マツダが、スポーツクーペ「ロードスター」のマイナーチェンジを発表しました。
改良により魅力をアップするマツダ新型ロードスターについて、価格や装備、スペックなどをご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】新仕様!マツダ新型ロードスターにマイナーチェンジ日本発売!
- マツダ新型ロードスターの【主な変更点まとめ】
- 新カラー!マツダ新型ロードスターの外装(エクステリア)デザイン
- 新ソフトトップ!特別仕様車「SILVER TOP」発売!
- マツダ新型ロードスターのボディサイズは?
- 上質に!マツダ新型ロードスターの内装(インテリア)デザイン
- 新型ロードスタードロップヘッドクーペ設定へ!
- 走行性能UP!マツダ新型ロードスターのエンジンとスペックは?
- マツダ新型ロードスターの走りを試乗動画でチェック!
- 改善!マツダ新型ロードスターの燃費は?
- 新機能!マツダ新型ロードスターの安全装備は?
- 若干UP!マツダ新型ロードスターの価格は?
- マツダ新型ロードスターの発売日は?
- マツダ・ロードスターを「おさらい」
【最新情報】新仕様!マツダ新型ロードスターにマイナーチェンジ日本発売!
▼マツダ新型ロードスター
マツダが「ロードスター」のマイナーチェンジ発売を発表しました。
4代目ND型マツダロードスターは2015年に発売され、軽量化により基礎性能を大幅にアップ。その後、独自のハードトップ機構を持つロードスターRFが追加されていました。
マイナーチェンジされる新型ロードスターでは、新しい特別仕様車やボディカラー、走行用装備などを採用し、デザインを楽しむことができるようになります。
▼マツダ新型ロードスターの試乗動画
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マツダ新型ロードスターの【主な変更点まとめ】
▼マツダ新型ロードスターの主な変更点
- 2020年3月31日までの特別仕様車として、新色のソフトトップを装備する「SILVER TOP」をラインナップ
- ボディカラーに「ポリメタルグレーメタリック」を設定
- インフォテイメントシステム「マツダコネクト」にてApple CarPlay、Android Autoに対応
- 本革素材の上質感を提供するパーフォレーション(穴あけ加工)を設定
- ステッチカラーにグレーを採用
- ステンレススカッフプレートを採用
- アドバンスト・スマートシティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)で夜間歩行者検知機能に対応
- 「ロードスター(ソフトトップ)」に、RAYS社製鍛造16インチアルミホイール(RAYS ZE40 RS)、Brembo社製フロントブレーキを設定
- 「マツダ ロードスター RF(ハードトップ)」に、バーガンディ・レッドのナッパレザーインテリア「VS Burgundy Selection」を設定。
メーカーセットオプションとして、Brembo社製フロントブレーキ+BBS社製17インチ鍛造アルミホイールを「VS」のMT車に設定。
▽2019年4月の変更点
- ロードスター30周年記念車を限定日本発売。
販売台数は世界3,000台とし、国内販売台数はソフトトップとリトラクタブルハードトップを合わせて150台を販売
▽2018年6月改良での変更点
- 2Lガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」の出力を向上
- 「SKYACTIV-G 1.5」に、SKYACTIV-G 2.0で開発した燃焼改善技術を織り込み、全回転域のトルクを高めながら、環境・燃費性能を向上
- 歴代ロードスターで初めてテレスコピックステアリングを採用
- 先進安全技術「i-ACTIVSENSE」を標準装備し、「サポカーS・ワイド」に対応
- ホイール色を「ガンメタリック塗装」から「ブラックメタリック塗装」に変更
- 「ロードスターRF」の「VS」グレードの内装色に、新色スポーツタンとブラックを追加
- 「ロードスター」のマルチインフォメーションディスプレイ(MID)にグラフィカルな表示が可能なTFTカラー液晶を採用
- ロードスターに特別仕様車「Caramel Top」を設定
新カラー!マツダ新型ロードスターの外装(エクステリア)デザイン
▼マツダ・ロードスター(ソフトトップモデル)
マツダ新型ロードスターの外装は、ブランドデザインの魂動を取り入れた筋肉質なボディラインになっています。
▼マツダ・ロードスターRF(ハードトップモデル)
ルーフは、ロードスターがソフトトップ、ロードスターRFが電動開閉機能を備えたハードトップとされ、スタイルを選ぶことができるようになっています。
▼マツダ新型ロードスター「ポリメタルグレーメタリック」
改良では、ボディカラーに新世代モデル「マツダ3」から設定されていた新色「ポリメタルグレーメタリック」が設定されました。
新ソフトトップ!特別仕様車「SILVER TOP」発売!
