フォルクスワーゲンが、「パサート」の新モデルとなる「パサート GTE ヴァリアント」の日本発売を発表しました。
改良により魅力をアップした新型パサートについて、スペックや価格、燃費などを最新情報からご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】バッテリー30%UP!「新型パサートGTEヴァリアント」日本発売!
- フォルクスワーゲン新型パサートの【変更点まとめ】
- 444.9万円から!フォルクスワーゲン新型パサートの価格は?
- 上質!VW新型パサートの外装(エクステリア)デザイン
- 小変更!VW新型パサートのボディサイズは?
- 最新装備!VW新型パサートの内装(インテリア)デザイン
- パワフル!VW新型パサートのパワートレインとスペックは?
- フォルクスワーゲン新型パサートを試乗動画でチェック!
- 走り両立!フォルクスワーゲン新型パサートの燃費は?
- 最新システム!VW新型パサートの安全装備は?
- フォルクスワーゲン新型パサートの発売日は?
- フォルクスワーゲン・パサートを「おさらい」
【最新情報】バッテリー30%UP!「新型パサートGTEヴァリアント」日本発売!
▼フォルクスワーゲン新型パサートGTEヴァリアントの画像
フォルクスワーゲンが、「パサート」のPHEVモデルとなる「パサートGTEヴァリアント」の日本発売を発表しました。
フォルクスワーゲン・パサートは、「ゴルフ」の上位に位置するブランドのミドルクラスとしてラインナップされ、現行モデルは2021年4月にビッグマイナーチェンジし、デザインや機能性がアップされていました。
新設定された新型パサートGTEヴァリアントは、1.4Lガソリンターボエンジンと電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドパワートレインを採用。
走行用バッテリーは以前の9.9kWhから13.0kWhに約30%アップすることで、EV航続距離は57kmが確保され、日常の走行を電気のみでカバーすることができるようになっています。
新型パサートGTEヴァリアントは2022年4月5日に日本で発売され、価格はベースモデルが634万5000円、上位モデル「アドバンス」が683万8000円。
半導体の供給不足の影響により、2022年の納車台数は約50台程度となる見込みで、それ以降の受注分については、2023年以降の納車になるとされています。
▼新型パサートGTEヴァリアントの動画
▼フォルクスワーゲン・ゴルフ
【VW新型ゴルフ】「新デザイン&大画面!」マイナーチェンジ!最新情報、スペック、価格は?
フォルクスワーゲン新型パサートの【変更点まとめ】
▼フォルクスワーゲン新型パサートの変更点
- PHEVモデル「パサートGTEヴァリアント」を設定
▽2021年4月マイナーチェンジ時の変更点
- 上質さを向上した新世代の内外装デザインを採用
- ガソリンエンジンを前モデルの1.4Lターボから新世代の1.5ターボエンジンに変更
- ディーゼルモデルのトランスミッションを従来の6速デュアルクラッチから7速デュアルクラッチに変更
- 同一車線内全車速運転支援システム「Travel Assist」をフォルクスワーゲン初採用
- LEDマトリックスヘッドライト「IQ.LIGHT」をフォルクスワーゲン初採用
- eSIM内蔵の通信モジュールを搭載し、常時コネクティッドに対応した新世代インフォテイメントシステムを採用
444.9万円から!フォルクスワーゲン新型パサートの価格は?
