フィアットが、コンパクトカー「フィアット500」の新世代電気自動車モデル「フィアット500e」の日本発売を発表しました。
新世代パワートレインにより魅力をアップした新型500eのスペックや価格などを最新情報からご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】電気自動車に!フィアット「新型500e」フルモデルチェンジ日本発売!
- フィアット新型500eの【特徴まとめ】
- フィアット新型500eを試乗動画でチェック!
- レトロ!フィアット新型500eの外装(エクステリア)デザイン
- 大きく!フィアット新型500eのボディサイズは?
- 最新装備!フィアット新型500eの内装(インテリア)デザイン
- 力強く!フィアット新型500eのパワートレイン、航続距離は?
- 最新システム!フィアット新型500eの安全装備は?
- 473万円から!フィアット新型500eの価格は?
- いつ?フィアット新型500eの発売日は?
- フィアット500を「おさらい」
【最新情報】電気自動車に!フィアット「新型500e」フルモデルチェンジ日本発売!
▼フィアット新型500eの画像
フィアットが、新世代コンパクトカー「500e(チンクエチェントe)」の日本発売を発表しました。
フィアット500は、ブランドを代表するコンパクトカーとして設定され、SUVモデルの「500X」などとあわせ、そのデザインが人気になっています。
新世代モデルとなるフィアット新型500eは、これまで設定されていた内燃機関車の改良バージョンではなく新設計モデルとして制作。
完全電動パワートレインを採用する、新世代のフィアット500となっています。
新型500eは、2022年6月25日に日本で発売され、価格は4,730,000円から5,200,000円。
販売は、サブスクリプション型カーリース「FIAT ECO PLAN」、「パケットFIAT」の2種類とされています。
▼フィアット新型500eの試乗動画
▼フィアット500X
【フィアット新型500X】マイナーチェンジ!最新情報、スペック、価格は?
フィアット新型500eの【特徴まとめ】
▼フィアット新型500eの変更点
- 新世代のフィアット500として、完全電気自動車化
- 現在販売されている内燃機関モデルと併売
- デジタルメーター、大型のインフォテインメントシステムを採用
- 安全システムに最新安全機能を採用
- 新世代EVプラットフォームを採用
フィアット新型500eを試乗動画でチェック!
レトロ!フィアット新型500eの外装(エクステリア)デザイン
▼フィアット新型500eの画像
フィアット新型500eの外装は、人気になっているレトロモダンなデザインが維持され、「ひと目でフィアット500」とわかるスタイルに仕上げられています。
しかし、新世代パワートレインの搭載をイメージしやすくするため、冷却に不要になるフロントのエアインテークを縮小し、グリル部分には「500」の文字を配置。
前後ライトには最新のLED技術を採用することで、より先進的な印象に。
▼フィアット新型500eハッチバックの画像
ボディタイプは、オープンとハッチバックから選択できるようになっています。
大きく!フィアット新型500eのボディサイズは?
▼フィアット新型500eのボディサイズと比較
- 全長×全幅×全高:3630×1685×1530mm
- ホイールベース:2320mm
- 車重:1320kg(カブリオレ:1360kg)
- 乗員:4人乗り
- ※参考
・フィアット500(コンパクトカー)
全長×全幅×全高:3570×1625×1515mm
ホイールベース:2300mm
・フィアット500L(海外専売/MPV)
全長×全幅×全高:4140×1780×1660mm
ホイールベース:2610mm
・フィアット500X(SUV)
全長×全幅×全高:4280×1795×1610mm
ホイールベース:2570mm
フィアット新型500eのボディサイズは、内燃機関搭載モデルから拡大されています。
変更幅は全長と全幅がともに60mm、ホイールベースが20mmとされ、室内空間を拡大することで使い勝手がアップされています。
最新装備!フィアット新型500eの内装(インテリア)デザイン
フィアット新型500eの内装は、デジタルメーターと大型ディスプレイを採用する最新インフォテインメントシステム「UConnect」により使い勝手がアップされています。
「UConnect」インフォテインメントシステムは10.25インチのディスプレイを採用し、ワイヤレスApple CarPlayのほか、有線Android Autoに対応することでスマートフォンとの連携を強化し、インターネット接続による多彩なサービスの提供に対応。
電気自動車で重要になる充電スポットの検索なども、状況にあわせて行われます。
力強く!フィアット新型500eのパワートレイン、航続距離は?
▼フィアット新型500eのパワートレインとスペック
- パワートレイン:電気モーター
- 出力:118ps/22.4kgm
- 0-100km/h加速:9秒
- 最高速度:150km/h
- バッテリー容量:42kWh
- EV航続距離:335km
- 駆動方式:FF
フィアット新型500eには、新開発された電動パワートレインが採用されています。
▼参考:フィアット500のスペック(内燃機関モデル)
- 直列4気筒1.2Lガソリン
出力:69ps/10.4kgm - 直列2気筒0.9Lターボ「TwinAir」
出力:85ps/14.8kgm
内燃機関モデルのフィアット500では、直列4気筒1.2Lガソリンのほか、特徴的な直列2気筒0.9Lガソリンターボエンジンが採用されていましたが、EV用パワートレインでは出力を大幅にアップ。
コンパクト電気自動車となるフィアット新型500eを、2Lエンジンなみのトルクでパワフルに走らせることができる電気モーターを搭載しながら、航続距離は335kmを確保。
電気自動車に求められる車両接近通知装置(AVAS)のサウンドにもこだわり、イタリア人作曲家ニーノ・ロータによるメロディを乗せたオリジナルのサウンドを採用し、車両の接近を心地よいメロディで周知。また起動ボタンを押した際にはユニークなサウンドで確認ができるように。
充電は単相交流200V用の普通充電と、付属のCHAdeMOアダプターを介した急速充電に対応しています。
また、新型500eでは3種類の運転モードの選択が可能なe-モードセレクターを備え、「NORMAL」ではペダル応答性が高く、エンジン車のようなドライブ感覚に。「RANGE」では回生ブレーキの効きが強まり、アクセルペダルを離しただけでブレーキを掛けたような強い減速に。「SHERPA」はアクセルレスポンスの制御やシートヒーターのオフなどによりエネルギー消費を抑え、航続距離を最大化するエコモードとなっています。
最新システム!フィアット新型500eの安全装備は?
