レクサスが、上級セダン「ES」のビッグマイナーチェンジモデルを、中国・広州モーターショーにあわせ2024年11月15日に公開しました。
改良により大幅に魅力をアップした新型レクサスESについて、スペックや価格などを最新情報からご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】さらに進化!レクサス「新型ES」マイナーチェンジ発表!
- レクサス新型ESの【変更点まとめ】
- 質感UP!レクサス新型ESの外装(エクステリア)デザインは?
- 最新装備!レクサス新型ESの内装(インテリア)デザイン
- パワフル!レクサス新型ESのスペック、走行性能は?
- 走り両立!レクサス新型ESの燃費は?
- 最新システム!レクサス新型ESの安全装備は?
- レクサス新型ESのボディサイズは?
- アップ!レクサス新型ESの価格は?
- いつ?レクサス新型ESの発売日は?
- レクサスESを「おさらい」
【最新情報】さらに進化!レクサス「新型ES」マイナーチェンジ発表!
▼レクサス新型ESの画像
レクサスESは、ブランドの上級セダンとしてラインナップされ、現行モデルは2018年10月に日本発売。2021年8月には外装の変更を含むマイナーチェンジが実施されていました。
さらなる改良により進化したレクサス新型ESは、新設計のライトやグリルなど、新しいエクステリアデザインを採用。
インテリアには、他モデルに採用されていた14インチの大型インフォテインメントディスプレイを採用することにより、使い勝手と質感がアップされています。
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レクサス新型ESの【変更点まとめ】
▼レクサス新型ESの変更点
- 新しいエクステリアデザインを採用
- 14インチインフォテインメントディスプレイを装備
▽2022年7月の変更点
- エンブレムをブラック背景に変更
- タッチ式最新インフォテインメントシステムを採用
- タッチパッド「リモートタッチ」を廃止し、ドリンクホルダーを移設
- microSDカードスロット、「CD/DVD/Blu-ray」プレイヤーを廃止
- 「version L」をベースとした特別仕様車「Graceful Escort」を設定
- パノラミックビューモニターに床下透過表示機能を追加
- ボディカラーからブラックを廃止
▽2021年8月の変更点
- 新しいエクステリアデザインを採用
- ブレードスキャン式AHSを搭載
- デジタルアウターミラー、インナーミラーともにカメラ性能を向上し、クリアな映像を実現
- 「F SPORT」に新型のアクチュエータを用いた最新のリニアソレノイド式AVSを採用
- リヤサスペンションメンバーブレースの剛性を向上
- 電子制御ブレーキシステムの制御定数の変更、ブレーキペダルパッド形状変更、ブレーキペダルのリンク構成内のブッシュ取り付け方法の見直しにより、ブレーキのコントロール性を向上
- ボディカラーに「ソニックイリジウム」「ソニッククロム」を新設定
- 「F SPORT」にLEXUSロゴ入りオレンジ塗装キャリパーを追加設定
- マルチメディアシステムをタッチディスプレイ化
- ウォールナット素材を採用するとともに、新開発の墨ブラックとダークブラウンを採用
- インテリアカラーに、ヘーゼルを新規採用するとともに、ブラウン系でグレイッシュなトーンのモーヴを新規開発。
「F SPORT」にホワイトを新規採用するとともにホワイト、フレアレッドのシートクッションとシートバックにブラックの配色をプラス - 最新安全システムを採用し、右折時の対向車と右左折時の横断歩行者の検知、カーブ速度抑制機能付き「レーダークルーズコントロール」、ドライバー異常時対応システムを採用
質感UP!レクサス新型ESの外装(エクステリア)デザインは?
