ポルシェがミッドシップクーペ718ケイマンの新モデルを発表しました。
魅力をアップした新型718ケイマンについて、スペックや価格などを最新情報からご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】サーキット専用車!新型718ケイマンGT4クラブスポーツ日本発売!
- ポルシェ新型718ケイマンの【主な変更点まとめ】
- ポルシェ新型718ケイマンの外装(エクステリア)デザイン
- ポルシェ新型718ケイマンのボディサイズは?
- ポルシェ新型718ケイマンの内装(インテリア)デザイン
- サーキット専用!718ケイマンGT4クラブスポーツ設定!
- ポルシェ新型718ケイマンのエンジンとスペックは?
- ポルシェ新型718ケイマンを試乗動画でチェック!
- ポルシェ新型718ケイマンの燃費は?
- ポルシェ新型718ケイマンの価格は?
- ポルシェ新型718ケイマンの発売日は?
- ポルシェ・ケイマンを「おさらい」
【最新情報】サーキット専用車!新型718ケイマンGT4クラブスポーツ日本発売!
▼ポルシェ新型718ケイマンGT4クラブスポーツの画像
ポルシェジャパンは、718ケイマンのサーキット専用モデルとなる「718ケイマンGT4クラブスポーツ」の日本発売を発表しました。
ポルシェ新型718ケイマンは、前モデルの「ケイマン」から、過去に活躍したレーシングカーの名前を使用しモデル名が変更されていたポルシェのミッドシップスポーツモデルで、オープンの「718ボクスター」もラインナップされています。
新モデルとして発表された新型718ケイマンGT4クラブスポーツは、ポルシェジャパンが主催する新しいレースシリーズ「PSCJ(ポルシェスプリントチャレンジジャパン)」やFIA GT4カテゴリーの参戦に対応。
出力をアップしたエンジンやレース用専用装備などが採用されています。
▼ポルシェ718ボクスター
【ポルシェ新型718ボクスター最新情報】マイナーチェンジ!GTSやスペック、価格、燃費は?
ポルシェ新型718ケイマンの【主な変更点まとめ】
▼ポルシェ新型718ケイマンの変更点
- FIA GT4カテゴリーに対応する「718ケイマンGT4クラブスポーツ」を新設定。
425psを出力するエンジンや機械式リアディファレンシャルロックなどを装備
▽2019年1月改良
- 軽量モデルとなる「718ケイマンT」を発表。
通常オプションのポルシェ・トルク・ベクトリング(PTV)とスポーツクロノパッケージを標準装備。
ドアハンドルをファブリックループとし、インフォテイメントシステムを排除することで軽量化(無償でインフォテイメントシステムの追加に対応)
▽2018年5月改良
- オプション設定されていた「パークアシスト(リア)」を全モデルで標準装備
- GTSモデルに標準装備されていた「スポーツエグゾーストシステム」を全モデルに採用
ポルシェ新型718ケイマンの外装(エクステリア)デザイン
ポルシェ新型718ケイマンの外装は、ポルシェの伝統的フロントスタイルと、ミッドシップに最適化されたリアデザインに仕上げられています。
▼新型718ケイマンGTS
上位スポーツモデルとなる718ケイマンGTSには、専用のエアロパーツが採用され、フロントライトモジュールとバイキセノンヘッドライトもGTSモデル特有のブラックに着色。
標準装備されていたスポーツエグゾーストシステムは、改良により全モデルに拡大採用されました。
ポルシェ新型718ケイマンのボディサイズは?
▼ポルシェ新型718ケイマンのボディサイズ
- 全長×全幅×全高:4379×1801×1295mm
※全高は718ケイマンGTSが1286mm - ホイールベース:2475mm
- 車重
ケイマン:1335kg
ケイマンS:1355kg
ケイマンGTS:1375kg
※PDKは+30kg
ポルシェ新型718ケイマンのボディサイズは、全長4379mm、ホイールベース2475mmと、ハンドリングの鋭さを重視した設計となっています。
車高はGTSが低くなっており、ベースモデルとGTSでは9mmの違いがあります。
車重は2.5Lエンジンを搭載するSとGTSでアップしますが、大きくなるエンジントルクでさらなる速さが追求されています。
ポルシェ新型718ケイマンの内装(インテリア)デザイン
ポルシェ新型718ケイマンの内装は、ミッドシップスポーツの運動性能を楽しむことができる上質な仕上げとされています。
▼718ケイマンGTS
718ケイマンGTSでは、標準装備となるスポーツクロノパッケージのストップウォッチがダッシュボードの中央コンポーネントに統合されており、運転席と助手席にはセンタートリムにアルカンターラを使用したスポーツシートを装備。
ヘッドレストにGTSロゴを冠したスポーツシートプラスは、2wayの電動調節機能を備え、サイドサポートと快適性が強化されています。
サーキット専用!718ケイマンGT4クラブスポーツ設定!
