2015年に「ル・マン」、「WEC(世界耐久選手権)」に、フルワークス参戦する日産が、専用マシン「GT-R LM NISMO」を発表
このスペックでどこまで戦えるのか…分かる人はまだいないね
耐久レースマシン、GT-RなのにFF ものすごく薄い走行システム!
▼日産 GT-R LM NISMO 動画
▼2/6追加:日産 GT-R LM NISMOドライバー 松田次生選手動画
▼日産 GT-R LM NISMOドライバー マルク・ジェネ選手動画
▼2/5追加 LMP1 GT-R LM NISMO 走行動画
日産 GT-R LM NISMO 概要・スペック・ドライバー
概要
- 2015年から「ル・マン24時間レース」、「WEC(世界耐久選手権)」のトップカテゴリーである「LMP1(ル・マンプロトタイプ1)」に2台のワークス体制でフル参戦する日産のマシン
- TAGホイヤー、モチュール、ミシュランと複数年のパートナーシップ契約を締結している
- 日産は、「この究極のGT-Rは、日産のモータースポーツおよびパフォーマンス部門を担うニスモが30年間にわたって培ってきたスポーツの血統を継承しています。革新性が試されるル・マンの舞台での成功は、私たちのロードカーラインアップに多大な革新をもたらします。私たちはル・マンではまだ新参者でありライバル達は大変優れていますが、私たちは準備ができています」とコメント
スペック・ドライバー
- 全長×全幅×全高:4645×1900×1030mm
- パワートレイン:V型6気筒 3L ガソリン・ツインターボ+モーター
(エネルギー回生は、フライホイール方式運動エネルギー回生機構を採用) - システム最大出力:1267ps
- トランスミッション:前進5速+後退 シーケルシャルギアボックス+ニューマチックパドルシフトシステム
- 駆動:FF
- 車両重量:880kg
- 燃料タンク容量:68L
- シャシー:カーボン製
- タイヤ(前/後):ミシュラン製 前14インチ/後9インチ
- 重量配分、ダウンフォースは、駆動するフロントに多く割り振られている
- ドライバーの1人は、ル・マン24時間レースでLMP1クラスに8回出場した経験を持つ「マルク・ジェネ」選手
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今回発表されたGT-R LM NISMOも同じで、まず形からGT-Rではない
プラスして、FRベースのハイテク4WDシステムを積むGT-Rの面影は走行システムにもなく、ハイスペックオンロードレースカーでは”かなり”珍しい前輪駆動
そしてハイブリッド化までされている
▼日産 GT-R LM NISMO 画像
GT-R LM NISMO画像:The New Nissan GT-R LM NISMO LMP1 In Pictures
この独特の走行システムを採用したGT-Rで注目されるのは、勝利よりもまず、ライバルとなるアウディやポルシェ、トヨタといった強豪チームと、同等に走ることができるのかになりそう
▽ライバルマシン動画
しかし日産も、2台のフルワークス体勢での参戦ということもあり、メカニズムにはかなりちからを入れている
フロントからリアまで、ホイールアーチとコクピット以外の部分が平坦なボディは、今のところどこまでの空力性能を出すのかはわからないけれど、走行抵抗が少なそうで革命的
▼日産 GT-R LM NISMO エアロ画像
そして外観をみただけでは、走ることができそうにないくらい薄いフロントの走行システムには驚くしかない…
▼日産 GT-R LM NISMO メカニズム・エンジン画像
リアタイヤは細く、フロントに多くを集中させて走るという考えは、フロントが極端に細く、リアを重視していたZEOD RCとまったく逆
ブレーキ、舵、加速のすべてを受け持つフロントタイヤが、1200ps超えの出力、長丁場の耐久レースで、どれほどの性能を出し続けられるのかが、GT-Rル・マンマシンのポイントになりそうだ
ハイブリッドが採用される、次期GT-Rにもつながる技術があるというGT-R LM NISMO
ぜひル・マンで、GT-Rたる速さを見せてほしいね