スマートが、電気自動車の新ブランド「EQ」のモデルとなる「EQフォーフォー」「EQフォーツー」を発表しました。
電気自動車として魅力をアップした新型EQフォーフォー/EQフォーツーについて、スペックや価格、発売日などを最新情報からご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】完全EVに!スマート新型EQフォーフォー/EQフォーツー発表!
- スマート新型EQフォーフォー/EQフォーツーの【特徴まとめ】
- スマート新型EQフォーフォー/EQフォーツーの外装(エクステリア)デザイン
- スマート新型EQフォーフォー/EQフォーツーのボディサイズは?
- スマート新型EQフォーフォー/EQフォーツーの内装(インテリア)デザイン
- スマート新型EQフォーフォー/EQフォーツーのパワートレインとスペックは?
- スマート新型EQフォーフォー/EQフォーツーの航続距離、充電時間は?
- スマート新型EQフォーフォー/EQフォーツーの価格は?
- スマート新型EQフォーフォー/EQフォーツーの発売日は?
- スマートを「おさらい」
【最新情報】完全EVに!スマート新型EQフォーフォー/EQフォーツー発表!
▼スマート新型EQフォーフォー(左)、EQフォーツー(右)の画像
スマートが、新モデル「EQフォーフォー」「EQフォーツー」を発表しました。
スマートは、メルセデスベンツも傘下に置くダイムラーの1ブランドとされ、都市部での使いやすさを重視したスーパーコンパクトカーを販売。
2020年からはこれまで販売していた内燃機関搭載モデルを廃止し、メルセデスからSUVの「EQC」、ミニバンの「EQV」などが発表されていた電気自動車の新ブランド「EQ」のモデルのみを展開していくことが発表されていました。
発表されたスマート新型EQフォーフォー/EQフォーツーは、電気自動車の高い走行性能と、スーパーコンパクトとしての使いやすさが両立されたモデルとして制作されています。
▼スマート新型EQフォーツーの動画
▼メルセデスEQC
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▼メルセデスEQV
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スマート新型EQフォーフォー/EQフォーツーの【特徴まとめ】
▼スマート新型EQフォーフォー/EQフォーツーの特徴
- 内燃機関モデルを廃止し、電気自動車のみをラインナップ
- ブランドの独自性を持った最新デザインを採用
- スマートフォンとの連携を強化し、車外からの車両状況確認に対応
- ボディタイプに、2ドア「EQフォーツー」、オープン「EQフォーツーカブリオ」、4ドア「EQフォーフォー」を設定
スマート新型EQフォーフォー/EQフォーツーの外装(エクステリア)デザイン
▼スマート新型EQフォーフォーの画像
スマート新型EQフォーフォー/EQフォーツーの外装には、「EQ」ブランド独自のデザインが採用されています。
フロントは、前モデルまで上下2段とされていたグリルを1つに。
新設計されたヘッドランプも採用することで、より洗練されたデザインに仕上げられています。
ヘッドライトは内部が3つに分けられ、スモールランプとメインビームに加えて、ウインカーとしても機能。
オプションでフルLEDヘッドランプも設定され、車両のロックを解除した後、ウェルカムモードでドライバーを迎えてくれるようになっています。
リアはテールランプが新設計され、4分割の特徴的なデザインにより先進的なイメージをプラス。
▼スマート新型EQフォーツーの画像
スマート新型EQには、ボディタイプに4ドアのEQフォーフォーのほか、2ドアのEQフォーツーを設定。
▼スマート新型EQフォーツーカブリオの画像
EQフォーツーをベースにオープンとした新型EQフォーツーカブリオもラインナップし、走りを楽しむことができるようになっています。
▼参考:Vision EQ ForTwo
これらのデザインには、2017年に公開されていたコンセプトモデル「Vision EQ ForTwo」の要素が取り入れられています。
スマート新型EQフォーフォー/フォーツーを前モデルと比較!
▼スマート・フォーフォー(前モデル)
スマート新型EQフォーフォー/EQフォーツーを前モデルと比較すると、イメージの変化がわかりやすくなります。
前モデルではプレミアムコンパクトとしての存在感が重視されていましたが、スマート新型EQシリーズでは都市部での軽快な走りがイメージされています。
▼スマート・フォーツーカブリオ(前モデル)
スマート新型EQフォーフォー/EQフォーツーのボディサイズは?
▼新型EQフォーフォー/EQフォーツーのボディサイズ
- 【EQフォーツー】
全長×全幅×全高:2690×1660×1550mm
ホイールベース:1873mm - 【EQフォーフォー】
全長×全幅×全高:3490×1660×1550mm
ホイールベース:2494mm
スマート新型EQフォーフォー/EQフォーツーのボディサイズは、都市部での取り回しの良さを重視し、コンパクトに設計されています。
日本では軽自動車の規格が全長が3400mm以下とされていますが、EQフォーツーは2人乗りとすることで大幅に短縮。
パワートレインなどの配置を最適化することにより、全長と室内の割合はEQフォーツーで75%、EQフォーフォーで77%にまで高められています。
しかし、全幅は1480mm以下とされる軽自動車より広く設計され、走行安定性が確保されています。
スマート新型EQフォーフォー/EQフォーツーの内装(インテリア)デザイン
スマート新型EQフォーフォー/EQフォーツーの内装は、新しいデザインにより使い勝手がアップされました。
シフトレバーの前に配置された大型の収納スペースはカバーで開閉し、大型のスマートフォンの収納にも対応。
この収納スペースには取り外し可能なカップホルダーも採用されており、飲み物を2個収納することができるようになっています。
また、スマート新型EQシリーズでは8インチタッチスクリーンインフォテインメントシステムも、スマートフォンとの連携を強化することで使いやすく。
スマートフォンのソフトウェア更新で、新しいアプリが利用可能になるとすぐに車載インフォテインメントにも反映され、使用することができるように。
スマートフォン用として「スマートEQコントロールアプリ」も用意され、オーナーは車外から航続距離やバッテリー充電レベルの確認、乗車前に空調を作動させることもできるようになっています。
スマート新型EQフォーフォー/EQフォーツーのパワートレインとスペックは?
