ルノー傘下のスポーツカーメーカー「アルピーヌ」が、「アルピーヌA110」の新モデル日本発売を発表しました。
新モデルにより魅力をアップしたアルピーヌ新型A110について、スペックや価格などを最新情報からご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】最高峰ライトウェイトスポーツ!「新型A110R」日本発売!
- アルピーヌ新型A110の【変更点まとめ】
- クラシカル!アルピーヌ新型A110の外装(エクステリア)デザイン
- 軽快!アルピーヌ新型A110のボディサイズは?
- 上質!アルピーヌ新型A110の内装(インテリア)デザイン
- 出力UP!アルピーヌ新型A110のエンジンとスペックは?
- アルピーヌ新型A110を試乗動画でチェック!
- 走り両立!アルピーヌ新型A110の燃費は?
- 845万円から!アルピーヌ新型A110の価格は?
- いつ?アルピーヌ新型A110の発売日は?
- アルピーヌA110を「おさらい」
【最新情報】最高峰ライトウェイトスポーツ!「新型A110R」日本発売!
▼アルピーヌ新型A110Rの画像
アルピーヌが、スポーツカー「アルピーヌA110」のハイパフォーマンスモデルとなる「A110R」の日本発売を発表しました。
アルピーヌA110は、1960年代に販売された名車「A110ベルリネッタ」の現代バージョンとして製作され、長らく市販車をもっていなかったアルピーヌがプレミアムスポーツカーブランドとして復活したモデルです。
新設定された新型A110Rは、サーキット走行を最重視しながら、一般道の走行にも対応するモデルとして制作。
車体は軽量化を徹底し、専用のカーボン製ボンネットのほか、リアウィンドウをカーボン製フードに変更することで低重心化。
また、前後でデザインを変更したカーボン製ホイールを装備し、フロントはブレーキシステムの冷却を、リアは空力性能を重視。
これらの装備により、カーボン製リアスポイラーも採用しながら、車重はベースモデルの1110kgから1090kgまで軽量化されています。
足回りは車高を通常時で10mmダウン、サーキット走行時などにはセッティングによりさらに10mm下げることができ、減衰力調整機能も持つサスペンションを採用。
アンチロールバーの剛性はスポーティモデルの「A110S」よりもフロントで10%、リアで25%強化され、サスペンションスプリングも10%以上強化。
タイヤに、フロント215/40R18、リア245/40R18のミシュラン「パイロットスポーツカップ2」を装着。
ブレーキには、前後320mmコンポジットディスクを採用するブレンボ製システムを装備。
サーキットで安定した性能を発揮するため、ブレーキシステムはアッパーアームに取り付けられたスクープと、車体下部のダクトから冷却されます。
パワートレインは、300ps/34.7kgmを発揮する直列4気筒1.8Lターボエンジンを搭載し、7速DCTと組み合わせ。
軽量な車体と高出力によりパワーウェイトレシオはライトウェイトスポーツトップクラスとなる3.6kg/PSとされ、ローンチコントロール使用時には0-100km/h加速3.9秒を実現。
最高速度も、スワンネックリアスポイラーやフラットアンダーフロア、ディフューザー、フルカーボンホイールにより、ダウンフォースを高めながら空気抵抗を5%削減し、「A110S」の275km/hから+10km/hとなる285km/hを達成。
インテリアには、マイクロファイバー生地を使用したほか、サベルト製カーボン製シートが装備されています。
新設定されたアルピーヌ新型A110Rは、2022年12月1日11時~11日23時59分までの期間限定で購入申し込みを受け付け、年間生産台数が限られることから申し込みが販売台数を超えた場合は抽選を実施。
ボディカラー27色、ブレーキキャリパー5色、ステアリングは左右から選択でき、価格は1500万円となっています。
▼アルピーヌ新型A110Rの動画
アルピーヌ新型A110の【変更点まとめ】
▼アルピーヌ新型A110の変更点
- ハイパフォーマンスモデル「A110R」を設定
▽2022年2月の変更点
- グレード名を変更
- 「GT」と「A110S」のエンジン出力を向上
- 「A110S」のシャシーセッティングを見直し、走行性能を向上
- AppleCarPlayとAndroidAutoに対応
- 限定車「A110Sアセンション」を設定
▽2021年6月の変更点
- 世界300台限定モデル「A110リネージGT2021」を設定
▽2019年10月の変更点
- ハイスペックモデルとなる「A110S」を設定。
出力をアップしたエンジンを搭載し、カーボンルーフや軽量ホイール、専用サスペンションなどを採用
クラシカル!アルピーヌ新型A110の外装(エクステリア)デザイン
▼アルピーヌ・A110ベルリネッタ(左)、新型A110(右)
アルピーヌ新型A110は、丸型の4つのライトをもっていた前モデルA110ベルリネッタをモチーフにしたフロントスタイルが採用されています。
エクステリアのアクセントには、アルピーヌの地元フランスの国旗のカラーとしたパーツを装備。
リアも前モデル同様のなだらかなスタイルになっていますが、ライトは細いラインのLEDとすることで先進性をプラス。
フラットなアンダーボディやリアディフューザーにより、大きなダウンフォースを獲得しながらCd値(空気抵抗係数)は0.32と抑えられています。
ホイールからは、アルピーヌのブランドカラーである鮮やかなブルーのブレンボ製ブレーキキャリパーを覗く仕上がりとなっています。
フロントにはアルミモノブロック対向4ピストン、リアにはアルミシングルピストンを採用することで、足回りの軽快さとストッピングパワーが確保されています。
軽快!アルピーヌ新型A110のボディサイズは?