マツダ新型ロードスターには、特別仕様車として「SILVER TOP(シルバートップ)」が設定されました。
ロードスターシルバートップは、ソフトトップに新色のグレーを採用。
ボディと同色のドアミラーを採用することで、ボディカラーとグレーソフトトップの2トーンカラーのコントラストが際立つ仕上げとなっています。
また、特別感を演出する高輝度塗装16インチアルミホイールを装備することで、美しい深みと輝きがつくられています。
マツダ新型ロードスターのボディサイズは?
▼マツダ新型ロードスターのボディサイズ
- 全長×全幅×全高
ロードスター:3915×1735×1235mm
ロードスターRF:3915×1735×1245mm - ホイールベース:2310mm
- 車重
ロードスター:990kg
ロードスターRF:1100kg
マツダ新型ロードスターのボディサイズは、ハードトップモデルとなるロードスターRFが全高+10mmとなっています。
ロードスターRFは電動のルーフ開閉機構を備えながら、ルーフ上部のみを収納する新しいスタイルにより軽量化することで、1100kgと軽い車重に仕上げられています。
▼マツダ・ロードスターRFの開閉機構
上質に!マツダ新型ロードスターの内装(インテリア)デザイン
マツダ新型ロードスターの内装は、新しいカラーや仕上げを採用することでより質感が高められています。
改良では、本革素材の上質感を提供するパーフォレーション(穴あけ加工)を設定。
ステッチカラーには新たにグレーが使用され、ブラック部分とのコントラストを楽しむことができるように。
加えて、ステンレススカッフプレートが採用されました。
ハードトップモデルのロードスターRFには、新色として「マツダ3」とあわせ新開発されていた上質で艶やかなバーガンディ・レッドのナッパレザーインテリアを採用する「VS Burgundy Selection」が設定されています。
その他、インフォテイメントシステム「マツダコネクト」にてApple CarPlay、Android Autoに対応することで、スマートフォンとの連携が強化されています。
ND型ロードスターは、 2018年の改良時に歴代ロードスターで初めてテレスコピックステアリングを採用。
テレスコピックステアリングは、従来の上下42mmのチルト(角度調整)機能に加えて、新たにストローク30mmのテレスコピック(前後調整)機能を装備。
シートリクライニング量で換算すると、1~2ノッチ分の調整量を確保し、理想のドライビングポジションをつくることができるようになっています。
その他、ソフトトップモデルではマルチインフォメーションディスプレイ(MID)にグラフィカルな表示が可能なTFTカラー液晶を採用。
また、街中でも使用できるモータースポーツベース「NR-A」グレードでは、初めてステアリングにオーディオリモートコントロールスイッチが設定され、MID内での燃費表示が可能になっています。
ハードトップのロードスターRFに上級グレードとして用意される「VS」では、内装色にスポーツタンとブラックを設定。
魅力と個性を際立たせ、ユーザーの好みにあわせたチョイスができるようになっています。
新型ロードスタードロップヘッドクーペ設定へ!
▼新型ロードスタードロップヘッドクーペの画像
新型ロードスターは、市販化を検討する「ロードスタードロップヘッドクーペ」が公開されています。
新型ロードスタードロップヘッドクーペは、ルーフに取り外し可能なハードトップを装着。
ハードトップは、重量増や重心高のアップなどを抑えるため、カーボン製とされています。
これにより車重は1020kgに仕上げられ、ソフトトップの990kg〜1020kgで上位モデルと同等、ロードスターRFの1100kg〜1130kgからは大幅に軽くなっています。
マツダは、ソフトトップのロードスター、リトラクタブル・ファストバックのRFに加えて、ロードスタードロップヘッドの選択肢を用意することで、快適性の高いスポーツクーペを期待するユーザーにアピールしていきたい考えです。
走行性能UP!マツダ新型ロードスターのエンジンとスペックは?