▼レクサス新型ESの画像
▼参考:レクサスES(前モデル)
レクサス新型ESの外装は、新しいデザインを採用することでさらなる質感が追求されています。
改良ではフロントに、精悍な印象を高めた新しい内部レイアウトを採用した最新のヘッドライトと、メッシュパターンを変更したグリルを採用。
▼レクサス新型ESの画像
▼参考:レクサスES(前モデル)
リアでは、「L」のエンブレムを「LEXUS」のロゴに変更。
より深みのある内部グラフィックを採用した新しいテールランプを左右で接続することにより、先進的な印象がアップされています。
最新装備!レクサス新型ESの内装(インテリア)デザイン
▼レクサス新型ESの画像
▼参考:レクサスES(前モデル)
レクサス新型ESの内装は、新しい装備を採用することで質感が高められています。
改良では、インフォテインメントシステムをこれまでの12.3インチから、ガラスパネルに反射防止コーティングを施し、さらにガラスパネルと液晶の隙間を埋めて貼り合せるボンディング技術を採用することで低反射かつ鮮明な画面表示を可能とした、高解像度14インチワイドタッチディスプレイに大型化することで使い勝手をアップしています。
パワフル!レクサス新型ESのスペック、走行性能は?
▼レクサス新型ESのパワートレインとスペック
- 【ES300h】(日本&欧州仕様)
直列4気筒2.5L「Dynamic Force Engine」エンジン+モーターハイブリッド
最高出力:178ps/5700rpm
最大トルク:22.5kgm/3600-5200rpm
モーター最高出力:120ps
モーター最大トルク:20.6kgm
トランスミッション:電気式無段変速機 - 【ES350】(海外仕様)
V型6気筒3.5L
最高出力:306ps
最大トルク:36.9kgm
トランスミッション:8速AT - 駆動方式:FF
レクサス新型ESのパワートレインには、最新の2.5Lハイブリッドシステムが搭載されます。
エンジンには、ハイブリッド車用「Dynamic Force Engine(ダイナミックフォースエンジン)」を採用。
ダイナミックフォースエンジンは、「TNGA(トヨタ・ニューグローバルアーキテクチャー)」に基づいて開発され、吸気ポート形状の工夫などにより高吸気効率と高タンブルを両立させ、最大熱効率41%を達成。
レクサス新型ES300hでは、組み合わせる電気モーターも使用し、高トルクと高レスポンス、高い燃費性能が実現されます。
2021年の改良では、「F SPORT」に新型のアクチュエータを用いた最新のリニアソレノイド式AVSを採用し、油圧制御用ソレノイドのオイル流量制御バルブの流路を拡大。低減衰力にも対応するとともに、減衰力の可変幅を拡大することで上質な乗り心地と操舵応答性や安定性を両立。
また、リヤサスペンションメンバーブレースを1枚板による構造から2枚の板を合わせた構造に変更することで剛性を向上。
電子制御ブレーキシステムの制御定数を変更し、ブレーキのコントロール性をアップするとともに、ブレーキペダルパッド形状の変更、ブレーキペダルのリンク構成内のブッシュ取り付け方法の見直しにより、ペダルを踏み込んだときの剛性感が引き上げられています。
走り両立!レクサス新型ESの燃費は?
▼レクサス新型ESの燃費
- JC08モード:25.1km/L
- WLTCモード:22.3km/L
レクサス新型ESの燃費は2020年8月の改良時に、ハイブリッドシステムに新しくリチウムバッテリーを採用することで改善しています。
改善幅はWLTCモード値で1.7km/Lとされ、走行性能を重視するプレミアム上級セダンながら良好な数値が確保されています。
▼参考:レクサスESの燃費(前モデル)
- JC08モード:23.4km/L
- WLTCモード:20.6km/L
最新システム!レクサス新型ESの安全装備は?
