メルセデスベンツは、フラッグシップセダンとなる「Sクラス」の追加モデルを発表しました。
最新パワートレインにより性能を伸ばした新型Sクラスについて、スペックや価格、発売日などを最新情報からご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】プラグインハイブリッド!メルセデスベンツ新型Sクラス S560e日本発売!
- メルセデスベンツ新型Sクラスの【変更点まとめ】
- メルセデスベンツ新型Sクラスの外装(エクステリア)デザイン
- メルセデスベンツ新型Sクラスのボディサイズは?
- メルセデスベンツ新型Sクラスの内装(インテリア)デザイン
- メルセデスベンツ新型Sクラスのパワートレインとスペックは?
- メルセデス・ベンツ新型SクラスS450の「ISG搭載エンジン」とは?
- メルセデスベンツ新型Sクラスの燃費は?
- メルセデスベンツ新型Sクラスの安全装備は?
- メルセデスベンツ新型Sクラスの価格は?
- メルセデスベンツ新型Sクラスの発売日は?
- メルセデスベンツ・Sクラスを「おさらい」
【最新情報】プラグインハイブリッド!メルセデスベンツ新型Sクラス S560e日本発売!
▼メルセデス・ベンツ新型Sクラス「S560eロング」の画像
メルセデス・ベンツは、フラッグシップサルーン「Sクラス」の日本仕様にプラグインハイブリッドの新モデルとなる「S560e」を設定することを発表しました。
メルセデス・ベンツSクラスは、ブランドを牽引するモデルとしてラインナップされ、最上級サルーンとして最高峰のラグジュアリー性をもった仕上げとなっています。
新設定されたメルセデスベンツSクラスS560eは、エンジンおよびモーターの出力向上とともに、リチウムイオンバッテリーの蓄電容量も大幅に向上させ、EV航続距離40.1kmを達成するなど、プラグインハイブリッドとしての使い勝手を向上したモデルになっています。
メルセデスベンツ新型Sクラスの【変更点まとめ】
▼メルセデスベンツ新型Sクラスの変更点
- PHEV「S560e ロング」を新設定。
13.5kWhのリチウムイオン電池を搭載し、車体側の充電器と自宅用の充電用ウォールユニットの両方が、6.0kW充電に対応可能となったことで、充電にかかる時間を大幅に短縮
▼メルセデスベンツ新型Sクラスの動画
メルセデスベンツ新型Sクラスの外装(エクステリア)デザイン
▼メルセデスベンツ新型Sクラスの画像
メルセデスベンツ新型Sクラスの外装は、上質さと先進性を融合したデザインに仕上げられています。
ツインルーバーのフロントグリルやワイドなエアインテークを採用したことで、より印象的かつ精悍でダイナミックな外観になっています。
リアバンパー下部も最新デザインとされ、左右のエグゾーストエンドを結ぶワイドなクロームトリムで威厳を感じさせるデザインに。
また、光ファイバーによる3本のラインが特徴的なフルLEDヘッドライトや、満天の星空の輝きをイメージした「クリスタルルック」をリアコンビネーションランプに採用。
LED化されたリアコンビネーションランプが内側から外側へ、下側から上側へと流れるように解錠/施錠時に点灯する「カミングホームファンクション機能」も新たに導入されています。
メルセデスベンツ新型Sクラスのボディサイズは?
▼メルセデスベンツ新型Sクラスのボディサイズ
- メルセデス・ベンツSクラス(標準ボディ)
全長×全幅×全高:5125×1900×1495mm
ホイールベース:3035mm
車重:1970kg - メルセデス・ベンツSクラス(ロングボディ)
全長×全幅×全高:5285×1915×1495mm
ホイールベース:3165mm
車重:2160kg
メルセデスベンツ新型Sクラスのボディサイズには、標準とロングボディの2種類が設定されています。
ロングボディは、ホイールベースを+130mm、ボディサイズを+160mmとし、後席空間を拡大しています。
メルセデスベンツ新型Sクラスの内装(インテリア)デザイン
メルセデス・ベンツ新型Sクラスの内装には、64色のアンビエントライトや、ドライバーの視野に直接入るべきさまざまな情報を表示する大型ディスプレイ、センターコンソール上方のセンターディスプレイの2つの高精細12.3インチワイドディスプレイを1枚のガラスカバーで融合したコクピットディスプレイが採用されています。
インストルメントクラスターとなるコックピットディスプレイのデザインは「クラシック」「スポーツ」「プログレッシブ」の3種類から好みで設定することが可能で、インテリアデザインの水平方向の流れを強調しています。
そのほか、タッチセンサー機能を内蔵したステアリング上のボタンによりインフォテイメントの各機能の操作を簡単かつ機能的に操作することが可能とされ、ナビゲーション機能や通話機能だけではなく、エアコンディショナーやシートヒーター/シートベンチーター、アンビエントライトなどの車両機能も音声認識に対応。
Apple CarPlayやAndroidAutoといったスマートフォンのコネクティビティ関連機能も拡張され、Qi規格対応機種の携帯電話を無線充電する「ワイヤレスチャージング機能」も前席に標準装備されています。
メルセデスベンツ新型Sクラスのパワートレインとスペックは?