▼スマート新型EQフォーフォー/EQフォーツーのパワートレインとスペック
- パワートレイン:電気モーター
- 最高出力:82ps
- 最大トルク:16.3kgm
- 0-100km/h加速:11.6秒(フォーツー、カブリオは11.9秒)
- 最高速度:130km/h
スマート新型EQフォーフォー/EQフォーツーのパワートレインには、大きなトルクを持つ電気モーターが搭載されています。
電気モーターは、内燃機関モデルに搭載されていた1Lガソリンエンジンの71ps/9.3kgmを凌ぐ、82ps/16.3kgmを発揮。
0-100km/h加速はアクセルを踏んだ瞬間から最大トルクを引き出すことができる電気モーターにより、フォーツーで11.6秒に仕上げられています。
スマート新型EQフォーフォー/EQフォーツーの航続距離、充電時間は?
▼スマート新型EQフォーフォー/EQフォーツーの航続距離と充電時間
- バッテリー:17.6kWhリチウムイオンバッテリー
- 航続距離
EQフォーツー:159km
EQフォーフォーフォー:153km - 充電時間
・230Vソケット:約3時間30分
・22kW急速充電器:約40分(80%まで)
スマート新型EQフォーフォー/EQフォーツーは、17.6kWhのバッテリーを搭載することにより、航続距離は159kmとされました。
この航続距離はスーパーコンパクトながら、「日常使用する距離の倍」であることがアピールされています。
充電時間は、230Vのソケットで満充電まで約3時間30分、22kWの急速充電器で80%まで約40分とされ使いやすくなっています。
スマート新型EQフォーフォー/EQフォーツーの価格は?
▼スマートEQフォーフォー/EQフォーツーの価格
- 約300万円~
スマート新型EQフォーフォー/EQフォーツーの価格は、約300万円からに設定されます。
前モデルは日本で305万円とされ、スマート新型EQシリーズでも大幅な変更は行われない予定です。
スマート新型EQフォーフォー/EQフォーツーの発売日は?
スマート新型EQフォーフォー/EQフォーツーは、2019年秋から欧州で受注が開始されます。
日本ではスマートの電気自動車が2015年に販売が終了していたことから、同グループのメルセデスベンツがラインナップする電気自動車の販売推移をみて検討されます。
スマートは欧州で販売を伸ばした電気自動車に特化したブランドとすることで、スーパーコンパクトの魅力をアピールしていく予定です。
スマートを「おさらい」
▼スマート・フォーツー(初代)
スマート (smart) は、ドイツに本部を置くマイクロカーのメーカーです。
ブランドは、2人乗りマイクロカーの販売を計画していたスイスの時計メーカー「スウォッチ」により発案。
スウォッチは当初、小型車を得意とするフォルクスワーゲンとの提携を希望していましたが実現せず、当時小型車の製造を行っていなかったメルセデスベンツを傘下に置くダイムラーとブランドが立ち上げられました。
この経緯から「smart」のブランド名は、スウォッチ (Swatch) の「S」と、メルセデス・ベンツ (Mercedes-Benz) の「M」に、「芸術」(art) を組み合わせ、英語の「smart(洗練された)」にかけたものとされました。
1994年には、二社の合弁によりフランスに製造工場を建設。
1998年にオリジナルモデルである「シティクーペ(後のフォーツークーペ)」が発売されました。
しかし、走行中に横転する問題が発覚したことから設計を根本的に改善するために多額の費用が掛かり、これにあわせダイムラーの出資比率が設立時の51%から81%にまで引き上げられました。
▼スマート・ロードスター
その後、2003年にはスポーツモデルの「スマート・ロードスター(販売終了)」、2004年には4ドアの「スマート・フォーフォー」などを製造。
しかし、ブランドはその間12年に渡って赤字となり、発案者であったスウォッチも完全に撤退。
スマートはダイムラーの100%子会社とされました。
▼スマート・フォーツー(2代目)
厳しい経営状況のなか、2007年には第2世代の「フォーツー」を発表。
その頃、消費者の間でガソリン価格の高騰や地球環境への配慮から低燃費車への注目が集まり、スマートは2007年度に黒字へ転換。
▼参考:ルノー・トゥインゴ
2014年に発表された現行の第3世代ではルノーと共同開発し、兄弟車としてルノー「トゥインゴ」も販売。
2017年には欧州で販売が増加した電気自動車ブランドとして2020年に再出発することが公表され、内燃機関モデルの生産終了計画が発表されました。
新型スマートEQフォーフォー/EQフォーツーについては今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!