フィアット新型500eは、最新システムを採用することにより安全性がアップされています。
システムには、先行車だけでなく、歩行者や自転車も検知可能な衝突被害軽減ブレーキをはじめ、車線から外れそうになるとハンドルの振動や警告音で注意を促すレーンデパーチャーワーニング、リアパーキングカメラ(ステアリング連動ガイドライン付)、オートマチックハイビームなどを全車標準装備。
また、前走車と一定の車間距離を保ちながら設定速度に巡航するアダプティブクルーズコントロールや、車線の中央を維持した走行をサポートするレーンキーピングアシスト、サイドミラーの死角にある並走車の存在をミラー内のアイコンで確認できるアクティブブラインドスポットアシストなども採用されています。
473万円から!フィアット新型500eの価格は?
▼フィアット新型500eの価格
- 500e Pop(ハッチバック):4,730,000円(受注生産)
- 500e Icon(ハッチバック):5,100,000円
- 500e Open(カブリオレ):5,200,000円
フィアット新型500eの日本価格は、473万円からとされています。
販売は、サブスクリプション型カーリース「FIAT ECO PLAN」、「パケットFIAT」の2種類とされ、いずれも頭金や複雑なEV補助金申請、税金の支払い、契約期間中の整備点検費用が必要なく、月々の定額利用料で選ぶことができるように。
加えて「FIAT ECO PLAN」では、年齢や保険等級を問わない任意自動車保険がセットとされ、車両保険や万一の際の弁護士費用、さらにはボディやガラス、タイヤまでを含む安心の補償を提供。また契約期間中に車両が不要になった場合には、6カ月毎の更新月に清算金を支払うことで、早期の契約終了が可能となっています。
▼参考:フィアット500の価格(内燃機関モデル)
- 500 1.2 Pop:1,998,000円
- 500 TwinAir Pop:2,350,000円
- 500 TwinAir Lounge:2,670,000円
いつ?フィアット新型500eの発売日は?
新世代モデルとして設定されたフィアット新型500eは、日本で2022年6月25日に発売。しばらくは現在販売されている内燃機関モデルと併売されます。
フィアットは、ブランドを代表するコンパクトカーであるフィアット500に電動パワートレインを導入することにより厳しくなる環境規制をクリアし、最新パワートレインに移行していく予定です。
フィアット500を「おさらい」
▼フィアット500(初代)
フィアット500(チンクエチェント)は、初代が1936年に登場したコンパクトカーです。
初代は2人乗りの小型車として設計され、流線型の全鋼製ボディや油圧ブレーキに加え、当時先端技術であった前輪独立懸架、水冷エンジン、FR駆動と、コンパクトカーとして贅沢な設計を採用。
その軽快な走りと愛嬌のあるデザインから、ハツカネズミを意味する「トポリーノ」の愛称で呼ばれ、戦前・戦後を通して大ヒット車になりました。
▼フィアット500C(初代/フェイスリフト版)
1949年にはヘッドライトをフェンダーに埋め込むなど近代的なデザインとなった500Cも登場。
▼参考:フィアット600
後継車種としてリアにエンジンを搭載する「フィアット600(セイチェント)」が登場する1955年まで、長期間販売されました。
▼フィアット500(2代目)
2代目はフィアット600の登場から2年がたった1957年に発表され、コンセプトが初代から大幅に変更されたことからモデル名を「NUOVA 500(新フィアット500)」として登場。
フィアット600から多くのパーツを流用し、ドライブトレインを小さくできるリアエンジン・リアドライブ(RR)レイアウトを採用。
フィアット600から一回り小さな車体により価格を下げ、若干窮屈ながら4人乗りが可能な設計だったことから人気になり、1977年まで約400万台を製造。
車体を延長したワゴンバージョンのフィアット500ジャルディニエラも設定されていました。
▼フィアット500(3代目)
現行モデルの3代目は、2代目の登場から50年の節目となる2007年に登場。
エクステリアデザインは2代目をイメージするものとされましたが、駆動方式はより空間効率に優れるFFレイアウトに変更。
レトロなスタイルなどが評判を呼び、2008年ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーや、2009ワールド・カーデザイン・オブ・ザ・イヤーを受賞。
当時経営状況が芳しくなかったフィアットの復活にも貢献し、世界的なヒット作となりました。
モデルバリエーションには、キャンバストップを採用しオープンエアを楽しむことができる「500C」、アバルトが手掛けたハイスペックモデル「アバルト595」や「アバルト695」などもラインナップ。
同じデザインコンセプトを採用したミニバンバージョンとなる「500L」や、SUVの「500X」なども開発され、フィアットブランドを代表するモデルになっています。
新型フィアット500eについては今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!