNGAを採用することで前世代から-25mmとなり、ワイド&ローな安定感あるスタンスに仕上げるとともに、安定感のある走りがつくられています。
トヨタ・カムリを試乗動画でチェック!
トヨタ・カムリは、注目度の高さから多くの試乗動画が公開されています。
上級セダンとしての走り心地や使い勝手が高い評価を受けています。
いつ?トヨタ新型カムリの発売日は?
改良されたトヨタ新型カムリは、2020年8月5日に発売されました。
トヨタは上級セダンであるカムリに特別仕様車を設定することで、さらなるユーザーにアピールしていきたい考えです。
トヨタ・カムリを「おさらい」
▼トヨタ・セリカカムリ
トヨタ・カムリ(CAMRY)は、初代にあたる「セリカカムリ」が1980年に登場したアッパーミドルクラスセダンです。
車名のカムリの由来は、日本語の「かんむり(冠) 」の異なる語形「かむり」からとされ、王冠を意味する「クラウン」、花冠を意味する「カローラ」などの流れを汲んだものとなっています。
初代の「セリカカムリ」は、スペシャリティカーとして販売されていた「セリカ」のセダンバージョンとして制作され、駆動方式は歴代カムリの中で唯一のFRとなっていました。
▼トヨタ・カムリ(セリカカムリから数えて2代目)
セリカカムリの発売から2年後という短期間でフルモデルチェンジした2代目では、モデル名からセリカが外れ、ゆったりした直進安定性と居住性によりロングクルージングを快適にするため駆動方式をFFに変更。
FF化によって、同時期に販売されていた上位モデルのクラウンより広い室内空間を持つとして人気になりました。
▼ダイハツ・アルティス(現行カムリOEM)
その後、2017年に登場した現行モデルの10代目まで改良が行われ、全世界100ヶ国で販売される主力グローバルモデルとなり、ダイハツにも「アルティス」としてOEM提供。
トヨタ車の車種別世界販売台数では、カローラ、ハイラックス、RAV4、ヤリス(日本名:ヴィッツ)に次ぐ第5位となっており、特に人気がある北米では16年間連続セダン販売台数1位を記録しています。
▼トヨタ・カムリNASCAR参戦レーシングカー
2007年からはカムリをベースにしたマシンにて、アメリカで最も人気のある自動車レース「NASCAR」の最高峰クラスにも参戦。
2008年3月には、外国車メーカーとして1954年のジャガー以来、日本車メーカーとして史上初となる優勝を達成。
2015年にはトヨタから参戦していたカイル・ブッシュが初のドライバーズチャンピオンを獲得。
2016年にはアメリカ以外の自動車メーカー初のマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得し、モータースポーツイメージの強いモデルにもなっています。
新型トヨタカムリについては今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!