▼メルセデス・ベンツ新型Sクラスのエンジンとスペック
- 【S400】
V型6気筒3Lツインターボ
出力:367ps/51.0kgm - 【S400d】
直列6気筒3Lディーゼルターボ
出力:340ps/71.4kgm - 【S450】
直列6気筒3Lターボ+電動スーパーチャージャー
出力:367ps/51.0kgm - 【S560】
V型8気筒4Lツインターボ
出力:469ps/71.4kgm - 【S560e】【新設定】
V型6気筒3Lターボ+電気モーター
エンジン出力:367ps/51.0kgm
モーター出力:122ps
EV航続距離:40.1km - 【S600】
V型12気筒6Lツインターボ
出力:530ps/84.6kgm - 【AMG S63】
V型8気筒4Lツインターボ
出力:612ps/91.8kgm - 【AMG S65】
V型12気筒6Lツインターボ
出力:630ps/102.0kgm - トランスミッション:9速AT(V12モデルは7速AT)
- 駆動:FR or 4WD「4MATIC」
メルセデス・ベンツ新型Sクラスには、6気筒から12気筒まで高出力を発揮するパワートレインが設定されています。
新設定されたプラグインハイブリッドモデルの「S560e」は、V型6気筒3Lエンジンにハイパワーな電気モーターを組み合わせることで、走行性能をアップ。充電した電力のみで最大40.1kmの走行が可能となっています。
S400dに搭載されるディーゼルエンジンは、アルミニウム製のシリンダーブロックを採用して軽量化を行ないながら、熱膨張率の異なる素材となるスチール製ピストンを用いることで40%以上の摩擦を低減。また、シリンダーウォールにはスチールカーボン材を溶射コーティングする「NANOSLIDE摩擦低減加工」が施されています。
V型8気筒4Lツインターボエンジンは、低負荷のクルージング時に4気筒を停止する気筒休止システムを搭載し燃費性能を向上。
V型12気筒6Lツインターボエンジンは、最高630ps/102kgmにもなる出力で、Sクラスを軽快に加速させます。
▼メルセデス・ベンツ新型Sクラス「S400d」の試乗動画
メルセデス・ベンツ新型SクラスS450の「ISG搭載エンジン」とは?
▼メルセデス・ベンツ製直列6気筒3Lターボ「M256」
Sクラスに設定されている「S450」は、これまで広く採用されてきたV型6気筒から直列6気筒に変更した「M256型」エンジンを搭載することで、エンジン左右のスペースに補器類を配置することができるようになっています。
M256型エンジンは電動化を前提にして設計された初めてのパワーユニットとなり、低回転域で過給を行なう「電動スーパーチャージャー」を組み合わせターボラグを解消。あらゆる回転域で俊敏なエンジンレスポンスが実現されています。
また、エンジン回転を動力源としていたエアコンディショナーやウォーターポンプなども電動化してエンジンをコンパクト化。エンジン近接型の触媒を採用してより効率的な排出ガス処理が可能になっています。
さらに、12mmオフセットされたエンジンや、シリンダーウォールにスチールカーボン材を溶射コーティングするNANOSLIDE摩擦低減加工を施すことで、フリクションロスを低減。
▼S450に搭載される電気モーター
エンジンとトランスミッションの間には、最高出力16kW、最大トルク250Nmを発生する電気モーターと「48V電気システム」を配置し回生ブレーキによる発電を行ない、エンジンの回転数が低い時に動力補助を行なうことで、高い効率性と力強い加速が可能に。
電気モーターはスターター機能も備えており、スターターが高出力になることでエンジン始動時の振動を抑え、アイドリングストップ時の快適性も向上。
アイドリングストップは、走行データやレーダーセンサーからの情報により状況を予測し、エンジンが2秒以上停止しない場合にはあえてアイドリングストップを行わず、短時間での再始動による燃料消費の増加を抑制。
アイドリング時には電気モーターの充電電流を調整することでエンジン回転数を520rpmで安定的に保つことにより、静粛性も向上しています。
▼メルセデス・ベンツS450の試乗動画
メルセデスベンツ新型Sクラスの燃費は?