▼SKYACTIV-G 2.0エンジン
▼マツダ新型ロードスターのパワートレインとスペック
- ロードスター(ソフトトップ)
エンジン:直列4気筒 1.5L「SKYACTIV-G 1.5」
最高出力:132ps/7000rpm
最大トルク:15.5kgm/4500rpm - ロードスターRF(ハードトップ)
エンジン:直列4気筒 2L「SKYACTIV-G 2.0」
最高出力:184ps/7000rpm
最大トルク:20.9kgm/4000rpm - トランスミッション:6速MT or 6速AT
- 駆動方式:FR
マツダ新型ロードスターは改良により、走る楽しさがアップされました。
ソフトトップの「ロードスター」には、1本あたり約800g、合計約3.2kgのバネ下重量の軽減により走りの楽しさをアップするRAYS社製鍛造16インチアルミホイール(RAYS ZE40 RS)とBrembo社製フロントブレーキを設定。
ハードトップの「ロードスター RF」では、Brembo社製フロントブレーキ+BBS社製17インチ鍛造アルミホイールを「VS」グレードのMT車に拡大設定し、AT/MTの両トランスミッションで選択できるようになっています。
▼参考:マツダ・ロードスター(前モデル)のスペック
- ロードスター
エンジン:直列4気筒 1.5L「SKYACTIV-G 1.5」
最高出力:131ps/7000rpm
最大トルク:15.3kgm/4800rpm - ロードスターRF
エンジン:直列4気筒 2L「SKYACTIV-G 2.0」
最高出力:158ps/6000rpm
最大トルク:20.4kgm/4600rpm
マツダ・ロードスターに搭載されるエンジンは2018年のマイナーチェンジ時に1.5Lと2Lともに改良され、ロードスターRFに採用される「SKYACTIV-G2.0」エンジンは26ps/0.5kgmと大きく出力をあげ、合わせて最高回転数も従来の6800rpmから7500rpmに変更。高回転まで息の長い伸び感のある加速が実現されています。


この改良は、ソフトトップモデルで採用するFR専用設計の直列4気筒1.5L「SKYACTIV-G 1.5」エンジンで実現した、どこまでも加速が続くような伸び感を目指して実施。
スロットル径を2.5Lクラスまで拡大するとともに、吸気ポートを従来の独立ポートから吸気抵抗が少なく高出力化に適したコモンポートとし、SKYACTIV-Gシリーズで初採用。
スカート部を極限まで小さくするなど27gの軽量化を達成したピストン、新開発の高強度ボルトや肉厚の最適化によって41g減量したコンロッド、重量増を最小限に抑えながら高バランス化したクランクシャフトなどが採用されています。
また、排気カムシャフトはバルブ開弁角を拡大し、最大バルブリフトをアップしたほか、バルブと排気ポートの径を拡大。排気ポートは排気ガスのかい離を抑制する新しい形状とされました。
さらに、ポート壁面の受熱量を低減して吸気温度を低下させるとともに、ポートの形状を最適化したことでタンブル流(混合気の縦方向の流れ)を強化し、燃焼速度が高められています。


そのほか、フライホイールを従来のシングルタイプからエンジン側とトランスミッション側の2つのホイールで構成する「低イナーシャデュアルマスフライホイール」に変更。
また、エンジンサウンドの要になるエキゾーストパイプのメインサイレンサーでは排気ガスの経路や流れの見直し、高周波数成分を吸収するグラスウールの採用など、内部構造を一新。
これにより力強さを感じる周波数に調律し、低回転から高回転までリニアで伸びのある力強いサウンドを実現するとともに、アクセル操作に対するサウンドのフィードバックが強くなっています。
一方「SKYACTIV-G1.5」エンジンでは、フューエルポンプの高燃圧化とともに、インジェクターの微粒化、高拡散化、かつ多段燃料噴射化をすることで燃焼を改善し、燃焼速度を高めたことで異常燃焼を抑えながらトルクアップを実現。
また、ピストンは上部の外周に階段形状を設けることで未燃ガスを低減したほか、オイルリングの張力を最適化して機械抵抗を低減。
出力を1ps/0.2kgm上げ、300rpm最大トルクの発生回転数をダウンすることで扱いやすく仕上げながら、高回転型エンジンならではの伸び感はそのままに、燃費・環境性能が向上されています。
▼マツダロードスター1.5Lエンジンと2Lエンジンの比較
1.5Lと海外版2Lの差は!?マツダ ロードスター 試乗動画
マツダ新型ロードスターの走りを試乗動画でチェック!
マツダ新型ロードスターは、試乗動画も公開されています。
出力をあげたエンジンのフィーリングやチューニングされた排気音などが高評価を受けています。
改善!マツダ新型ロードスターの燃費は?