▼新型718ケイマンGT4クラブスポーツの画像
ポルシェジャパンは2019年4月、718ケイマンのサーキット専用車「718 ケイマン GT4 クラブスポーツ」の設定を発表しました。
新型718ケイマンGT4クラブスポーツは、ポルシェジャパンが主催する新しいレースシリーズ「PSCJ(ポルシェスプリントチャレンジジャパン)」の参戦を前提とする「718 ケイマン GT4 クラブスポーツ コンペティション」と、SROモータースポーツグループが主催する「ブランパンGTシリーズ」などFIA GT4カテゴリーのレースに参戦可能な「718 ケイマン GT4 クラブスポーツ GT4」の2バージョンを設定。
コンペティションモデルの購入者にはPSCJへのエントリーが義務付けられます。
エンジンには、先代となる「ケイマン GT4 クラブスポーツ」から40PSアップとなる425psを発生する水平対向6気筒3.8Lエンジンを搭載。
モータースポーツ用に最適化されたECUを備える6速PDKと機械式リアディファレンシャルロックにより駆動されます。
足まわりには、サスペンション形式に「911 GT3カップ」でも使用される高さ、キャンバー、トレッドの調整が可能なマクファーソンストラット式を採用。
ショックアブソーバーはリバウンドと2段階の圧縮調整、高速と低速を備えたレーシング3ウェイタイプが組み合わせられています。
ブレーキはフロント6ピストン、リア4ピストンのアルミニウム製モノブロックレーシングキャリパー、スチール製マルチピースブレーキディスク、レーシングブレーキパッドなどを採用し、「バランスバーシステム」によるブレーキバランス調整にも対応。
ワンピース軽合金製鍛造ホイールにセットされるタイヤはミシュラン製となり、サイズはフロントが25/64-18、リアが27/68-18とされています。
ボディはアルミニウムとスチールの複合構造によって軽量化が追求されたほか、ボディパーツでは「原材料の持続可能な使用」も重要視。
カーボンファイバー素材と同等の重量と剛性を備える天然繊維コンポジット製品をプロダクションレーシングカーを初採用。
2枚のドアとリアウイングは農業副産物から供給される亜麻や麻の繊維などを主とした有機繊維の混合物で構成され、車両重量の軽減に貢献しています。
このほか車内には「FIA 第277条」に準拠する溶接ロールケージ、6点式シートベルト、タイヤ空気圧モニタリングシステム、ピットスピードリミッターとクイックリリースカップリングを備えるCFRPマルチファンクションモータースポーツステアリング、レカロ製レーシングバケットシートなどが装着されています。
ポルシェ新型718ケイマンのエンジンとスペックは?
▼ポルシェ新型718ケイマンのエンジンとスペック
- 【718ケイマン】【718ケイマンT】
水平対向4気筒 2L ターボ
最高出力:300ps
最大トルク:38.8kgm
0-100km/h加速:5.1秒
最高速度:275km/h - 【718ケイマンS】
水平対向4気筒 2.5L ターボ
最高出力:350ps
最大トルク:42.8kgm
0-100km/h加速:4.6秒
最高速度:285km/h - 【718ケイマンGTS】
水平対向4気筒 2.5L ターボ
最高出力:365ps
最大トルク:43.8kgm
0-100km/h加速:4.6秒
最高速度:290km/h - 【718ケイマンGT4クラブスポーツ】【サーキット専用】
水平対向6気筒3.8L
最高出力:425ps
最大トルク:43.4kgm - トランスミッション:6速MT or 7速DCT
- 駆動方式:MR
ポルシェ新型718ケイマンには、モデル名にあわせ前モデルの水平対向6気筒自然吸気エンジンから変更されていた、水平対向4気筒ターボエンジンが搭載されています。
排気量はベースモデルと「T」で2L、「S」と「GTS」で2.5Lとなっており、高いパフォーマンスと環境性能が両立されています。
トランスミッションは素早いシフトチェンジが可能な7速デュアルクラッチのほか、ミッドシップスポーツの軽快な走りをより楽しむことができる6速MTが設定され、好みで選択することができるようになっています。
ポルシェ新型718ケイマンを試乗動画でチェック!