▼メルセデス・ベンツ新型Sクラスの燃費
- S400(V型6気筒3L):10.5km/L
- S400d(直列6気筒3Lディーゼル):14.2km/L
- S560ロング(V型8気筒4L):9.8km/L
- AMG S63ロング(V型8気筒4L):9.6km/L
メルセデス・ベンツ新型Sクラスの燃費は、快適性を重視した大柄なボディながらV型6気筒モデルで10.5km/Lの燃費になっています。
新設定されたディーゼルモデルは14.2km/Lとモデルの最高燃費となっており、環境性能を重要視するユーザーにアピールされます。
ロングボディのハイパワーモデルとなるAMG S63でも9.6km/Lとなっており、グレード間の差は小さくなっています。
メルセデスベンツ新型Sクラスの安全装備は?
メルセデス・ベンツ新型Sクラスの安全装備には、最上級モデルとして最新システムが採用されています。
機能には、車間距離を維持し追従走行を行う「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」や、周辺状況を検知しステアリングアシストを行う「アクティブステアリングアシスト」などが用意されます。
▼メルセデス・ベンツ新型Sクラスの安全装備
- アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック
- リモートパーキングアシスト
- PRE-SAFEインパルス・サイド
- アクティブブレーキアシスト(歩行者/飛び出し検知機能付)
- PRE-SAFEサウンド
- アクティブレーンチェンジングアシスト
- アクティブレーンキーピングアシスト
- トラフィックサインアシスト
- アクティブブラインドスポットアシスト
- 緊急回避補助システム
- 渋滞時緊急ブレーキ機能
- アクティブエマージェンシーストップアシスト
- マルチビームLEDヘッドライト
メルセデスベンツ新型Sクラスの価格は?
▼メルセデス・ベンツSクラスの価格
- S 400:11,400,000円
- S 400 d:11,160,000円
- S 400 d 4MATIC:11,600,000円
- S 400 d ロング:14,610,000円
- S 400 d 4MATIC ロング:15,050,000円
- S 450:11,470,000円
- S 450 Exclusive:13,630,000円
- S 450 long:14,730,000円
- S 560 long:16,640,000円
- S 560e long:16,970,000円【新設定】
- S 560 4MATIC long:16,990,000円
- S 600 long:23,570,000円
- Mercedes-AMG S 63 long:24,780,000円
- Mercedes-AMG S 63 4MATIC+ long:25,180,000円
- Mercedes-AMG S 65 long:33,600,000円
メルセデス・ベンツ新型Sクラスの価格は、新設定されたプラグインハイブリッドモデルが、同グレードのガソリンモデル+33万円と価格差が小さくなっています。
ディーゼルモデルはエントリーモデル+20万円とされ、標準ボディでは4WD「4MATIC」も同価格となっており、主力モデルとしてアピールされています。
メルセデスベンツ新型Sクラスの発売日は?
メルセデス・ベンツSクラスに追加されたS560eは、2018年12月13日に発売されました。
搭載されるパワートレインは今後他モデルにも展開されていき、ブランドの環境性能をアップすることになります。
メルセデス・ベンツは、次期型Sクラスの開発も進行していることがわかっています。
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メルセデスベンツ・Sクラスを「おさらい」
▼メルセデス・ベンツSクラス(初代)
メルセデス・ベンツ・Sクラス(Mercedes-Benz S-Class)は、初代が1972年に登場したブランドのフラッグシップモデルです。
現行モデルで6代目のW222型は2013年に登場し、セダン、クーペ、4シーターカブリオレのボディタイプが用意されています。
その他、最上級サブブランドとして「メルセデス・マイバッハSクラス」も用意され、ロングホイールベースモデルからさらに全長を伸ばしたリムジンとして販売されています。
▼メルセデスマイバッハSクラス
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パワートレインには6気筒から、ハイパフォーマンスなAMGブランドのV型12気筒まで用意され、幅広いユーザーに対応しています。
新型メルセデス・ベンツSクラスについては今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!