日産が、スポーツクーペとしてラインナップしているフェアレディZのフルモデルチェンジに向けて開発を進行しています。
全面改良により性能を大幅に進化する新型フェアレディZについて、スペックや価格、発売日などを最新情報からご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】日産新型フェアレディZがフルモデルチェンジへ!
- 日産新型フェアレディZの【主な変更点まとめ】
- 日産新型フェアレディZの外装(エクステリア)デザインは?予想CGも
- 日産新型フェアレディZのボディサイズは?
- 日産新型フェアレディZの内装(インテリア)デザイン
- 日産新型フェアレディZのエンジンとスペックは?
- 日産新型フェアレディZの燃費は?
- 日産新型フェアレディZの価格は?
- 日産新型フェアレディZの発売日は?
- 日産フェアレディZを「おさらい」
【最新情報】日産新型フェアレディZがフルモデルチェンジへ!
日産グローバルデザイン担当のアルフォンソ・アルバイサ氏が、フェアレディZのフルモデルチェンジに向けて開発を行っていることを明かしました。
日産フェアレディZは、ブランドを代表する歴史あるスポーツクーペとしてラインナップされ、海外でも「Z-car(ズィーカー)」の愛称でファンが多いモデルになっています。
新型フェアレディZは、2008年の現行型登場以来となるフルモデルチェンジとなり、2019年に誕生50周年を迎えるフェアレディの歴史を記念するモデルにもなります。
日産新型フェアレディZの【主な変更点まとめ】
▼日産新型フェアレディZの変更点
- 最新のV型6気筒3Lターボエンジンにより、400馬力以上を出力
- ハイパフォーマンスなNISMOモデルを設定
- オープンモデルとなるフェアレディZロードスターの設定を予定
日産新型フェアレディZの外装(エクステリア)デザインは?予想CGも
▼日産新型フェアレディZの予想CG
日産新型フェアレディZの外装は、ブランドデザインのVモーショングリルを取り入れた最新スタイルに変化するとみられています。
現行モデルはVモーションが全面採用される前の2008年に登場したことから、現在では数少ない独自デザインのモデルになっていました。
新型フェアレディではブランドの統一感を高めながらも、アイデンティティであるロングノーズスタイルは維持され、ドライバーは後輪のグリップを直接感じるようなドライビング体験が可能とされます。
日産新型フェアレディZを現行モデルと比較!
▼日産フェアレディZ(現行モデル)
▼日産フェアレディZ NISMO(現行モデル)
日産新型フェアレディZを現行モデルと比較すると、より上位のスポーツカーを意識したスタイルに変化します。
ワイド&ロースタイルをより強調しながら、フェアレディZの独自性が融合されることになります。
日産新型フェアレディZのボディサイズは?
▼日産新型フェアレディZのボディサイズと比較
- 全長×全幅×全高:4510×1880×1270mm
- 参考
・フェアレディZ(現行モデル)
全長×全幅×全高:4260×1845×1315mm
・フェアレディZ NISMO(現行モデル)
全長×全幅×全高:4330×1870×1315mm
・インフィニティQ60クーペ(日本名:スカイラインクーペ)
全長×全幅×全高:4683×1850×1385mm
日産新型フェアレディZのボディサイズは、過去にスカイラインクーペの名前で日本に導入された上位スポーツ「インフィニティQ60クーペ」と基礎を共有することで拡大されることになります。
ボディタイプにはフェアレディZロードスターも設定され、ハイパフォーマンスモデルのフェアレディZ NISMOではさらに空力性能を高めた専用のエアロパーツが採用されます。
▼インフィニティQ60クーペ
400馬力新エンジンでスポーツ!日産 新型 スカイラインクーペ 試乗動画
日産新型フェアレディZの内装(インテリア)デザイン
▼インフィニティQ60クーペ
日産新型フェアレディZの内装は、ベースとなるインフィニティQ60の上質さを引き継ぎながら、さらにドライビングに集中できる空間に仕上げられます。
▼フェアレディZニスモ(現行モデル)
室内は後席を持つQ60から2人乗りに変更され、シートはホールド性の高いものとすることでクルマの挙動が感じやすなります。
設定が予定されるニスモモデルでは、ニスモのブランドカラーのレッドを使用した専用の装備が追加されます。
日産新型フェアレディZのエンジンとスペックは?