ポルシェ新型718ケイマンは、試乗動画が公開されています。
高い走行パフォーマンスが高評価を受けています。
ポルシェ新型718ケイマンの燃費は?
▼ポルシェ新型718ケイマンの燃費
- 718ケイマン:9.0L/100km(約11.1km/L)
- 718ケイマンS:9.5L/100km(約10.5km/L)
- 718ケイマンGTS:10.9L/100km(約9.2km/L)
ポルシェ新型718ケイマンの燃費は、2Lエンジンを搭載するベースモデルで約11.1km/Lとなっています。
2.5Lエンジンを搭載する「S」と「GTS」も、350ps以上の出力を発揮しながら10km/L前後と、現行モデル登場時のダウンサイジング化により良好な燃費値が確保されています。
ポルシェ新型718ケイマンの価格は?
▼ポルシェ新型718ケイマンの価格
- 718ケイマン
6速MT:6,730,000円、7速PDK:7,202,000円 - 718ケイマンT【新設定】(欧州価格)
約800万円~ - 718 ケイマンS
6速MT:8,620,000円、7速PDK:9,092,000円 - 718 ケイマン GTS
6速MT:9,990,000円、7速PDK 10,532,000円 - 718 ケイマン GT4 クラブスポーツ コンペティション
【サーキット専用車】:23,619,600円 - ケイマン GT4 クラブスポーツ GT4
【サーキット専用車】:27,140,400円
ポルシェ新型718ケイマンの価格は、装備の変更にあわせ改良前モデルからベースモデルで23万円アップされています。
上位モデルとなるGTSはスポーツエグゾーストシステムが標準装備されていたことから変更幅が小さくなり、前モデルと6万円差になっています。
オープンバージョンとなる718ボクスターとの比較では、39万円低価格に設定されています。
新モデルとして発表された718ケイマンTは、欧州で約800万円にてラインナップされました。
ポルシェ新型718ケイマンの発売日は?
2019年モデルとなったポルシェ新型718ケイマンは、2018年5月23日から受注が開始されました。
新モデルとして公開された718ボクスターTは2018年12月に欧州で受注が始まり、日本でも2019年前半に発売される見込みです。
ポルシェはエントリーモデルとなるケイマンシリーズの装備を充実することで、ユーザーに魅力をアピールする予定です。
ポルシェは、718ケイマンのハイパフォーマンスモデルとなる「718ケイマンGT4」も発表しています。
▼718ケイマンGT4
【ポルシェ新型718ケイマンGT4最新情報】最強モデル発表!スペックや燃費、価格、発売日は?
ポルシェ・ケイマンを「おさらい」
▼718ボクスター(左)と718ケイマン(右)
ポルシェ・ケイマン(Cayman)は、初代が2005年に登場したミッドシップクーペモデルです。
車名の由来は、俊敏で狙った獲物を逃さないと言われるアリゲーター属の爬虫類「ケイマン」(Caiman)からきています。
ミッドシップ2シーターのスポーツカーに適したパッケージから、独自のファンを獲得し評判になっています。
ポルシェのオープンミッドシップスポーツ「ボクスター」で2004年に登場した2代目をベースとし製作され、シャシーや搭載するエンジンなど大部分をボクスターを共有。
型式はボクスターと共通する3桁の数字の後に「c」がつきます。
2代目として2013年に登場した現行モデルの981c型は、2016年のマイナーチェンジにあわせケイマンとボクスターをポルシェ「718シリーズ」として統一し、エンジンもそれまでの水平対向6気筒自然吸気から、水平対向4気筒のターボチャージャー付きに変更。
同時に、ボクスターからケイマンが製作された経緯から、コストがかかるオープンカーが安くなっていた価格設定が見直され、ケイマンのほうが39万円低価格とされました。
「ポルシェ 718」の名前は、1958年のル・マン24時間レースでクラス優勝をはたしたレースマシンに由来しています。
新型718ケイマンについては今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!