スバルが、新世代「レガシィアウトバック」の新モデルとなる「Wilderness」を発表しました。
新モデルにより魅力をアップしたスバル新型レガシィアウトバックについて、スペックや価格などを最新情報からご紹介します
▼この記事の目次
- 【最新情報】地上高240mm!「新型レガシィアウトバック・ウィルダネス」発表!
- スバル新型レガシィアウトバックの【主な変更点まとめ】
- タフ!スバル新型レガシィアウトバックの外装(エクステリア)デザイン
- 拡大!スバル新型レガシィアウトバックのサイズ、車体設計は?
- 新装備!スバル新型レガシィアウトバックの内装(インテリア)デザイン
- 新世代!新型レガシィアウトバックのスペックと走行性能は?
- スバル新型レガシィアウトバックを試乗動画でチェック!
- 走り両立!スバル新型レガシィアウトバックの燃費は?
- 新機能!スバル新型レガシィアウトバックの安全装備は?
- アップ!スバル新型レガシィアウトバックの価格は?
- いつ?スバル新型レガシィアウトバックの発売日は?
- スバル・レガシィを「おさらい」
【最新情報】地上高240mm!「新型レガシィアウトバック・ウィルダネス」発表!
▼スバル新型レガシィアウトバック・ウィルダネスの画像
スバルが「レガシィアウトバック」の新モデルとなる「Wilderness(ウィルダネス)」を発表しました。
スバル・レガシィは、ブランドのフラッグシップモデルとしてラインナップされ、スバル独自の走行システムなどが人気になっています。
2019年4月に海外でフルモデルチェンジしていた新世代モデルをベースとした「ウィルダネス」は、標準モデルから20mmリフトアップする専用のサスペンションと17インチのヨコハマGEOLANDARオールテレーンタイヤにより、最低地上高を220mmから240mmにアップ。
あわせて、専用の前後バンパーやスキッドプレートにより対障害角度は、アプローチアングルが18.6度から20度、ブレークオーバーアングルが19.4度から21.4度、ディパーチャーアングルが21.7度から23.6度に向上。
エクステリアにはその他、専用のフロントグリル、LEDフォグランプ、ホイールアーチトリムのほか、マットブラックのエンジンフードデカール、アルマイト仕上げのアクセント、専用ボディカラーのガイザーブルーを採用。
パワートレインには水平対向4気筒2.4Lターボエンジンが搭載され、トランスミッションは最終減速比を4.11:1から4.44:1に変更することで駆動力をアップ。
インテリアには、ブラックのStarTex撥水素材のほか、エンボス加工されたロゴなどが採用されています。
新型レガシィアウトバック・ウィルダネスは、2021年後半の米国発売が予定されています。
▼新型レガシィアウトバック・ウィルダネスの動画
▼スバル・フォレスター
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スバル新型レガシィアウトバックの【主な変更点まとめ】
▼スバル新型レガシィアウトバックの変更点
- スバルの新世代プラットフォーム「スバルグローバルプラットフォーム(SGP)」を使用
- フルインナーフレーム構造を採用し、高剛性と軽量化を両立
新設計の外装デザインを採用 - 11.6インチ大型ディスプレイを持つ新世代インフォテイメントシステムを搭載
- 使用シーンに応じて「SNOW・DIRT」「D.SNOW・MUD」の2モードを切り替えに対応する新型「X-MODE」を採用
- 乗員認識技術「ドライバーモニタリングシステム」により、ドライバーの運転状況を認識しサポート
- よりタフさをアップした「Wilderness」をラインナップ
- リアオーナメント周囲にセンサーを配置し、足場のわるいアウトドア環境などでも使える非接触式のハンズフリーパワーリアゲートをスバルとして初採用
- 最上級グレード「Touring」を新設定し、スバルとして初めてシート表皮にタンカラーのナッパレザーを採用
- 日本仕様のパワートレインに、新開発する1.8Lダウンサイジングターボエンジンを搭載
- 日本仕様で「レガシィセダン」を廃止し、「レガシィアウトバック」のみ設定
▼スバル新型レガシィアウトバックの動画
タフ!スバル新型レガシィアウトバックの外装(エクステリア)デザイン
スバル新型レガシィアウトバックの外装は、角を強調したグリルを採用し、より力強いデザインに仕上げられています。
フロントは新設定された「Onyx Edition」でグリルをクロームからオールブラックに変更し、ブラックの18インチホイールを装備。
ライトにはLEDヘッドライトと3連のLEDフォグランプを採用。
フェンダーには新しくブラックのガードが装備されよりタフなイメージとなり、傷にも強くなっています。
リアはルーフスポイラーが大型化され、テールライトにブラックのアクセントを採用しより鋭い印象に仕上げ。
前モデルでも採用されたクロスバー格納式ルーフレールは進化し、ロープやベルトを直接結び付けることでより安定した積載を可能にするアルミバーをルーフレール前後に装備。
リアバンパーガードも大きくすることで、セダンより高い車高が強調されています。
スバル新型レガシィアウトバックを前モデルと比較!
