フィアットが、コンパクトカー「フィアット500」の新世代モデルとなる「フィアット500e」の日本発売を予定しています。
新世代パワートレインにより魅力をアップした新型500eのスペックや価格などを最新情報からご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】電気自動車に!フィアット「新型500e」フルモデルチェンジ日本発売!
- フィアット新型500eの【主な特徴まとめ】
- レトロ!フィアット新型500eの外装(エクステリア)デザイン
- 大きく!フィアット新型500eのボディサイズは?
- ワゴン!フィアット新型500eジャルディニエラも設定!
- 最新装備!フィアット新型500eの内装(インテリア)デザイン
- 力強く!フィアット新型500eのパワートレインは?
- 実用的!フィアット新型500eの航続距離、充電時間は?
- 新システム!フィアット新型500eの安全装備は?
- 抑えめ!フィアット新型500eの価格は?
- いつ?フィアット新型500eの発売日は?
- フィアット500を「おさらい」
【最新情報】電気自動車に!フィアット「新型500e」フルモデルチェンジ日本発売!
▼フィアット新型500eの画像
フィアットが、新世代コンパクトカー「500e(チンクエチェントe)」の日本発売を予定しています。
フィアット500は、ブランドを代表するコンパクトカーとして設定され、SUVモデルの「500X」などとあわせ、そのデザインが人気になっています。
新世代モデルとなるフィアット新型500eは、これまで設定されていた内燃機関車の改良バージョンではなく新設計モデルとして制作。
完全電動パワートレインを採用する、新世代のフィアット500となっています。
新型500eは、2021年末の日本発売を予定していることが発表されています。
▼フィアット500X
【フィアット新型500X最新情報】マイナーチェンジ日本発売!スペック、価格、燃費は?
フィアット新型500eの【主な特徴まとめ】
▼フィアット新型500eの変更点
- 新世代のフィアット500として、完全電気自動車化
- 現在販売されている内燃機関モデルと併売
- デジタルメーター、大型のインフォテインメントシステムを採用
- 安全システムに「レベル2自動運転機能」を採用し、アダプティブクルーズコントロールやレーンキープアシスト、360度パーキングカメラなどを装備
- 新世代EVプラットフォームを採用
レトロ!フィアット新型500eの外装(エクステリア)デザイン
▼フィアット新型500eの画像
フィアット新型500eの外装は、人気になっているレトロモダンなデザインが維持され、「ひと目でフィアット500」とわかるスタイルに仕上げられています。
しかし、新世代パワートレインの搭載をイメージしやすくするため、冷却に不要になるフロントのエアインテークを縮小し、グリル部分には「500」の文字を配置。
前後ライトには最新のLED技術を採用することで、より先進的な印象に。
▼フィアット新型500eハードトップの画像
ボディタイプにはオープンのほか、ハッチバックモデルも設定されています。
▼フィアット500(内燃機関モデル)
これまで販売されていた内燃機関搭載モデルと比較すると、ボディスタイルは維持されていますが、新型500eではより上質を意識したデザインとされています。
大きく!フィアット新型500eのボディサイズは?
▼フィアット新型500eのボディサイズと比較
- 全長×全幅×全高:3630×1685×1530mm
- ホイールベース:2320mm
- ※参考
・フィアット500(コンパクトカー)
全長×全幅×全高:3570×1625×1515mm
ホイールベース:2300mm
・フィアット500L(海外専売/MPV)
全長×全幅×全高:4140×1780×1660mm
ホイールベース:2610mm
・フィアット500X(SUV)
全長×全幅×全高:4280×1795×1610mm
ホイールベース:2570mm
フィアット新型500eのボディサイズは、内燃機関搭載モデルから拡大されています。
変更幅は全長と全幅がともに60mm、ホイールベースが20mmとされ、室内空間を拡大することで使い勝手がアップされています。
ワゴン!フィアット新型500eジャルディニエラも設定!
フィアット新型500eには、ワゴンバージョンとなる「500eジャルディニエラ」の設定を予定していることがコメントされています。
フィアット500ジャルディニエラは、以前フィアット500シリーズの1モデルとして設定され、車体を延長することによりアップした使い勝手とそのデザインが現在でも人気になっています。
復活する新型フィアット500eジャルディニエラは、最新パワートレインを採用する500eのボディバリエーションとして用意され、広い室内空間を求めるユーザーにアピールされます。
最新装備!フィアット新型500eの内装(インテリア)デザイン
フィアット新型500eの内装は、デジタルメーターと大型ディスプレイを採用する最新インフォテインメントシステム「UConnect 5」により使い勝手がアップされています。
「UConnect 5」インフォテインメントシステムは、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応することでスマートフォンとの連携を強化するほか、インターネット接続による多彩なサービスの提供に対応。
電気自動車で重要になる充電スポットの検索なども、状況にあわせて行われます。
力強く!フィアット新型500eのパワートレインは?