▼フォルクスワーゲン新型パサートの価格
▽パサート(セダン)
- 1.5Lガソリン&FF
TSI Elegance:4,449,600円
TSI Elegance Advance:5,173,000円 - 2Lディーゼル&FF
TDI Elegance:4,812,000円
TDI Elegance Advance:5,535,000円
▽パサート ヴァリアント
- 1.5Lガソリン&FF
TSI Elegance:4,833,000円
TSI Elegance Advance:5,578,000円 - 2Lディーゼル&FF
TDI Elegance:5,205,000円
TDI Elegance Advance:5,950,000円
TDI R-Line:6,274,000円 - 1.4LガソリンPHEV&FF
GTE:6,345,000円
GTE Advance:6,838,000円
▽パサート オールトラック
- 2Lディーゼル&4WD
TDI 4MOTION:5,929,000円
TDI 4MOTION Advance:6,483,000円
フォルクスワーゲン新型パサートの価格は2021年の改良時に、装備の充実によりアップしています。
前モデルは333万9000円からとされていましたが、新型パサートではグレードを、従来の「Eleganceline」に代わってパワーシートを標準採用した「Elegance」、従来の「Highline」に代わって駐車支援システム「Park Assist」やヘッドアップディスプレイといった先進装備を標準装備した「Elegance Advance」に集約することで444万9600円からとなっています。
▼参考:フォルクスワーゲン・パサートの価格(前モデル)
▽パサート(セダン)
- TSI Trendline:3,339,000円
- TSI Eleganceline:3,879,000円
- TDI Eleganceline:4,229,000円
- TSI Highline:4,549,000円
- TDI Highline:4,899,000円
- 2.0TSI R-Line:5,100,000円
- GTE:5,289,000円
- GTE Advance:5,889,000円
▽パサートヴァリアント(ワゴン)
- TSI Trendline:3,539,000円
- TSI Eleganceline:4,079,000円
- TDI Eleganceline:4,429,000円
- TSI Highline:4,749,000円
- TDI Highline:5,099,000円
- 2.0TSI R-Line:5,300,000円
- GTE:5,489,000円
- GTE Advance:6,089,000円
▽パサートオールトラック
- Alltrack TDI 4MOTION:5,099,000円
- Alltrack TDI 4MOTION Advance:5,699,000円
上質!VW新型パサートの外装(エクステリア)デザイン
▼フォルクスワーゲン新型パサート(セダン)
フォルクスワーゲン新型パサートには、新世代のデザインが採用されています。
ヘッドライトには、LEDマトリックスヘッドライト「IQ.LIGHT(アイキュー ライト)」をフォルクスワーゲンで初採用。
IQ.LIGHTは、フロントカメラで対向車や先行車を検知し、マトリックスモジュールに搭載された32個のLEDを個別にON/OFF制御することで、最適な配光が可能に。
ステアリングの切れ角に応じて配光を変更するダイナミックコーナリングライト機能やダイナミックターンインジケーターも採用することで、右左折時の被視認性もアップしています。
リアは、奥行き感のあるテールランプを中心にバンパーも変更。
バンパーには、デュアルエグゾーストが配置されています。
▼フォルクスワーゲン新型パサートヴァリアント(ワゴン)
新型パサートには、ステーションワゴンとなるパサートヴァリアントも設定され、拡大された荷室を利用したレジャーも楽しむことができるように。
▼フォルクスワーゲン新型パサートオールトラック
また、ヴァリアントをベースとしたクロスオーバーモデル「パサートオールトラック」により、オフロード走行にも対応。
車高をあげ、車体下部やホイールアーチを守る専用のガードが装備されています。
新型パサートを前モデルと比較!
▼パサート(前モデル)
新型パサートを前モデルと比較すると、前モデルは上級モデルとしての安定感あるデザインが重視されていましたが、新型パサートではバンパーのラインに抑揚をつけ、スポーティな印象になった前後ライトを装備することで、運動性能の高さが表現されています。
▼パサートヴァリアント(前モデル)
▼パサートオールトラック(前モデル)
小変更!VW新型パサートのボディサイズは?
▼フォルクスワーゲン新型パサートのボディサイズと比較
- 全長×全幅×全高
パサート(セダン):4790×1830×1470mm
パサートヴァリアント(ワゴン):4785×1830×1510mm
パサートオールトラック:4785×1855×1535mm - ホイールベース:2790mm
- 参考
・ゴルフ
全長×全幅×全高:4265×1800×1480mm
ホイールベース:2635mm
車重:1240kg
フォルクスワーゲン新型パサートのボディサイズは、新しいデザインにあわせ変更されています。
変更幅は、セダンで全長+5mm、ヴァリアントで全長+10mmとなっています。
最新装備!VW新型パサートの内装(インテリア)デザイン
フォルクスワーゲン新型パサートの内装は、最新のデザインや技術を採用することにより上質な仕上げとされています。
ダッシュパネルはこれまでのアナログ時計から、バックライト付きの「Passat」ロゴに変更。
また、新型パサートではタッチコントロール式のエアコンコントロールパネルが採用され、直観的に操作することが可能になっています。
新世代となったインフォテイメントシステムは、eSIM内蔵の通信モジュールを搭載し、常時コネクティッド(オンライン接続)による多彩なサービスを提供。
8インチ液晶を搭載したディスプレイオーディオ「Ready 2 Discover(レディートゥーディスカバー)」、9.2インチの大型モニターを搭載したナビゲーション・システム「Discover Pro(ディスカバープロ)」が用意されています。
パワフル!VW新型パサートのパワートレインとスペックは?