▼レガシィアウトバック(前モデル)
スバル新型レガシィアウトバックを前モデルと比較すると、ボディラインがより鋭くなっています。
この変更は、最新プラットフォームにより車体の重心を下げながら効率よく室内空間を獲得できるようになったことからきており、ブランドの上位モデルが持つ質感が追求されています。
拡大!スバル新型レガシィアウトバックのサイズ、車体設計は?
▼スバル新型レガシィアウトバックのボディサイズと比較
- 全長×全幅×全高:4860×1855×1680mm
- ホイールベース:2745mm
- 最低地上高:220mm
- タイヤサイズ:225/65R17 or 225/60R18
- ※参考
・レガシィB4(新型)
全長×全幅×全高:4840×1840×1500mm
ホイールベース:2750mm
・レガシィアウトバック(前モデル)
全長×全幅×全高:4820×1840×1605mm
ホイールベース:2745mm
車重:1570kg
スバル新型レガシィアウトバックのボディサイズは、前モデルから全長が+40mmとされています。
これにより前モデルから35mm広いフロア長を確保し、室内空間を拡大。
最低地上高はクラストップレベルの220mmが維持されています。
また、ボディは、インナーフレームのみをアンダーボディに溶接で取り付け、その後アウターパネルを溶接するフルインナーフレーム構造を採用。
インナーとアウター側を溶接したうえでアンダーボディに取り付ける従来の製造方法より部品点数を減らし、ボルトによる骨格同士の接合をスポット溶接に置き換えることできることで高剛性化と軽量化を両立。
静粛性も高められ、高速道路で3デシベル室内に入り込む音が少なくなるとされています。
新装備!スバル新型レガシィアウトバックの内装(インテリア)デザイン
スバル新型レガシィアウトバックの内装には、上級モデルとしての質感や使い勝手をアップしたデザインや新世代システムが採用されています。
インフォテイメントシステムには、11.6インチの縦長フルHDタッチディスプレイが採用され、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応するほか、ナビやオーディオ、車両情報、電話、セッティング、「Smart Device Link」に準拠するアプリケーションなどが直感的に使用できるように。
システムにはレガシィで初となる車内Wi-Fi機能が搭載され、車内には2つの12ボルトDCコンセントと4つのUSBポートが用意されています。
インテリアデザインは、新たに設定された最上級グレード「Touring」にスバル初となるナッパレザーが採用されたのほか、クロームドアハンドルなどにより仕上げ。
装備には、ランバーサポート付き10ウェイパワーフロントシート、3段階の温度調整が可能なシートヒーターを採用。
オーディオには、12スピーカーのHarman Kardonプレミアムサウンドシステムを用意。
リアシート空間は、ホイールベース拡大により前席との距離を広げるとともに、シート形状やクッションの素材を最適化することで疲労も軽減されています。
ラゲッジドアには、リアオーナメント周囲にセンサーを配置することで、足場のわるいアウトドア環境などでも使える非接触式のハンズフリーパワーリアゲートを採用。
軽く押し下げるだけで自動的に巻き取るポップアップトノカバーと組み合わせることで、スムーズな積載が可能になっています。
新世代!新型レガシィアウトバックのスペックと走行性能は?