▼フィアット新型500eのパワートレインとスペック
- パワートレイン:電気モーター
- 出力:118ps/20.3kgm
- 0-100km/h加速:9秒
- 最高速度:150km/h
- 駆動方式:FF
フィアット新型500eには、新開発された電動パワートレインが採用されています。
▼参考:フィアット500のスペック(内燃機関モデル)
- 直列4気筒1.2Lガソリン
出力:69ps/10.4kgm - 直列2気筒0.9Lターボ「TwinAir」
出力:85ps/14.8kgm
内燃機関モデルのフィアット500では、直列4気筒1.2Lガソリンのほか、特徴的な直列2気筒0.9Lガソリンターボエンジンが採用されていましたが、EV用パワートレインでは出力を大幅にアップ。
コンパクト電気自動車となるフィアット新型500eを、2Lエンジンなみのトルクでパワフルに走らせることができる電気モーターが搭載されています。
これにより、ボディサイズを拡大するワゴンバージョン「500eジャルディニエラ」でも軽快な走りを楽しむことができるようになっています。
実用的!フィアット新型500eの航続距離、充電時間は?
▼フィアット新型500eの航続距離
- バッテリー容量:42kWh
- EV航続距離:320km
- 充電時間
7.4kW充電器:約6時間
85kW急速充電器:35分(80%まで)
フィアット新型500eの航続距離は都市部での使い勝手を重視し、320kmが確保されます。
コンパクトな車体によりバッテリー容量を抑えても実用的な航続距離とすることにより、充電時間も短縮されています。
新システム!フィアット新型500eの安全装備は?
フィアット新型500eは、「レベル2自動運転機能」に対応する最新システムを採用することにより安全性がアップされています。
システムには、アダプティブクルーズコントロールやレーンキープアシスト、標識認識機能のほか、眠気検知機能や360度のパーキングカメラなどが装備されています。
抑えめ!フィアット新型500eの価格は?
▼フィアット新型500eの価格
- 3万4900ユーロ(約430万円)
フィアット新型500eの価格は、欧州で約430万円からとされています。
フィアットは400万円ほどで販売されている競合のライバルコンパクト電気自動車と同等の価格設定とすることで、幅広いユーザーにアピールしていく予定です。
▼参考:フィアット500の価格(内燃機関モデル)
- 500 1.2 Pop:1,998,000円
- 500 TwinAir Pop:2,350,000円
- 500 TwinAir Lounge:2,670,000円
いつ?フィアット新型500eの発売日は?
新世代モデルとして設定されるフィアット新型500eは、オープンモデルが2020年3月3日、ハッチバックが2020年6月8日に発表されました。
日本発売は2021年末が予定され、しばらくは現在販売されている内燃機関モデルと併売されます。
フィアットは、ブランドを代表するコンパクトカーであるフィアット500に電動パワートレインを導入することにより厳しくなる環境規制をクリアし、最新パワートレインに移行していく予定です。
フィアット500を「おさらい」
▼フィアット500(初代)
フィアット500(チンクエチェント)は、初代が1936年に登場したコンパクトカーです。
初代は2人乗りの小型車として設計され、流線型の全鋼製ボディや油圧ブレーキに加え、当時先端技術であった前輪独立懸架、水冷エンジン、FR駆動と、コンパクトカーとして贅沢な設計を採用。
その軽快な走りと愛嬌のあるデザインから、ハツカネズミを意味する「トポリーノ」の愛称で呼ばれ、戦前・戦後を通して大ヒット車になりました。
▼フィアット500C(初代/フェイスリフト版)
1949年にはヘッドライトをフェンダーに埋め込むなど近代的なデザインとなった500Cも登場。
▼参考:フィアット600
後継車種としてリアにエンジンを搭載する「フィアット600(セイチェント)」が登場する1955年まで、長期間販売されました。
▼フィアット500(2代目)
2代目はフィアット600の登場から2年がたった1957年に発表され、コンセプトが初代から大幅に変更されたことからモデル名を「NUOVA 500(新フィアット500)」として登場。
フィアット600から多くのパーツを流用し、ドライブトレインを小さくできるリアエンジン・リアドライブ(RR)レイアウトを採用。
フィアット600から一回り小さな車体により価格を下げ、若干窮屈ながら4人乗りが可能な設計だったことから人気になり、1977年まで約400万台を製造。
車体を延長したワゴンバージョンのフィアット500ジャルディニエラも設定されていました。
▼フィアット500(3代目)
現行モデルの3代目は、2代目の登場から50年の節目となる2007年に登場。
エクステリアデザインは2代目をイメージするものとされましたが、駆動方式はより空間効率に優れるFFレイアウトに変更。
レトロなスタイルなどが評判を呼び、2008年ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーや、2009ワールド・カーデザイン・オブ・ザ・イヤーを受賞。
当時経営状況が芳しくなかったフィアットの復活にも貢献し、世界的なヒット作となりました。
モデルバリエーションには、キャンバストップを採用しオープンエアを楽しむことができる「500C」、アバルトが手掛けたハイスペックモデル「アバルト595」や「アバルト695」などもラインナップ。
同じデザインコンセプトを採用したミニバンバージョンとなる「500L」や、SUVの「500X」なども開発され、フィアットブランドを代表するモデルになっています。
新型フィアット500eについては今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!