▼フォルクスワーゲン製直列4気筒2Lディーゼルエンジン「TDI」
▼フォルクスワーゲン新型パサートのパワートレインとスペック
- 【TSI】
直列4気筒1.5Lターボ「1.5 TSI Evo」
出力:150ps/25.5kgm
トランスミッション:7速デュアルクラッチ「DSG」
駆動方式:FF - 【2.0TDI】
エンジン:直列4気筒2Lディーゼルターボ
出力:190ps/40.8kgm
トランスミッション:7速デュアルクラッチ「DSG」
駆動方式:FF or 4WD(パサートオールトラック) - 【GTE】【新設定】
直列4気筒1.4Lターボ+電気モーターPHEV
エンジン出力:156ps/25.5kgm
モーター出力:116ps/33.6kgm
トランスミッション:6速デュアルクラッチ「DSG」
EV航続距離:57km
駆動方式:FF
フォルクスワーゲン新型パサートのパワートレインには、1.5Lガソリンと2Lディーゼルエンジン、1.4Lプラグインハイブリッドがラインナップされています。
1.5Lガソリンエンジンは、前モデルに搭載されていた1.4Lガソリンエンジンから効率をアップし、高い走行性能と環境性能を両立。
2Lディーゼル「TDI」エンジンには、ターボチャージャーのタービン側に可動式ガイドベーン(排気ガスの流れを可変制御)を採用。低回転時には排気の流速を上げて過給効率を高めるほか、高回転時には開口面積を大きくすることで抵抗を減少。
新モデルではトランスミッションをこれまでの6速から7速に多段化することで、走行性能がアップされています。
プラグインハイブリッドモデルとなるパサートGTEでは、バッテリーの蓄電容量を従来の9.9kWhから13kWhへ3割大容量化。
これにより、EVモードの航続距離は57kmとされています。
フォルクスワーゲン新型パサートを試乗動画でチェック!
走り両立!フォルクスワーゲン新型パサートの燃費は?
▼フォルクスワーゲン新型パサートの燃費
※WLTCモード値
- 1.5Lガソリン
セダン:15.1km/L、ワゴン:15.0km/L - 2Lディーゼル
セダン:16.4km/L、ワゴン:16.4km/L
フォルクスワーゲン新型パサートの燃費は、1.5Lガソリンエンジンでセダンが15.1km/Lとなっています。
ディーゼルモデルでは、セダンとワゴンともに16.4km/Lが確保されています。
最新システム!VW新型パサートの安全装備は?
フォルクスワーゲン新型パサートには、最新の先進運転支援システム「Travel Assist(トラベル アシスト)」が採用されています。
トラベルアシストは、従来の渋滞時追従支援システム「TrafficAssist(トラフィック アシスト)」を進化させたシステムとなり、車速域0~210km/hで作動し、ドライバーがあらかじめ設定した車速内において前走車との車間、走行レーンの維持をサポート。
これにより、高速道路などでの長距離移動において安全性の向上、疲労軽減に貢献。
また、ステアリングホイールには静電容量式センサーが採用され、軽く手を添えるだけでシステムの継続的な作動が可能となっています。
フォルクスワーゲン新型パサートの発売日は?
新型パサートに新設定されたプラグインハイブリッドモデル「GTEヴァリアント」は、2022年4月5日に日本で発売されました。
フォルクスワーゲンはブランドの上位モデルであるパサートのラインナップを拡大することで、ブランド力をアップしていきたい考えです。
フォルクスワーゲン・パサートを「おさらい」
▼フォルクスワーゲン・パサート(初代)
フォルクスワーゲン・パサート(Passat)は初代が1973年に登場したミドルクラス(Dセグメント)のセダンとステーションワゴンです。
パサートの車名の由来は、他のフォルクスワーゲンにも多い風の名前となっており、ドイツ語で貿易風を意味しています。
初代は1960年代後半、長期間主力車種になっていたビートルに代わる新世代車を模索し開発がスタートされ、車体のデザインはジョルジェット・ジウジアーロが担当。
アウディでも姉妹車を販売していたことで、後輪駆動車に多く採用されるエンジン縦置きのレイアウトでしたが、前輪を駆動することでコストをダウンし室内空間を拡大。
その後アウディと姉妹関係の解消と復活を繰り返し、エンジンのレイアウトは1988年登場の3代目は横置き、1997年登場の5代目で縦置きに。2006年登場の6代目ではフォルクスワーゲンの下位モデルであるゴルフと基礎を共有することで横置きになりました。
現行モデルの8代目は2015年に登場し、フォルクスワーゲンの新世代モジュラープラットフォーム「MQB」を採用することで性能を向上。
ガソリンとディーゼルエンジンのほか、ゴルフに続くPHV(プラグインハイブリッド)モデルとなる「パサートGTE」をラインナップし、多彩なパワートレインから選択できるようになっています。
新型パサートについては今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!