▼スバル新型レガシィアウトバックのパワートレインとスペック
- 【日本仕様】
・水平対向4気筒1.8Lターボ
出力:177ps/30.6kgm - 【海外仕様】
・水平対向4気筒2.5LデュアルAVCS直噴「FB25型」【改良】
最高出力:185ps/5800rpm
最大トルク:24.4kgm/4400rpm
・【XT】
エンジン:水平対向4気筒2.4L直噴ターボ「FA24型」【新搭載】
最高出力:264ps/5600rpm
最大トルク:38.3kgm/2000-4800rpm - トランスミッション:7速マニュアルモード付CVT「リニアトロニック」
- 駆動方式:4WD「シンメトリカルAWD」
スバル新型レガシィアウトバックの日本仕様パワートレインには、新開発された1.8Lのダウンサイジングターボエンジンが搭載されます。
▼参考:スバル・レガシィアウトバックのスペック(前モデル)
- 水平対向4気筒2.5L「FB25型」
最高出力:175ps/5800rpm
最大トルク:24.0kgm/4000rpm - 水平対向6気筒3.6L「EZ36型」【米国仕様】
最高出力:260ps/6000rpm
最大トルク:34.2kgm/4400rpm
レガシィアウトバックの海外仕様には水平対向2.5L直噴エンジン「FB25」と水平対向2.4Lターボエンジン「FA24」が搭載されていますが、日本仕様には排気量をダウンしながらターボチャージャーを組み合わせることで走行性能をアップした新世代の1.8Lエンジンを搭載。
充実したトルクと高い燃費性能が両立されます。
新型レガシィでは足回りにアルミ製ロアアームを採用することで軽量化し、新設計ダンパーを組み合わせることで、ハンドリングと乗り心地もアップ。
また、4WDシステムには使用シーンに応じて「SNOW・DIRT」「D.SNOW・MUD」の2モードを切り替えに対応する新型「X-MODE」が採用され、走破性能が引き上げられます。
スバル新型レガシィアウトバックを試乗動画でチェック!
スバル新型レガシィアウトバックは、試乗動画が公開されています。
新世代となりあがった性能や充実した装備が高い評価を受けています。
走り両立!スバル新型レガシィアウトバックの燃費は?
▼スバル新型レガシィアウトバックの燃費
- 【日本仕様】
1.8Lターボ:13.0km/L(WLTCモード値) - 【海外仕様】
2.5Lガソリン
市街地:27mpg(約11.5km/L)
ハイウェイ:35mpg(約14.9km/L) - 2.4Lガソリンターボ
市街地:24mpg(約10.2km/L)
ハイウェイ:32mpg(約13.6km/L)
スバル新型レガシィアウトバックの燃費は、日本仕様に設定される1.8Lターボエンジンにより、実燃費に近い新燃費規格WLTCモード値で13.0km/Lが見込まれています。
新型レガシィは燃費値が低くなることが多い米国モデルの検査値で11.5km/L~14.9km/Lとされ、ハイパワーな2.4Lガソリンターボエンジンでも10.2km/L~13.6km/Lに仕上げられています。
▼参考:スバル・レガシィアウトバックの燃費(前モデル)
- 14.8km/L(B4/アウトバック同値)
※JC08モード値
新機能!スバル新型レガシィアウトバックの安全装備は?
▼スバル・ドライバーモニタリングシステム
スバル新型レガシィアウトバックの安全装備には、最新の「アイサイト」と「歩行者保護エアバッグ」のほか、フォレスターでスバル初採用された乗員認識技術「ドライバーモニタリングシステム」が装備されます。
アイサイトは、後退時自動ブレーキにより車両後退時の衝突回避または衝突による被害を軽減するほか、後側方警戒支援システムにより自車の後側方から接近する車両の検知に対応。
ステアリング連動ヘッドライトやハイビームアシストにより夜間走行時の視認性を向上することで安全性をアップします。
乗員認識技術「ドライバーモニタリングシステム」は、マルチファンクションディスプレーの上に顔を検知するカメラを設置し、ドライバーの居眠りやわき見運転の検知、注意喚起機能により安全運転をサポート。
その他、ドライバーの顔を5人まで登録し認証することで、シートポジションやドアミラー角度、空調設定を登録したドライバーごとに自動調整することができるようになっています。
アップ!スバル新型レガシィアウトバックの価格は?