▼アルピーヌ新型A110のボディサイズ
- 全長×全幅×全高:4205×1800×1250mm
- ホイールベース:2420mm
- 車重
A110:1110kg
A110 GT:1130kg
A110 S:1120kg - タイヤサイズ:F 205/40 ZR18、R 235/40 ZR18
- 前後重量配分:F 44%:R 56%
- 乗員:2人乗り
アルピーヌ新型A110のボディサイズは、全長約4.2mとコンパクトながら、全幅は1800mmと広く、走行性能を重視した設計となっています。
車体にはアルミニウムやカーボンなどの軽量素材により制作することで、高いボディ剛性を確保しながら車重は1110kgと軽く仕上げられています。
上質!アルピーヌ新型A110の内装(インテリア)デザイン
新型アルピーヌA110の内装は、2シーターのストイックなスポーツカーながら、プレミアムブランドとしてフランス車らしい優雅さもプラスされています。
メーターは最先端の高画質デジタルディスプレイとされ、リアルタイムにエンジン出力やトルク、過給圧、クラッチとトランスミッションのオイル温度などを表示することができるように。
センターコンソールは上下2段にわけられ、上部にはドライブレンジを選択するスイッチのほか、ウィンドウの開閉、エンジンのスタートボタンを配置。
足元やドアシルプレートはメタルとすることで空間の印象を引き締め。
ドアパネルには、エクステリアと同じくフランス国旗をイメージするアクセントパーツが装備されています。
エンジンをリア側に搭載するミッドシップスポーツに制作されていますが、小さめの荷物を積み込むことができるトランクも用意されています。
出力UP!アルピーヌ新型A110のエンジンとスペックは?
▼アルピーヌ新型A110のスペック
- エンジン:ルノー・スポール製 直列4気筒1.8Lターボ
- 出力
「A110」:252ps/32.6kgm
「GT」「A110S」「A110R」:300ps/34.7kgm - トランスミッション:7速デュアルクラッチ式
- 駆動:MR
- 0-100km/h加速
「A110」:4.5秒
「GT」「A110S」:4.2秒
「A110R」:3.9秒
アルピーヌ新型A110のエンジンには、親会社ルノーのモータースポーツ部門ルノー・スポールが手がけた直列4気筒1.8Lターボエンジンが搭載されています。
ベースモデルで252ps/32.6kgmの出力を持つエンジンには、7速デュアルクラッチトランスミッションが組み合わせられ短時間で変速を完了。
車重が軽いことで、パワーウェイトレシオは4.4kg/PSを実現。
0-100km/h加速タイムは4.5秒となっています。
ハイスペックモデルとなる「GT」と「A110S」、「A110R」は、出力を300ps/34.7kgmにまでアップすることで、走行性能を向上しています。
また、アルピーヌA110では走行モードとして「ノーマル」「スポーツ」「トラック」の3種類を設定し、ステアリングにあるボタンでモード選択を行なうとスロットルレスポンス、ステアリングのアシスト、ギヤシフトスピード、ESCの設定、フルカラーTFTメーターの表示変更が可能。
発進加速性能を高めるローンチコントロール機能も装備されています。
アルピーヌ新型A110を試乗動画でチェック!
走り両立!アルピーヌ新型A110の燃費は?
▼新型アルピーヌA110の燃費
- 14.0km/L
アルピーヌ新型A110の燃費は、WLTCモード値で14.0km/Lと発表されています。
高い動力性能を持つスポーツカーですが、軽量な車体に小型のエンジンを組み合わせることで、良好な数値に仕上げられています。
845万円から!アルピーヌ新型A110の価格は?
▼アルピーヌ新型A110の価格
- A110:8,450,000円
- A110GT:9,300,000円
- A110S:9,390,000円
- A110 R:15,000,000円
アルピーヌ新型A110の価格は、845万円からとされています。
ハイスペックモデルの「GT」と「A110S」の価格差は9万円とされ、好みにあわせた乗り味を選択できるようになっています。
いつ?アルピーヌ新型A110の発売日は?
アルピーヌA110に新設定された「A110R」は、日本で2022年12月1日11時~11日23時59分まで受注が実施され、購入申し込み多数の場合には抽選が行われます。
アルピーヌはA110にハイパフォーマンスモデルを設定することで、さらなるユーザーにアピールしていく考えです。
アルピーヌA110を「おさらい」
▼アルピーヌA110ベルリネッタ(左)と新型A110(右)
アルピーヌA110は、フランスの自動車メーカーであるアルピーヌが1963年に発売したスポーツカーです。
車体の中心に”背骨”を配置しパワートレインを取り付けるバックボーンタイプとされ、FRPモノコックボディを組み合わせることで730kgと軽量に製作されました。
搭載されるエンジンは1000ccから、1100cc、1300cc、1500ccと排気量が拡大されていき、1969年にはシリーズ最大排気量の1600ccのエンジンが搭載され、最高速度は210km/hまでアップ。
モータースポーツではラリーに参戦し、RR(リアエンジン・リア駆動)による圧倒的トラクション性能と軽い車重で活躍。
1973年にはアルピーヌ・ルノーを初代WRCマニファクチャラー・チャンピオンにしました。
新モデルでは、駆動方式がより車体バランスがよいミッドシップレイアウトに変更されていますが、現在でもファンが多いデザイン、ライトウェイトスポーツならではの楽しさを引き継いだマシンに製作されています。
新型アルピーヌA110については今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!