レクサス新型ESの安全装備には、衝突回避支援や高度運転支援機能である「Lexus CoDrive」を含む、「Lexus Safety System +」が搭載されています。
「Lexus Safety System +」は、「単眼カメラ+ミリ波レーダー」の構成はそのままに各機能を進化させ安全性を向上。
2021年の改良では、安全システムの性能を向上し、右折時の対向車と右左折時の横断歩行者の検知に対応。
また、「レーダークルーズコントロール」にカーブ速度抑制機能を追加。
同一車線内中央を走行できるよう操舵を支援する高度運転支援機能「レーントレーシングアシスト(LTA)」では、車線認識にAI技術を活用することで支援範囲を拡大し、よりスムーズで途切れにくい操舵支援が実現されています。
▼デジタルアウターミラー・デジタルインナーミラー
加えて新型ESでは、デジタルアウターミラー、インナーミラーともにカメラ性能を向上。
明暗が混在する場所の視認性を改善するためノイズ低減処理を施しノイズ感の少ないクリアな映像を実現。またLEDライトのちらつきによる煩わしさを低減。
2022年の改良では、車両を上から見たような映像をセンターディスプレイへ表示するパノラミックビューモニターに、撮影した路面の映像を車両直下に合成表示することで車両下方の路面状況、タイヤ位置などの把握を補助する床下透過表示機能を追加。駐車やすり抜けがサポートされます。
レクサス新型ESのボディサイズは?
▼レクサスESのボディサイズと比較
- 全長×全幅×全高:4975×1865×1445mm
- ホイールベース:2870mm
- 最低地上高:145mm
- 車重:1670kg
- ※参考
・トヨタ・カムリ
全長×全幅×全高:4860×1840×1440mm
ホイールベース:2825mm
・レクサスLS
全長×全幅×全高:5235×1900×1450mm
ホイールベース:3125mm
レクサス新型ESは、基礎を共有するトヨタ「カムリ」から全長+115mmと延長され、より大きな室内空間が確保されています。
全幅を拡大することで低重心なデザインとし、走行性能の向上にも貢献しています。
加えて、新型ESはFF駆動レイアウトを採用しパワートレインが前側に集中していることから、レクサスのフラッグシップセダンである「LS」より長さのある室内空間が魅力となっています。
▼レクサス新型ESの室内サイズと比較
- 室内長×室内幅×室内高:2170×1535×1145mm
- 参考
室内長×室内幅×室内高
・LS:2145×1615×1160mm
・GS:2025×1535×1180mm
アップ!レクサス新型ESの価格は?
▼レクサスESの価格
- ES300h:602万円
- ES300h “F SPORT”:654万円
- ES300h “version L”:718万円
レクサス新型ESの価格は、最新装備の採用によりアップします。
アップ幅は20万円ほどが見込まれ、最新の機能がアピールされます。
いつ?レクサス新型ESの発売日は?
大幅改良されたレクサス新型ESは、中国・広州モーターショーにあわせ2024年11月15日に公開され、中国で販売を開始。
日本では2025年の販売開始が見込まれています。
レクサスはESをリフレッシュすることで、より広いユーザーに魅力をアピールしていく予定です。
レクサスESを「おさらい」
▼レクサスES(初代、ベース車:カムリプロミネント)
レクサスESは、初代が1989年に登場したアッパーミドルクラスのプレミアムセダンです。
車名の「ES」の由来は「エグゼクティブセダン」からとなっています。
米国で1989年にレクサスブランドが立ち上げられたときからフラッグシップセダンの「LS」と共にラインアップされ、日本国外ではSUVの「RX」と並ぶ、レクサスの最量販モデルになっています。
初代は、V型6気筒エンジンを搭載したトヨタ・カムリプロミネントに専用のデザインを採用。
▼レクサスES(4代目、ベース車:ウィンダム)
2代目から4代目は日本でトヨタ・ウィンダムとして販売されましたが、2006年に登場した5代目から海外専用となりました。
2012年に登場した前モデルの6代目は、ベース車をそれまでのカムリから、北米でトヨタのフラッグシップとして販売されているアバロンに変更していましたが、フルモデルチェンジされた新型ESではカムリベースに戻っています。
新型レクサスESについては今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!