三菱が、電気自動車i-MiEVの改良を発表しました。
改良により電気自動車の魅力をアピールする三菱新型i-MiEVについて、スペックや価格などを最新情報からご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】三菱新型i-MiEVにマイナーチェンジ!
- 三菱新型i-MiEVの【主な変更点まとめ】
- 三菱新型i-MiEVの外装(エクステリア)デザイン
- 三菱新型i-MiEVのボディサイズが軽自動車から普通車に!理由は?
- 三菱新型i-MiEVの内装(インテリア)デザイン
- 三菱新型i-MiEVのパワートレインとスペックは?
- 三菱新型i-MiEVの航続距離と充電時間は?
- 三菱新型i-MiEVの価格、補助金は?
- 三菱i-MiEVを「おさらい」
【最新情報】三菱新型i-MiEVにマイナーチェンジ!
三菱は、電気自動車として販売しているi-MiEVの改良を発表しました。
三菱・i-MiEVは、コンパクトサイズにより電気自動車の走行効率を高め、特に都市部での扱いやすさが魅力のモデルとして販売されています。
発表された新型i-MiEVの改良では、ボディサイズやデザインが変更されるとともに、グレードの見直しが行われています。
三菱新型i-MiEVの【主な変更点まとめ】
▼三菱新型i-MiEVの変更点
- フロントバンパーとリヤバンパーに新デザインを採用
- ボディサイズを拡大することで、軽自動車から登録車に変更
- フロントバンパーにフォグランプを標準装備
- モノトーン車の前後ドアサッシュにブラックアウトテープを採用し、細部の質感を向上
- ボディカラーに2色を新設定
- 駆動用バッテリー温度が高い状態で急速充電をした場合、充電時間の延長をお知らせする機能を新採用
- グレードから総電力量10.5kWhの「i-MiEV M」を廃止し、16.0kWhの「i-MiEV X」に集約
三菱新型i-MiEVの外装(エクステリア)デザイン
三菱新型i-MiEVの外装は改良にあわせ変更され、よりボリュームのあるデザインになっています。
フロントバンパーとリヤバンパーの変更により、張りのある前後フェンダーがタイヤを包み込み、ロードハギング感を高め、サイドエアダムもちから強いスタイルになっています。
フロントにはフォグランプが標準装備とされ、安全性も向上。
モノトーンのボディカラーでは、前後ドアサッシュにブラックアウトテープを採用することで、デザイン性がアップしています。
三菱新型i-MiEVを前モデルと比較!
▼三菱i-MiEV(前モデル)
三菱新型i-MiEVを改良前モデルと比較すると、サイズが大きくなったバンパーの違いがわかりやすくなります。
独自の流麗なスタイルを特徴としながらも新型i-MiEVでは、より電気自動車の走行性能を感じるデザインになっています。
三菱新型i-MiEVのボディサイズが軽自動車から普通車に!理由は?
▼三菱新型i-MiEVのボディサイズと比較
- 全長×全幅×全高:3480×1475×1610mm
- ホイールベース:2550mm
- 車両重量:1100kg
- 参考
・三菱i-MiEV(前モデル)
全長×全幅×全高:3395×1475×1610mm
ホイールベース:2550mm
車両重量:1090kg
三菱新型i-MiEVのボディサイズは、バンパーの変更により全長が+85mmとされ、車両区分が軽自動車から登録車に変更されています。
この変更は、歩行者保護の新基準に対応する衝突安全性を確保することが理由になっており、全幅を維持することで取り回しの良さは最大限維持されています。
三菱新型i-MiEVの内装(インテリア)デザイン
三菱新型i-MiEVの内装は、パワートレインをリアに集約することで、コンパクトなボディサイズながら大きな空間が確保されています。
デザインには2トーンカラーを採用し、触感のいい素材をシートやトリムに採用することで上質な仕上げになっています。
▼三菱新型i-MiEVの室内サイズ
- 室内長×室内幅×室内高:1790×1270×1250mm
- 乗車定員:4人乗り
三菱新型i-MiEVのパワートレインとスペックは?
▼三菱新型i-MiEVのパワートレインとスペック
- パワートレイン:電気モーター
- 最高出力:64ps
- 最大トルク:16.3kgm
- 駆動方式:後輪駆動
三菱新型i-MiEVには、1.6Lエンジンなみのトルクを発揮する電気モーターが搭載され、4人が乗っても軽快な走りが可能になっています。
パワートレインはリアタイヤを駆動することで、リアに荷重をかける自然な加速感も魅力になっています。
ステアリングホイールには、回生ブレーキを調整できるセレクターレバーが装備され、アクセルを踏まない状態でも抵抗なく走行できる「0」状態から、ブレーキ力を最大とする「5」まで6段階で変更できるようになっています。
三菱新型i-MiEVの航続距離と充電時間は?
▼三菱新型i-MiEVの航続距離と充電時間
- バッテリー電力量:16.0kWh
- 航続距離:164km
- 普通充電:約7時間(満充電まで)
- 急速充電:約30分(80%まで)
三菱新型i-MiEVは、以前設定されていた電力量10.5kWhのバッテリーが廃止され、16.0kWhに一本化されたことで航続距離は164kmとなっています。
充電時間は、普通充電器を使用することで約7時間で完了することができ、出先などで急速充電器を使用する場合は80%まで約30分で充電することができます。
新型i-MiEVでは新たに、駆動用バッテリーの温度が高い状態で急速充電をした場合、充電時間が長くなることをお知らせする機能が採用され、電力の管理がしやすくなっています。
またi-MiEVは、「V2H」(Vehicle to Home/ビークル・トゥ・ホーム)」機器を使用すること駆動用バッテリーの電力を自宅へ供給することもでき、停電や災害時にも移動可能な電力源として使用することができるようになっています。
三菱新型i-MiEVの価格、補助金は?
▼三菱新型i-MiEVの価格
- i-MiEV X:2,948,400円
エコカー減税:取得税/重量税免税(100%減税)
クリーンエネルギー自動車導入事業補助金:164,000円
三菱新型i-MiEVは、35万円ほど低価格だった総電力量10.5kWhの「M」グレードが廃止され、「X」の1グレードラインナップとなりました。
完全電気自動車であることから、16万4000円のクリーンエネルギー補助金を受けることができるようになっています。
三菱i-MiEVを「おさらい」
▼参考:三菱・i
三菱 i-MiEV(アイ・ミーブ)は、初代となる現行モデルが2009年に発売された電気自動車です。
リアシート後方にガソリンエンジンを搭載し、独自スタイルの軽自動車として販売されていた「三菱 i(アイ)」をベースに製作されました。
i-MiEVの車名の由来は、「i」が「I(自分)」「愛」「innovation(革新)」「imagination(想像)」「intelligence(知性)」からとなっており、「MiEV」は「ミツビシ・イノベーティブ・EV」の略になっています。
コンパクトな電気自動車ということから他メーカーからも注目され、プジョー・シトロエングループにOEM供給。プジョー「iOn」、シトロエン「C-ZERO」としても販売されています。
現在は販売を終了していますが、光岡自動車も乗員を5人乗りに変更した「ライク(雷駆)」を販売していました。
開発は日本の電力会社7社と提携して行われ、レスポンスと出力に優れる電動機の特性を生かすために専用の制御ソフトウェアが搭載されています。
リチウムイオンバッテリーは、座席の床下部分に搭載することで室内空間の犠牲を少なくし、低重心化によって安定した走行が可能となっています。
新型三菱i-MiEVについては今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!