▼日産製V型6気筒3Lツインターボエンジン「VR30」
▼日産新型フェアレディZのエンジンとスペック
- メルセデス製直列4気筒2Lターボ
211ps/35.7kgm - V型6気筒3Lツインターボ「VR30」
出力:400ps/48.4kgm - 【フェアレディZニスモ】
エンジン:V型6気筒3Lツインターボ「VR30」
出力:480ps/62.4kgm - トランスミッション:6速MT or 7速AT
- 駆動方式:FR
日産新型フェアレディZには、2Lターボと3Lターボの2種類のエンジンが搭載されます。
2Lターボエンジンは、現行モデルのスカイラインにも採用されているメルセデス製とすることで、販売台数が少ないことからコストが厳しくなるスポーツクーペのエントリーモデルとされます。
▼フェアレディZ(現行モデル)のスペック
- エンジン:V型6気筒3.7L「VQ37VHR」
- 出力
ベースモデル:336ps/37.2kgm
NISMO:355ps/38.1kgm
3Lターボエンジンは、これまで搭載されていたV型6気筒3.7L自然吸気エンジン「VQ37VHR」と置き換えるエンジンとして新開発され、インフィニティQ60にも搭載されていたV型6気筒3Lツインターボ「VR30」が採用されます。
新搭載3Lターボエンジンは出力をベースモデルで400psを出力し、これにあわせ海外で「370Z」だったモデル名は「400Z」に変更される予定です。
NISMOモデルでは480馬力を出力し、海外プレミアムスポーツモデルと競うモデルとされます。
VR30エンジンには、スロットルスピードを向上させた新型モーターをバルブタイミングシステムに組み込む「アドバンスタイミングコントロール」が採用され、レスポンスを向上。
ツインターボシステムは、タービンブレードのデザインを最適化し、新しいタービンスピードセンサー、インタークーラーシステム、電動アクチュエーターを採用してパフォーマンス、レスポンス、燃費が引き上げられています。
重量もエンジンブロックのミラーボアコーティング、シリンダーヘッド一体型エキゾーストマニホールドの採用によりコア構造の重量を194.8kgとし、従来エンジンから14.1kg軽量化されています。
生産は、日産のいわき工場が担当しています。
日産新型フェアレディZの燃費は?
▼日産新型フェアレディZの燃費(予想値)
- 2Lターボ:13.0km/L
- 3Lターボ:10.5km/L
日産新型フェアレディZの燃費は、現行モデルの3.7L自然吸気エンジンの9.2km/Lから、2Lターボエンジンで13.0km/Lほどまで大幅に向上することになるとみられています。
3Lターボエンジンは、4シートでボディサイズが大きいベースモデルのインフィニティQ60の米国値で約10km/Lとなっていることから、10.5km/Lほどまで改善すると見込まれ、前モデルよりも高いパワーと環境性能を両立します。
日産新型フェアレディZの価格は?
▼日産新型フェアレディZの価格(予想値)
- 約450万円
日産新型フェアレディZの価格は、2Lターボエンジンを搭載するエントリーモデルで約450万円に設定されるとみられています。
3Lターボモデルは、上位となるインフィニティQ60の同エンジン搭載モデルが約550万円に設定されていることから、約500万円に設定されるとみられています。
現行モデルは日本で391万円から設定され、量販グレードは400万円台後半になっています。
日産新型フェアレディZの発売日は?
日産新型フェアレディZは、フェアレディZ誕生から50周年となる2019年の発表が予定され、人気の高い米国で12月に開催されるロサンゼルスモーターショーが有力とみられています。
発売日は、年をまたぎ2020年からのスケジュールになっています。
日産は2008年から販売されるロングライフモデルになっている現行フェアレディZをフルモデルチェンジすることで、ブランドのプレミアムスポーツをアピールしていく予定です。
日産フェアレディZを「おさらい」
▼日産フェアレディ(初代S30型)
日産・フェアレディZ(FAIRLADY Z)は、初代が1969年に登場したスポーツクーペです。
フェアレディZのモデル名は、ミュージカル映画「マイ・フェア・レディ」からきたものと言われ、日産は流麗なボディラインを「美しいお嬢さん」に例え、「Z」は未知への可能性と夢を表すサブネームとしています。
海外では「フェアレディ」のモデル名は使用されず、「DATSUN」もしくは「NISSAN」のブランド名のあとに「240Z」や「370Z」などのモデル名をあわせていることで、「Z-car(ズィーカー)」という愛称でファンに親しまれています。
▼日産フェアレディ(2代目S130型)
初代と2代目の型式には「S」が使用され、ヨーロッパ製高級スポーツカーに匹敵する性能とボディラインを持ちながら、低価格であったことから人気に。
▼日産フェアレディ(3代目Z31型)
▼日産フェアレディ(4代目Z32型)
3代目からの型式は現行モデルにも続く「Z」に変更され、搭載される主力エンジンもそれまでの直列6気筒「L型」から、V型6気筒の「VG型」になりました。
▼日産フェアレディ(5代目Z33型)
▼日産フェアレディ(6代目Z34型)
5代目からは、4代目までと同じV型6気筒ながら新世代の「VQ型」エンジンとし、排気量は5代目で3.5L、6代目の現行モデルで3.7Lになっています。
現行モデルは2008年に販売が開始されたことから、歴代の中で11年間販売された4代目Z32型に次ぐロングライフモデルになっています。
新型フェアレディZについては今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!