▼スバル新型レガシィアウトバックの価格
- 340万円~
スバル新型レガシィアウトバックの価格は、安全装備の機能向上などにより価格がアップします。
しかし、車格などが維持されることで変更幅は小さくなり、5万円~10万円のアップが見込まれています。
▼参考:スバル・レガシィの価格(前モデル)
- レガシィ B4:302万4000円
- レガシィ B4 リミテッド:324万円
- レガシィ アウトバック:329万4000円
- レガシィ アウトバック リミテッド:356万4000円
いつ?スバル新型レガシィアウトバックの発売日は?
フルモデルチェンジするスバル新型レガシィアウトバックは、2019年4月に開催されたニューヨークモーターショーで発表、日本発売日は新開発された1.8Lターボエンジンを搭載することで、2021年8月が予定されています。
前モデルではレガシィセダンが販売縮小により廃止、新世代モデルでもレガシィアウトバックのみの日本導入が予定されています。
スバルは上級ラインナップを新世代とすることで、ブランド力をアップしていきたい考えです。
スバル・レガシィを「おさらい」
▼スバル・レガシィ(初代)
スバル・レガシィ(LEGACY)は、初代が1989年に登場したセダンとワゴンのボディタイプを持つモデルです。
モデル名のレガシィは英語で「遺産」を表す言葉が由来となっており、「後世に受け継ぐもの」という意味を持つことから採用されました。
初代は富士重工業の倒産が噂されるほどの経営難の中で開発され、状況を打開するために大規模な組織改革を行い、1966年発売のスバル・1000から改良されてきたプラットフォームを完全新設計品に変更。
エンジンには、現在でも使用される水平対向4気筒「EJ」型を新開発し搭載。
前後輪へのトルク配分を6対4から無段階に変化させる「アクティブ・トルク・スプリット4WD(ACT-4)」も採用したことで人気車となり、「インプレッサ」が登場するまで世界ラリー選手権(WRC)に参戦。
ニュージーランド・ラリーでは、コリン・マクレーがドライブするレガシィがスバル初のWRC優勝を獲得しました。
▼スバル・レガシィ(2代目)
▼スバル・レガシィ(3代目)
1993年登場の2代目、1998年の3代目では、ライバル車が車体幅を拡大し3ナンバー化するとともに排気量をアップしたのに対し、レガシィは5ナンバーサイズを維持。
結果、セダンの「B4」とツーリングワゴンのボディタイプそれぞれが、上級車にも負けない走行性能を持つスポーツセダン、スポーツワゴンとして話題になり、好調な販売を記録しました。
また、2代目から悪路走行向け装備を装備する「アウトバック」をラインナップしクロスオーバーSUVの先駆け的存在になり、郊外に未舗装路が多い北米で大ヒットしたことから現行モデルでもラインナップされています。
▼スバル・レガシィ(4代目)
2003年に登場した4代目では、欧州市場への対応や衝突安全性能向上のために、ボディの全幅を35mm拡大し3ナンバー化。
しかし、アルミニウムや高張力鋼板を採用することで、ボディ剛性をアップしながらも100kgに近い軽量化を実現。
生産は日本と米国の2カ国体制になりました。
▼スバル・レガシィ(5代目)
2009年に登場した5代目では全幅を+50mmの1780mmまで拡大したことから、北米でスバル車の販売拡大に貢献。
2014年発売の6代目モデルでは、北米をメインターゲットとし全幅が1840mmに大きく変更されました。
6代目の登場にあわせ、5代目までレガシィが担当してきたツーリングワゴンを新モデルの「レヴォーグ」が引き継ぎ、レガシィはセダンの「B4」とクロスオーバーの「アウトバック」の2タイプになっています。
新型スバル・レガシィアウトバックについては今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!