▼マツダ新型ロードスターの燃費(WLTCモード値)
- ロードスター(ソフトトップ&1.5Lエンジン)
複合:17.2km/L
市街地:12.7km/L
郊外:17.9km/L
高速道路:19.7km/L - ロードスターRF(ハードトップ&2Lエンジン)
複合:15.8km/L
市街地:11.8km/L
郊外:16.0km/L
高速道路:18.3km/L
マツダ新型ロードスターの燃費は、より実燃費に近い新燃費検査「WLTCモード」の値が発表されており、ソフトトップの複合テストで17.2km/Lとなっています。
この燃費値を前モデルで公開されていた高い数値が出やすいJC08モード検査と比較すると1.4km/L下がっていますが、その下がり幅は改良により抑えられています。
ハードトップで2LエンジンとなるロードスターRFでは、前モデルのJC08モード値より+0.2km/Lとなっており、エンジン改良効果の大きさが感じやすい数値になっています。
▼マツダ・ロードスター(2018年改良前モデル)の燃費(JC08モード値)
- ロードスター(ソフトトップ&1.5Lエンジン):18.6km/L
- ロードスターRF(ハードトップ&2Lエンジン):15.6km/L
新機能!マツダ新型ロードスターの安全装備は?
マツダ新型ロードスターの安全装備は、「アドバンスト・スマートシティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)」が夜間歩行者検知機能に対応することで、安全性がアップされました。
機能にはその他、「車線逸脱警報システム(LDWS)」、「ハイ・ビーム・コントロールシステム(HBC)」と「アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)」(グレード別でいずれかを設定)といった先進ライトを採用。
「AT誤発進抑制制御(前進時)」との組み合わせで、「サポカーS・ワイド」に該当する安全性が確保されています。
若干UP!マツダ新型ロードスターの価格は?
▼マツダ新型ロードスターの価格
- ロードスターS
6速MT:2,601,500円 - ロードスターS Special Package
6速MT:2,818,200円、6速AT:2,933,700円 - ロードスターS Leather Package
6速MT:3,169,100円、6速AT:3,284,600円 - ロードスターRS
6速MT:3,334,100円 - 【特別仕様車】SILVER TOP【新設定】
6速MT:3,169,100円、6速AT:3,284,600円 - 【モータースポーツベース車】ロードスターNR-A
6速MT:2,755,500円
▼マツダ新型ロードスターRFの価格
- ロードスターRF S
6速MT:3,439,700円、6速AT:3,467,200円 - ロードスターRF VS
6速MT:3,735,600円、6速AT:3,763,100円 - VS BurgundySelection【新設定】
6速MT:3,776,300円、6速AT:3,803,800円 - ロードスターRF RS
6速MT:3,900,600円
マツダ新型ロードスターは、装備が充実された上位グレードで価格設定が変更されました。
変更幅は最大2万円ほどとなっており、違和感なく選択できるようになっています。
マツダ新型ロードスターの発売日は?
マイナーチェンジしたマツダ新型ロードスターは、2019年11月14日に予約受付を開始、発売日は12月5日に設定されています。
マツダはロードスターのデザインや走りをより楽しむことができるようにすることで、さらなるファンを獲得していきたい考えです。
マツダ・ロードスターを「おさらい」
▼マツダ・ロードスター(ボディカラー:クラシックレッド)
マツダ・ロードスター(Roadster)は、マツダが製造・販売するオープンタイプのスポーツカーです。
初代NA型は1989年5月にアメリカで発売され、日本国内でも同年8月に先行予約を開始し、9月1日に発売。
当初は、マツダの5チャンネル販売体制から「ユーノス・ロードスター」 の名称で販売されていました。
1998年1月に初のフルモデルチェンジを受け2代目のNB型に変更。日本での販売名称が「マツダ・ロードスター」に変更されました。
2000年には生産累計53万1,890台を達成し、「世界で最も多く生産された2人乗り小型オープンスポーツカー」としてギネスブックにも認定。
2005年に登場した3代目NC型では新たに電動格納式ハードトップをラインナップし、現在のロードスターRFにつながるモデルになりました。
2015年には約10年ぶりのフルモデルチェンジで現行型の4代目ND型が登場。増加し続けていた車重が1トン未満まで軽量化されたことで評判になりました。
海外ではマツダ・MX-5のモデル名で販売され、ライトウェイトオープンスポーツカーの代名詞的存在になっています。
新型マツダ・ロードスターについては今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!